その日の朝……。
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~アリサside~
今朝、アタシ達が教室へ向かうと、そこにはいつものドブ男が待ちかまえてた。いつもよりアタシ達を見る目が気持ち悪い。いや、元々気持ち悪いのだが、より一層アタシ達を見る目がやらしい。アタシは最近人と喧嘩するのを控えるようにしているが、コイツは例外でいいと思う。
「やあ、おはよう
…宗介は吐き気を催して男子トイレの方へ走っていった。まあ当たり前の反応だわ。アタシ達も今すぐに吐きに行くか、コイツを殺してやりたいもの。
アタシ達はなんとかスルーして、それぞれの席に着く。今日のターゲットはアタシらしい。もうヤダ。泣きたいんだけど。
かといって、泣いたら「泣くほど
なのはにO☆HA★NA☆SHIしてもらおうにも、なのはを不機嫌にしないと出来ない。最近なんか、「劉君にO☆HA★NA☆SHIするのが勿体無いよ~」だとか。
すずかは、全てのストレスを体育で解消している。たとえば、ドッジボールで、ドブ男の顔面にボールを当てて、跳ね返ってきたボールをキャッチしてもう一発顔面に当てる、というのを延々ループさせる裏技で。
アタシは、というと……。実は何もした事がない。無視したり、暴言を吐いたりするけれど、全て逆に受け取られる。こうなったら一回キレようかしら。
ドブ男を見るとイライラするし。暴力振るっていい奴とダメな奴が居るのよね。
とか考えていると、
「アリサ~。恥ずかしいのは分かるけど、旦那と話ぐらいしてくれてもいいじゃないか~」
「気持ち悪い事を言うなこのドブ男!何度言ったら分かるの!?アタシはアンタみたいな奴タイプじゃないのよ!!」
「いやぁ~、アリサはなかなかツンが抜けないなぁ。そろそろデレてもいいんだぞ?」
ツンどころか嫌いなんだって何故分からないんだろうこの男は。そもそもアンタなんか旦那じゃないし!それにさっっきからアタシの机の前で屈んで何をしているんだろう・・・。なんだか予想がついてきた。場合によっては椅子で殴ろう。
「おっ、アリサ、今日は青か!アリサは青が好きだな!」
……………………予想通り、スカートの中を覗いていた。なんなんだろうこの男は。泣けてくる。小学生のスカートの中身を覗いて何が楽しいんだろう。そして、アタシは大声で色まで言われた事に恥ずかしくて本気で激怒した。気付くと、アタシは泣きながら椅子でドブ男を殴り飛ばしていた。
「げふっ!」
吹っ飛んでいたけど無視。今のアタシに周りは見えていない。
「もう…(グスッ)……やだぁ…!あんた……(グス)……(ヒック)……みたいな…ドブ男…なんか……大嫌いよぉーーーー!!死んじゃえばいいのにーーーーー!!」
「アリサ…悪か…ゲフ……痛い!もうしない……から……痛い…やめ……」
そして椅子で何度も殴りつけた。なのはとすずかが止めに来たが、アタシは止まらなかった。アタシの堪忍袋最近は頑張ってた。でも限度がある。
すると、宗介が横に来て、耳打ちしていった。
「やるなら、腕とか、足にしとけ。傷害が残ったら、お前が一生面倒見るハメになるかもしれないからな(ボソッ」
妙にいいアドバイスをくれた。こうなったらとことんやってやる!
五分程殴りまくって、嫌になってきたアタシは泣き崩れた。
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~すずかside~
朝、私達がそれぞれの席について最初に思ったこと。それは……。
「(ああ、今日の犠牲者はアリサちゃんかぁ……)」
そう、劉君が朝には必ず誰かに付きまとうのだ。
私は完全に無視したり、近くに宗介君やなのはちゃんが居るからなんとでもなるんだけど……。
アリサちゃんは、少し離れているから、誰にも助けてもらえない。
しかも、アリサちゃんは私達みたいに仕返しをしたことが無い。
それに、アリサちゃんの周りはあの劉君のファンが居て、何かにつけて私達に文句をつけてくる。
そんなに好きならあげるよ…要らないもの。
私達もそうだけど、アリサちゃんからしたらもっと迷惑だろう。
暫くすると、
「おっ、アリサ、今日は青か!アリサは青が好きだな!」
とか聞こえてきた。どう考えても下着の色の事だろう。大声で言われたというのもあって、アリサちゃんは顔を赤くして、涙目になっていた。流石に今回は怒るんじゃないだろうか。周りの人達は何人かヒソヒソ話していた。アリサちゃんについて話ているんだろうな……。
私はなのはちゃんを呼んで、アリサちゃんが怒りだした時のために用意していた。……手伝う為じゃないよ?
