最後だいぶ雑ですけど入れ切りました……結果5000文字オーバーですけどまあいっか
初日のドタバタはあったものの漸く高校生活が始まった望……とはいえ最高峰の雄英と言えど学校、授業の内容は
「……えーこの中に1つ間違った例文がある、どれか分かるか?」
(((((普通だ)))))
(クソつまんねぇ)
(関係詞が違うから4番!)
大変普通なものだった……しかし普通ではあるもののそこは最高峰、問題の内容はかなり難しく本来は高校じゃ習わない内容をこれでもかと出してくる事があるのも雄英らしさがある、自由が校風なのはいい事だけど自由すぎるのもどうかと思うんだが?
「おらエヴィバディセイヘイ!盛り上がれぇ!」
キャラ的に仕方ないのだろうが随分とメンタルが強いようで、我が強くてキャラも濃い……とは言えそんなプレゼント・マイク、聞いた話では雄英のOBらしく相澤先生と同期らしい
「最終的に白米に落ち着くよね!」
午前はプロヒーロー達による講習があってお昼には格安でクックヒーローランチラッシュの作るお昼ご飯を食べれる……お金かけているなと思いつつも隣でキャッキャしている芦戸と葉隠の様子を見ながらご飯を食べる望であった
そして━━━午後は待ちに待ったヒーロー基礎学である
「わーたーしーがぁー!!」
「きっ!」
「普通にドアから来たァ!」
オールマイトが極々普通にドアインしてきた……うんまあ教員職になったから窓とかからダイナミックエントリーなんて出来っこないし懲戒免職免れなさそうだし何より生徒に怪我させる恐れがあるからその辺のモラルは守ったのだろう
「すげぇ!本当にオールマイトの授業受けれるんだ!」
「しかもあれシルバーエイジ時代のコスチュームだ!画風が違いすぎる!」
画風……よく見るとまるでコミックから飛び出してきたかのような在り来りなスーパーマンの様な雰囲気が漂っていながらも頂点に君臨するほどの圧を発しているのは職業柄なのだろうかと考える望であった
「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作るために必要な大事な科目だ!無論それに見合った単位もあるから必ず受けるように!という事で今日は早速これだ!【Battle】!所謂戦闘訓練というやつさ!ヒーローとは日夜ヴィランとの戦闘が起きる!屋内から屋外!洞窟や工場!荒野に平原と様々な箇所で発生することとなる!」
「戦闘……」
「……訓練!」
片や驚き、片や興奮と言った感じなのだろうかそんな声が聞こえた……全員楽しみにしていたということもあるだろうが各々上げる声にはばらつきがあった
「そして!そいつに伴ってこれ!入学前に送ってくれた個性届と要望に沿ってあつらえたコスチューム!」
『おお!』
「これを実際に着てグラウンドβへ集合だ!」
『はい!』
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コスチューム……とは言え実は中学に上がってからやり始めたフィクサー業用の仕事服がある為特に提出する必要は無かったがニコリーナは「是非!是非作り直させてくださいまし!お姉様の勇士に見合う立派なコスチュームを作らせて頂きますわ!」と躍起になっていたが
「なるほどこれは中々……ニコリーナのやつさてはお強請りしたな?」
「わっ!鬼血さんかっこいい!」
「まるで宝塚の様に見事な男装ですわね!」
何故かあった全身鏡で確認すると普段使っているものとほぼほぼ変わらずではあるものの材質がかなり変わっていた……着心地が随分と良くそれでいて硬い、仕様書には「耐爆・耐弾・耐斬・耐衝・耐氷……」とつらつらと色んな耐性がこれでもかと入っており原材料にはヌオーヴォ生地の文字があったのを見た望は勢いよく仕様書を畳んでひっそりとケースの中に直した
「見なかったことにしよ」
「どしたの?」
「なんでも、てか皆随分パツパツなやつ着てるね……流行ってるの?」
「要望を通したらこうなっちゃって」
