「終わったぁー!」
課題が終わり、うーんと伸びをしながら後ろのソファーに倒れこむ川内。いや教科書1ぺージ分しかねぇからそんなに寝転ぶほどじゃねぇんだが…。
「ま、お疲れさん。じゃ、俺は寝るから飯食いたくなったら起こ…」
「待って!せっかくやり切ったんだからさ、ご褒美チョーダイよ」
「やだよ」
「即答!?ひどくない!?」
「ひどいのはお前の思考回路だよ」
「鎮守府にいた頃はあんなにご褒美くれたのに?間宮さんのアイスとか」
「あの頃と今を一緒にするなよ」
あ、上目遣いだ。これなに言っても聞かないパターンか。だが金を使いたくない。こういう時に便利なんだよなぁ。頭を撫でる。
「んなっ…これがご褒美!?」
撫でる。
「ちょっ…お金使いたくないからってぇ……」
撫でる。
「こんなんで…誤魔化せると……」
愛でる。
「えへへぇ……てぇとくぅ……」
ハイ終わり。さて、このまま夢の世界にこいつが見入ってる間に俺は寝るとするか。
一時間後くらい?目が覚めると目の前に川内が寝ていたので捨て置いて出掛けた。スーパーに晩飯買いに。おっ、卵が安い。あとキャベツも。あとはもやしと鶏肉テキトーに買って…うん。OK。帰ろうと思ってスーパーを出るとどっかで見たサイドポニー。セーラー服にどこか機嫌の悪そうな歩き方。それを見るなり俺はアキレス腱を伸ばす。さて、行くかッ!
「ぅあけぇぼぉのぉぉぉっっ‼︎‼︎」
「へ?……ってクソていと…きゃあぁぁぁぁぁっっっ‼︎‼︎」
走り込んで後ろから抱き着く。と、思わせて肩を掴んで曙の上をロンダート。そのまま着地すると勢いで空中に曙を放り投げた。
「ひゃあぁぁぁぁっっ‼︎‼︎」
俺は電柱を走って登り、てっぺんに着いたらジャンプして曙を抱き抱える。
「可愛いなぁー!お前はもぉーうっ!」
「や、やめなさいよ離しなさいクソ提督!」
「そんなこと言って!会いたかったんだろ!?可愛いなぁー!」
「こ、殺すわよ!?ほんとに!警察呼んで欲しいの!?」
そろそろ着地か。曙の横腹を両手で挟んで上に持ち上げながら足で着地。
「曙ー!ぎゅーってしたいなぎゅーってしたいな!」
「〜〜〜ッッ‼︎‼︎」
曙の顔を思いっきり自分の胸に押し付ける。両手をジタバタさせる曙超可愛いナ!
「むぐっ………んたッ!………んとに!いい加減に……………しなさいよ!」
腕を噛まれた。可愛い。と、思ったら俺の力がガクッと抜けた。目の前に川内が立っていた。
「どうしたのよ急にクソ提督……って、あっ」
「せ、川内……」