休日。川内が寝てる間に今日はジャンプが土曜発売なのを思い出して買いに行った。で、帰って来た時だ。玄関を開けると川内がお出迎え。
「ただいま…」
「お、か、え、りっ!」
どうやらご立腹のようだ。
「えっと…どした?」
「鍵閉めて行くの忘れたでしょ」
「え?あー…」
そういえばまず持って行ってねぇや。
「うん」
「泥棒が入ったらどうするつもりだったの!?言っとくけど、私喧嘩弱いからね!」
「いや入られても俺がそいつボコして盗られた倍返してもらうから平気でしょ」
「私の命が危ないでしょうが!」
「あー…」
確かに。
「悪い。次から気を付ける」
「うむ、よろしい」
満足そうに頷く川内。
「それで、三連休だけどどっか行きたいとこあるか?」
「うーん…最近暑いからなぁ……プールとか?」
「まだ早いだろ。てかせっかく三連休なんだからもっとこう…ガッツリ旅行っぽいとことか」
「うーん…私はどこでもいいかなぁ…」
「なら行かなくていいか。俺は家にいたいし」
「それはつまんないじゃん!じゃあ世界一周旅行とか!」
「3日で回れるもんなら回ってみろよ」
「だよねー…」
「ないなら家にいようぜ。俺はぶっちゃけ外出したくない。引きこもりたい」
「じゃ、家でイチャイチャしてよ?」
「もう少し恥らえよお前」
「? なにが?」
「なんでもねーよバカ」
「バカって言うなし!」
ホントにこいつは…なんつーか抜けてるっつーか。まぁなんでもいいか。
俺はとりあえず課題を片付けていた。こういうのは後に残すと面倒だからだ。三連休なのでこの手の課題は川内にもあるはずなんだが、このバカまったく手を付けようとしない。
「ねぇー遊んでよー暇なんだけどー」
「お前課題出てねーのかよ。てか出てんだろ。片付けろ」
「まだ二日もあるんだから平気だよー」
「死亡どころか惨殺フラグだろそれ。いいからやんないと苦労すんぞ」
「めんどくさーい」
と、俺の後ろから抱き着きながらグダグダ言って来る川内。少しウザいが可愛い。
「あ、言っとくけど手伝わないからな」
「えっ」
「え?」
「なんで……?」
「俺は自分にメリットのないことはやらないんだよ。自分でやれよ」
「そんな……バカな………」
「いやバカだろお前は。ま、今一緒に勉強するって言うなら考えてやらなくもない」
「や、やるやるー!ちょっと待ってて!今持って来るから」
自分の部屋に課題を取りに行く川内。このタイミングで俺の宿題は終わった。こうなると思って教える時間を作るために課題が出た瞬間からやっておいたからな。次の授業潰して。さて、戻ってくるまでジャンプ読んでよう。
「おーい!これ!教えてー!」
「考えてやるとは言ったが教えるとは言ってない」
「えっ……」
「冗談だ。ほら見せてみろ」
「今のはひどいよー!」
ホントにイチャイチャしてるだけだなこれ。