すると、アリサちゃんは泣きながら椅子を振り回して劉君に打ちつけた!顔面直撃。
「げふっ!…あ、アリサ……?」
もう、それは私がボールで体育の時間にやろうと思ってたのに……。
アリサちゃんは、泣きながら椅子を引きずって劉君の元へと歩いていく。
「もう…(グスッ)……やだぁ…!あんた……(グス)……(ヒック)……みたいな…ドブ男…なんか……大嫌いよぉーーーー!!死んじゃえばいいのにーーーーー!!」
突如叫んだかと思うと、おもむろに椅子を何度も劉君に叩きつけるアリサちゃん。流石にマズいと思った私となのはちゃんは止めに入る(フリ)が、アリサちゃんは止まらない。
「アリサ…悪か…ゲフ……痛い!もうしない……から……痛い…やめ……」
劉君が必死に謝罪?しているが、アリサちゃんは聞く耳を持たない。当たり前だろう。スカートの中を覗かれて、かつ大声で色まで言われ、しかもこれまでも何度もやっている癖に、もうしないなんて言われても説得力なんて無いだろう。
宗介君がアリサちゃんの所に来た。止めるのを手伝ってくれるのかな?
そう思ってたら、なにやら耳打ちしてさっさと行ってしまった。
…アリサちゃんがこれまではやり返さないのを知ってたから、やりすぎない程度に、とか?
そして、五分くらい?椅子で殴り倒して、アリサちゃんは泣き崩れた。
…え?私達?止メヨウトシタケド止メラレマセンデシタゴメンナサイ。
因みに、その後劉君は保健室に連れて行かれたが、おかしな事に骨折も何も無かった。……ちぇっ……。
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~なのはside~
すずかちゃんと一緒にアリサちゃんを止めようとして、アリサちゃんが泣き崩れてから暫くして……。
私は宗介君に屋上でお話を聞いていた。
「宗介君、さっきはアリサちゃんに何を言ったの?」
「ん?ああ、『やるなら、腕とか足にしとけ。傷害が残ったら、お前が一生面倒見るハメになるかもしれないからな』と言ったんだけど?」
宗介君はいつもと違う冷たい声で私に言った。
「な、なんでそんな事言ったの!?」
「アリサちゃん、なのはちゃんやすずかちゃんと違って、仕返ししてなかったよね?多分ストレスがなのはちゃんやすずかちゃん以上に溜まっていたと思う……。だから止まらないと思って、やるなら後々困らない場所にしとけってアドバイスしたかっただけだよ」
「え……。なんで止めなかったの!?止まるかどうかなんて分からないじゃない!」
私はすこしパニックになって言った。
「わかるかどうかの問題じゃない。それにあそこで止めるのは得策じゃないよ。あそこで止めれば余計にストレスが溜まる。更にはアイツが調子に乗る。だから、止めるよりも、ストレス発散させてあげて、なおかつ、アイツにも将来に響かない怪我で済ませることが出来る部位を教えた。うまく行けば、アリサちゃんから、アイツが離れるかもしれなかったし。結局はアリサちゃんの為になるんだ。納得してくれた?」
やっと落ち着いてきた。
まとめると、宗介君は、アリサちゃんがやり返さなかったのを知っていて、ストレスが溜まっているのが分かっていた。それで、どうせやるなら、劉君が大怪我したりしない部位を教えた。
ただそれだけの話だったのだ。ちゃんと考えてるんだね……。
「そっか…。ごめんね、なんか八つ当たりみたいになっちゃってたね……」
「いいよ。少しは落ち着いたでしょ?」
あ……。
宗介君、私がパニック状態になってたの、分かってたのかな……。
「うん…ありがとうね……」
「ああ。じゃあ教室戻ろう?」
「…うん」
私は宗介君が本当に優しい人と言うのが改めて分かった。犠牲はあったけど……。劉君だからいっか♪
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その後……。
アリサは泣き止み、劉は包帯を巻いていたものの授業に復帰。勿論アリサには近づかなかった。宗介がアリサに耳打ちしたのが聞こえていたようで、宗介に何度も突っかかっていたが、無視されていた。
体育の時間、先述のすずかのループ技が劉に襲いかかる。
怪我人(一応)にも容赦のない一撃だった。顔が鼻血だらけで体育の時間は終わった。
