血鬼少女のヒーローアカデミア   作:黄昏の跡地

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【ヌオーヴォ生地】
 フランスやイギリスなどにある超大手布生地製造メーカー【ソレイユ】にて開発された超高級生地(決して謝肉祭が人間を材料に作ってる訳じゃないよホントだよ)、サポートアイテム製造会社【メリュジーヌ】とコスチューム制作会社【ステラ】との合同出資したものでありとあらゆる耐性を得る特殊合成繊維を100%の比率で編み込んでいるためか非常に高価で主に使用しているのは残響楽団の制服に用いられている……が

 フランスから雄英合格者が出て尚且つラ・マンチャランドオーナーの娘と言うだけでインナーやブーツ、各種装飾を総動員で制作し最終的な仕立て上げは二コリーナが担当した

・全体→ヌオーヴォ生地製で死ぬほど硬い、滅多なことじゃ破れることないし硬血にも対応している。触り心地はシルクに近い
・インナー→吸水性が高くどれだけ動いてもサラサラの超速乾性、季節問わず着れるようにされてる
・金の装飾部→月光石を編み込んでおり対精神汚染系に対しての耐性を付与
・赤いファー→パパンキのロシナンテだったけど後々サンチョが契約しなおす
・ブーツ→レザー製で足元が不安定な場所でも安定した接地面を得れる設計


学校っぽいことはちゃんとやる

 

 戦闘訓練が終わった翌日、妹分の二コリーナと父親のドン・キホーテの死ぬ程デカすぎるサプライズプレゼントについて何とか話に折り合いを付けた望はゲンナリとしていた……その原因となっているのは正門前に鬱陶しい位にいるマスコミ達の姿だった。

 その殆どは「オールマイトの授業についてどう思いますか」という話で登校してきた生徒を片っ端からとっ捕まえては聴き込んでいた……いや登校の妨げになるから辞めろと若干イラつき始めていた望にも大量のマスコミが殺到していた

 

 

 

 

じゃその様子を見て苛ついている望に群がってくるとどうなるかというと

 

 

 

「……フン!」ドゴォン!!!!

『ヒエッ!?』

 

 当然カチキレてこうなる、コンクリートによって舗装された地面に対して凹むレベルのヒビ割れを硬血の槍で作り威圧しながら赤いオーラのようなものが漏れ出した……ガチギレ1歩手前であるが落ち着いて対象することには変わりない

 

「スゥー……ハァー……貴様ら随分と馬鹿なことをするのだな?あまり手を煩わせるな、登校の邪魔になる」

「なっ……何よ貴方!ちょっと位いいじゃない!」

「もしこれ以上我々学生ひいては雄英全体に対して妨害行為を行うと言うのならフランス所属の【1級フィクサー】並びに【ラ・マンチャランド 室長】としての立場を用いてそれ相応の対応をさせて頂きますので……お引き取り願います

 

 瞳から完全にハイライトが消え去り感情がこれでもかと言うほどドス黒い表情を見せながらマスコミ達に圧をかける……要約すると「てめぇらこれ以上私らに迷惑かけるな依頼と称して殺すぞ」というガッチガチの脅しをこれでもかと叩き付けると1人残らずマスコミが蜘蛛の子を散らすように逃げて行った……最初から来るなよじゃあ

 

 

 

 

 場所は変わって教室、あれ以来普通に登校出来たようで何よりだと思った望は平和にHRが始まると思っていた矢先

 

「はいおはよう……の前に鬼血」

「なんでしょう?」

「今朝方のマスコミ相手にお前何したんだ?」

「何って……じゃm……じゃなくて登校の妨げになるので帰って下さいって頼み込んだだけですよ」

「じゃあお前正門前の地面の凹みはどう説明するんだ」

「はははははは……聞かない方が良いですよ?命が惜しければですけども」

「……じゃ聞かない」

(((((((聞かないんかい)))))))

 

 そりゃそうだ相澤先生も命は惜しいしまだ生きていたい、こんな道半ばで問題児たちを置いて先に逝けるかって話なんだよね……余談だが後にこのことをヴェルギリウスに報告すると全てのマスメディアに対して抗議文と「今後似たような事をするならフランス政府含めての最後通告を送るので行動には気を付けて」と言う言伝を叩き付けて来そうな

