血鬼少女のヒーローアカデミア   作:黄昏の跡地

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なんだかんだ言って以前書いてた超蛇足作品と同じとこまで来たんだなって感慨深くなった作者です、あれと違ってこっちはちゃんと書いて出すのでご心配なく


編み出せ必殺技

 翌日、夏休みだろうが学校があるというのは中々にハードパンチャーではあるが全寮制になったお陰でか日程の調整はかなりやりやすくなっていた

 

「昨日話したと思うがヒーロー科一年A組は仮免取得を当面の目標とする」

『はい!』

「ヒーロー免許ってのは人命に直接関わる重要な資格だ、当然取得の為の試験はとても厳しい……仮免と言えどその合格者は例年5割を切る」

「仮免でそんなにキツイのかよ」

「そこで、今日から君らには一人最低でも二つ……必殺技を編み出してもらう」

 

 その言葉と共にエクトプラズム、ミッドナイト、セメントスが入ってきた……必殺技は誰もが考えるような自分だけの技だけに皆ワクワクは止まることはなかった

 

「「必殺技!!」」

「「学校ぽくてそれでいて!」」

「「ヒーローっぽいの来たァ!」」

「必殺、コレスナワチ必勝ノ技ノコトナリ!」

「その身に染みつかせた技、型は他の追随を許さない!戦闘とは如何に自分の得意を押し付けるか!」

「技は己を象徴する、今日日必殺技を持たないヒーローなど絶滅危惧種よ」

 

 ちなみに望ちゃん、派生含めれば既に20は必殺技を持ってる為たいしてこれと言って思い浮かべてなかったりする

 

「詳しい話は実演を交えて合理的に行う、コスチュームに着替えて体育館γへ集合だ」

 

 

 

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 移動先の体育館γの床はコンクリート製になっており相澤先生曰く【トレーニングの台所ランド】、通称TDLだそうだ……略称的に不味いのでは?と話をすればそこまでだがセメントスが考案したトレーニングルームで自身の個性で様々な地形を生成できるようになっていた

 

「質問をお許しください!何故仮免許の取得に必殺技が必要なのか!意図をお聞かせ願います!」

「落ち着け……順を追って説明する」

 

 そもそもとして必殺技を持つ理由としては事件・事故・天災・人災とあらゆるトラブルから人々を救う役職でもあり取得試験においてはその辺りを見られる、情報力に判断力、機動力、戦闘力、コミュニケーション能力、魅力、統率力等が求められることとなっている為試験科目としても覚える必要性がある。

 そんな中自分のペースを押し付けるのに特化している戦闘力は重点的に見られるもので安定した行動を取れるかどうかが重要でもある……ちなみに試験の内容はコロコロ変わるらしい

 エクトプラズム曰く必殺技は攻撃だけにあらずで例題として飯田のレシプロバーストを上げると本人は感極まって喜んだ

 

「この中だと鬼血さんが一番分かりやすいわね、何か一つ実演して頂けるかしら?」

「あっはい」

 

 とはいえ攻撃もまた必殺技、その中でも個性を利用した戦闘のキャリアが長い望がお手本の一つとして何か見せて欲しいと頼まれてデモンストレーションをすることになった

 

「俺ノ分身ヲサンドバッグ二シテミロ」

「……では遠慮なく、亜流サンチョ硬血13式-閉園-ブラッディ・カーニバル」

 

 硬血製の大剣を精製しエクトプラズムの分身に突き刺すと持ち上げて刃を肥大化、引き抜きながら地面へ叩き付けジャンプして切り下ろし、その勢いに乗せて地面から無数の刃と紅糸が盛り上がるように周囲を囲んだ

 

「す……すっげぇ……」

「正に必殺技ね……派手でありながらそれでいて優美、流石は鬼血さんね」

「恐れ入ります」

「さて、話を戻すが中断されてしまった林間合宿での個性を伸ばす訓練は必殺技を作るためのプロセスだった……つまりこれから後期始業まで残り10日あまりの夏休みは個性を伸ばしつつ必殺技を編み出す圧縮訓練とする!尚個性の伸びや技の性質に合わせてコスチュームの改良も並行して考えるように……プルスウルトラの精神で乗り越えろ、準備はいいか?」

『はい!』

「ワクワクしてきた!」

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 こうして始まった個性伸ばし+必殺技開発訓練、望は色々と出来るって言うことで逆に出来ないのを見つける所から始まった

 

「鬼血クンハ既二複数個ノ必殺技ヲ持ッテイル……何カ出来ナイ物ハ無イカ?」

「うーん……基本何でも出来るんですよね、硬血の精製と硬質化、形態変化に総数27の必殺技、血炎を利用した性質変化……大概はやり尽くしました」

「フム……ソノ血炎ハ何処マデ変化出来ル?」

「……へ?あ……そういや私ただ武器に纏わせたり近くを燃やす位しか使ってない」

 

 出来ないこと、速攻で見つかるの巻……実際問題武器に纏わせたり周囲に火球を浮かべるメギド、硬血で覆いながらも爆導索の要領で起爆するジャベリンクラスター位である……しかしながら血炎を取り扱うのはかなり難しいものであった

 

「あぁーでもどうしよ……血炎を使うのはいいけどあれ燃費悪いのよねぇ」

「ト言ウト?」

「私の硬血は液体・固体・気体の3種に変化が可能で血炎もその1種なんですが他3つと比べて血液の再利用が出来ないんですよ」

「血液ヲ燃焼サセルカラカ」

「そうです……個人的には轟くん位の大規模放熱とか出来れば火力は出るんですけどそれをすると他に回す予定の血餐が無くなるので基本小規模で燃焼させていたんですけど、やっぱり変えた方が良いんでしょうか?」

