東方帰還録 ~ Reclaiming the Bond ~ 作:地軸
私、博麗霊夢の朝は早い…というわけでも無いけど、あいつの朝は早いらしい。
「おはよう、凪」
朝起きると朝食が用意してあり、机の上に並んでいる。
ごはん、みそ汁、お漬物、川魚の焼き物に、山菜のおひたしまである。
あいつ、近くの川まで魚取りにいってんの?家には無かったはずよね魚も山菜も。
私が食べ終わると、お茶が入った湯飲みを私の前に置いてにこにこ笑ってる。
最近、私が淹れるお茶より美味しくなってる気がする、腹が立つ。
私が境内の掃除をしようと外にでると、裏には洗濯がしてあり、外には私の下着まで干してある。
今更とは言ったもののさすがに恥ずかしいものがある。
楽なので辞めろとは言わないが…。
私が境内を箒で掃きはじめると、あいつは狛犬を専用の布で拭き始める。
……ほんと、よくやるわ。
そんなの雑巾で充分よと言ったのだが、かたくなに専用の布でやっている。
しかも、ぶつぶつと神社を守ってくれだとか霊夢を守ってくれだとか言っている。
神社を守るのも私を守るのも私の仕事だと言うのに。
いやまぁ、神社を守ったりそこに住まう巫女を守るのは狛犬の役目ではあるので強くは言えない。
お昼になるとすでに昼食が用意してあり、朝の焼き魚がきのこの煮物にかわり山菜の浸しは山菜の種類がかわっている。
あんまり、魔理沙が持って来た、きのこは信用してほしくないんだけど。
なんとなく危険な奴かは分かるらしく、美味しいから文句が言えない、むかつく。
昼からまったり、縁側でお茶を飲む、そっと羊羹の乗った皿をさしだしてくるあいつ。
何、何処にあったの?紫がもってきた?なんで?この前来た時に普通にくれたって、私にはなかなかくれない癖に、どういうことよ。
しばらくすると、魔理沙が来て今日もわいわいと騒ぐ。
変な薬をあいつにすすめないで、面倒なことになる予感しかしないわ。
え?裏庭に椎茸の原木つくっていいかだって?あんたが管理しなさいよ、それと魔理沙の変なきのこの実験場にさせないでよね。
だんだん暗くなってきて、魔理沙が帰ったあと、夕餉の準備がするんでいる。
鶏肉とタケノコの煮物?肉とかどうしたのよ?え?罠に掛かってた雉肉?よくやるわね。
夕食後お風呂の準備がすでにできている。
ちょうどいい温度だ、
出た後には着替えが畳んでおいてあり、部屋には布団がひいてある。
お日様の匂いがする、いつの間に干してるのよ。
「おやすみ、凪」
今日も平和な一日だった、異変なんてなくこういう日が続けばいいのに。