魔法少女の世界に転☆生します。   作:洗濯機

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原作前
第1話~いきなりですね~


あれ(神様に落とし穴で落とされて)から直後………

 

その先には、アニメが現実になったような、海鳴市と思われる町並みが見えた。

 

つーかこれ上空何百m?

転生して即死っていうオチ、俺嫌だよ?

 

「うぎゃあああああああああああ!?」

 

<強制転移>

 

「ぎゃあああああぎゃああああああ!ってあれ?ここは……」

 

目に入ったのは見慣れない家の床。なんでいきなり家の中に……

 

<ここは、マスターの自宅です。そして、初めまして。マスターのデバイスとなります、グラムと申します。宜しくお願い致します。先ほどは強制転移させて申し訳ありませんでした>

 

「あ、うん。よろしく、グラム。あとありがとう。死ぬとこだった」

 

<はい、ところでマスター>

 

「ん?なに?」

 

<小説買ってきて下さい>

 

「…………………………」

 

ええ、買いに行きましたとも。タイトル聞いたらおもしろそうだったんだもの。

 

神様に転生させて貰って暫くしたら気づいたんだが、何気子供の姿なんだよな。鏡見たらトーマとクロノを足して煮詰めて二つにした感じの顔だ。

 

ってそれより、初対面の相手(しかも一応はマスター)にパシリって……別にいいけどさ……

 

んで、ついでに街を探索。本屋でグラムご所望の本を買い、夕飯の材料(今日はカレーにしよう☆)も買って帰る。

 

すると、帰る途中、車椅子に座った女の子が居た。何やら荷物を車椅子に引っかけるのに苦労しているようだ。

 

まあ、時間が限られているわけでもないし、手伝ってあげようか。

 

「う~ん…どうも手が届かへん……」

 

「あの~…良かったら手伝わせてくれませんか?」

 

「ホンマですか?ありがとうございます!」

 

女の子はこちらに顔を向け、可愛らしい笑顔を浮かべた。

 

「いえいえ、何分暇ですから(可愛い子だな…って、この子、八神はやてじゃないか?原作始まってすらないのに会っちゃった…。ま、いっか)はい、掛け終わりましたよ」

 

「ありがとうございます!ほんなら………あれ?」

 

車椅子に荷物が引っかかって前になかなか進まない。

 

こうなったらとことん手伝うか……。はやてにフラグは立たんだろ。

 

「良かったら、家まで押して行きましょうか?あ…俺、黒野宗介っていいます」

 

「八神はやてです。よろしゅうな、宗介君」

 

「よろしく。それで、八神さんの家はどこ?」

 

「あ~、道順言うわ~」

 

「うん分かった」

 

その後、はやての家にたどり着き、良かったら、と夕飯のハンバーグをはやてにご馳走になった。うん。超上手かった。前世で行ったレストランとか豚のエサアアアアアアアアア!って感じだった。

 

何か忘れている、と思っている自分がいるのは気のせいだろう。

 

「それにしても、美味しかった…ありがとう、八神さん」

 

「はやてでええよ。それにしても美味しそうに食べてくれたなぁ。私も嬉しいわ~」

 

はやてさん、あなたは今から二年後には、それが毎日続くようになりますよ、良かったね。

 

その後、はやてと小一時間談笑し、9時を過ぎていたので、そろそろ帰ることにした。

 

「ごめんね、長居しちゃって」

 

「ええよ、そっちこそ、家に連絡せんくて大丈夫なん?」

 

「大丈夫だよ。両親は居ないから」

 

「あ……ごめん……」

 

まずい事を聞いてしまったと思ったのだろう。

はやては暗い顔になってしまった。

なんだか暗い顔をされると、こっちも暗くなるし、フォローしておこうかな。

 

「あ、はやてちゃん、気にしなくていいよ。俺、物心ついたときにはどっちも居なかったから」

 

「そ、そうなん?ホンマに?」

 

何故疑うんだ?まあいいか。

 

「ホントホント。あのさ、また今度遊びに来ていいかな?俺、こっち来たばっかで、友達居ないんだ。あ、もちろん、はやてちゃんが良かったらだけど……」

 

するとはやては笑顔になった。

 

「ホンマ!?いつでも来てな!あ、でも事前に連絡してくれると助かるわ。私も用意とかあるし」

 

「うん、わかった。あ、はやてちゃんも暇だったらウチ来るといいよ。おもしろい物無いけど。お菓子とかなら用意できるし」

 

そもそもまともに家の中を見てすらない訳でして。

 

「うん!」

 

「じゃあ、お休みなさい、またね、はやてちゃん」

 

「宗介君もお休み~、またな~」

 

俺は帰路についた。

 

そして、帰ったらアウトフレームしたグラム(アウトフレームできるの知らなかったから驚いた)にこってり二時間程お説教された。

 

お説教された後、グラムが

 

