コメントにもあったんで一応こっちでも言っときますけどシャルルマーニュはプロムン内には一切出てきません、でも元ネタ的に居てもおかしくないよな位の認識で投下したやつなんであんまあーだこーだ言わず生暖かい目で見て下さい
あっちなみにサンチョが着てるジャージはLCB定期検診で着てた上着とそれに合わせたズボンです
開始の合図はとても唐突だった……それもそうだ現場で「よーい、ドン」なんて無いんだから当たり前の話である。
多少反応が遅れてか爆豪も駆け出した、雑な合図ながらも駆け出したサンチョを見て我に返ったのだろう猛スピードで追いかけ出した
『どうしたどうした!?賽はもう投げられてんだぞ!現場で「よーい、ドン」なんて合図あると思うなよ!走れ走れ!』
その言葉を聞いてようやく理解したのか他の受験者も走り出した、がしかし一足早く走り出していたサンチョは細剣状態にした硬血を利用してひたすらかっ捌いて行く。細剣状態では機動力と手数に優れており小回りも非常に効きやすいのが特徴的故に槍状態に次いで愛用していたりする
「なんだあの個性は!?」
「血を操ってんのか!?強固性がよ!」
「あの爆破させてるやつも何なんだよホント!」
後から来た受験生は軒並みガヤ、それでもと抗うためにポイントを稼ぐのは極わずかで大半はサンチョと爆豪が食い散らかしていた……最早彼女らのいる会場で合格者はほんの僅かしか出ないだろう
「おいテメェ!俺のポイント奪ってんじゃねぇぞ!」
「早い者勝ちだ……瓦礫が落ちてきてるな、ホッ!」
左手に握っていた細剣を細い槍に可変させ遠くで落ちていく瓦礫を突き刺し内側で炸裂、千本近い細かな針状になりながら瓦礫が一瞬にして粉砕されると同時に足元まで駆け寄っていたサンチョはその真下にいた怪我をしている受験生を抱え遠くまで移動し再び戻ってきた
「(ヒーローの本懐は【人命救助】にある、個性をどう使い向き合うかが鍵!その為には基礎中の基礎の部分を……死ぬ程叩き込まれたなぁ……)」
……若干遠い目になり表情に影が差し込みながらも的確に槍でポイントを稼ぎ続けるサンチョ、ヴェルギリウスらの愛の教育はひっそりと実を結びつつ現在の敵ポイントは80、救助ポイントは70と破格の所まで上り詰めた頃……とうとうそれは姿を表した
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……
「っ!?んだこの振動は!?」
「……お出ましって感じね、新技試すには丁度いいわ!」
0Pロボの出現、所謂ギミックボスとも言われたその巨大なロボは並大抵の個性じゃまず破壊は不可、逆にその巨体で押し潰される可能性がある以上下手に接近するのは得策ではないのにも関わらずサンチョは見せ場がやっと来たと言わんばかりに接近した
「使わせてもらうわよ!ニコ!」
自分の親戚でありながら大事な妹分の一人の名前を言いながら指先から赤い糸の様なものを伸ばし0Pを絡めとっていく……それは硬血を加工し強靭性と切断力を極限にまで高めた糸鋸に近しい物を0Pにひたすら絡め続けていく、元々サンチョは他の3人と違い機動力と小回りがよく効く位には身体能力が高く0Pの鈍重さでは捕まえることはほぼ不可能と言ってもいい
「【サンチョ流硬血12式】
ギィィィィィィィゴゴゴゴゴゴ……ズバァン!!
後ろに回り込み全ての糸を束ね血鬼の膂力を用い思い切り糸を引っ張ると0Pから異音が発生し始めジワジワと斬られ始め最終的には細切れになったかのような形でバラバラに切り刻まれた……ニコリーナが考案しサンチョが実践レベルまで磨き上げた拘束・解体・足場生成用硬血術、それが紅糸斬である
「……マジかよ……あのデカブツを……一人でバラバラにしやがった」
『はいしゅーりょー!』
いつの間にか時間いっぱいになっていたのだろう、タイムアップの宣言と共にサンチョは自分が合格出来たと確信しホクホクとした気持ちを抱えながらヴェルギリウスらのいる寮への帰路に着くのであった
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試験も無事に終わり、訓練も暫くはお休みという事でのんびりしていたサンチョなのだが……唐突に静寂は破られることとなる、随分赤く派手な格好をしているがその表情はまるでお預けを喰らい続けた子犬のようでサンチョが下宿している部屋の扉を勢いよく開けた
バァン!!「サンチョお姉様ぁー!!お会いしとうございましたぁ!!さぁブティック行きましょう!コスメ見に行きましょう!ショッピングに参りましょう!起きて下さいましぃ〜!!!!」
「グエッ!?……うぅ……なによニコ……まだ朝の6時よ?」
「もう朝の6時ですわ!さあ起きてくださいまし!お着替えと身だしなみは私めにお任せ下さいな!」
朝早くから元気よく長姉サンチョのいるベッドへダイブしてキラキラとした目で長姉を見つめていたのはニコリーナ……彼女はドゥルシネーアとクリアンブロ、ドン・キホーテとカセッティ、バリと共に昨日来日し早朝から随分と元気な声を腹の底から出し愛しの長姉とお出かけを所望したが……現実を突き付けられることとなる
