では18話、どうぞ。
お昼、宗介が縛られている頃……。
~フェイトside~
「ご飯、ご飯、ごーはーんー♪」
こんにちは、フェイトです。今、グラムさんがご飯を作っているのを待っている。グラムさんって結構万能だよね。何でも出来て。
「はいはい、フェイトちゃん、すぐに出来ますから待ってて下さいねー♪」
「うん!」
グラムさんってついつい甘えたくなるような優しいお姉さんに見える。…高性能なデバイスなんだよね、一応。
「はーい♪フェイトちゃん、出来ましたよー♪」
! 待ってました!
「はぁーい!」
今日の昼ご飯は何かなー♪
「今日はお茶漬けと味噌汁とうどんと海老の天ぷらとetcetc...ですよー♪」
机いっぱいに並ぶ料理。キッチンの鍋やフライパンの中にはおかわり用と思われる料理が沢山入っている。
宗介も驚いてたってグラムさんに聞いたけど、私は毎日お昼にこれ見てるけど未だに慣れない。
というか、これだけの料理作るのにどれだけのお金掛かってるのかな?
…ま、いっか♪
「グラムさん、美味しそうだね!」
「美味しそうではありません……美味しいのです!」
胸を張るグラムさん。
まあ確かにここに来てグラムさんの料理を食べて美味しくない時なんて無かったしね♪
「ま、そういう訳なので、好きなだけ食べて下さい!私も食べます!」
「うん!」
グラムさんは付けていたピンクのエプロンを畳んでソファに投げ(畳んだ意味ないような……)、椅子に座る。
「「いただきまーす!」」
私たちはご飯を食べ始めた……。
宗介、早く帰ってこないかなぁ……?
まあそれはそれとして、
「このうどん、美味しいね!」
「でしょう!?鰹に拘って鰹出汁から自分で作ったんですよ~!」
「すごいねグラムさん!」
「えっへん!」
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あの後、すぐに浩一は母親から電話があり、しょんぼりしながら帰っていった。何か作為的な物を感じるんだが。
俺は宿題をさっさと済ませ、ちゃっちゃと帰る用意をして立ち上がり、告げる。
「僕、帰ります」(キリッ
一人称が変わったのは気にしないでほしい。
「え!それならなのはも帰るの!」
方向的には一緒だけどやめてO☆HA★NA☆SHIフラグ立つから。
「アンタ、宿題やるだけで学年トップであるこのアタシと張り合えると思ってんの!?」
張り合う気無いから安心して下さい。
どうしようか、と冷や汗をかきながら考えていると、
「まあまあ、宗介君は家の用事があるみたいだし、仕方ないよ♪ね?宗介君?」
すずかはこちらを向いて、あちらに分からないようにウインクで合図してくる。
おk分かった。助かります。
「そ、そうなんだよ。だから早く帰らないと~」
ちょっと芝居がかってたけどまあいいか。
「それなら仕方ないわね」
アリサさん納得。よし、なんとかなった。
「なのはも途中まで一緒に帰るの♪」
そうか、O☆HA★NA☆SHIフラグは健在だったか……。
あの言葉は考えないようにしよう……。
「わ、分かったよ……。じゃあ二人とも、また明日ね!」
「「バイバイ」」
俺はゆっくりと歩き出す。
「あ、宗介君、待ってなのー!」
なのはは置いていかれると思ったのか走り出して
びたんっ
こけた……。何かこの子かわいそうになってきたぞ。
「だ、大丈夫?なのはちゃん?」
「「大丈夫?」」
「うぅ~、痛いよぉ~。でも大丈夫!」
思い切り顔を地面に打ち付けてたしなぁ。てかすぐに復活したな。
「ホントに?病院行く?精神科行く?」
「何で精神科なのかな!?」
言うまでも無いではないか。
「いや、O☆HA★NA☆SHI病を直そうかと」
あれは非常に深刻な問題である。
「O☆HA★NA☆SHIは病気じゃないの!」
「ナ…ナンダッテー!」
「すっごい無表情で言われたの!絶対信じてないの!」
はい勿論。アレは病気か何かだと信じて疑ってませんから(キリッ。
「まあいいや。とりあえず行こう?」
「納得いかないのー!!」
「「クスクス」」
後ろでアリサとすずかが笑ってたのはスルーしていこう。
そして俺たちは図書館を出て、暫くの間無言で歩いていた。
すると、
「宗介君、明日は頑張ろうね♪」
知らんがな。
…あ、明日翠屋の手伝いに行くんだったか。
わ、忘れてないよ?
