血鬼少女のヒーローアカデミア   作:黄昏の跡地

27 / 37

エルデンリング初見プレイってこともあってか序盤で死にまくってる作者です……あんなむずいんだこのゲーム

とりあえずChapter2ラストです


爪痕

 

 ステインを無事……とは言い難いが撃破して応急処置を行った後何故か転がってたロープを使って捕縛、その隙にボディチェックを行った結果

 

「サバイバルナイフ隠しで8本に日本刀、両手足にスパイクてどんだけ殺意高いのよこいつ」

「銃刀法違反も含まれるなこれ」

「とりあえずステインは引き摺って行くとして緑谷君は私がしょっていくわ」

「……ごめん」

 

 望が駆け付けた頃には3人仲良くぐっさりと刺されていて大なり小なり怪我をしながら動き回っていたってこともあって出血量もそこそこあった、流石にこんな路地裏で血痕塗れじゃ後味悪いという事で撤退する前に望は血液を回収していった

 

「そう言えば鬼血くんは何故ここに?」

「元々私の体験先の事務所もステイン捕縛の要請が来てて緑谷君からのURL添付でここまで来たのよ」

「緑谷、あれ正直分かりにくかったぞ」

「飯田くんとプロヒーローの人が怪我してたから慌てて……」

「……皆、迷惑をかけて済まない」

「正直私は何かやらかすんじゃないかと思ってたわ……ま、結果的に助けれたし今回は不問に伏すけど帰ったら体験先のプロヒーローの人らにこってり絞られなさい」

「「「んぐえぇ……」」」

 

 言葉にすれば容易いが実際の現場では報連相はかなり大事なことであると身に染みる結果ではあったものの最終的には撃破に成功したため取り敢えずは良しとする事になった……がしかし最後の望の一言によって3人は顔を青ざめてしまいこの後怒られてしまうのを覚悟するしかなかった

 

「……その様子だとさては無断でここに来たっぽいね?」

「そ、そういう鬼血君はどうなんだい!?」

「話逸らした……私は事前に個性の使用許可と戦闘許可貰ってるから良いのよ、なんなら私1級フィクサーよ?」

「「「そう言えば(いや)そうだった」」」

 

 そんな会話が続く中漸く路地を抜け表通りに出るとプロヒーローの人たちが何人も居た、どうやら救援要請が出てたらしく中には体験先のプロヒーローも来ていた

 

「スルト!無事!?」

「モニュ!?りゅーひゅうひゃんほっへははらふぁいへふははいひゃへりふはい」

「あっ……ごめんなさい心配だったものだから」

「フィクサーの私に心配無用ですよ?私は大丈夫ですが他四名が怪我してますので救護班の要請をお願いします……後」

「っ!?ステイン!?まさか君たちが倒したのかい?」

「状況的にはそうなりますね、後処理も任せますね……流石に疲れた」

 

 視界をずらすと緑谷はグラントリノから、飯田はマニュアルからごりごりに叱られており個性の無断使用と無許可の戦闘、怪我の処置に付いてあーだこーだ言われていた……しかし

 

「うわっ!?」

「緑谷君!?」

「ちっ!人質を取るつもりか!」

 

 話をして気が抜けてしまったのか脳が剥き出しのヴィラン、脳無の飛行タイプが緑谷を脚で鷲掴みにしてどこかへ飛び去ろうとしていた……それをエンデヴァーが追い掛けておりよく見ると頭部の一部が怪我をおっていたのが見えた

 

「この距離ならまだ狙えるけど上下に揺れるせいで狙いが定まり切らない!」

「おいクソ親父何とかならねぇのか!」

 

 突然のことで阿鼻叫喚となる中……本来は動けないはずの男が動き近くにいた女性ヒーローの頬に付いた脳無の血液を舐め脳無の動きを停止させまだ隠し持っていたであろうナイフで脳無の頭部を突き刺し絶命させた

 

「嘘……あれだけのダメージ受けて捕縛もして気絶してたはずなのになんで動けてるの!?」

「助けた……のか?」

「馬鹿!人質のつもりだろ!」

 

 突然息を吹き返したかのように動き出したステイン、望が知らないうちに緑谷に対して何か揺さぶられる部分があったのだろうが本人はそれに関しては知る由もない……脳無を殺しヒーロー側に向き直るステインの顔に巻いてあった布が解け落ち素顔を見た全員が恐怖に苛まれる中ステインからとてつもない圧が放たれる

 

「贋物…正さねば…誰かが…血に染まらねば…!”英雄”を取り戻さねば!!来い、来てみろ贋物ども…俺を殺していいのは本物の英雄(オールマイト)だけだ!!」

 

 英雄回帰……ステインが掲げている思想で曰く【対価を決して求めない自己犠牲の存在】、それこそが本来の英雄……ヒーローとしての在り方であるとステインは唱え続けていたが誰もそれに見向きもしなかった

 結果10年前からヴィランだろうがヒーローだろうが関係なく無差別に襲う悪鬼羅刹へと変質してしまったのである……この職業として定着してしまったヒーロー社会において対価を求めるなと言うのは言い換えれば「生活費を稼ぐな」と言っているようなものだ

 

「(なんて圧なの!?人から出ていい物じゃないでしょ!?)……あれ?」

「?どうしたのスルト」

 

 体感としては数分、実際には数秒程度しか放たれなかった圧が突如として消えた……その理由はステインが立ったまま気絶したからにある。

 

 

 

 

 その後、ステインは完全に捕縛され移送……検査した結果肋骨が肺に刺さっておりかなり危険な状態ではあったものの命に別状はなく治療が完了した後タルタロスへと送られる事になった。