「私はもう少し露出を増やしたかったですけれど規定法に引っかかるらしいので妥協致しました」
((((規定無かったらそれよりもっと凄いことになってたのか))))
「私はもうちょっとだけ要望ちゃんと書いとけばよかった……」
パツパツのタイツスーツや普通にパンクな私服のようなもの、ぱっくりと胸元からへそにかけて割れたレオタードなものに……手袋とブーツだけと個性豊かでバラバラ、「いやお前らフランスのプロヒでももうちょっと着込んでるぞ」という突っ込みをしたかったが要らぬことを言う暇があるなら集中することを選んだ望はその考えをすぐさまゴミ箱へと叩き付けてグラウンドβへと足を運ぶ望であった
少年少女移動中……
「うむ!みな似合っているじゃないか!」
グラウンドβへ出るとそこは丁度オールマイトも待っており後ろには試験会場にもなっていた市街地エリアが広がっていた、基本こう言った場所で見かけることも多くヴィランも発生しやすかったりするものだ
「先生!ここは入試にも使った演習場ですがまた市街地演習をするのですか?」
「いいや!もう2歩先に踏み込む!今回やるのは屋内での対人戦だ!」
「ああなるほど、確かに建物内に籠城してたり何かを企む為に隠れてたりするものですもんね……」
「鬼血少女の言う通り!ヴィランとは闇に潜むもの!屋内の方が凶悪ヴィラン出現率はかなり高いものだ!これから君たちには2人に別れてヒーロー側とヴィラン側による屋内戦をしてもらう!」
「基礎訓練も無しにですか!?」
「基礎が無いからこそ……だよ、とは言えこのA組は21人だから何処か一組だけ3人にしてやって貰おう!」
今のうちにルール説明の方をしておくと内容はかなりアメリカン寄りでヒーロー側はヴィランが隠していると思われる核(ハリボテ)の回収を行いに来た、しかし当然ヴィラン側も抵抗するという事で制限時間は10分でヒーロー側の勝利条件はヴィラン全員の確保か10分以内に核を回収すること、対してヴィラン側は制限時間までに核を守り切るかヒーロー側全員の無力化をするのが勝利条件となっている
……で、その後は普通にくじ引きを行い出た結果はというと
「次席くんとか、よろしく」
「……っち!」
まさかの爆豪とペアになってしまった望、3人ペアになったのは緑谷・飯田・麗日の所で尚且つ対戦ペアも丁度3人組のとこだった……仕込まれたという訳じゃなさそうなのが余計に面白い頑張れ(*^^*)、てことでビル内に移動して作戦会議開始
「相手3人だけど何とかなりそう?」
「はっ!てめぇに言われねぇでも全員ぶっ潰してやらぁ!」
「気合い十分で何より、取り敢えず核の近くでボンボン爆破されると誘爆する可能性あるから君は前衛で防衛は私が入るから最低1人最大2人は足止めをするのが君の役割」
「君君うるっせぇんだよ!俺ァ爆豪だ吸血鬼女!」
「じゃ爆豪くん、便利屋の私から1つ助言よ……その凝り固まった自尊心どうにかしないと後で死ぬ程苦労するわよ」
「るっせぇ!てめぇ如きに言われる筋合いなんざねぇんだよ!死ね!」
会話ダイスロール失敗通り越してファンブルを叩きつけられ溜息を付く望、実力は確かではあるのは知っているもののこうもプライドが高いと後でロクな目に合わないのはよくある事だ……フィクサーをやっているとそういうバカが普通にいるからね仕方ないよ
『それじゃ時間になったから始めるよ!屋内対人戦闘訓練開始!』
口喧嘩をしていると開始の合図をオールマイトの放送によって行われた、それと同時に爆豪は駆け出しすぐさま部屋から消えた……とりあえずは言った通りにはしてくれるだろうという事で放棄し自分のやりたい動きに専念することとなった
「あまり仰々しいものは作れないけどある程度動きを制限出来るようにすればいっか」
という事で至る所に硬血と紅糸を張り巡らせてどうせ来るだろう飯田と麗日両名の動きを阻害出来る様に仕込む、それと同時に核の周辺も硬血の壁で多い触れられないようにもした……血鬼ってこういう時ホント便利だよね?