「そ、そうだね……でも、前みたいに俺にだけ仕事をさせるのはもう勘弁してほしいかな」
俺は死んだ魚の目をしながら言うと、なのははクスクスと笑って、
「大丈夫。お兄ちゃんも忍さんも居るし、今回はちゃんとみんな働くよ~♪」
それは良かった。忍さん……?あぁ、すずかのお姉さんか。もう恭也さんと付き合ってたのか。
「それなら良いんだけどね。なのはちゃんは接客?」
「うん♪因みに宗介君は厨房も接客もしてもらうつもりなんだって♪」
おいおい、手伝うとは言ったがどれだけ多忙な一日を送らせるつもりだ?
「俺の身が保たないよ……?」
「ウチの家族はみんな宗介君の事信頼してるよ~?」
勘弁して下さいorz
「ははは……嬉しいけど、あまり働かせすぎると帰りにケーキ大量に貰ってくって言っといてね?」
「うん。というか、お母さんが宗介君に帰りに40個ケーキ持たせるって言ってたよ?」
……! グラムの分か……orz
「ありがたいけどそんなにいっぱい持って帰れないよ~」
「ちゃんと車で送っていくから大丈夫だよ~」
つまり閉店まで働けと?
「そっか。なら安心だね」
「うん♪」
なのはは満面の笑みをこちらに向ける。何て言うか、本当に笑顔が輝いてるように見える。
こういうのが本当に心が綺麗な子なんだな、とつくづく思う。
…あ、勿論O☆HA★NA☆SHIは勘弁です。
「てか美由希さんは手伝わないの?」
「お、お姉ちゃんはね~。手伝う気満々だったんだけど、お母さんから『お家で練習してなさい?』って言われてしょんぼりしてるの」
成る程、ある意味営業妨害と言う事か。(キリッ
「そ、そうなんだ……。SHI☆SYO☆KUさせられずに済みそうで良かったよ」
「そうだと良いねー」(棒
おい、今の遠い目をして言ったのは何だ。
ま、まさか仕事終わって疲れた時にSHI☆SYO☆KUフラグ!?イヤだ死にたくない!