「そう言えば、マスター、神様から荷物届いてますよ?」

 

「え?あ、うん。ありがとう、グラム」

 

「いえいえ、とりあえず、私はこの小説を読むので騒がないで下さいね」

 

「騒がないよ…子供じゃあるまいし……」

 

馬鹿にされた気がしてちょっとむっとした。

 

「あ、すみません。見た目が子供なので、子供に対する態度をとってしまって……」

 

「いや、いいけどさ……それにしてもこの荷物、何だろう。グラム、分かる?」

 

「さぁ…?中身まで分かるような機能は私にはついてませんから……」

 

「う~ん、開けてみるしかないか……」

 

俺は少し慎重に依頼人が神、と書いてあったのにびっくりしつつも、ダンボールを開ける。ダンボールに入っていたのは……

 

どう見ても聖祥大付属小学校の女子の制服です。本当にありがとうございました。

 

よし、神様殺ってくるか。

 

俺は目を閉じる。

 

フッ

 

「あれ?マスター?……まあいいです」

 

 

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 

ブォンッ

 

「おお、来たか、して願い事は(くたばれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!)ギャアアアアアアア!?」

 

俺は転送直後、神様の顎に俺の拳がクリーンヒット。神様は弧を描くようにして飛んでいった。

 

「まったく、俺は男なのに、女子の制服送って来るなんて、頭どうかしてるんじゃないんんですか!?」

 

失礼な神様だな、まったく。

 

「お主…いきなり殴るのは反則じゃろ……」

 

ちっ、まだ生きてたか……(当たり前だけど)

 

「じゃあ、今から殴るのはいきなりじゃないから反則じゃないですよね?」

 

拳を握りしめる俺。

 

「すみませんでした」

 

神様、まさかの土下座。なんかかわいそうになってきたので、許してあげた。

 

「あれは冗談じゃよ、冗談。ちゃんと二段目に男子の制服が入っておるわ。あ、ちゃんと入学手続きとかはしておいたから、安心して通うとよい」

 

「そうだったんですか、ありがとうございます。ところで、なんで聖祥大付属なんですか?」

 

「なんでって、決まっておろうが。お主に原作介入させてやろうと思っての」

 

やっぱり、神様は他人思いのいい方だった。

 

「そうじゃろうそうじゃろう」

 

やっぱ心が読めるんだな。ちょっと持ち上げよう☆

 

「流石神様。ホント、デキる神様は違いますねぇ」

 

「そうじゃろ?そうじゃろ?」

 

そろそろ眠い・・・帰るか。

 

「と言うわけで、眠いんで帰りますね。お休みなさい、神様」

 

「え?あ、ああお休み……って、ワシ殴られ損じゃ!?」

 

面倒臭いから放置して帰った。

 

帰ってから、制服に袖を通してみた(もちろん男物)が、ぴったりというよりは、少し大きめだった。

 

成長の事を考えて作ってくれたんだなぁ。

 

やっぱりいい方だ。あんな方に失礼な事が出来る奴が居たら、見てみたい。

 

風呂に入って、ベッドに寝転がり、布団をかぶる。

 

「なんか、今日は色々あったなぁ……」

 

死んで転生して、はやてに会って、はやての家でプロ涙目の料理食べて、はやてと談笑して、はやてとまた遊ぶ約束して、帰ってきて、グラムに起こられて、神様殴って、学校の制服手に入れて……って、はやてばっかじゃんか!

 

<ちょっと待って下さい!!>

 

「ん?何?グラム」

 

待機形態になったグラムが割り込んできた。

 

<なんで神様殴って制服手に入れてるんですか!?>

 

「まあ気にするな。神様のお茶目なギャグにイラッときただけだから。しかも、元々入ってたんだし。神様から奪ったわけじゃないから」

 

<ああ、そう言うことですか。ならいいです>

 

いいんだ……まあ、いいか。あ、グラムに言うの忘れてた。

 

「なあグラム」

 

<何ですか?>

 

「なんか敬語って一歩距離を置いてるみたいで寂しいからタメ口にできない?」

 

<でも…マスターはマスターですから……そもそも私、こういう話し方なので……>

 

「うーん、とりあえず、敬語使ったら一冊ずつ小説燃やしてく?」

 

「か、勘弁して下さいぃぃいいいいぃいぃぃいいいい!!!」

 

随分な有効手段だな。

 

グラムがいきなりアウトフレームして泣きついてきた。

暑苦しいなぁ……。

 

「分かったグラム。冗談だから、冗談」

 

「本当ですか?」

 

「うん。ほら、できる限りでいいから」

 

「はい……」

 

「ま、気が向いたらでいいから。じゃあまた明日。おやすみ、グラム」

 

「ええ…お休みなさい、マスター」

 

 

 

 

 

 

疲れていたのだろうか……目を閉じると、すぐに眠気が襲って来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は睡魔に抗う事無く、眠りに落ちていった………。

 




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