振り分け試験があってから数日がたった。姫路はあれからすっかり体調もよくなったらしい。今俺は霧子と一緒にトライドロンで今日の晩飯の買い出しに行ってるところだ。
「泊さん、この前みたいにこっそりしいたけ戻さないで下さいよ?」
「はいはい、わかってるって。まったくお前は母さんみたいなこと言うよなほんと。」
霧子と俺は幼馴染……っていうよりはなかば兄弟みたいなもんだ。…………俺たちはまだ小さかったから覚えてないがその理由は16年前にあったグローバルフリーズまでさかのぼる。謎の怪人たちによって多くの人が犠牲になった世界的規模の災害、グローバルフリーズ。あの事件で俺は親父、霧子は両親を亡くした。その事件の時に親戚の家にいた霧子の弟はそのまま引き取られたがどうやら後継ぎが欲しかっただけらしく霧子はほっぽり出されるところだったらしい。それを霧子の両親と仲の良かった母さんが引き取ったらしい。……さっきグローバルフリーズのことは覚えてないといったがそれは俺の事。霧子自身はたったひとつ、ほんの数十秒だが覚えていることがある。それは自らの両親が目の前で怪人に殺されたという事。しかしそんな状況で霧子本人がなぜ助かったのかという疑問は残ってるけどな。
「…………はぁ。」
「どうかしたのかね?進ノ介。」
「なんでもねぇよ。」
そんでもって俺自身もまるで頭の中に泥が詰まってるみたいにどんよりとした感情がうずまいている。俺の親父は警察でグローバルフリーズの時もある事件の捜査にいったまま行方不明になったらしい。……そう、遺体も見つかっていないんだ。あの日、親父の身に何かあった。それだけは確かだ。亡くなったとは言ったが実際には生きてるか死んでるかどっちかもわかんない。母さんは一人で俺たちを育ててきてくれている。もし親父が生きているなら苦労してる母さんをほっといた罪としてぶんなぐってやりたい。だけど、それだけじゃない。
「……とりあえず、どんよりは来てないみたいですね。」
「ああ。」
携帯を見ながらいう霧子におれはそっけなく答えた。グローバルフリーズで起きた時間が凍りついたように動かない。というよりは自分たちの意識ははっきりしてるのに体だけがうまく動かないという現象。自分たちが動けない中怪物たちが我が物顔で普通に動いているのをみた人が大勢いたことから専門学者はその現象を重加速となずけたらしい。そしてここ数年、その重加速がグローバルフリーズ程の規模ではないがたびたび確認されている。そのため学者や警察たちは協力し重加速、ひとびとがわかりやすいようにつけた通称どんよりを確認するための携帯アプリを開発した。さっき霧子がみていたのもそれだ。
「ん?進ノ介、あそこにいるのは追田警部補ではないのかね?」
公園を横切ろうとしたとき相変わらず何処から聞こえてくるのか解らない声のいうほうをみるといたのは……
「あ、本当だ。またなんか事件でもあったのか?」
追田現八郎。かつて親父とコンビを組んでたっていう刑事さん。グローバルフリーズ以来なにかと俺たちのことを気にかけてくれていたらしいが最近はこういう現場でしか顔を合わせることもなくなったな。
「……む、行かないのかね?」
「なんで俺がわざわざ行かなきゃいけないんだよ。」
「泊さん、もし事件があったなのならあなたは十分力になれるじゃないですか!現に今までも何度も泊さんの推理で……」
「たまたまだって。お前を助けようとして親友を観察処分者なんかにした俺に何ができるっていうんだ。」
「泊さん、それは泊さんのせいじゃ……」
それは俺たちが文月に入学して間もないころだった。近道をしようとして人気のない場所を歩いていたらがらのわるい連中に霧子が連れて行かれそうになったんだ。そのときたまたま一緒に帰ってた明久が手を貸してくれて霧子は特に怪我もなかったんだがちょうど相手をぼこってるときに明久だけが第三者に顔をはっきりと目撃されたらしくそのことが問題になった。最近は気分で点数の上下が激しかったが俺はそのころはまだまじめにテストを受けててAクラス上位の点数をとってた俺や普段からまじめな霧子の言い分も聞いてもらえず明久は問題児のレッテルともいえる観察処分者の烙印をおされてしまった。文月はもともと弱肉強食な所があるせいか一部の(この前姫路に対してひどい対応したやつとか)教師はまるで明久を奴隷のごとく扱っている節がある。……明久はおれのせいじゃないから気にしないでほしいっていってたけど……
「進ノ介、君はただエンジンのかけ方をわすれているだけだ。」
「……エンジン?」
「ああ、君は明久が観察処分者になったのは自分のせいだと考えている。裁かれることなく逃げ延びた不良たちへのやり場のない怒りが自らへと向けられているからだ。それが君のエンジンがかからない理由だろう。」
「ったく、まるで人の心を見透かしたような……まてよ、ようやく見つけたぞ!」
ガチャ!
