川内とラブコメしたいぜ   作:ウルトラマンイザーク

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五日目

 

 

 

 

寝坊した。学校、間に合わない。よし!今日はサボろう!そう判断すると俺は布団に戻った。戻ったのだが、

 

「起きろー!」

 

いつになく元気な川内。なんだよ…何事?

 

「ほらほら起きてー!朝だよー!」

 

どうせ起こしてくれんならもっと早く起こせよ。この時間もう二時限目終わってるぞ。

 

「ほら!早く起きないと!遅刻だよー!」

 

だからもう遅刻なんだって。ていうかお前普段何時に起きてんだよ。

 

「早く起きないと布団の中に潜っちゃうぞー!」

 

「起きるわ」

 

「えぇっ!?なんかムカつくよそれ!」

 

いや駆逐艦だったら可愛い愛でるわで済むけどさ、お前が入ってくるとちょっとあれじゃん。とりあえず手に携帯を取りながら立ち上がる。

 

「……おはよ」

 

「おはよー。ご飯出来てるよ」

 

「おぉ、さんきゅ…」

 

その瞬間、俺は手に取った携帯を落とした…。

 

「なん…だと…?」

 

「ちょっ、それどういう意味?」

 

怪訝そうな顔をするが俺としては適切な反応だ。

 

「(休日を見た限りでは)普段、12時に目を覚まし、ぼっさぼさの髪の毛で作って置いた朝飯を貪り、ソファーどころか床でいびきをかくお前が、朝飯、だと…?」

 

「なにそれ超失礼なんだけど」

 

実際、「ニートの生態」って観察日記作ったら表彰されるレベル。評価する人がおっさんなら下着の色とか載せれば一発特賞だろ。

 

「……なんか今、失礼なこと考えてた」

 

エスパーかよ。

 

「い、いいから飯食おうぜ」

 

「ばか……」

 

そんなこんなで飯。

 

「外見はまともだな。てっきり世界が終わった世界的ななにかが出てくると思ったのに」

 

「提督、本当に腹立つ」

 

や、割と本気で料理出来ると思ってなかったからな。

 

「ま、いただきます」

 

「召し上がれ」

 

一口、うーん…味がねぇ……どういうことなの?

 

「ど、どう……?」

 

「うん…美味いな。美味いよ…」

 

「本当に?」

 

「うん……」

 

味がなくなったガム食ってる感覚だ…。ま、本当ならちゃんと指摘してあげるのがいいんだろうけど…なんかこれでヤル気無くさせる方がマズイ気がするので一応、褒めることにした。

 

「ま、アレだ。もっと美味しくなるように今度俺が教えてやるよ」

 

「本当に?」

 

「おう」

 

OK、これでなんとかなるな。なんとか上手く誤魔化した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、川内は結局寝た。早起きしたのが響いたのか今は自室でお休みしている。で、今俺の家には木曾と麻耶がいる。別に用があるわけじゃない。ただ単に暇潰しに来ただけだ。現に、二人とも漫画を読んで、ただぼーっとしている。

 

「なぁ、なんかしねぇ?」

 

唐突に麻耶が言った。

 

「まぁ、そうな。なんかするか」

 

木曾も言った。この流れは俺も乗らざるを得ないだろ。

 

「なにする?」

 

「ババ抜き、罰ゲーム有りな」

 

「罰ゲームは?」

 

「川内の部屋からパンツ持ってくる。バレずに」

 

「「OKッ‼︎‼︎」」

 

数分後。

 

「っしゃあぁぁぁっっ‼︎‼︎」

 

俺が負けた。チッ仕方ない。

 

「罰ゲーム!罰ゲームだ!」

 

「分かったよ。パンツ持ってくりゃいいんだろ?」

 

てなわけで出発。ゆっくりドアノブを下げて足音を殺し、川内の部屋へ。布団の中には川内が寝息をたてている。さて、早いとこ下着を探さないとな…しかし汚ぇな部屋。っていうかここに落ちてるし。スッと懐にしまうと、川内の寝顔を写真で撮ってさっさと部屋を出た。で、一階のリビング。

 

「おら、取ってきたぜ」

 

「うおっ!すげぇっ!」

 

「ばれた?」

 

「いや?もうぐっすりよ。これ見てみ?」

 

俺はiPhoneを見せる。

 

「ぷっくふ!本当に寝てるよ!」

 

「すげぇな提督!ちょっとあたしも行ってくるわ!」

 

「おう。バレんなよ!」

 

「ゆーて余裕っしょ!」

 

麻耶が出発。

 

「提督、なんか違う遊びになってないか?」

 

「面白ければよくね?」

 

「まぁ、ありだな」

 

二人でポーカーしながら待つ。すると、ガチャッとリビングのドアが開いた。

 

「どうだった!?」

 

麻耶はニヤッと笑うと、当然の如くパンツを放り投げた。

 

「おぉっ!やるじゃないか」

 

「な?余裕だべ?」

 

「さらにもう一つ!」

 

麻耶が右手を上げ、素早く振り下ろして地面に手を叩きつけた。で、その手をゆっくり上げると、下からブラジャーが出てきた。

 

「すげぇ!どうやったのそれ!ヨシタケみたいだ!」

 

「ていうか変態の所行だぞそれ」

 

言われてもなぜか誇らしげな麻耶。

 

「次!木曾!木曾行け!」

 

「任せろ!」

 

「パンツな!パンツ+αな!」

 

本当になんの遊びだこれ。

 

 

 

 

「なんか…騒がしいんだけど………」

 

 

 

 

 

数分後、気が付けばリビングは川内の物で埋め尽くされていた。

 

「次!次提督な!」

 

任せろ!と、心中で呟き上に突撃。さぁて、次はなにを取ってこようかな!と思ってドアを開けると川内が立っていた。……気のせいか?一旦ドアを閉めて目をこする。よしっ!ばっちこい!

もっかい開けると、やっぱり川内がいた。

 

「なにかよ…」

 

またドアを閉めた。目を擦ってばっちこ…

 

「げふぁっ!」

 

開けようとしたドアが飛んできて、壁とドアに挟まれた。

数分後、俺と麻耶と木曾は正座させられた。麻耶と木曾は追い出された。

 

 

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