世界の破滅………………それは幸せなひと時、何ら変わりないながらも自分の大切な日常、そんなときでさえ突然やってくる。今から16年前のあの日、世界は謎の怪人たちによって突然時が凍りついたように動かなくなった。
『グローバルフリーズ』
人々はのちにその事件の事をこうなずけた。世界は破滅してはいなかったのかって?…………そう、世界は破滅するはずだった。人々は知らなかった、彼を。凍りついた時間の中戦った戦士の事を。
現在、文月学園振り分け試験中の教室
「…………はぁ。(いまいちのらねぇなー)」
この溜息をついている少年の名は泊進ノ介。今彼はこの学園、文月学園で次の学年のクラスを決めるための試験を受けている真っ最中なのだが……どうもあまり乗り気ではないらしい。
(どうせ知りあいのほとんどはFクラスにいくだろうし……まあ、あいつとは家で顔合わせるしいいか。考えるのやぁーめたっと。)
普段の彼はこの学園で成績優秀のものが集まるクラス、Aクラスの上位にも入れるほどの実力を持つのだが……どうやら今日はまじめにうける気がないらしいな。
(よし、三権分立は司法と立法、あとは憲法と漢方のどっちかだ!これなら十問に一問は解けるぞ!)
…………漢方はいったいどこから来たのか聞きたいな。彼は吉井明久、進ノ介とは幼馴染の間柄だ。先ほどの発言を聞く限り解るとは思うが彼は世間一般でいうところのバカにあたる。ちなみにこの学園は二年生からはさきほどいったAクラスから最底辺のFクラスまである。まぁ、彼が行くのは確実にFクラスだろうがな。
ガタン!
「姫路さん!」
「お、おい!大丈夫か姫路!」
どうやら体調が悪い中テストを受けていたらしいな。今倒れた彼女は姫路瑞希。彼女は確か進ノ介や明久と同じ小学校に通っていたな。
「姫路、体調が悪いならさっさと保健室にいけ。まあ、途中退席だから無得点になるがな。」
「ちょっと、いくらなんでもそれはひどいんじゃないですか!」
「ああ、体調管理できてなかった責任もあるだろうが言い方を考えろよ!」
……二人には酷かもしれんが試験監督の教師も仕事を全うしなければいけないからな。だがあの教師の言い方もほめられたものじゃないがな。
「わ、わかりました……保健室に行きます……」
「姫路さん、無理しないで。連れてってあげるから。ごめん、進ノ介。ちょっと手伝ってくれる?」
「ああ、もとからそのつもりだしな。」
「泊さん、私も手伝います!」
「霧子?いいって、お前まで途中退席になるぞ。」
彼女は詩島霧子。とある事情で彼女は進ノ介の家に住んでいる。まあいずれ理由は話そう。
「いいです、さっきの発言でやる気なくしたので。」
「ごめんね、詩島さん。」
「なら霧子、お前は職員室いって他の先生に伝えてくれないか?姫路は俺と明久が連れてくから。」
「すい、ません……」
「いいって、気にしないでよ。」
「それじゃ、行くとしますか!」
数時間後
「よかったですね、姫路さんの風邪たいしたことなくて。」
「ま、あいつは昔からよく体壊してたしな。ある程度は耐性できてんだろ?」
あの後途中退席になった進ノ介たちは彼女を保健室に送り届けてからそのまま今進ノ介が運転している車に乗って帰ることにしたようだ。え、進ノ介は高校生だから運転できない?実はあのグローバルフリーズの後法律が一部改正されバイクや自動車の運転免許取得年齢が引き下げられたんだ。進ノ介は去年免許を取得した後の自分の誕生日に私とともに送られたこの車トライドロンを自らの愛車としている。
「まったく、君らしいな進ノ介。自分のことを省みず……」
「うるっさいな、相変わらず何処から話しかけてきてるのか知らねえけど!」
私は今運転席につけられているあるメカなのだが私が何処にいるかは進ノ介はまだわかっていないようだ。
「……」
「どうかしましたか、泊さん?」
「ん?いや、お前や明久たちと同じならFクラスでもいいかなってさ。」
「……ふふっ、そうですね。」
「なかなかお熱いね。」
「誰がだ!」
「誰がですか!」
息もぴったりだな、二人は。願わくばずっとつづいて欲しいものだがな、こんな日々が。
まだ進ノ介は知らない。なぜこの車と私が送られてきたのか。そして……
自分の運命、宿命を。
バカテスとドライブのクロスなのにまだしばらくは変身しないという事実……すいません。まえがきでも書きましたがまだ慣れていないので誤字脱字、アドバイスや感想など御座いましたらお願いします。では、また次回で。