俺は運転席の真ん中に置いてある機械を引っ張り出すとその真ん中の部分には顔のようなものが浮かんでいた。
「EXACTLY!ようやく見つけてくれたね。」
「なるほど、ここから声がでてたのかってえ!?」
「な、なんなんですかいったい!」
気が付いたらそいつは俺の腰に巻きついていやがった!
「残念だったね、どうやら君がたどりついたものとは少し答えが違ったようだね。私はこのベルトそのものなのだよ。」
「ベルト自体が自分の意思をもってしゃべっているということですか?」
「ほお、なかなか冷静な分析だね、霧子。その通りだよ。」
「なんなんだよ、あんた一体!」
「まあいいではないか。ともかく警部の所にいってみようではないか。」
「なんであんたが仕切ってんだよ。はあ、まあいいや。考えるのやーめた。」
「おーい、現さん!」
「お、なんだ進ノ介に霧子じゃねーか。どうしたんだいったい。」
「いや、ちょっと見かけたもんだから……ってなんだこれ!」
俺の目の前には皮膚が真っ赤に染まってる人間がいた。まさか……
「現さん、これってまさか……」
「いや、生きてるよ。しかし、これで6件目だぜ。先週から似たような事件が起こってるんだよ。おまけにちょうどいま行方不明事件が多発してるっていうのによ。」
「行方不明事件に殺人じけ、いえ未遂ですねこれは。」
「ん?なんだこれ?」
さっき倒れていた人が運ばれていった跡に何か落ちているのを見つけた俺はそいつを拾い上げた。それは……
「紙の切れはし?」
「進ノ介、気をつけろ。……どうやら犯人はまだ近くにいるみたいだ。」
グン!!!
その瞬間、俺のからだがまるで鉄の塊になったかのごとく動きが鈍くなった。
「これってまさか……」
「これが……重加速か!」
「と、泊さんあれ!」
霧子が顔を向けている先になんとか視線をむけるとそこには重加速の中を平然と歩いている男がいた。
「な、あいつどうして重加速の中で!」
その瞬間男は怪物になり俺の胸ぐらをつかみ持ち上げた!
「ぐ!」
「また見つけられたな、なかなか生きのいい人間だな……」
「なに、生きがいい……だと?」
「まずい、シフトカーズ!集合!」
ベルトがそういったとたん今度はミニカーみたいな車がいくつもやってきて怪物に向かって攻撃し始めた!さらにミニカーのうちオレンジみたいな色したやつが俺のポケットに入った瞬間、
「あ、あれ?うごける?もしかして、こいつのおかげ?」
「ああ、シフトカーの能力の一つ。人間を重加速の中でも通常に活動できるようにすることだ。」
そんな会話をしてるなかでもシフトカーとやらたちは怪物に向かって攻撃をしている。
「ええい、うっとおしいやつらめ!」
そういうと怪物は光弾を放ち姿を消した。
「ったくなんなんだ、あの怪物は。それにこのシフトカーっていうのはあんたの仲間か?」
「ああ、我々のね。」
「な、なんだここ!」
「まるで映画のセットにでも来たみたいですね……」
あれから俺は少し気になることがあって現さんにすこし事件のことをきいてから(今までいくつかの事件の解決に協力してきたおかげか上の人も案外簡単に許可をだしてくれたらしい)買い物を終わらせてからでいいから連れて行きたい場所があるとあのベルトからいわれ(もともと収まっていた場所にはめれば俺が運転しなくても動かせる)連れて行かれた先は車庫兼基地のようなばしょであった。
「ああ、ここが我々三人の基地だ。」
「三人?」
「ああ、私に進ノ介。そして霧子だ。」
「私もですか?」
「いや、なんで俺は当然みたいな言い方なんだよ?」
「……いいかね?」
「「あ、はい」」
「進ノ介、霧子。私とともにあの怪物、ロイミュードと戦ってくれ。
「ロイミュード?」
「それがあの怪物の名前ですか……」
「ああ。」
「……解せねえな。」
「泊さん?」
「…………」
どうもひっかかることがあるんだよな……
「確かに、あのシフトカーがあれば重加速を起こすそのロイミュードとも戦えるかもしれない。だけど、重加速を無効化できるってことはあんたやシフトカーはロイミュードとなにか関係がある。いや、それどころか出所は同じ。違うか?」
「…………………それは……」
「泊さん、それでも私たちになにか出来ることがあるならやらなくてはいけないんじゃないでしょうか?」
確かにそうなんだけどな。
「俺頭がもやもやするといろいろ止まっちまうからな。」
「それに重加速に対抗できるからといって出所が同じとは限らないのでは……」
「お前らしくないな、霧子。あのな、風邪薬だって…………薬?」
その時、俺の頭の中で様々な情報が飛び交い始めた。…………そうか、そういうことか!
