血鬼少女のヒーローアカデミア   作:黄昏の跡地

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実はこれちょっとした裏話なんすけど最初ミカをベースにした転生者でやろかなとか考えてたけど既に先駆者様がいたからじゃあ初期構想の1個でもあった血鬼ベースでやるかってことになった……


励め!入試!

 

 

 ドン・キホーテとバリのツテを頼りに来日したサンチョはヴェルギリウスが運営する孤児院と併設されているSK(サイドキック)寮【メフィストフェレス】にて新たな生活を始めたと同時に特色による指南を受けていた……がしかし

 

「オ”……オ”ェ”ェ”ェ”ェ”ェ”ェ”ェ”ェ”……」

「おい……まだ終わりじゃないぞ、早く立て時間はないぞ」

『よ……容赦なさすぎる』

 

 来日して間もなくであるのにも関わらず鬼のような戦い方でサンチョの欠点を突き続けたヴェルギリウスの腹パン(ガチ目のやつ)をぶち込まれとてつもない程の吐き気と疲労感でグロッキー状態になっているのにも関わらず立てと畜生な事を言ってきた……それは流石に見過ごせないと元船乗りで現SKのイシュメールと片腕が義手のグレゴールは異議を唱えた

 

「あ……あの〜所長?流石に来てそうそうこれはちょっと酷いんじゃないですか?」

「まあ確かにな、遠路遥々フランスから飛行機乗って飛んで来て疲れてるだろうに」

「……はぁ、お前らは甘すぎる……確かにこいつは強いさ同じ年齢層の奴の中ならな……だがプロとしてみると粗がまだ多く個性に未だに振り回されている節がある、その状態で雄英なんかに入れると思うか?」

 

 そう言われるとSKの人達は皆顔を青ざめながら首を横に振りヴェルギリウスの発言を肯定した……それもそうだあれを自分たちもやらされたからまたあれをやるのは嫌だった、然しそれでも中止を呼びかけようとしたがサンチョは螺旋状の槍を杖のようにして身体を震えさせながら立ち上がった……どうやら彼女の瞳の中の闘志は燃え尽きていないようだ

 

「……ふっ、タフネスっぷりは聞いていたがここまでとはな……うちのSKで俺の本気の腹パン受けて最短で立ったのは素で頑丈だったムルソーだが記録更新だ」

「随分と……ゲホッゲホッ……はぁ……はぁ……不名誉な記録ですね……紅い視線さん……はぁ……スゥ……はぁー……っ!もう一度お願いします!」

「それでこそだ、向こうで特色の若造共に扱かれていたお陰で随分と食い付きがいい……少しギアを上げるぞ」

「はい!」

 

 

 

……しかしながらこれだけのタフネスとスタミナを発揮しても訓練終わりはお風呂に入って自分の宛てがわれた部屋で泥のように爆睡をする羽目になってしまった辺りやはり彼女も子供なんだなとSK達は思ったがヴェルギリウスは変わらず扱き続けた、後にサンチョはこう語った……「誰ですか!?ヴェルギリウスさんは優しいだなんて吹聴した人は!」と

 逆にこれを聞いたヴェルギリウスは「俺は愛の鞭のつもりでやっていたんだがな……あまり生半可だとプロになった時困るのは自分だ」と言ってのけたらサンチョはそれもそっかと納得してしまった……いや納得しちゃ不味いでしょ

 

 雄英へ留学ってことで中学は基本飛び級で卒業、その間の勉学はヴェルギリウスのSKでもあるファウストとイサン、ウーティスらの手腕によってこれでもかと日本語や計算、理科社会を叩き込み続けて行った

 

 

 

 

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 春先に来日して気が付けば翌年1月の試験当日、扱きに扱かれまくったのが幸をそうしたのか当日までに仕上がりヴェルギリウスからもなんとか及第点をもぎ取ることが出来たがそれでも甘っちょろい部分があるそうで……随分と辛口評価なようで