「フム……一度血炎メインデヤッテミヨウ、何処マデ行ケルカ見テオクノモ悪クハナイ筈ダ」

「わかりました、やってみます」

 

 てことで訓練開始、最初こそかなり調子が良かったものの暫くすると燃料切れですと言わんばかりのカッスカスな炎しか出てこなくなってしまった

 

「フム、目算デモ約30分ノ放出ガ限界カ」

「チュー……(ヘルマン理事から聞いた話だと確かお母様は無制限に血炎を使い続けれたみたいなこと言ってた気がする、私なんかにお母様と同じように使えるのかなぁ?)」

 

 人工血液パックを飲みながらそんなことを思う望、使い切っては補給しを繰り返し続けてく内に気が付けば夏休みは残り7日あまり、たった3日でも全員ヘトヘトになりながらも頑張っていた。

 

「はぁ〜……毎日がハードすぎるよぉ」

「夏休みも残り7日しかないもんね……それに仮免まであと少しだし仕方ないよ」

「皆必殺技の進捗はどう?」

 

 そんな中共同スペースにてA組女子が集まって夜の女子会を開いていた、ちゃんと望も参加しているものの〇iptonのミルクティーを飲みながらダレていたが葉隠が容赦なく必殺技の進捗を聞いてくる

 

「私はカエルらしいものが出来つつあるわ」

「私はイメージしているものは出来てはいますが現状創造の速度をあげる為に個性伸ばしをしていますわ」

 

 着々と全員の進捗を聞いていく葉隠、望の進捗も聞くが当の本人は血炎の運用に頭を回転させ続けている為話を聞いてなかったりする

 

「望ちゃん!」

「っ!?え?何?」

「望あんた思考ぶっ飛んでたでしょ絶対」

「あぁ……ごめん、血炎の運用に悩んでて」

「血炎って……あの赤黒い炎?」

「うん、私の血液操作って液体・固体・気体以外にも燃焼させて炎に変換することが出来るんだけど普段使わなささすぎてそっち伸ばすことになってて」

 

 もっと正確に言えば武器のエンチャントや硬血を経由しての発生で使用していたことを付け加えながら説明した、一応の最終目標は母親のような無制限下における血炎の運用となっているが先が長すぎるせいでそんなビジョンが見えてなかった

 

「なんか……望も悩むんだね」

「私だって人間なんだけど?悩むことなんて幾らでも出てくるわよ」

「意外、と言うと失礼ですが確かに鬼血さんは常に頭を回転させながら次の動きを行っておりますものね」

「武器の形態変化に技の選択、状況把握をしながらの戦闘、私たちと違って考えることが多いものね」

「……あ、もう1個悩み事あったわ」

「え?何?」

「血炎使い続けたせいで血液パックと血液バーがゴリゴリ減ってる事」

『えぇ……』

 

 ちなみに後の話になるが何時ものセットは倍の量でネリー経由で部屋にボッシュートして行くことになった……一重に使い方が悪すぎて無駄に消耗し続けたのが仇となってしまったようで本人もなるべく最少量で最大限の攻撃範囲を持てるように努力は重ねてます

 

「でもさ、望の炎って轟と違ってなんかデメリットとか無いの?」

「レーヴァテインが放熱後の熱吸収するせいでたいしたデメリット無いのよね……しかも最終的に抜刀すれば灼熱地帯で消費出来るから無駄が無い」

「強くね?」

「実は熱耐性があって効いてない説を私は提唱する!」

「昨日轟くんの炎真正面から受けたけど死ぬほど熱かったからそれはない」

(正面から受けたくせになんで平然としてるの?って突っ込むのは流石にやめとこ)

 

 そんな話をしながらどんどん夜も更けてくる女子会はまだまだ続いてく……途中好きな人の話をしたりやりたいゲームに読みたい漫画本、食べたいお菓子やスイーツと女子らしい事も話したりと完全消灯時間の午前12時を回る時まで続いていった

 

 

 

 

 

 

 そして、夏休みはどんどん過ぎていき全員必殺技を編み出し終えたということで……遂に迎えることとなった仮免試験、全員先生の話を聞いていたってこともあって例年5割というあまりにも狭き門を潜らないといけないということと

 

「こんなに沢山……」

「こ……こっから5割ってマジで言ってんの?」

「それに加えて私たちの個性は割れてる状態よ?でもさ、雄英が如何に不利状況を背負わされていようとも合格したらかっこよくない?」

「「「た……確かに」」」

「じゃあ落ちたヤツ私の開花状態+5望重ねたタイキックの刑ね」

「「お前ら死ぬ気で受かるぞ!?」」

『おおー!』

 

 これには流石に全員恐怖心が勝つ、そら今年度最強格の望の超強化状態のタイキックなんて喰らったらクソ痛い所か消し飛ぶのが目に見えている……どこぞの家庭教師カポさんも原作だと首どころか頭粉々に吹き飛んだし仕方ないよね

 さて、気合いを入れる為にこの後円陣組もうぜって言い出してプルスウルトラ叫ぼうとしたらイサナを始めとした土傑が挨拶に来た為中断、とりあえず気合いを入れて試験に臨むこととなりましたとさ……ちなみに望ちゃん途中で中断されたことに対しておこでイサナの頭をアイアンクローしたそうな、心と望使ってないだけまだ有情では?




明日シーズン更新だからそっち優先したいけど執筆は続けていきます、前回と違ってなるべく並行してやれるようには努力します
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