「つながった!」
「泊さん、もしかして。」
「ああ、脳細胞が……」
キュ!俺は勢いよくネクタイをしめた。
「トップギアだぜ!」
俺たちはトライドロンに乗り込みある場所に向かっている。
「それで進ノ介、いったいどういう事かね?」
「泊さん、事件の手掛かりが解ったんですか?」
「ああ、今から説明していく。」
まず、あのときロイミュードは俺に対してこういった。生きがいい、と。それはどういう意味か?意味なんて考えるまでもない、そのままの意味だ。あの皮膚が真っ赤になっちまった人はようは生きが悪い。そしてあいつが言ったもう一つの言葉、また見つけた。生きが悪いやつは皮膚が赤くなってその場に取り残されている。なら、前に見つけた生きがいい人間はどこに行ったのか?ここまで言えばわかるかな?
「……なるほど。」
「そういう事だったんですね……」
「ああ、現さんが言ってたもう一つの行方不明事件とこのロイミュードによる殺人未遂事件はつながってる!」
やつが求めていたのは健康な肉体の人間。俺があの時拾ったのは風邪薬の袋。あの人はあの時風邪をひいていた。ほかの襲われた人の所にも同様の薬が落ちていたことを現さんから聞いた。
「殺人未遂事件はようは行方不明事件の、いや誘拐事件の食べ残しだったってことさ!このままじゃ多くのひとが攫われ続ける!」
「すばらしい推理能力だね。」
「泊さん、それで今どこに向かってるんですか?」
「ああ、現さんに頼んで重加速が頻繁に発生している場所を教えてもらったんだがそこに向かってるとこだ。そこにさらわれた人たちがいるはずだ!」
キィィィィィィィ!
「ここだな。」
そこはすでに閉鎖されていた遊園地だった。
「進ノ介、私も連れて行ってくれ。」
「は?」
「頼む。」
「はぁー。ああーわかったよ!」
俺はベルトを自分の腰につけた。
「それじゃさっそく……あれ、霧子は?」
隣にいたはずの霧子がいつの間にか消えていた。
「ああ、彼女ならもう行方不明者を探しに向かったよ。」
「行動早すぎるだろ……」
「泊さーん!こっちです!」
「ったく、お前はほんとうに優秀過ぎんだろ。」
俺とベルトが車の中で話してるうちにもう被害者たちを見つけていたんだ。
「ともかく、早くこの人たちを……」
「連れて行きたいなら勝手にしろ。」
「「「!!??」」」
声がした方を振り向くとそこにはあの時の男がいた!
「おまえ、あの時のロイミュード!」
「そいつらのからだの一番いい部分を集めたこの体。今俺は完ぺきな存在となった!」
そういうと男は再び怪物の姿になった!
「きゃああ!」
「霧子!」
やつに気を取られたその隙にもう二体ロイミュードがあらわれ霧子に襲いかかっていた!
「ふん!」
ドガ!
「うああ!」
霧子を助けに行こうとしたが最初のロイミュードに殴り飛ばされちまった。
「こ、来ないで!」
「とりあえず、こいつも連れて行くか。約束の数にはまだ足りないみたいだし何かの足しにはなるだろ。」
「く、霧子!……なあベルト!」
「呼び捨てとは失礼だね。」
ああもうめんどくせー!
「じゃあベルトさんよ!俺はどうしたらいい!俺はどうしたら……あいつを助けられるんだ!」
「簡単な事さ。……変身するんだ。」
「変身?」
って、どういう事だ?そう考えてたらまた違うシフトカーがなにかを持ってきて俺の腕にはめた。
「私の顔の横にあるキーを回し、その赤いシフトカー、シフトスピードを回転、レバーに変形させそのシフトブレスに装填するんだ。」
俺は言われたとおりの手順でシフトカーを装填した。
「進ノ介、君は心に大きな傷を負ってきた。だが、今の君ならば彼女を救える。私とシフトカーたちがいれば君はこの重加速の中を誰よりも早く力強く、そして繊細に走り抜ける事が出来る筈だ。それが超人、戦士ドライブだ。」
「ここから走り出してあいつを救えるなら、このあたまにつまったもやもやをはきだせるのなら答えは一つ、もう考えるのはやめた!」
俺はレバーを倒し腹の底から叫んだ!