「あのさニコ……一つ言っておくけどまだお店何処も開いてないよ?」
「……へ?」
「少なくとも11時頃じゃないと殆どのお店は開いてないよ……だからもうちょっとだけ寝かせて」
「させないわよサンチョ、可愛い妹2人がお出かけを所望してるのよ?」
「ちょっ……ネーアいつの間に……さっきも言ったけどお店まだ開いてないわよ?」
そう言うとサンチョは再び布団の中に潜り込もうとしたがいつの間にか待機していたであろうドゥルシネーアによって防がれた、実はと言うとドゥルシネーアとニコリーナはかなりの朝型でありながらも夜間も普通に起きれるし寝れもする超健康組でもある……流石に元気すぎる気もするけれどと思いつつもやっぱり可愛い妹分だから多少なりとも甘やかしたいと思えてたりするサンチョであった
「……はぁ、時間になったら行くからもう少しのんびりさせて」
「わかりましたわ!では起きられましたし何時でも出られる用に支度致しましょう!」
「ニコ、ヘアセットと化粧は私がやるから衣服だけ見繕ってくれる?」
「朝6時で化粧は流石にしんどいよ?」
「「逆にヘアセットと着替えはいいんだ/宜しいのですか?」」
この後滅茶苦茶談笑しながら着替えた
その後、ニコリーナとドゥルシネーアと共にお昼の街をのんびり散策しつつ着せ替え人形にされながら過ごしたサンチョは少しばかりの疲労感を覚えつつ寮のポストを見ると雄英高校からの手紙が入っていた……こんな感じで届くんだとぼんやり思いつつ自室へ戻り購入した荷物を降ろして中身を見てみると
「……なにこれ?」
それは円盤のようなものだ、幾つかの書類も中には入っているが今はそっちよりもこの機械の方だと思いスイッチらしき物を押すと
『私が投影されたぁ!』
「っ!?……くりした……え?なんでオールマイトが?」
『HAHAHAHA!!!所謂サプライズというやつさ
その言葉と共に小型プロジェクターの電源が切れた……いや待てと、サンチョは突っ込みたい部分があまりにも多すぎた合格通知に頭を悩ませた。
敵ポイントとレスキューポイントがあるのはまあ別にいい、ヒーローになるには敵を倒して人を助けるのが使命なのだからそこは特に思ってない……ポイントの合計が150で初なのもまあいい、頑張った証拠だから。
筆記に関しては歴史と言語が不味い可能性があったのも知れたのもいい、予習復習を要行えばいいだけの話だから……だがそれでも突っ込みたいところがあった
「……鬼血って何さ……私知らないんだけど!?しかもオールマイトが教師やるとかサプライズ云々関係なくビビるわ普通に!」
「サーンチョ、合格おめでと……ちょっと先に合格祝いのプレゼントとして日本国籍と名前用意して合格通知はそっちで出すようにして貰ったから♪」
叫び声に反応してなのかそれとも先んじてスタンバっていたのか父上のドン・キホーテが扉を開けてひょっこりと顔を出してネタバラシをされた……だとしてもそっちでやるか?
「……そうですか……父上の仕業だったんですね?」
「?……サンチョさん?どうしてラ・サングレを出してるんだい?待って?待って!?黙ってたのは謝るよ!?だからその殺意収めて!?」
「ッスゥーーーあんたって人はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
「わぁぁぁぁぁぁ!!??待って待って!?ホントに謝るから!俺の話を聞いてくれぇ!?」
「黙れ!そして一辺死ね!」
「横暴だぁ!?誰か助けてくれぇぇぇぇ!!!!」
無断で日本国籍作られた挙句知らないところでそっちの名前で通されりゃそりゃカチキレるわ、ちなみにこの追いかけっこはヴェルギリウスが間に入るまでの間かつ夜の19時になるまで続いた……らしい
追いかけっこ開始時のBGMはヘアクーポンニキのやつです
・鬼血 望
読み方は「きけつ のぞみ」、初期構想案でのキャラの名前かつ執筆その物がおざなりになった謎時空に居た子から引っ張ってきたもので名前の由来は【血鬼】の順を逆にして渇望-ミルカラ-から付けたもの
サンチョ・パンサって名前は本人的にも結構気に入っててこれのまま学校行こうとしてたらしいが父親のパパンキがしれっと作った国籍と一緒にサプライズプレゼントされたのでカチキレて鬼ごっこを始めた(尚妥協に妥協を重ねて漸く飲み込んだ)
……ここからはちょっとした小話になりますが例のアレ書き始めた当時はリンバスのシーズン5開幕時期で書き始めたはいいもののchapter7の【夢の終わる】まで進めて無かったためキャラがブレブレでしたが今シーズンのchapter8.5の切磋琢春まで進んでるんでそれらしいキャラ付けで行けたらなと思ってます
……まあクリアンブロが何処ぞの激辛麻婆大好き神父みたいにムキムキで脳筋な神父になってるしニコリーナは中身ほぼ幼女だしで構想段階で既にズレてたりするのはここだけの話だったりします