そして、昼休み……。劉は弁当を食べようとなのは達に詰め寄るも、無視される。
あまりにもしつこいので、連行されていた宗介も含め、すずかとアリサはなのはに後始末を頼んで屋上に行った。
「劉君、シツコイカラO☆HA★NA☆SHIシヨッカ」
「や、やめてくれなのは…
「ドウデモイイノ、ソンナコト……。重要ナノハ…ナノハ達ノ邪魔ヲ邪魔ヲシタカシタカシナカッタカシナカッタカ……。コノ意味コノ意味、ワカルカナ……カナカナ?」
いつもよりも壊れ気味でのO☆HA★NA☆SHIなの♪この後は何をするかわからないけど、生きてたらいいね♪
「あ……あ…あ……あ……………………」
「O☆HA★NA☆SHIナノ……ナノナノナノナノ……」
またもや男子生徒の悲鳴が聞こえてきた。だが、他の誰も彼を助けに行くことは無かった。まあ当たり前である。
誰もアホの為に死にたくはないだろう。
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俺は、昼ご飯を食べようとしていると、三人娘に連行されて屋上に連れて行かれた。
途中でなのはが銀髪にO☆HA★NA☆SHIしに行ったけどすぐに戻ってきた。いつもよりも早かったなぁ。
アリサさん。お願いだから耳を引っ張らないで超痛い。
みんなそれぞれの弁当を食べ始める。そして、アリサが、
「しゅ、宗介てんんてん」
「? …何?」
「さっきは、ありがと。あのまま殴り続けてたら、多分、肋骨とか、顔面とか狙ってたと思う」
「うん。まあいつもの仕返しと思えば内臓破裂でも良いと俺は思うけど……困るのはアリサちゃんだからね」
「そ、そうね……。でも、まああのドブ男が悪いのよね!」
「「「その通り!」」」
俺となのはとすずかは口を揃えて言う。
そして、劉を思い出した俺は気づいた事を聞いてみる。
「あれ?そう言えば、雄大とかいうのは?」
なのはが何やら嬉しそうに答える。
「あ、そうなんだよ!雄大君朝から調子悪いとかで、早退しちゃったの!嬉し……ダイジョウブカナァ」
今すごく本音が聞こえたな。まあ、いいか。俺もアイツは苦手だし。ロリコンだしな。
……俺?俺はロリコンじゃないよ?何言ってんだ?
「そうだね。嬉し…………入院スレバイイノニナァ」
「宗介、アンタの方がヒドくなってるわよ!?」
「キノセイダヨ、キノセイ」
「凄い機会音声ね……。アンタ声優にでもなったら?多分イケるわよ?」
おっ、それもいいなぁ。くぎみー☆にお墨付き頂きました。
「それもいいね。考えておこうかな」
「アンタはどっちかというとボディーガードとかの方が似合いそうだけどね」
「なん…だって……」orz
「「確かに」」
「二人まで……。全く、俺のどこがそんなボディーガードなんて職業に合ってると言うんだ!」
「「「筋肉質な体してるから?」」」
「なにこのシンクロ率200%三人娘……」
「まあいいじゃない。将来の可能性は多くあった方がいいでしょ?」
まあ確かに……。
「そだね。ところで三人共」
「「「何(よ)?」」」
「もうすぐ昼休み終わるけど、いつまでお喋りしてる気?」
そう、時刻は1時。あと五分で授業が始まる。え?俺?ちゃんと食べましたよ?みんながお話している間に。
「「「そういう事は早く言(って欲しいの)(ってよ)(いなさいよ)!!」」」
三人は急いで弁当を食べまくる。ははは、おもしr……。
「「「おもしろくない!」」」
おー怖。なんでこんなに心を読まれるんだろう……。
「それじゃ、俺は遅刻したくないのでお先n……」
ガシッ!!×3。
「宗介君、逃げたらお姉ちゃんのSHI☆SYO☆KUなの……」
勘弁してください。これは俺の予想だが、泡を吹いた後、体がビクンビクンしてきて救急車が要るような状態になるから。
「宗介君、逃げられると思う?」
無理だと思う。
「ふふふ、アンタにお礼を言ったせいよね……。責任とりなさい!」
いやいや、勝手に話しかけてきただけじゃん。俺は悪くないだろ……。つか、どうやって責任取れと?
俺はどこからか出てきた縄で縛られ逃げられず、結局遅刻した。
銀髪はいつも通り俺を睨んでいたが、O☆HA★NA☆SHIの影響かあまり絡んでこなかった。
嬉しいなぁ……。
今回は少なめです。すみません。