「変身!」
その瞬間俺のからだは赤い鎧に包まれトライドロンの左前輪から出てきたタイヤをタスキのように装備した。
〈ドラーイブ!ターイプ、スピード!〉
「うおおおおおおおおおおお!!!」
そして俺はきずいていたら霧子を襲おうとしていたロイミュードをブッ飛ばしていた。
「な、なに!」
「ばかな、人間ごときに!」
「泊……さん?」
「貴様、いったいなんなんだ!」
「え?ああ、悪いな。俺もこっからが初乗りだからな。取り敢えず怪物ども。」
俺はかまえて奴らの方に向き直った。
「ひとっ走り付き合えよ!」
ドガ、バキ!
「よ、は、うらぁ!」
もともと腕っぷしは強い方だからな、今なら負ける気はしない!
「調子にのりやがって!」
ドカ!
「うあ!」
と思った早々反撃受けちまった……
「調子に乗りすぎだね。」
「あんたまでいうか!」
「ならばこちらも少しギアを上げていくぞ進ノ介!レバーを倒しシフトアップだ!」
ガチャンガチャンガチャン!
〈スピ、スピ、スピード!〉
「うお、なんだこれ!早く動ける!オラオラオラァ!」
ドカドカドカドカドカ!!
さっきの数倍のスピードでロイミュードに連続攻撃を加えていく!
「はぁ!」
ドガァ!
「「うぁぁぁ!」」
「くそ、役立たずが!」
「シフトカーを交換するんだ!そうすればタイヤの能力も切り替わる!」
「お、いいねぇ!走りに幅が出る!」
俺は腰につけてたホルダーからオレンジの奴を取り出しブレスに装填した!
ガチャン!
〈ターイヤ、コーウカーン!〉
「タイヤ交換?」
〈マーックス、フレア!〉
今度は炎をまとったタイヤが装備された!
「ち、くそがぁぁぁ!」
「一気に行くぜ!」
ガチャガチャガチャン!
〈フレ、フレ、フレア!〉
「おおーら!」
「ぐあぁぁぁぁ!!」
俺は右手につくったタイヤの形をした炎を奴に向かって投げつけた!するとタイヤは竜巻のようになり奴をブッ飛ばした!
「なめやがってー!」
さっきブッ飛ばしたうちのいったいがまた向かってきやがった。
「お次はこいつだ!」
ガチャン!
〈ターイヤ、コーウカーン!〉
今度は緑のとげとげがついたタイヤだ!
〈ファンキー、スパーイク!〉
「行くぜ!」
ガチャガチャガチャン!
〈スパ、スパ、スパーイク!〉
「うおぉぉぉぉ!」
ガガガガガガガ!
「ぐああああああ!」
ドガァァァァァァン!
高速回転したトゲツキタイヤで体当たりをかけ、攻撃に耐えきれなかったのかそのまま爆散しやがった。
「ま、まずい!」
もういったいが逃げようとしてやがる!そうはいくかってんだ!
「まだまだ行くぜ!」
ガチャン!
〈ターイヤ、コーウカーン!〉
〈ミッドナーイト、シャドー!〉
今度は手裏剣みたいなタイヤだ!
「これでもくらえ!」
ガチャガチャガチャン!
〈シャ、シャ、シャドー!〉
手裏剣型のエネルギー体をいくつも敵にぶつけていく!
「ぎゃああああああ!!」
よっし、またいったい倒したぜ!
「これで残るは……」
「奴だけだな。」
フレアの技で吹き飛ばした奴のとこに行こうとすると、
ドドドドドドドド!
「うお、なんだいったい!」
大量のエネルギー弾が撃たれてきたが何とか間一髪でよけた。
「げ!」
「どうやら、援軍のようだね。」
そう、さっき倒したのとはまた別に二体出てきやがった!
「お前はそっちを頼む!」
「ああ、へますんなよ!」
しかもコウモリみたいなやつはとどめを刺そうとしたやつをつれて逃げやがった!
