「はあ………」
「泊さん、どうしたんですかため息なんかついて。あ、またギア落ちてるんじゃないですか?」
「そりゃ落ちるって。補給テスト受けてるうちに戦争が終わってるんだからよ。」
今日はDクラス戦の翌日。なんとまあ俺や霧子は雄二の指示でなるべく点数を補給するためにテストを受けていたんだが姫路が早いうちに切り上げてたらしく代表の平賀をほぼ不意打ちに近い形で討ち取ったらしい。
「ったく、出番なく終わった上にテストまで受けなおしだもんな。こうなったら点取りまくって次は最初っからトップギアで行ってやる!」
「あ、ギアがあがったぽい逆に。」
「進ノ介、はりきるのはいいが安全運転で行ってくれたまえよ?」
午前の補給テスト終了後……
「よし、昼飯くいに行くか!」
「そうだね、午後もテストだしね……」
「明久、お前どうせ今日も持ってきたの塩水だろ?」
「失礼な!」
「泊さん、昨日の今日ですからさすがに違うんじゃ……」
「砂糖水だよ!」
「「ほぼ同じだだよ!(です!)」」
まったくこいつは……飯やろうにも俺も霧子も今日は学食のつもりだったからな。仕方ない、なんかおごってやるか。
「あきひ……」
「あ、あのみなさん!」
「「「「「「「????」」」」」」」
「実は今日、お弁当作ってきたんですがよかったら、みんなで食べませんか?め、迷惑じゃなかったら……」
「迷惑だなんて!むしろ大歓迎だよ!」
ああ、お前にとっては特に死活問題だしな。
「そうだな、有り難くいただくとしようぜ。」
「そうですか?よかった。」
「ねえ進ノ介、なんか姫路さんうれしそうじゃない?」
「ん?さあ、どうだろうな。」
「……瑞希って意外に積極的ね……」
「なんか今度は島田さんが睨んでくるんだけど……」
「……気のせいだろ?」
こいつはまずこの朴念人をどうにかしなきゃいけない気がしてきたな。
「のう皆の者よ、せっかくのごちそうじゃしこんな教室ではなく屋上に行かぬか?」
「そうだな、じゃあ俺からは昨日の礼も兼ねて飲み物でもおごってやるとするか。」
「あ、雄二。それなら俺が行ってくるよ。昨日は特に活躍できなかったしな。」
「泊さん、それなら私も……」
「いいって、霧子。んじゃ行ってくる。」
「さて、こんくらいでいいか。」
全員分の飲み物を買った俺は持ってきておいた袋に入れた。
「よし、じゃあ屋上に……」
「進ノ介。」
「ん?」
今のって……ベルトさんの声?
「あれ、気のせいか?」
「進ノ介、下だ。」
「下?」
俺が下をみるとそこにはシフトスピードがあった。
「シフトカー?なんでこんなとこに?」
「ああ、君にはいってなかったね。」
「うわ!」
シフトカーがしゃべった!?
「ってベルトさん!?なんでシフトカーから声が出てるんだ?」
「ああ、シフトスピードは私の遠隔端末でもあるからね。君や霧子の様子をたまにうかがっていたのだよ。」
「なるほど、そういうことか。で、なんのようだよ?」
「ああ、じつは君がドライブになる前に調整に入ったシフトカーたちがいてね、先日その調整が終わったものたちの紹介をしておこうと思ってね。」
「へえ、まだいたのかシフトカーって。」
「ああ、シフトカー、カモン!」
ベルトさんの掛け声と同時にやってきたのは怪物みたいな絵が車体に描かれた紫色の奴とオレンジのミキサー車のシフトカーだった。
「紫のSUV車がマッシブモンスター、ミキサー車がスピンミキサーだ。そして……おや、モンスター、ミキサー、ベガスはどうしたのかね?」
「ベガス?」
それと同時に後ろから今度はリムジンみたいなのが来た。
「こいつか?そのベガスって?」
「ああ、彼がドリームベガスだ。ベガス、霧子の様子でも見に行っていたのかね?」
ん?なんで霧子の名前が出てくるんだ?
「少し事情があってね、彼には霧子の護衛についていてもらってる。それでどうしたのかねベガス?」
ベガスはクラクションをならしているがなにいってるのかさっぱりわからん!
「なに!進ノ助、すぐに屋上に向かいたまえ!」
「ベルトさん、シフトカーの言葉わかるのか?ってそんなこといってる場合じゃないみたいだな!」
俺が屋上につくとそこには……
「ど、どうすればいいんでしょうか!?」
「と、とにかく心臓マッサージ!」
「土屋、しっかりしなさい!」
「私、先生呼んできます!」
「秀吉!お前はAED持ってきてくれ!」
「わ、わかったのじゃ!」
カオスな状況が広がっていた。
「あ、泊さん!」
「おい、霧子なにがあったんだ?」
「それが…」
むく
その時倒れていたムッツリーニが起き上がった。
「土屋くん、大丈夫ですか!?」
「…………」
ぐ!
ムッツリーニは姫路に向かってサムズアップを取って大丈夫と言っているようにみえる。だが何故だろう?俺にはいまのあいつが生まれたての小鹿かKO寸前のボクサーに見えるほど下半身が震えているように見える。
「姫路さんの作ってきたお弁当を食べたら突然倒れて……」
「なに?」
俺は弁当箱をもって中身を確認してみたが別に以上はなかった。
「なあ姫路、この弁当どうやって作った?」
俺は聞かない方が幸せだとその後思った。
「あ、はい。酸味を足したくて……」
その答えは予想の斜め上をはるかに超えていたからだ。
「塩酸を入れましたが?」
それは調味料ではなく化学薬品だぞ!
「まったく……ちょっとこっち来い姫路。霧子、そっちは頼む。ムッツリーニのやつまだやばそうだし。」
「え?あ、はい。」
「あ、あの、泊君?」
「……お前に常識を説くとは思ってなかったぞ。」
それから数分、俺は姫路に説教した。はあ、明久にはもっといいやつが他にいるといいんだがな。
Dクラス戦は進ノ介たちが居なくても余裕だろうと考えた結果このようになりました。ほぼ原作どうり進んだと思って貰って大丈夫です。えー、早めに行っておきますが明久のヒロインはあの二人ではございません。では、誰になるのか?それはもう少し秘密です。では、次回はBクラス戦です!