かなり不定期更新になると思います。
ご了承下さい(*´ω`*)
「………"トラック" ?…」
……ちょっと待って、何で?
つい昨日まではいつもと変わらない自分の部屋で過ごしていたはず…
それが今日起きたらトラックの中?
ドッキリか何かなのか?
いやいやいや、それにしては規模がおかしい。
確かにうちの母さんは俺の事を驚かしては面白がったりするが、流石にこんな規模のドッキリを仕掛けるような人ではない。
「どうしたの? 早く降りてきなさい。」
…と、とにかくここから出よう。
取り敢えずその場から立ち上がって、
トラックなのであろう部屋から出てみることにした。
「うわぁ……。」
見たこともない場所だった。
辺りは木々に覆われ自然に溢れかえっていた。
先程までの混乱も忘れてしまうほどに、俺は見入ってしまっていた。
「お疲れ様。 ソラ。」
「あ、母さん。」
──紹介しよう。俺の母さんだ。
………いったい誰に紹介してんだか…。
「どう? ここが "ミシロタウン" よ。」
……今度はつい先程までの余裕がブッ飛んでしまった。
どうなってるんだいったい。
ポケモン好きが生じて変な夢まで見るようになってしまったのか?
頬を叩いたり、つねったりしてみる。
…痛い。
「どうしたの? さてはトラックの中で寝てたのね?」
取り敢えず寝ていたのは事実なので頷いておく。
「まったくもう…。 怪我はしてないわね?
そうそう、これが私たちの新しいおうちよ。
ちょっと古風な感じて住みやすそうな所でしょ?」
──もしかしたら、これは夢ではないのかも。
この短時間でよくそんな発想に至れるなと、自分でも感心してしまっている。
──もしかすると俺は『ポケモン』の世界にでも来てしまったのではないか?
柔軟な子供の頭脳がそんなことを考えるようになってきた。
よく見ると自分の格好も、
さんざん見慣れている格好であることに気付く。
?──少し "違和感" があるような気もするが、
多分自分が着ているからだろうと納得させる。
しかも自分の大好きな "ホウエン地方" ときた。
この後の流れも覚えている。
「今度はソラのお部屋もあるのよ。
さ、なかに入りましょ。」
……元々、自分の部屋があっただけに少し複雑な気持ちになるが、気にせず母さんのあとに着いて家に入る。
──そこで俺は激しく後悔してしまうことになる。
(初めて生で見たポケモンが "ゴーリキー"かよぉぉぉおっ!! )
俺はその場に崩れてしまった。
…せめてピカチュウとか最初の3匹とか、
出来れば可愛いポケモンがよかったよ……。
そんな俺の気持ちを知るよしもなく罪のないゴーリキー達は、自分の肉体美を披露していた。
「ほら。 おうちの中も素敵でしょ?
片付けは引っ越しやさんのポケモンが手伝ってくれるから楽…
…って、何してるの? ソラ?」
と、とにかくゴーリキー達が悪い訳じゃないんだから落ち込むのは失礼だよな。
すると作業を終えたのか、ゴーリキー達は俺と母さんの前に集まり。
「ぎゃお ぎゃお ぎゃお」
「あら? 終わったのね。 お疲れ様 引っ越しやさん。」
と、母さんとの会話?を終えて、
ぞろぞろと家から出ていった。
「ソラも2階にある自分のお部屋を見てきてごらん。
パパが引っ越しのお祝いに買ってきてくれた時計が……」
「わかった。合わせてくるよ。」
「そうそう……って、あら?」
──俺はそそくさと2階に上がった。
……俺には本来、父親はいない。
物心ついた頃には父親と呼べる人物はいなかった。
俺は父親が誰だかも知らないし、知らないままでもいいと思って今まで過ごしていた。
だから今、パパという単語が出たとき、
なんとも言えない複雑な気持ちになってしまい、どんな顔をしていいかわからず
その場から逃げるかの様に2階に上がってきてしまった。
──多分、この世界の俺の父親は間違いなくあの人だろう。
だけど俺にとっては全くの赤の他人な訳だ。
──俺は、今の状況に少し頭を抱えてしまっていた。
ソラ君の適応力の高さは"主人公補正" ということで←
お目汚し失礼致しました。