「じゃあ行ってきます」
翠屋に到着すれば8時半前後になるように目処を立てて俺は少し早めに家を出ることにした。
「いってらっしゃいマスター」(ニヤニヤニヤニヤ
「いってらっしゃ~い」
二人とも笑顔で送ってくれたが、グラムは異常な程ににやけ顔だった。何だアイツ……。
てか接客と調理の両立とかイジメじゃね?第一俺まだ子供だし、それに出来る自信ないぞ……。
俺は道の曲がり角に設置してあったカーブミラーに向かって、前世から練習してきた営業スマイルを作ってみる。
「綾○ハヤ○君程じゃないにしてもそれなりに出来るな、営業スマイル」
と独り言を言いながら歩き始めると目の前に見たことのある青い髪の持ち主が。もちろんハ○テ君ではない。
「おや?そこを行くは僕の準友達、宗介じゃないか」
イヤナヤツニアッテシマッタ……。
……てか誰が準友達だふざけるな。
「……返事がない。ただの屍のようだ」
そう言って俺は
「何故僕を無視するんだい?どうせ翠屋に行くんだろう?なら道は同じなんだし一緒に行こう」
「だが断る」
俺は即答する。しかし雄大は笑いながら、
「そう萎縮する事はないよ確かにキミの持つトーマやクロノに似通った端麗な容姿さえ僕の前では霞んでしまうかもしれないけれど仕方ないよ何故なら僕は端麗な容姿すら越える美しさなのだからねそれに逆に言えばキミのような脇役が居てこそ僕のような華麗な存在は輝くんだよ?」
コイツ……重度の厨二病をこじらせてるな。もう放置してさっさと行こう。
「……」
また雄大が目の前に姿を表した。もうコイツやだ。
「まだ話は終わってないよ?どこへ行こうと言うんだい?」
いや、さっき君翠屋行くって自分で話してませんでしたか?
……てかそろそろ面倒になってきたな。しばらく寝ててもらおうかな。
「五月蠅いな……ラリホーマ」(ボソッ
特典がバレないように小さな声でラリホーマをかける。
「ハハハ、僕の美しさがもっと知りたいかい?いいだろうとりあえずそこの喫茶店にでも入って僕の美しさについて半日程語り合お……Zzz…………」
「ふぅ……とりあえずそこら辺に放置でいいか。車に轢かれない場所に置いとけば良いだろ」
俺はロリコンを道の脇に引きずり、捨てる。そして翠屋に再び向かう。
「(てかロリコンが翠屋に行くのが目的って事は……バカが居る可能性もあるな……)」
イヤな予想をしながら、俺は歩きだした。
「(そういえば攻撃魔法って対人で使った事無いな……今度使ってみるか)」
そう考えて俺は雄大を見た……。
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~グラムside~
「さて、フェイトちゃん、そろそろ逝きましょうか?」
「う、うん……(字が間違えてるように感じるのは気のせいだよね?)」
フェイトちゃんが苦笑いで軽く顔が青ざめていたのはきっと幻覚でしょう。
「最初はどこに行くの?」
「はい、まずアニメ○トですね(まさかこちらの世界にまであるとは予想外でしたが……)」
「うん、分かったー(……アニ○イト?……聞いたことないけど、付いていけば分かるよね♪)」
とりあず、フェイトちゃんを18禁コーナーに立ち入らせないように気をつけましょうかね。
私達は玄関を出て、フェイトちゃんに施錠を任せました。鍵を掛け終わったフェイトちゃんに声を掛けます。
「さて、じゃあ逝きましょうか」
フェイトちゃんは笑顔で
「うん!(……やっぱり字がおかしいと思うな……)」
いやぁ可愛らしいですねぇ……。
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~宗介side~
「じゃあ次これ持っていってね!」
「はいはい……」
つい先程翠屋に到着。何故かなのはは俺に指揮するだけで一切働かない。なんて奴だ……。
因みに士郎さんと桃子さんは中でイチャイチャして仕事していない。爆発しろ今すぐに。あと仕事しろ。どこの聖徳太子だっつの。
そうこうしていると、誰かが翠屋に入ってきた。誰だろうと目を向けた。
紫の長い髪からして忍さんオチだろうな。手伝いかね?