「大丈夫だよー、お仕事中に来るから♪」
「それもヤダよ!もう…自分で食べてから人に食べさせろって言っといて!」
「そ、それは言いにくいな~、なんて……」
「畜生!なら俺が言ってやる!美由希さんの番号教えて!」
「え!?あ……はいぃ!」
俺のキレ気味な語調に気圧された(引いた?)なのはは俺に美由希さんの番号を教える。俺は即座に登録し、電話をかける。
プルルルル…ピッ
「はいもしもし?どなた?」
「あ、美由希さん?俺、宗介ですけど♪」
「あ、宗介君?何で私の番号……あ、なのはから聞いたの?」
「ええ、そんな所です。さて、本題に入らせていただきます」
「え、何々?どうしたの?」
本当に何が?って感じの美由希さん。
「ええ、美由希さん、自分の料理、食べた経験はありますか?」
「え?ないけど?」
サラッと答える美由希さん。
「コンチキショーーーーーー!」
「わ、ちょっ、いきなり大声出さないでよ~」
「うるさい!」
「ひぅ!?」
「あなた、明日仕事中俺にあの可哀想なケーキ各種を食べさせる気だったそうですね?」
「う…な、何で知ってるのぉ!?……な、なのはぁ~!?」
なのはは聞こえたようで、俺の携帯に近づいて一言。
「オネエチャンゴメーン」
完全に棒読みだったのはスルーで。
「ちょ、なのは今完全に棒読みだったよね!?謝る気ゼロ!?ねえ、なのは!?」
「美由希さん、あんな兵器を人に食べさせて良いと思ってるんですか!?」
「へ、兵器じゃないよ~!料理だよ!?」
まだそんな戯れ言を……。
「あんな異臭を放ったり人の顔が浮き出る物が料理なものか!いいですか!仕事中に兵器を俺に持ってきたら許しませんからね!あの二人ならいいけども!」
「はい!分かりました!ごめんなさい!……え?あの二人には良いの?無理矢理でも?」
あの二人で通じる時点でかなりの嫌われようが解る。まあなのはの影響…………劉は何かしらのアプローチをかけてそうだが。
と、ここまで考えてから、さっきの疑問に俺は答えることにした。
「ええ、好きなだけ!もういっそ文字通り死ぬ程あげて下さい!喜んで死んでくれます!」
「それ良い案なの♪お姉ちゃん、頑張ってね♪」
横で聞いていたのか割って入るなのは。本当に嬉しそう。
「な、なのはまでぇ……。わ、分かった。明日はあの二人用に作る~」
「分かって頂けて嬉しいです。ではそういう事で」
俺は携帯を耳から離す。
「え?ちょ、宗介k…………」
プチッ
「スッキリしたわ。んじゃ、帰ろうかなのはちゃん♪」
「うん♪」(宗介君の必死な顔…ちょっと面白かったの♪)
「てか、あの銀髪って美由希さんにすら嫌われてない?」
「うん。このまえウチに来た時にもなんかアプローチかけてたの。『あなたも俺の嫁にする』とか何とか手を握ってキメ顔で……うぇ……」
気持ち悪いなら言わなければいいのにあと思い出さなければいいのに、って思ったけどスルー。
「何か大変だねぇ…恭也さんはその時キレなかったの?」
あの人がそんな事されてる妹を見て怒らない訳ないだろうけど一応聞いてみる。
「その時はちょうどお父さんと道場行ってたの。後で言ったら二人とも『ケス…ケシテヤル』って鬼みたいな顔して日本刀携えて出てこうとしてお母さんに二人ともGO☆U★MO☆Nされたの」
「あの二人ってそんなに娘離れ+妹離れ出来てないんだ……」
「うん。なのはに関しては宗介君だけ許すってお兄ちゃんもお父さんも言ってたんだけどね♪」
そこで何故嬉しそうにする。俺は変なアプローチせんぞ?
「ソウデスカヨカッタデスネー」
「ええー!?今のは何かしらアプローチしても良かった所なのー!」
「君には
はっ、読み間違えそうになった!いかんいかん。イヤその前に重大なミスを!一年後のネタバレしてもうた!
「だ、誰なのかなゆうの君って!」
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その頃とある管理外世界の遺跡……。
「ふぇっくしゅん!」
「んあー?ユーノ、風邪かい?気ぃつけなイカンぞ?」
「う、うん。大丈夫(だ、誰か噂?いやいや、僕なんか噂する人居るわけ無いか。ははは)。後でまた魔法の練習しないとね」
「ユーノ、努力はエエ事じゃが、無理はイカンぞ?体が資本じゃからのぉ」
「うん。分かった!」
素直なユーノ君であった。
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な、なんとかしないと……。あ、コレでいいじゃん。
「そんなのこっちが聞きたい!」
「逆ギレ!?」
どこぞのエターナル・ロリのヴィータさん並に理不尽にキレてみました。
「………………さて、疲れたし帰ろうか」
「収拾つかなさそうだから諦めたよね!?」
「気にしない、気にしない(にこり」
軽く仏スマイル。
「その笑顔、凄く深い物に見えてくるよぉ!宗介君、誰なのゆうの君って!ねぇったら!」
肩を揺らさないで欲しい。もう適当で良いだろ。
「劉とは違って優しい良い奴かな」
「じゃあ良いの♪」
良いのか……。
そして俺達は帰ろう…とした時、ある物を見つけた。
たい焼き屋の屋台だ。
「お、美味しそうなの~」
そう言ってなのはは財布を開く。財布の紐緩いなぁ。
…いや、あの、違うよ?俺が手に持ってるのは財布じゃないよ?お金が入ってるだけのただの袋なんだよ?