 

「忘れ物はありませんね?」

「昨日散々確認したじゃないですかファウストさん」

「体調の方は如何なものか?サンチョ嬢」

「万全、昨日訓練無しだったしゆっくり休めれたから疲労感もないよ」

「お弁当持ったぁ?態々良秀が作って「余・事・言(ドスッ!)」グエッ!?」

「良秀さんありがとうございます、ちゃんと持ちました」

 

 SKの人達のわちゃわちゃを見ながらエントランスで荷物の最終確認をしているとシンクレアが態々防寒具を持ってきて渡してきた……最年少がサンチョになったからなのか先輩らしく振る舞いたいんだろう

 

「実技用のジャージは入れたか?持ち物の最終確認は試験の鉄則だ」

「大丈夫です、それと防寒具ありがとうございますシンクレアさん」

「あはは……今日も寒いから気を付けてね」

 

 声援と激励の声に押されるようにサンチョは「行ってきます」と返し雄英高校へ足を運んだ、たまたまなのだろうがヴェルギリウスの構えている事務所と併設されている寮は雄英との距離はそこまで離れておらず寧ろ目と鼻の先とも言えるほど近かった。

時間を少しズラして来ているお陰でか受験生がゾロゾロと歩いていた、少し目をやると何かトラブルでもあったのだろうか緑のもじゃもしゃとした髪の子とツンツンとした髪の子が少し言い合ったのちすぐに別れた……呆気に取られていたがすぐに気を切り替えて受験に望むこととなった

 

 

 

 

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 筆記試験も無事に終わりお昼ご飯を食べ終え(普通に美味しかった)実技試験の説明会が始まった……壇上にはヴォイスヒーロー【プレゼント・マイク】が立ちモニターが明るくなり説明が始まった

 

 

今日は俺のライヴへようこそ!エヴィバディセイヘイ!!!

 

 

シーン……

 

 

こいつぁシヴィーー!!!実技試験の概要をサクッと説明するぜ!アーユーレディ!?YEAHHHH!!!!

 

 ……彼のメンタルは随分と強いものだ、いやそもそもとして受験で合格するか否かを賭けている受験生相手に投げつけるノリでは無いと内心思うサンチョであったが説明の内容とプリントの内容の解説は随分と正確かつ端的だった

 

入試要項通り!リスナーにはこの後10分間の「模擬市街演習」を行ってもらうぜ!サポートアイテムの持ち込みは自由!プレゼン後は各自指定の演習会場に向かってくれよな!演習場には仮想敵を3種(・・)・多数配置してありそれぞれ「攻略難易度」に応じてポイントを設けてある!各々なりの”個性”で行動不能にしポイントを稼ぐのがリスナー達の目的だ!勿論他人への攻撃等アンチヒーローな行為はご法度だぜ!

 

 基本サンチョはサポートアイテム関連の運用はしない、その殆どは自身の硬血でカバーし切れる程汎用性が高く他の受験生と比べても比較的軽装で動くことが出来る、しかし諸々のプランを考えていると別のところから声が上がった

 

 

「質問よろしいでしょうか!プリントには四種の敵が記載されております!誤載であれば日本最高峰たる雄英において恥ずべき痴態!我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場に座しているのです!それとそこのちぢれ毛の君!ぶつぶつと気が散る!物見雄山のつもりなら帰りたまえ!」

「すっ、すみません……」

 

 普通あそこまで言わなくてもいいのでは?と思いつつ回されたプリントに改めて目をやると4種の記載があった、もしかしたら教師陣の仕掛けた罠の可能性もある為念の為警戒をするようにしていたがプレゼント・マイクからの説明でその疑念は解消された

 

オーケオーケー受験番号7111くんナイスなお便りサンキューな!4種目の敵は0P!所謂おじゃま虫ってやつだ!スーパーマリオブラザーズやったことあるか?レトロゲーの!あれのドッスンみたいなやつだと思ってくれりゃいい!各会場に一体!所狭しと暴れまくる!逃げるもよし攻めるもよしのギミックだ!