 

「んでだ、昨日のVと成績見させてもらった……爆豪、お前もうガキみたいなことするな能力あるんだから」

「……わーってる」

「んで緑谷は爆豪相手に重傷と指ポキか……個性の制御何時までも「出来ません」じゃ通さねぇぞ、それさえ乗り越えればやれる事は多い……焦れよ緑谷」

「っ!はい!」

 

 先日のVというのは戦闘訓練での結果の話である、初戦というのもあってから一番最初に見られたってこともあってかなりの辛口評価だが彼としては妥当な評価を下した程度だろう

 

「さて、HRの本題だ……急で悪いが今日君らに」

((((((ま……まさかまた臨時テスト?))))))

「学級委員長を決めてもらう」

『クソ学校ぽいの来たァぁぁぁぁぁ!!!!』

「俺やる!委員長!」

「僕の為にあるやつ」

「ウチもやりたいス」

「オイラのマニフェストと膝上20cm!」

 

……約1名物凄く強欲かつ色欲な思想を思いっきり出しているが雄英における学級委員長は後々事務所独立をした際の足がかりにもなる大事な役職でもある、やることは基本的に通常の学級委員長と同じではあるものの他と違い統率を取らなければならないと言う難しい話がある

 

「あれ、鬼血は立候補しねぇのか?」

「いや……私そういうの向いてないし」

「静粛にしたまえ!多を牽引する責任重大な仕事だぞ!やりたい者がなれるものではないだろう!ここは投票で決めるというのはどうだろう!」

「飯田……おめぇ」

「言ってることは至極真っ当なのはいいんだけどそのそびえ立っている指さえ無ければ結構マシだったんだけどねぇ」

 

 ガタリと起立した飯田は手を挙げて学級委員長を決める内容を提案した……所までは良かったもののその手はそびえ立っており周りの皆から突っ込まれていた、とは言え投票で決めるというのは皆同意して決めることになった

 

 

 

その結果

 

 

 

「ぼ……ぼぼぼぼぼ僕3票!?」

「な……んでデクの野郎に3票も入ってんだ!?」

「まーおめぇに入れるよかマシよな」

「で飯田くんと八百万さんが2票ずつか……決選投票でもする?」

 

 ちなみにこの後は緑谷の辞退+飯田を推薦したということで飯田が委員長、八百万が副委員長という形で丸く納まった。その後は全員の係を決めて午前は無事に終了する形と相成った

 

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「そういや珍しく鬼血さん食堂だね」

「下宿先のメイドさんが珍しく寝坊してお弁当作ってないらしくて代わりにお昼代渡されちゃってね……ネリーさんの作るお弁当も美味しいけどランチラッシュのご飯もいいね」

「うむ!然しながら本当に俺でよかったのかい?緑谷くん」

「うん、飯田くんなら皆を上手く纏められそうな気もして……それに飯田くんやりたそうな感じだったし」

「ちなみに私は飯田くんに入れたわ、メガネだし根っこが真面目だし」

「ん”っ!?メガネは僕個人としては少し不服なんだが!?」

「「ん?」」

 

 

 麗日と鬼血は聞き逃さなかった……僕という一人称を使っているのは現状知っている限りでは青山と緑谷の2人位だ、しかし今飯田の口から僕という一人称が飛んで来たのを2人は決して見逃さなかった

 

「僕……ちょっと思ってたけど飯田くんってもしかして坊ちゃん?」

「ぼっ!?……そう言われるのが嫌で一人称を変えていたんだがな」

「なんか無理に背伸びしてる感が凄い」

「あまりそう言わないでくれ、俺の家は代々ヒーロー一家なんだ。俺はそこの次男だよ」

「えっ!?凄!?」

「ターボヒーローインゲニウムは知ってるかい?」

「勿論だよ!東京の事務所に60人以上のサイドキックを抱えている大人気ヒーローじゃないか!」

「く……詳しいな、そう!それが俺の兄さ!」

「「あからさま!」」

 