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訓練開始から約2分後、下から爆発音が数回聞こえて来た後に麗日と飯田の2人が部屋の中へと入ってきた……望の予想通り最低1人の足止めしか出来なかったようだ
「……まあ結果は分かってたからいいわ、あの狂犬はどうせ私の言うことを聞くつもりなんてサラサラ無いんだろうし緑谷くんを優先的にタゲるのも当たり前の事で君たち2人が直ぐに来ることも予想は出来てたよ……さて、改めてようこそビジター私の牙城へ」
「漸く見つけたぞヴィラン!この俺たちが来たからには大人しく捕まってもらうぞ!」
「そういう訳には行かなくてね?そもそも私はヴィランじゃなくて唯のしがないフィクサーなんだけどもね?」
「フィクサー?」
「聞き馴染みが無いのは当たり前なのだろうが今は聞き流してもらうよ?私に言い渡された依頼はこの核の死守とそれを回収に来たヒーローを撃退すること……大人しく引き下がってくれるなら見逃すけども……そういう訳には行かないわよね?」
個性把握テストのお陰で飯田と麗日の個性は完全に割れていたが当の望の個性は不鮮明でしかなかったからなのかアドバンテージ的には望の方が上だった……それに加えて室内戦においても彼女の方が上手でもある
「この赤いの……血で出来ているのか」
「君たちの個性はわかっている、ならそれに対応できるように室内に張り巡らし動きを阻害出来るようにすれば君たちも思うようには動けないでしょ?」
「なっ!?」
「嘘!?」
部屋全体に張り巡らした硬血を利用し紅糸と鎖を精製、会話している合間にも仕掛けを続け気を伺いタイミングを測り一気に拘束してしまう。
自由の完全に効かせるわけも無く両足を硬めつつ鎖を巻き付け両腕を後ろに纏めがっちりめに……念には念を入れるのはヴィランの用意周到さをそれらしく演出するためではあるが何が起きるかはわからないのもまた現場だ
「う……麗日くん、ゼログラビティは行けるか?」
「むっ無理や付けてる篭手のせいで鎖に届かへん……しかも細い糸みたいなんで指伸ばされとるから動かされへん」
「くっ……俺も両足が完全に硬められてるせいで噴射が出来ない……仮にこの拘束から抜け出せたとしても核があるであろう彼女の後方は血の壁で覆われているせいで触れない……八方塞がりか」
「対策を立てるのは当たり前よ?特に機動力がある飯田くんは動かれると厄介だものね……撹乱されている間に麗日さんのゼログラビティで触られたらどうしようもないし」
「くっ!?正論だ……だが!」
飯田は無理やり噴射を行い拘束を一気に抜けた……一か八かの賭けをして勝ってしまったようでそのまま望を蹴ろうとするがそのまま避けるが蹴りの入った位置は核を覆っている血の壁だったが罅1つすら入らなかった
「凄いわね、拘束を抜けれるほどの出力……そこから一気に距離を詰めての核確保のムーブはヒーローたらしめる動き方、でも残念大事なご依頼の品物をそう易々と渡すつもりは無いわ」
「レシプロバーストがこうも弾かれるとは……麗日くん!済まないがもう少しだけ待ってて欲しい!俺が必ずこいつを倒す!」
「悪いけどそう簡単に倒されるつもりはないわ、せいぜい時間を稼がせてもらうわ」
そう言いながら望は槍……ではなく持ち手の長さを短くし刀身を薄く強靭な真紅の刃をしたロングソード、サンチョ流硬血9式【水より濃い血の刃】を精製し硬血甲冑も纏い戦闘開始……と思った矢先に
「っ!?」
「うわわわ!!??デクくん無茶しすぎやん!?」