…ごめんなさい……俺も財布の紐が緩い人でしたorz
なのはは財布の中身を見て、
「ふぇ~!」
お金が無かったようだ。…いつもお世話になってるし奢ってあげようかな。
「なのはちゃん、良かったら奢るよ?」
すると、青かった顔が一瞬にして元に戻る。
「本当!?本当にいいの!?」
なのはさん超絶ご機嫌。良かった良かった。
「いいよ。いつもお世話になってるしね。あんことクリームあるみたいだけどどっちにする?」
「クリーム!」
なのはさん即答。
「分かった~」
俺は屋台に並ぶ。あんまり人は居ないしすぐに買えるだろう。
~5分後~
どちらも入手する事に成功した。因みに俺が買ったのはあんこだ。
俺は急いでなのはの元へ向かう。
「なのはちゃーん、買ってきたよー」
「宗介君、ありがとうね♪」
なのはは俺からたい焼きを受け取ると尻尾から食べ始めた。
俺は頭から食べる派です。…どうでもいいか。
「そういえば宗介君、グラムさん、明日どうするの?良かったら呼んでおいて、ってお母さんに言われたんだけど」
ふむ、確かにグラムが居れば多少なりとも楽になるだろうけど、フェイトを一人ぼっちにする訳にはいかんしな……。
「うーん、分からないから帰ってから聞いておくよ」
「分かったの♪」
まあ今日フェイトの迎えが来るかも分からないし、頑なに断るのも失礼か。
「あ、俺こっちだから。またね、なのはちゃん」
「うん♪また明日ね~」
「バイバイ」
俺は左折して家に向かう。夕飯の材料は昨日のうちに買ってあるから大丈夫だ。そのまま帰ればいい。
それにしても、フェイトが来てからもう5日だ。
そろそろ迎えに来ても良いんじゃないか。原作ならリニスはそろそろ寿命が来るからそうも言ってられないのか?しかしアルフも居るハズだし…うーん。
グラムの地○の本棚で時の庭園探して一回潜入してみるかな?
そうこう考えていると、もう自宅に着いていた。俺は家に入る。すると、
「あ、宗介♪おかえりなさ~い」
フェイトが出迎えてくれた。
「ただいま~」
「マスター。おかえりなさい。少し話よろしいですか?」
グラムがひょこっと顔だけリビングから覗かせて俺に言う。話か…何だろう?
「うん。ランドセル置いてくるから待ってて」
「はい。フェイトちゃんは少し上に行ってて下さいますか?少し大切な話ですので……」
グラムは少し心苦しそうに言う。
「あ、うん……。すぐ終わる?」
「三分で終わりますよ」
「分かったー」
俺はフェイトと一緒に部屋に戻る。フェイトは俺の部屋に入ったらすぐに俺のベッドにダイブした。大抵俺の部屋に居る時彼女は常に俺のベッドの上に居る。
因みに、俺はこの5日の間ずっとベッドの近くにあるソファで寝ているのだが、毎朝起きると横に必ずフェイトが居る。いやまあ嬉しいんだけども。
本人曰く、『引きずるの大変なんだよ?』との事。抱き枕が欲しいならグラムと寝れば良いと思うのだが、俺が丁度良いのだとか。俺は毎日襲ってしまいそうでかなり危ない。しかもパジャマが全てYシャツだ。
服を買ってくるのにグラムに頼んだのだが、あろうことか、パジャマに全てYシャツを買ってきたのだ。全く、普通に女の子らしいフリフリなり何なりのパジャマ買ってこんかい!
