深海棲艦との戦いが終わった。え?無論、殲滅しましたよ?てなわけで俺、提督は艦娘を全員解体し、軍からもらった莫大な金と共に自由、それも自堕落な堕天使のように暮らすはずだった。だけどさ、
「ご、ごめん提督…養って……」
那珂→アイドルになった。神通→そのマネージャー的な。で、川内は艦娘のための学校があったのに、格好付けて浦高受けて落ちて家にいられくなったらしく、うちに来た。
「お前さ、なんでうちに来んだよ。大体、軍からある程度金もらってんだろ?」
「で、でも提督ほど多くもらったわけじゃないしぃ…」
「他の軽巡のとこ行けよ」
「『お前、夜中うるさそうだから嫌だ』って断られちゃって…」
あー…これ木曾か天龍だな。
「長良型とか阿賀野型は」
「長良んところは人多くて遠慮しちゃって…阿賀野型はあまり関わってなかったし…」
「コミュ症か」
「提督には言われたくない!」
「あ、そういうこと言う?いいんだよ今すぐに追い出しても」
「ま、待って!お願いだから養って!」
「養ってってなんだよ!責めて同棲させてとかあんだろうが!」
「ケッコンカッコカリした仲じゃん!」
「全員としたわ!戦力増強のためにな!」
「お願い!とにかく住まわせて!じゃないと飢え死にしちゃう!」
「……お前なぁ」
まぁいっか…自分の元部下が餓死される方が嫌だ。
「わーったよ。どーせ軍からバカみたいに金入ってるし」
「ホント!?ありがとー!」
「その代わり家事全般やれよ。俺だって高校あるし」
「はーい!……は?高校?」
「提督時代は東進○星予備校みたいに映像授業やってたんだよ」
「通りで若いと思った……ま、いーや!お邪魔しまーす!」
非常に面倒になったな…まぁいっか。一人より全然マシだ。
次の日、朝起きるといつもみたいに朝飯作って制服に着替えて家を出る。川内はまだ寝てるみたいで、書き置きと朝飯を用意しといてやった。しばらく歩いてると、なにやら見たことある小学生達。左から茶、緑、黄色の髪の毛。他の姉妹たちはいないのか。この時間は遅刻かな?その癖に歩いて登校とはけしからん。これはお仕置きが必要だな。
俺はクラウチングスタートの姿勢を取る。そして、どいつにするか狙いを定めた。うん、今日は緑にしよう。そう決めると走り出す。
「なぁがぁつぅきぃーーっ!」
「っひゃあぁぁぁぁっっ‼︎‼︎」
後ろから突撃と共に抱き上げる。そして頬擦り。
「この時間じゃ遅刻だろうがぁっ!それなのに呑気に歩いて登校とはどういう了見だぁぁぁっっ‼︎‼︎」
「ふあぁぁぁぁっっ‼︎‼︎」
そのまま俺の胸に長月の顔をぎゅーっ!とする。ジタバタ暴れる長月だが身動き取れない。皐月と文月、唖然。
「罰としてこのまま離さねぇぞ!ほら抵抗してみろ!無理だろうけどなぁ!はーっはっはっはっ!」
「……っ!………っ!」
一生懸命抵抗しようとする長月可愛い。でも離さない。離したら罰にならないだろうが!が、ジタバタの足が俺の股間にクリティカル。お陰で俺、悶絶。
「はぁ…っ!はぁ…っ!き、貴様なんのつもりだ司令官!」
「そんな顔真っ赤にして嬉しそうな顔で言われてもなぁ!」
「う、嬉しくない!この変態めが……!」
「はーっはっはっはっ!はーっはっはっはっ!」
「笑うな!」
俺の腰をポカポカ叩く長月。ようやく状況を理解した皐月と文月が話しかけてくる。
「あー司令官!おはよう!」
「おはよー…」
「おう。文月はまだ眠そうだな。てかお前ら遅刻だろ、加賀とかキレたらヤバイんじゃないのか?」
「あ、そーだった!じゃ、またね!ほら行くよ長月!」
「ま、待て!私はまだあのバカに…!」
「じゃあねぇ、しれいかーん!」
……駆逐艦は正義だ。異論は認めない。