川内とラブコメしたいぜ   作:ウルトラマンイザーク

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第14話

 

 

うちのクラスは体育は3,4時間目。つまり、昼前だ。その時間になり、俺はクラスの数少ない友人である田中くんと山田くんと体育館に向かう。友達100人出来るかな♪なんてふざけた歌もあるが、俺としては少ない友人のが深い絆を作れると思う。作れたことないからわからんけど。

 

「しかしあれな。俺たちあの女子と合同で体育とかマジついてるな」

 

「それな。マジテンションあがるわ」

 

「いや、あんま期待しない方がいいと思うぞ」

 

「なに、古谷なんか知ってんの?」

 

あ、古谷って俺の本名な。なにか知ってると言えば知ってる。うちのクラスの女子が酒匂で、下の学年が川内。これ完全に一つ上も艦娘だよな…。ていうか酒匂が川内より学年上ってなんとなく違和感があるんだけど…。

 

「いや、そういう意味じゃなくて…なんでもない」

 

「んだよそれマジ気になるんだけどー」

 

なんてテキトーな会話しながら体育館に入った。

 

中ではなんか男子どもが群がってる。なんだ?と、思ったらまさかのブルマーだった。うちの校長変態だろ…。ほら酒匂以外は恥ずかしがってんじゃん…。ていうか一つ上は瑞鶴なんだな。三人はしばらくきょろきょろすると、俺の姿を見るなり手を振って寄ってきた。おいバカ来るな。

 

「司令~!」

 

酒匂が元気よく手を挙げると周りの連中は「司令?誰?」って顔をするが、俺の顔を見て納得したような顔をする。そういえばクラスで酒匂の紹介の時、思い切り司令って呼ばれてたからな。

 

「だからお前司令呼ばわりは学校じゃ…」

 

「提督さん!」

 

瑞鶴さーん。お願いだから古谷って呼ぼう。俺が元提督なのは一応機密事項なんだから。まぁあいつと会ったのは久々だから再開のハグでも、と思ったら胸ぐら掴まれた。

 

「なんなのよこの格好!なんでブルマなわけ!?」

 

「いや俺に言われても知らないって!てかなんで俺に言うんだよ!」

 

「恥ずかしいったらないわよ!」

 

「知らねぇよ!酒匂なんて気にしてねぇぞ!見習え!」

 

「あのこと一緒にしないで!」

 

うぅ~と唸りながら涙目で上に着てるジャージで下半身を隠そうとする瑞鶴。そういう格好が男子校の男どもの餌にされるんだよなぁ…。ソースは田中と山田。だが、二人とも「なに撮ってんのよ!」とガンギレしてる瑞鶴を見ておらず俺に殺意の波動を放っていた。

 

「なんだよ…」

 

聞くとすぐにいつもののほほんとした笑顔に戻り俺に耳打ちした。

 

「お前を殺す」

 

怖いな…場をわきまえて俺をただ見ているだけの川内を横目で見ながら俺は死を覚悟した。

 

 

 

 

 

 

 

 

体育。バレーボールだ。俺は基本的にスポーツは得意だ。どれくらい得意かと言うと、評定5が取れるくらい。つまり、少し運動神経のいい奴、と言ったとこか。俺は約束通り川内と組む。今はレシーブやらアンダーやらでパスパス的な。当然、初めて体育をやる川内は下手くそで中々上手くいかない。

だが、今回に限ってはそんなこと関係ない。俺がわざと飛んでギリギリ届くかとどかないかの辺りに打ってるからだ。お陰で毎回ジャンプして体操着からおへそがチラつく。さっきまで俺にヒイロ宣言してた二人も「ナイス」と言わんばかりに親指を立てている。

 

「提督…じゃない古谷先輩、もうちょっと狙ってくださいよ!」

 

「ごめーん」

 

なんてテキトーに相槌を打つ。すると、なにかに気付いたような顔をする川内。そして、顔を赤くしてツカツカと俺に近付いて耳打ちして来た。

 

「家で覚えてなさいよ…」

 

どうやら死刑宣告はあの二人だけじゃないようだ。

 

 

 

 

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