とか考えていると、
「宗介?グラムさんとお話しに行かなくていいの?ずっと考え事してるみたいだけど……」
そう、こんな考え事してるうちに5分程経ってしまっていた。急いでグラムの話を聞かなくては。
「あ、うんごめん。ありがとうフェイトちゃん」
「うん、良いよ。行ってらっしゃい」
「行ってきます」
俺は急いで一階に降りて、リビングに向かう。
リビングに向かうと、グラムは真剣な顔で考え事をしているように見えた。
「……グラム。今北産業」(キリッ
「三行で説明は出来ませんねぇ」
グラムがいつもの優しい表情に戻る。
「そっか。で、話って?」
グラムはまた真面目な顔になる。
「ええ。単刀直入に言わせて頂きます。今夜、時の庭園に潜入しようと思うのですが、如何ですか?」
ふむ、こっちから言おうと思っていたのに先に言われたか。表情からグラムのフェイトへの気遣いが見て取れる。
「うん。そろそろ俺も言おうと思っていた。でも今日は止めておこう。場所だけ探っておいてくれ」
「何故ですか?早い内にフェイトちゃんを帰らせてあげたいとは思わないんですか!?」
グラムは少し声を荒げて言う。
「俺だって早く帰らせてあげたいさ。でも、プレシアのフェイトちゃんへの仕打ち…知らない訳じゃないだろう?」
「!!」
グラムはフェイトを帰らせてあげたい、を優先してプレシアの事を忘れていたようだ。
「まあ、そこまで急がなくてもリニスとアルフが多分探してるよ」
「そう…でしょうか……それに人任せっていうのも……」
グラムはすこし疑いを込めた視線をこちらに向ける。
「大丈夫。それに明日、翠屋の手伝いあるからな。怪我はしたくない」
「本音そっちじゃないんですか!?」
グラムが軽くキレる。
「いや、別にそういう事じゃないけど、まだ5日だよ?管理世界も、ましてや管理外世界まで探してたら5日で探せる訳ないよ」
「…そうですね。じゃあ暫くは保留って事で」
なんかあっさりと退いたな。
「随分と熱心だったのにすぐに冷めたな。どうしたんだ?」
「いえ、フェイトちゃんがムチで叩かれてるのを思い出しまして、あんな所に置いとくぐらいなら自分の物にしようと思いまして」
わお、すげぇ私情だな。
「フェイトちゃんを物扱いですか……」
「ま、まあそんな道具とかそんな風には思ってませんけどね!?」
「はいはい、分かってますよ」
「あ、因みに時の庭園の座標はもう割り出してあるのでいつでも行けますから」
準備早すぎだろコイツ。
「私の
グラムが胸を張って答え、話は終了。グラムが即刻いつもの表情に戻り、
「ところでマスター、今日の晩ご飯は何ですか!?」
コイツ真面目な時といつもの状態とでマリアナ海溝よりも深い差があるな。これはおかしい。
「あぁ~、ハンバーグかな?」
「ハンバーグ!あの闇に似た色で丸い雄々しい姿で香り高くそして何よりあの
おい、マテリアル娘のネタ持ってくるなよ。
「危険性は逆方向だ。とりあえずフェイトちゃん呼んでくるから、ハンバーグの材料出しておいてくれ」
「Yes,sir」
もうバルディッシュ良いから。本物居るし。
俺は二階に上がり、俺の部屋に一応ノックする。
「はーい」
フェイトがすぐに返事をしてきた。
「フェイトちゃん?夕飯作るから一階に降りてきてー?」
「うん!」
すぐに返事が返ってきて、フェイトは俺の部屋から出てきた。
一階に降りると、グラムがフェイトをいきなり抱き寄せ、頭を撫で始めた。もう癖になってるな。