「おはようございまーす」
「あらおはよう。えーと、そうだ!黒野宗介君?」
「はいそうですよ。えと…すずかちゃんのお姉さんでしたか?」
「そうよ。すずかの姉の月村忍よ。よろしくね宗介君」
そう言って忍さんは俺の頭を撫でる。あ、ちょっと気持ちいいかも……。
「あーーー!!忍さん何してるの!?忍さんにはお兄ちゃんが居るでしょー!?」
いつの間にか俺の真横に居たなのはが、俺の頭を撫でていた忍さんの手を跳ね退けた。
子供気分をもうちょっと楽しんでいたかったんだがなぁ……。
「はいはい、恭也で我慢しよっと。恭也は奥?」
頬を膨らませながらうー、と唸りながらなのはは恭也さんが居ると思われる方向に指を向ける。
「分かった。じゃあまたね宗介君。なのはちゃんも」
「あ、はい。また」
「……うー」
言うなりさっさと忍さんは厨房の奥へと消えていった。
因みにその後の恭也さんが
「………………(ぽっ」
「ほれほれ♪(なでなで」
忍さんに頭を撫でられて満更でもないように顔を少し紅潮させて沈黙してニヤけていたのは余談である。
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店に出す商品が大体完成したので、本職の桃子さんに味見してもらった。
因みに桃子さんはまた士郎さんとイチャついていて働いていない。
働け。あとリア充爆発しろ。
「うん、いいわね!子供とは思えないレベルよ♪」
良かった、合格点は貰えたようだ。
「じゃあコレを適当に作ったら、後は接客お願いね♪」
「…………はい」
そうだった。接客も厨房も両方やらされるんだった。
開店まであと少し。俺は2、3分程なのはから子供らしい接客術を教わり、後はお菓子づくりに専念。
……俺そんなに接客好きじゃないんだよなぁ……。
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~フェイトside~
「え……と……」
今日、私はグラムさんと一緒に買い物に出かけている。
「さぁ、次行きますよー!」
現在既に7店でお買い物を終了している。
こういうのしたことないからよく分からないけど普通こんなにお店を回ったりしないと思うのは気のせいかな……?
「う、うん……(大量にお買い物してるけど、どこからこんなにお金出てくるのかな……)」
因みに買った物は荷物になるので、とグラムさんが人目に付かない所で転移魔法で宗助の家に転送している。
お買い物って言ってもほぼお洋服とゲームなんだけど……。
「さぁ、次はTSUT○YA行きますよー」
「はーい」
次は何するのかな?知らない事ばかりだからちょっと楽しみだよ♪
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「うぅ……重い……」
「もうすぐですから我慢してください……人気の無い所に着いたらすぐにでも転送しますから……」
T○UTAYAでのお買い物終了後、ありえない程の大量の本を抱えてお店から出てきた私達は、荷物を転送する為に、人気の無い場所を探していた。
「つ、着いた……」
やっとの思いで路地裏に到着。もちろん人気はない。グラムさんがさっさと転移魔法を使用して荷物を転送した。
「何でですかねこれだけで何か達成感が……」
肩で息をしながら言う彼女は、少し疲れたようにも見えたけれど、すぐにシャキッとして、
「フェイトちゃんそろそろお腹空きませんか?」
優しい笑顔でグラムさんが私に問いかける。そろそろお昼だし……うんお腹空いてる。
「うん、ちょっとお腹空いたかなぁ」
「じゃあ美味しい物でも食べに行きましょうか(このまま翠屋に直行!原作フラグとさよならです!!)」
「うん!!」
「はっはっは!!今の私達の食欲に勝てる者はなぁし!!(そして私によるフラグ破壊行為も止められません!!)」
「わー(ちょ、ちょっとテンション高すぎるような……)」
ズカズカと女性らしからぬ歩き方で町を闊歩し始めたグラムさんを私は急いで追いかけるのだった……。
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~宗介side~
さっきから商品の数としてはひと段落したということで、桃子さんに接客に回され、なのはと一緒に接客していたのだ。少々先輩を見るような目で見ていたのだが……。
なのはさんドジッ娘属性完全解放か?