「無茶ではあるが……道は開けた!」
「しまった!」
一瞬の気の緩みがあった影響なのか血の壁がドロリと溶け落ち核が露わとなりそこにすかさず飯田がブースト、核の回収に成功してしまったのだ
『ヒーローチーム、WIN!』
「……や、やるせねぇぇぇぇ〜」
不完全燃焼、その一言に尽きる気持ちでいっぱいいっぱいな望は足元に大量に散らばった血を回収して戻るのであった
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緑谷は負傷で保健室へ、爆豪は暴走に暴走を重ねて気分消沈状態になりながらも講評のお時間となった……空気死んでる中オールマイトは1つ咳払いをしてから話を始めた
「さて!先程の訓練のMVPは誰か……分かるかな?」
「はい、鬼血さんと飯田さんですわ」
「ふむ、そう思えた理由とは?」
「まず鬼血さんは上に上がってくるであろうお2人の個性の特徴を理解した上で部屋全域に血で固めた障害物を生成し動きを阻害、そのままおふたりを拘束するという素晴らしい手段を取りましたわ……付け加えて核の周辺も固めて触れないようにするというのも英断だと思いました」
「ふむふむ」
「次に飯田さんは常に冷静に立ち回っており強引に突破するという手段を取りはしましたが核のすぐ近くまで接近し爆豪さんと緑谷さんの大規模攻撃によって生じた揺れによって溶けた瞬間に確保にシフトする柔軟さをみせました」
「Excellent!八百万少女の言う通りお互いとてもいい動きをしていた……しかしながら相手はあのフィクサーだ、もしこれが本当の依頼だった場合飯田少年と麗日少女は無惨にそのまま殺されていたところだろう」
オールマイトのその発言で空気は一瞬にして張り詰めた、それもそうだ……フィクサーはなんでも屋で殺しや護衛も受け持つ事がある、運び屋紛いの事をすれば依頼と称して騙して逆に殺害するというぶっ飛んだことをすることもあるからこそオールマイトはああ言ったのだろう
「こ……殺すって……それ冗談じゃ」
「いいえ、本当のことよ?ちなみに受け取りに来たということを逆手にとってハリボテを用意して対象を包囲た後に殲滅する依頼を受けたことも普通にあるわよ?」
「えっ!?嘘本当に人殺したことあるの!?」
「欧州はそのぐらい魔境ってことよ……フィクサーが欧州内で流行りだしてからはかなり犯罪率は落ちたけどね」
「おほん!フィクサーについてはもちろんの事鬼血少女のことも今後知っていけばいいさ……さて!気持ちを切り替えて次のペアに行こう!」
その後は特にトラブルも無く無事に訓練は終了、各々にしこりを残しつつもその日も無事に終えることが出来た……しかしその裏では密かに悪意が迫って来ているということはこの時の彼女たちはまだ知らない
次回クラス委員長挟んでその次にUSJ行きます……頑張るぞい
サンチョ流硬血9式【水より濃い血の刃】
母親の硬血を無意識下で運用出来る形態で全体的な能力面は槍形態より強く小回りもかなり効く。特殊な火炎でもある血炎を扱える唯一の形態でもある
刀身は真紅の刃で血炎の発生・発火がしやすくなっておりひとたび床等で火花を起こせば暫くは発火状態を維持しながら焼き斬ることが出来る
また応用で血炎と斬撃を飛ばしたり炎の壁を作ったり収束・可変させての大規模攻撃が出来たりと汎用性も高く槍との一体化でより効力を上げることも出来る
【血炎】
本作オリジナルの特殊火傷、黒炎が傲慢属性なら血炎は憤怒属性の固定ダメージ+火傷のスリップダメージを与える。炎の色合いは真紅に黒が少し混じった色