翌日、俺は学校から帰って来た。え?学校飛ばすなって?
何だ?銀髪がアリサに珍しく椅子で殴られ、すずかにドッジボールでボールによる暴力で叩き伏せられて、お昼ご飯前についてきてしつこいからなのはにO☆HA★NA☆SHIされたぐらいだよ?
今日は大変大事な事を思い出したので翠屋にも寄らず、さっさと帰宅してきたのだ。なぜなら、
少し試してみたい事があった。そう、特典で貰ったスキル、接続についてだ。
あれって、装備とか、武器を具現化させるスキルとして貰ったのだが……ホラ…アレだよ、アレ。デッカくて速くてチートな一応はMSの……。
…デンドロビウムって……使えるのかな?
もし使えるとして、あんなチート&バカデカい代物、具現化させただけでも誰かにバレるだろう。しかし、もし使用できるとすれば最終兵器になりかねない(下手するとはやてと同じくロストロギア認定されかねない)装備なので、一度確かめておきたかった。
そこで、グラムに相談してみた。久しぶりに待機形態のイヤホンだ。因みにこのイヤホン、耳かけだから耳に負担も少ないし、会話が外に漏れる事も少ない。いい設計だと思う。
<なら、神様に相談してみましょう。恐らくその手の装備を展開しても問題無いような空間を貸してくださるのではないでしょうか?神の間への行き方は分かってますよね?>
「行き方はなんとなくだけど分かる。でも、なんだかなぁ?」
<?何がですか?>
「いや、その空間を貸してくれる、っていうのを特典として受け取られたらと思うとなぁ……」
<大丈夫ですよ。私が神様に掛け合ってあげます。断らせませんし、特典としてなんて使わせませんよ……。神様の善意として使えるようにしてあげます>
なんだろう。今、グラムが凄く大きく、偉い人(デバイス)に見える。
…ちょっと黒い気もするが、気のせいだと思っておこう。
「分かった、ありがとうグラム。じゃあ早速行っていいかな?」
「いえ、お気になさらず。ではすぐにでも行きましょう」
俺は、落ち着いて目を閉じる。
フッ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ブォンッ
「また来たか!今度は殴られるような事はしとらんハズじゃ!」
「え?違いますよ神様、今日はお願いにあがったんです。少しお話よろしいですか?」
「なぬ?…おお、ついに残りの特典を使うことにしたのかの?」
「いえ、特典ではなく、
グラムがアウトフレームして神様と話始めた。
~数分後~
「なんじゃと!?ワシの持っている異空間を、しかも広めの、あまつさえ元の世界の時間進行を遅れさせる事も可能なチートな場所をありえないことに無条件で明け渡せじゃと!?」
あのね、俺そこまで欲張りな事言ってないよね?貸して欲しいだけなんだけど。でも練習時間多く出来るのは嬉しいかな。
「はい、端的に言うとそうなります。時間が無いので早く寄越しなさい」
怖いうえに上から目線!?どんだけ偉いんだこのデバイス……。
「イヤイヤ!お前さんはいつからそんなに不遜な態度を取るようになったのじゃ!?そもそもアレはワシの物じゃ、特典を使おうが何しようがやるわけには(神様……?)ヒィ!?」
「頂けますよね?…それともモンハ○の時みたいに切り刻まれたいですか?」
そして、具現化させた刀を神様の喉元に突き付けるグラム。(具現化出来るんだね今知ったよ)うん、グラムさん超怖い。どうしてこうなったんだ。
「わ、分かった。分かったからちょっと待っておれ。まったく、宗介め、何て事を……」
何で俺が悪いみたいになってるんだ……。てかそれにしてもグラム、神様に凄い態度取ってるなぁ。良いのかな?良いんだろ。
とか考えていると、神様が何やら本を持ってきた。闇の書とか勘弁してよ?
「ホレこれじゃ。この本の110ページを開いて、『時間進行遅延、異空間の扉よ、開け』と唱えれば、後はここに来る要領で目を閉じれば異空間に行けるハズじゃ。時間進行は遅延、通常、早送りの三つじゃから気をつけての。帰る時は帰りたい、と念じれば良いからの」
おおう、中二っぽい呪文だぜ。嬉しいな。
「良かったですね、マスター」
「うん、ありがとうございます、神様」
「フム、しかしワシも使いたいから、その時はワシにも貸しておくれよ?」
貸してくれって…何かもう神様諦めてるね。
「分かりました」
「じゃあ、帰りましょうかマスター」
「うん。神様、本当にありがとうございます!」
「うむ。励むのは良いが、根を詰めすぎんようにな?体が資本じゃからの」
「はい!……じゃあ行こうかグラム」
<Yes,sir>
待機形態になったグラムを耳に付ける。またバルディッシュかい。結構気に入ってない?それ。
そして俺は目を閉じた。
フッ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ブォンッ
戻ってきた俺は、すぐにその異空間にグラムと行くことにした。俺は本を開く。
因みに本の表紙なんだが……。完璧に闇の書ですありがとうございました。色は赤なんだけどね。
「えっと、110ページを開いて、……時間進行遅延、異空間への扉よ、開け」
そして、俺はまた目を閉じる。
そして、次の瞬間、俺は違う場所に居た。
そう、完全に異世界。周りは何もかもが白。最初の転生の間のような。
これなら、具現化の練習が沢山出来る。
<それではマスター、始めましょうか>
「うん、グラム、セットアップ!」
<setup>
赤いバリアジャケットを装備する。
そして落ち着く為に何度か深呼吸をしてから、頭の中でデンドロビウムを思い浮かべる。
「接続!」
<Access...Load>
……初めて、一発で具現化出来た。しかし、かなりの魔力を消費した。恐らく4分の1位消費しただろうか。
これが…デンドロビウム……。
その…色彩が…赤、なんだけど……。俺、正規の色を想像したんだけど……。
どこの赤い彗星なんだろう。性能とか弾薬とか三倍だといいなぁ。
<マスター、これのコックピットらしき場所に、四角い穴があると思われます。そこに私を差し込んで下さい。それで恐らく起動します>
グラムの言う通りに、俺はコックピット横にあるグラム用の鞘のような場所へグラムを差し込む。
それが起動キーのようで、デンドロビウムが宙に浮いて動き出した。
そして、操作しようと思ったが、どうやって動かせばいいか分からない。するとグラムが、
<マスター、頭に思い浮かべて下さい。このデンドロビウムがどう動くかを!>
「……!分かった」
俺は、デンドロビウムを想像の中で動かしてみた。すると、簡単にデンドロビウムが空を舞った。うお、超カッコいい!