ずっこけてお客全員に水かけたりずっこけてお客の顔にケーキぶつけたりとお客に罰ゲーム状態だぞ……。
「……(ちらっちらっ)ふぇっ!…ご、ごめんなさ~~い!!」
小さな悲鳴の後、頭を下げているなのはの姿が。またですか。
全員常連+優しい性格+慣れてるらしく許してくれたからいいものの。
しかしてここからが面倒だ。
そろそろお昼時も近付いてきた。客も増える。そうすれば勿論、常連でない客も勿論入ってくるだろう。まぁそこらは俺が接客してカバーをしたいところだが……。
「宗介君見ててね!(こ、今度こそ失敗しないの!今日こそ宗介君にいいとこ見せるの!)」
「……う、うん」
何か知らんが凄く意気込んでる。カバーしようにもあっちが俺をカバーしようとして失敗してるのが見て取れる。
「ふぇぇっ!ごめんなさいなの~~!!」
「は……はは…………」
「なのはちゃんドジッ娘属性よねぇ……」
!? 忍さんどっから湧いてきた……。
「宗介君、失礼よ?誰がどこから湧いてきたって?」
「う……」
はぁ、また読心術か。最近読まれないから安心してた。
「まぁいいわ。恭也で遊ぶのも飽きたし宗介君で遊ぼうかと思ってきたんだけど、どう?」
………………。
「どう? じゃないですよ!!俺Mじゃないし!てか彼氏に飽きたって酷くない!?」
「あっはは♪やっぱ予想通り面白いわ宗介君♪」
「…ご満足頂けてうれしいです(棒」
棒読みで対処。
「まぁいいわ。これ以上遊んでるとなのはちゃんに怒られちゃうし。また恭也で遊んでくるわね~♪」
すたすたと去っていく忍さん。ホント何がしたかったのあの人…………。
カランカラーン
お、客来た……か……な……
「
○王さながらのポーズを決めてキチガイが店内に侵入してきた。
俺はすぐさまレジ裏にある通報スイッチを……
「……(ふるふる)」
押そうとしてなのはに止められた。バカを取り押さえる警察が可哀想って言ってるように見えるのは俺だけかな?
まぁいい。とりあえず客として接客せねばならんか。なのはに行きたくないからよろしくと親指立てられた。
「いらっしゃいませお客さ」
「あぁ!?なんでテメェが翠屋に居るんだ!!大体テメェが
イラッミ☆ 単位も分からんのか。
「いらっしゃいませバカ。出口はそちらになりますので、恭也さんかなのはちゃんをお持ち帰りしてさっさと死んで下さいますようお願いいたしますドブ野郎ご来店ありがとうございました」
そう言って俺はベルを鳴らしていた他のお客の元へと向かう。
すると、拳をぷるぷるさせていたバカが叫んだ。
「テ、テメェ!!!このオリ主である
うるさいな…………。
「なのはちゃん、ドア開けといてくれる?」
なのはに頼んでドアを開けてもらう。ちょうどまだドアの前に居る。
「う、うん」
「テメェ!なのはが嫌がってんだろうが!!離れ」
「(……ルカニ……)黙れ(アクセル!!)」
あまりにも他のお客に迷惑なので営業妨害としてバカ一人の横にアクセルで一瞬で近寄り、蹴り飛ばす。防御を一切しなかったのは仕様か?
ドアが開いているので、止めるものは無く道に飛び出…………ガードレールにぶつかってのびた。
ちっ。
「……凄いの、宗介君」
なんか知らんが周りの客からブラボーとかやるね少年とか凄い称賛受けた。ちょっと嬉しい。
「ありがとうございます」
と俺はペコリと一礼。そして再びお客の注文を受けていく。
あー、スッキリしたわ。ストレス解消にちょうどいいわ。
すると後ろから光輝く年甲斐の無い瞳を向けた士郎さんが居た。
「素晴らしい、やはり素晴らしい!どうだろう宗介君、君も御神流をやってみないかい!?」
あぁ面倒な人の面倒なスイッチが……。てか蹴っただけで御神流やらないかってどゆことなの(アッー♂)。
「まぁ、考えておきますから……」
「そうかそうか!今すぐに闘りたいのかい!!なら今すぐに新しくなった道場に行こう!!さぁ!!」
うわぁもうダメだこの人闘りたいって何なの……。
「え、えと……」
すると更に後ろから髪を逆立てた悪魔が。
「GO☆U★MO☆Nシマショウカ……」
~数分後~
「ふぅ、ごめんね宗介君、接客の続きお願いできる?」
桃子さん超怖いホント怖い絶対怒らせられない、うん。
「は、はい……」
「なのははちょっとこっち来ようか?(ニコニコ)」
「ひゃ、ひゃひっ!(ガクガクガクガクガクガクガク)」
なのはは完全に青ざめた顔で桃子さんに付いていった。南無南無。
さて、ここからは俺のターンだな。
前書きにも書きましたが、更新が遅いです。本当に申し訳ございません。字数も少ないですし……。
そして今週と来週、丸々テスト週間でして、それが終わればまたガンバって執筆させて頂きます。
続けて読んで下さっている方は、生暖かい目で「遅いなコイツの二次、早く上げろや」って溜め息吐いてて下さい。その分「まぁ時間かけただけあってそれなりに面白い」と思って頂けるように頑張ります。
あと一応言っておきますけれど、飽きたとかスランプじゃないです。お話は考えてあるんですけど、時間が無いんです!
はい言い訳ですごめんなさい。なんというデジャヴ。
と、とりあえずまた次回お会いしましょう!二週間後ですけどorz