「お前の相手はコッチ、うあああ!」
「何!」
その時、今度はパトカーみたいなシフトカーが攻撃を仕掛けた。
「こいつは……」
「おお、ハンター!君も来てくれたのか!」
「よし、じゃあハンター!お前もひとっ走り付き合ってもらうぜ!」
ガチャン!
〈ターイヤ、コーウカーン!〉
〈ジャスティース、ハンター!〉
「ん、なんだこれ?」
タイヤはふつうだったがそれから分離してきたのは……
「柵?」
そう、刑務所とかにある柵の小さいバージョンみたいなのだった。
「進ノ介、それを敵に向かって投げシフトアップだ!」
「え!?ま、いいや。おら!」
のこったほうにそのまま柵をなげつけシフトアップした!
〈ハン、ハン、ハンター!〉
「うわ、なんだこれは!」
「おお、すげーなこれ!」
なんとロイミュードを閉じ込めるように檻が出来たのだ!
〈ハン、ハン、ハンター〉
「これでどうだぁぁ!」
バキィィィ!
「ぐおおおおおおお!!」
俺がパンチを繰り出したと同時に檻は解除され敵にパンチがストレートヒット!
「さて、あいつらを追わねえとな。」
「今こそ彼の本領発揮だな、GOトライドローン!」
そうベルトさんがいうとトライドロンがやってきた!
「いこう進ノ介!」
「ああ!」
俺たちはトライドロンに乗り込み奴らを追った!
「いたぞ!」
「ち、しつこい奴らだ!」
「これでもくらえ!」
コウモリの攻撃で建物が崩れてきやがった!
「いかん、今ここで見失うわけにはいかない!ターイヤフエール!」
すると先ほどまで装備していたタイヤがトライドロンに装備された!
「これでトライドロンが強化されたぞ!」
「よっしゃ、そいつはいいぜ!行くぞ!」
崩れてきた破片を破壊しながらロイミュードに向かって突進する!
「くそ、離せ!」
「な、一人だけ逃げるつも……ぐあああああああ!」
なんとか一体は倒したがさっきの奴はまた逃げ出した。
「くそ、またにげやがった!」
「おうぞ進ノ介!」
「ああ、まちやがれ!」
すると突然やつがとまった!
「なに!?」
「どういうつもりだ?……まさか!」
その瞬間奴のからだが大きく変化した!
「な、なんだあれ!」
「いかん、まさか進化体へなるとは。」
「くっくっく、ようやく進化出来たぞ!これで貴様はゴミ同然だ!」
「ち、いってくれるじゃねえか!」
「進ノ介、やつの挑発に乗るな!今君は連戦で体力を消耗している。長引くと不利だ、必殺技で勝負をつけるぞ!」
「必殺技!?よし、わかった!」
おれはトライドロンからおりてロイミュードと向き直った。
「ふん、くらええええええ!」
「今だ!」
「おう!」
シフトブレスの赤いボタンを押した!
〈ヒッサーツ!〉
ガチャン!
〈フルスロットル!スピード!〉
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ロイミュードとそのまわりを旋回するトライドロンを交互に連続でけり続ける!
「くらえ、スピードロップ!!!」
「ぐああああああああああああ!!!!!」
ドガァァァァァァァァン!!!
「はぁ、はぁ、はぁ。」
「初戦からなかなかハードだったね。進ノ介、改めて君に頼みがある。」
「な、なんだよ。」
「私とともに戦士ドライブとして戦っていってくれ。108体のロイミュードと!」
「ひゃ、108体!?」
「いや、これで103だな。」
それから、あの遊園地に霧子を置いたままだったことを思い出した俺たちはあわてて霧子を迎えに行った。まあもちろんめちゃくちゃ怒られたけど。
「まったく、気を付けてくださいねこれからは。」
「……はい。」
「すまなかった、霧子。」
「はあ、それにしても100体以上もいるんですかあの怪人たちは。」
「ああ、まだまだ先は長いな。」
「まあ、学校生活も楽しんでいった方が私はいいと思うぞ。奴らもまだそこまで頻繁に活動しているようではないしな。」
「……学校か。」
「泊さん、どうしたんですか?」
「いや、なんでもない。」
「???」
そう、一年生のころは関係なかったがついに当事者となるときがきたってことだよな。文月学園にはほかにはないまったく異なる制度。クラス間で教室を奪い合う……
試験召喚戦争にかかわるときが
えー前回と比べてかなり長くなってすいません。次回からはしばらくバカテス関連でドライブの話はあんまり出てこない予定です。まあベルトさんはシフトスピードという形で出る予定ですが。では、次回もがんばって書きます!