 あの夜を越えた朝、3人の怪我の度合いとしては飯田は左腕に軽い後遺症が残る程度で緑谷と轟も大事は無かったが貴重な体験期間を潰してしまい後悔する羽目になったのはあとの話である

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 1週間後……職場体験も終わり全員が再び学校へと集い思い思いの話をすることになった

 

「体験どうだったのかしら望ちゃん」

「とても実入りする内容だったわ、初日以降ヴィラン捕縛も早くなったからなのかすごい褒められた」

「流石一級フィクサーだなぁ〜俺なんて全然だったもん」

 

 雑用ばかりやらされた人もいればかなり実入りの良かった人もいる、体験先の内容はその行先毎に千差万別……まあぶっちゃけ望がぶっ飛びすぎてるのもあると思う

 

「体験っつったらやっぱ保須組だろ!1番大変だったの」

「ステインの件ね……私と緑谷君、轟君とエンデヴァーが来なかったら飯田君危なかったもの」

「やっぱ強かったのか?」

「体格差があるってのもあるけど10年位殺人術を独学で学んでたらしいからかなり苦戦を強いられたけど最後はエンデヴァーが綺麗にトドメを刺して捕縛出来たわ」

 

 そう……実はあの夜の後望がお見舞いに行ってる中警察の人からのお願いで要約すると「個性の無断使用と無断戦闘を揉み消す代わりに今回のステイン捕縛をエンデヴァーの功績にして欲しい」と言われ4人ともそれに同意、ニュースではエンデヴァーの会見が行われたりと色々と辻褄合わせを行ったりと若干てんやわんやすることになったが無事に解決した

 

「けどよ……あの動画見てよ……なんつーかこう……ちょっとだけかっけぇって思っちまったんよな」

「おい切島!」

「あぁいやすまねぇ!飯田はあいつにはあんまり良い思いしないよな……気ぃ悪くしたなら謝る」

「いやいいさ、切島君の言う通りやつは信念ある男だった……だが手段が言葉ではなく殺人に出てしまったのが全ていけなかった、やつのやって来たことは決して許されるものではないがヒーローとしての在り方を改めて考え直す切っ掛けにはなったよ。今後俺のような者をもうこれ以上出さない為にも!改めてヒーローへの道を俺は歩む!」

「……貴方がそう言うならこっちからは何も言わないけどステインの動画がアップロードされた影響で問題が山積みになってしまったわ」

 

 そう言って望はいじっていたスマホの画面を全員に見えるように見せるとそこに書かれているニュース記事には要約すると「ステインの言葉に感化された結果ヴィラン犯罪が活性化した」という内容が書かれていた。

 ヒーローとしての在り方を考え直す切っ掛けにもなれば逆もまた然り、ステインの意志の代弁者と自称し個性犯罪が激化するスイッチにもなってしまい対応がかなりキツくなっていた

 

「今後私たちもだけどヴィラン連合のような悪の火種が増え続けていく可能性もあるから充分注意して行きましょう」

 

 

 

 

 

 

「はい私が来たぁ〜てな感じでやって行く訳だけどもねヒーロー基礎学ね、久し振りだなぁ元気にやってたかい少年少女!1週間の職場体験お疲れ様!今回はちょっと遊びの要素を入れた救助訓練!【RACE】を行う!」

 

 その日のヒーロー基礎学、工場地帯をイメージしたグラウンドに集合して直ぐのお題がまさかのレース……とはいえ救助は人命もそうだが速度も大事でこれ程密集した工業地帯はかなり迷いやすい、それを見越してのレースなのだろう

 

「4人1組……せんせー!一人あぶれるんですけどどうするんすか!」

「ああそれね、折角だから鬼血少女単機でやってもらおう!一級フィクサーが如何に君たちと動きが違うか見れる絶好の機会さ!」

「……上手いこと言っちゃってるつもりでしょうが本当は割り振るのが面倒くさいだけでは?」

「そ、それじゃあ準備を始めたまえ!」

(((((誤魔化した)))))

 

 

 そんなこんなで開始した救助レース、5回に渡るレースにおいて機動力が課題となる面々もいれば複雑さに対して常に思考を回さないといけない者もいた……そしてやって来た望一人でのレース

 

《それじゃあ鬼血少女!準備はいいかい?》

「何時でも」

《では……始め!》

 

 オールマイトがブザーを鳴らすと望は紅翼を生成し飛翔、速度を上げる為に心を発動し望を両翼に一つだけ重ねると足場に接地した瞬間……爆発的な加速力を発生させた

 

「なんつー速さだよ!?」

「空も飛べるようになったとか何それ!?」

「機動力、戦闘力、判断力……改めて思うがどれも凄まじいな」

「もうオールマイトのとこに着いちまった!速ぇ〜!」

 

 あっという間に望の出番は終わりオールマイトと一緒に戻っきて最後の号令の後にオールマイトは全員に対しての評価を粗方下すと期末試験についての軽い説明をしてからその場を立ち去って行った……色々イベントあってからの期末って相当きついイメージがあるし大丈夫なのかね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 余談ではあるが着替え中にたまたま耳郎が発見した穴がありそこに突き立てると峰田がなんかほざいてたらしく制裁が加えられた挙句覗き穴をがっちり塞いだそうな……哀れ峰田

 

 





次回からChapter3入りますがその前にちょこっとだけ蛇足が入るかと思いますチャートとしては

蛇足(1話だけ)→期末試験→合宿→神野事件→入寮→仮免試験

を予定してます、本当はI・アイランドでのストーリーをちょこっと入れたかったですが更新頻度のことを考えて無しにしました……ホントはN社のお仕事でついて行くことになるストーリーなんだけども長くなりそうなんでバッサリカットです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。