暫くの間、飛行練習していると、
<マスター、試しに武器を使用してみて下さい>
「わかった」
俺はすぐにメガ・ビーム砲に目が行った。そして直後俺は想像した。デンドロビウムがメガ・ビーム砲を放つ姿を。
すると、本当にデンドロビウムがメガ・ビーム砲を放った。なのはのSLBにも負けず劣らずの収束砲撃だった。なのに、なぜか俺は魔力消費を一切していない。
「なあ、グラム。あれだけの収束砲を撃ったのに、俺は何で魔力消費が無いんだろ?」
<このメガ・ビーム砲はには弾数制限があり、決められた弾数の中でなら魔力消費は無いようです>
「そうなのか……。ここまで来るといよいよ本格的にチート性能だね」
<ですね。しかし、乱用しないで下さいね。原作が超ブレイクどころか、世界がブレイクしてしまうので>
「うん。
<はい。そうして下さい>
しかし、次にもう一度具現化しようとすると、具現化出来なかった。何故なのかグラムに聞くと、
<恐らく、一日一回とかじゃないですかね?>
…はぁ。まあいいか。使える事が分かっただけでも十分だ。
「よし、とりあえずもう少し練習してから帰ろうか?」
<はい、マスター。あ、今のデンドロなんですが……>
「何?」
<メガ・ビーム砲のみ、個別展開できるようです。その分、魔力消費無しで撃てる弾数は減るようですが。あと、個別なので一日一回とかいう面倒事は無さそうです>
「グラム、それなら、マイクロミサイルとかは個別展開出来ないの?」
<恐らく、出来るとは思いますが、かなりの弾数制限がかかるかと。最大で100発程度でしょうか?全展開時は1000発一斉放射も可能のようでしたので>
ホントチートだな、この能力。個別展開もそうだけど、全展開時の一斉放射で1000発とか。
「そっか、分かった。ありがとうグラム」
<いえいえ。では練習を始続けましょう>
「うん。とりあえず、何かいい武器ないかな?」
<そうですねぇ……。無難にGNソードⅤなんてどうでしょうか?GNビットも接続して……>
それはいい。GNドライヴ無いけど多分使えるはずだ。…でも、どこからそんな知識を備えてくるんだこの子。
<その手の知識はあのアホ神様に事前に組み込まれてるんですよ>
アホって……。
「成る程ね。あと心を読むな」
<失礼しました。しかし後悔はしていません!!(キリッ>
「……………………」
俺はグラムを無視してゆっくりと、落ち着いてGNソードⅤを思い浮かべる。
<え、ちょ…マスター、無視ですか……?>
「接続!」
<Access...Load…って何で無視するんですかぁ!>
何だか今日は調子が良いみたいだ。またしても初めてで上手く具現化出来た。もしかしたら、慣れてきたのかもしれない。慣れって大事だよね。うん。グラムは無視。
続いて、GNビットを思い浮かべる。
これまた具現化成功。グラムによって制御されており、GNドライヴは無いがなかなかの砲撃能力だ。我ながらマジキチすぎてちょっと引く。
モードも一応バスターソード、バスターライフルと使えるようにはなったが、威力が化け物すぎるからGNビットはファンネルと同じで単独戦闘だけだな。…しばらくは。
それから二時間ほどこっちの世界で練習して、元の世界に戻った。すると、元の時間の進行は2分ちょっとだった。
つまり、異世界での1時間はこっちの世界では1分、という事だろうか?
<…マスターが冷たい…この氷のように……>
グラムが冷蔵庫の前で氷を握って落ち込んでいた。まだ4時だ・・・。俺は食後のデザート(+グラムの機嫌を治すため)に、と翠屋のケーキを買いに行く事にした。
あ、士郎さんの道場の件どうしよ。…………まあ保留でいいか。
「じゃあ、グラム。俺、翠屋のケーキ買ってくるけど、何がいい?」
いつの間にやらアウトフレームしたグラムがおいおい泣きながら、
「あなたはまた私を放ってあの女の所へ行くのね……」
落ち込みながらもボケる
「分かった。グラムには美由希さんの可哀想なケーキ沢山にしとこう。美由希さん喜ぶなぁ」
多分、居ないだろうけどな。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…………」
「どうでもいいけど、何にするの?」
「チョコレートケーキと、洋梨のタルトで!!」
復活早いな。今のちょっと面白かったぞ。空気の抜けたシャチボートに空気入れたみたいな感じだった。
「好きだね、洋梨のタルト。分かった。チョコレートケーキと、洋梨のタルトね。個数は1:3?」
「今日は2:2がいいです」
「分かった。じゃあ行ってきます」
「行ってらっしゃ~い」
俺は少し早歩きで買いに行った。
まあデンドロさんの出番は超少ないですからご安心を。