 飯田が自慢げにかつ誇らしくドヤ顔をする、それもそうだ彼にとって兄のインゲニウムは目標でもあり憧れでもある……そんな兄に憧れた飯田もまたヒーローを志すのは当たり前の話である

 

「俺はまだまだ兄に及ばないが委員長としての責務を全うしようと思う!」

「なんか……初めて笑ったかもね飯田くん」

「そうか?笑うぞ俺は、そう言えば入学初日にフランスの出身と言っていたね鬼血くんは」

「んえ?ええそうよ?父はラ・マンチャランドオーナーのドン・キホーテで今住んでる下宿先は同郷のヴェルギリウスさんの事務所寮だし」

「え!?あのドン・キホーテさんの娘さんで特色の紅い視線の異名を持つヴェルギリウスさんのとこでお世話になってるの!?」

「その様子だと知ってるみたいだね緑谷くんは、とは言えフィクサー制度なんて欧州位しかないしそれ知ってる人って大体単語を知ってるにわかくらいだもん」

 

 これを機に解説することにした望、とは言え時間は限られている為簡単に説明することになった……と思った矢先猛々しい程の大音量で警報が鳴り響いた

 

『セキュリティ3が突破されました!生徒の皆様は速やかに屋外へ退避してください』

「あの!セキュリティ3ってなんですか!」

「校舎内に誰かが侵入してきたってことだよ!3年間でこんなの初めてだよ!」

 

 食堂内にいた生徒は1人残らず急いで出口に向けて走り出した……そもそも避難は【押さず・慌てず・走らず】が鉄則であるのにも関わらず生徒一同はパニック状態となっていた

 

「一体何が来たってのよ……ってマスコミ!?」

「鬼血くん!一体侵入者はなんだったんだい!」

「マスコミよ!どうにかしてパニックを収める方法を考えるわよ!」

「とは言えどうすれば……」

「……っ!麗日さんの個性で浮いて出口に張り付いて!端的かつ大きな声で説明すれば皆聞いてくれるはずよ!」

 

 窓を除けば確かに朝方散らしたはずのマスコミが何故か校内に入り込んでいた、前提で話せば雄英には対侵入者用の防衛システム通称【雄英バリア】が存在しておりこれは所持している学生証または教員免許のID認証式となっており未所持者が門を潜ると自動稼働する機能が存在している為防犯対策は万全とも言える筈だ……しかし現にマスコミが入り込んでおり警報が鳴り響いている、という事で望が考えたプランは飯田を麗日の個性で浮かせて出入口に張り付かせて非常口になってもらう事だった

 

 

 

 

 その後、プラン通りにパニックを納めマスコミも通報を受けてやって来た警察の手によって書類送検されこの一件は収まることとなった

 

 

 

 

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ー放課後、ヴェルギリウスは要請に応じ雄英高校の正門前雄英バリアのあった所にて事情聴取を行っていた……何故彼がここに来ているのかと言うとマスコミが侵入してきた理由についてだ

 

 

「……それで?どう見る望」

「それは学生としての私としての意見ですか?それとも」

「1級フィクサーとしてのお前の意見だ」

「どう足掻いても人為的かつ個性による破壊としか思えませんよ……これ程粉々にされているとなると接触時に物質を分解する個性がマスコミの中にあったかあるいは」

「ヴィランが焚き付けたか……の二択か、厄介事の予感しかしないな」

 

 2人の予想は概ね合っていた、ヴィランの個性によって雄英バリアを無理やりこじ開け中にマスコミを校内へ侵入……しかしそのヴィランの目的が一体何なのかが2人の中ではよく分かっていなかったがある程度の予想は立てれた

 

「恐らくはオールマイト絡みだろうな」

「それプラス1年の予定表が見られた可能性も考慮しなければなりません……用心に越したことはありませんよヴェルギリウスさん」

 

 その日はある程度予想を立てはするがどの道予定の範疇の為事後処理を手伝い帰宅することとなった……しかし彼らは知らなかった、2人の予想が的中することになる事態に陥ってしまうということを






滑り込みセーフ!!!今年ラスト投げて来年も頑張っていきます!
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