「しゅ、宗介、今日は手伝うよ~。グラムさん、離して~」
フェイトは俺の手伝いをしてくれようとしているのだが、グラムは離そうとしない。
「いやぁ、いい抱き枕ですねぇ。マスターは毎日フェイトちゃんを抱きしめて眠るんですね……羨ましい限りです……」
ごめん、抱き枕になるのは俺の方だ。
「ぐ、グラムさん離してぇ~」
「ふっふっふ……離して欲しかったら私にハンバーグを捧げなさへぶっ!?」
「俺は取り出したフライパンをグラムの脳天に笑いながら振り下ろした」
「何で地の文を口に出すんですか!?しかも痛いですし!」
「いいから離してあげなよ。抱き枕なら買ってあげるから」
「私はフェイトちゃん自信を抱き枕にしたいんですよ!よって普通の抱き枕では満足出来ません!」
まあいいや、と諦め、俺はキッチンに戻る。
「フェイトちゃん、そんな気にしなくていいよー。俺好きで料理やってるしさ」
「わ、私も少し手伝ってみたいんだ……ダメ?」
そんな捨てられた子犬みたいな目で見るな、かなり萌えるから。
俺は加速を使い、一応保管しておいたうまい棒納豆味をグラムの前に瞬時に移動。開封し、口に突き立てて言う。
「なら仕方ない。グラム、離しなさい」
「は、はいぃ」
グラムは渋々フェイトを離す。
「はいよろしい。んじゃあ、フェイトちゃんには肉をこねて貰おうかな?」
「うん!」
その後、フェイトと一緒に肉をこねて、途中からはグラムも一緒になって沢山作ったハンバーグを焼く。
三人で作って食べたハンバーグが何よりも美味しく感じた。
…俺はこんな時間がずっと続けば良い、そう思った。
…………でも、それは無理な話だ。勿論分かっている。でもずっと続いて欲しい。そう願って止まない。
そう考えていると、いつもより早く夜も深まるように感じた。
今日は最初からフェイトと一緒に寝る事にした。もう引きずるの疲れるから一緒に寝ようと言われたのだ。
すると、フェイトは眠たそうにしながらも俺に話しかける。
「ねえ、宗介……」
「何?」
「私…リニス達が迎えに来なかったらどうなるのかな……?」
悲しそうな声で言うフェイト。彼女はいつも明るい雰囲気で居るが、やっぱりそういう不安はあるんだろう。
「大丈夫、すぐに迎えに来るよ……。もし迎えに来なかったら、フェイトちゃんのお家探すし、もし見つからなかったら、見つかるまでウチに居ればいいよ」
「私が居て、迷惑じゃない……?」
「最初にフェイトちゃんが来た時も言ったよね?迷惑なら言わない、って」
フェイトは安心したように、
「うん……」
「だからフェイトちゃんは安心してここに居て良いんだよ?」
「ありがとう……宗介……」
「まあ、明日もあるし、今日は寝よう?もしかしたら明日、早くから迎えに来るかもだよ?」
「…そうだと…良いね……」
フェイトはうつらうつらして言う。
「うん。じゃあ、そろそろ寝よう?…おやすみなさいフェイトちゃん……」
「おやすみ…宗介……」
フェイトはゆっくりだが、確実に眠りに落ちていく……。
俺は襲って来た睡魔に抗ってみたが結局勝てず、すぐに眠ってしまった……。
今回は久しぶりにグラムさんのお料理が出ましたね。とてもまともな料理です。
しかし次回は美由希さんの兵器が大暴れです。ご注意下さい。
何とか間を空けすぎないように投稿ペースを整えて行きたいと思いますのでこれからも宜しくお願いいたします。
それではまた次回!