 

 要するに「ぶっ倒して目立て」という訳だ、ただそれだけじゃないのがヒーローだ……【救助】、要するに人助けの項目について一切の話が無く話は終わろうとしていた所を見るにわざとなのだろう

 

俺からは以上だ!最後に我が校”校訓”をプレゼントしよう!かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った!「真の英雄とは人生の不幸を乗り越えて行く者」と

 

 

ーさらに向こうへ

 

Plus・Ultra!それでは皆良い受難を!!』

 

 

 

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 ロッカーで支給されたジャージに着替えバスに乗る前に人口血液パックを一気飲みしてから乗る、道中で血が足りなくなったりしたら面倒事になるし不足の事態が起きる可能性だってある……それは父ドン・キホーテやお世話になった特色の人達、ヴェルギリウスらからのアドバイスでもあった

 

「……あっ正門前でなんか騒いでた爆発頭くんだ」

 

 無事に演習場に到着して開始の合図を待っているとちょっと前の方に正門前でやんや騒いでいた爆発頭くんこと爆豪勝己が待機していた……睨み付けて周り威嚇してるのに突っ込むのは野暮かね?

取り敢えず入口付近まで静かに接近しなんとか最前列まで辿り着くと物凄い視線をサンチョは感じ取った……そう、真隣に爆豪が居るのだ

 

「てめぇ邪魔だ」

「何処で待とうか私の勝手でしょ、そもそもアンチヒーローな行為はご法度だってプレゼント・マイクが言ったばっかりのはずだが?」

「……ッチ!」

 

 機嫌悪く舌打ちをしてそっぽを向く彼を見て呆れ果てた感情が溢れ出てきてしまい呆気にとられていると

 

『はいスタート』

 

 

 随分と雑な開始の合図を聞き逃さずサンチョは誰よりも早くに駆け出した……実技試験は静かな始まりによって賽を投げられたのであった






コメント来てた、「サンチョの個性が血鬼(第一眷属)なんやったらドンパパの個性って何になるんや?ドンキホーテ流硬血術があるっちゅうことは少なくとも血を操ることができる個性なんは間違いないんやろうけど」……はい、霊魂さんありがとうございます。

ちょっと長ったらしくなりそうなんでこっちで返します……すみません。

結論から言っちゃうとパパンキも個性が血鬼(第一眷属)でバリは無個性の女性ヒーローです(そもそもとして都市の人間に個性なんて持たせたらそれこそ化け物になる)、家系で個性が継承されると言うのは氷叢や轟家が証明しており邸宅内で全員血鬼になったという話を元手に構築したのが個性:血鬼です

血鬼の発現内容やその辺りは殆ど都市での血鬼と変わらずですが内部構造が変化していたりするのは「現代社会に適応して行く必要性がある」からで日光に弱いだの流水が無理だのと血鬼の弱点があるとこれからの超常社会では生きていけないからだったりします

バリの無個性は実は結構わざとでそもそも都市出身の女性が弱い訳がねぇ!じゃ無個性にして武器周りと戦闘センスはサポートアイテムと持ち前のセンスでって感じでこうなりました……割とネタバレになるんすけど序盤以降は殆ど出番ありませんので細かい設定は考えておらず取り敢えず個性社会の中に都市の人間が居るよぉ〜ってのとサンチョ主軸に使うなら背景ストーリー内に居た方がそれっぽいからです

……まあとは言え血鬼が個性化したのって時代背景的に200年以上前とかじゃなくてかなり近代的な時期に出現したものだし原作開始時点でパパンキ40代だしバリ20代だしほんへの方で血族云々言ってるし……単純に俺の表現の仕方が下手くそなだけかこれ
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