いよいよ100カノ3期のPVが出ましたね!
これからも作品のクォリティーを損なわないようにクォリクォリ行きたい所存です。
ペコポン滞在日誌γ日目
紆余曲折を経て花園羽々里と和解を果たし、恋太郎達と羽香里が離れ離れになる事なく済んだ。だがしかし何故に彼女の母親と付き合う事になったんだ…!アイツはそう言うやべーのを惹きつけるフェロモンでも出てるのだろうか?
とにかくこれまでの事から羽々里殿が大分ヤバい人だと言う事を理解した。もうキスはされたくないので程々に距離を取りたい……。
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激乱の一夜から数時間。恋太郎一行+自分は花園家で夜を過ごす事となる。勿論各親御さんには連絡を取って許可を得ているので一安心だ。
そして女性陣が風呂から上がって来た後、羽々里殿が機嫌良く声を上げる。
「さぁいよいよ待望のパジャマパーティーよー!」
クローゼットを開けると、そこには先程までの彼女のイメージとは合わないファンシーな衣服が揃っていた。思わぬギャップにその場に居た全員がポカンとしてしまうだろう。
「お母様は大の可愛いもの好きでして…特に可愛い方の着せ替えに目が無いんです」
「デュルフフフ(笑い声) さぁ可愛い娘ちゃん達ー!お召しになってー!」
そう言うと彼女達の衣服はどんどん剥ぎ取られていく……っておや?視界が真っ暗に?
「ほらジロロも後ろ向いて!見ていると失礼だよ!」
「おっと、そうか悪かった」
ケロン人は普段から衣服を着用する習慣が無いので危うく失礼を働く事になる所だった。目隠ししてくれた彼に感謝しながら彼女達が着替えるのを待つ。そして数分が経過し、女性陣はその姿を色彩豊かな寝巻き姿に変わっていた。
ほう、これはこれは。中々良いデザインをしている。
「「きゃあああああああああああ!(嬉しい悲鳴)」」
「着替えさせていた張本人まで!?」
恋太郎はまだしも羽々里殿まで声を上げて驚く。そんな2人だが猫とウサギをモチーフにした寝巻きを身に包んだ楠莉と静の姿を前に更なる絶叫を上げ始めた。
「「(声にならない嬉しい悲鳴)」」
「お母様…」
「あの2人色々と大丈夫か?」
その内に可愛さで死ぬのでは?そう思っていると恋太郎が告げる。
「そんな事無い!むしろこの可愛さで反応をしないジロロの方がおかしいよ!」
『我が可愛さにやられたまえ』
「楠莉の魅力にノーサツされても良いのだ!」
「いや可愛いと思うよ?…ただ寝巻きの耳のサイズから『デカ耳星人』ビジュアルがチラついて…」
「「デカ耳星人…!?」」
そう呟く恋太郎と羽々里殿。すると膝から崩れ落ち瞳がガタガタと震わせ始めた………凪乃が。
「いや、なんでお前がショック受けてるの!?そこは恋太郎達じゃないのか!?」
「駄目…いけない……デカ耳星人なんて……好本静のようなビジュアルで兎耳を付けた異星人の存在だなんて……可愛すぎる…人類にはまだ早い…!」
「「ウサギ耳を付けた小動物サイズの静ちゃんああああああああああああああああああああああああああ!!!!」」
勝手な妄想でテンションを上げる一同。
い、言い出せない…デカ耳星人は静みたいな姿をしておらずペコポンで言う猿に似た宇宙人で可愛くもなんとも無いのだと。こんな狂喜乱舞してる奴等に言い出せる程自分は空気読めないケロン人で無いので何も言わない事にした。
……それはそれとして、良い材料使ってるなこのパジャマ。
「ジロロどうしたのだ?パジャマをじっと見つめて…」
「アンタまさか…そんな趣味が!?」
『素敵な趣味をお持ちで』
「体格的にパジャマを着るのは困難」
「違うわ(真顔)…ただ、ふむ」
唐音が纏う寝巻きに手を当て、感触を確かめる。すると彼女は疑問に思ったのか声を上げるだろう。
「ちょっと、何よ!?」
「この寝巻き…ちゃんと手入れしてあるな」
「でしょう?ウチのメイド達は良いお仕事をしてくれるわ〜!」
後方で自信満々に声を上げる羽々里殿。そんな彼女に向けて俺は口を開いた。
「つまり…
「……貴方のような勘の良い子は好きよ」
「やはりそういう事か(超速理解)」
「ど、どう言う事なの!?」
困惑する唐音に分かりやすいよう俺は自身の推理を皆に打ち明ける。
「生地の状態から古い物でも、新品でもない。新しくはあるが既に誰か着た事がある。そう考えられる」
つまり現在進行形で行われているパジャマパーティー以前に誰か着ていた可能性が高いのだ。
「言われてみれば確かに…!私みたいなナイスボディでは唐音さんに合わない筈!だと言うのに唐音さんは違和感なく来ていました!」
「おいそれどう言う事だ!?」
羽香里の言葉に噛み付く唐音。そんな2人を見て「やめてちょうだい!」と羽々里殿が声を上げた。
「違うのよ!このパジャマは知り合いの娘である桃華ちゃんに着てもらってるだけよ」
「桃華ちゃんーーーー!?」
母親の言葉に声を荒げる娘。はて、桃華とは?皆も同じく分からないのか首を傾げるだろう。
「そのモモカって言うのは誰なのだ?」
「に、西澤グループの…ご令嬢……」
「西澤グループ。地球経済の半分を掌握しているとされる…」
「事実上のペコポンのトップ!?」
「やばい所の令嬢に何してんだオメー!?」
思わず叫ぶ俺と唐音。マジかよこの人!?そんな令嬢相手に何を着せ替え人形的な扱いしてるんだよマジで!!!
「問題ないわ、
「何をしてるんですかあちらの
「企業グループの当主と言うのはこう言うモノなのか…!?日頃から溜まっているストレス解消の為にこんな事をしてるのか!?」
「それは…ッ、否定できません…!」
羽香里の嘆きに応じるかの如く、俺の中でペコポンの権力者達のイメージが変人で固められて行った。ペコポンの上層に立つ物達の姿かこれが?
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あまりの興奮により頭を冷やしにキッチンへ向かった花園家当主とその
「アンタ疲れてるでしょうに、よく仕事できるわね」
「今やっておかないと忘れそうな気がする上に提出期限も迫ってるからな。あとはこれまで撮影して来た画像を送付すればOKだな…ところで二人遅いな?」
「確かに、いつまでキッチンに行ってるのかしら」
唐音とジロロの呟きに羽香里がハッと一つの推測を口にする。
「ま、まさかお母様…恋太郎君とエッチな事をしているんじゃ!?」
「いくらアンタの母親でも流石に…」
「生殖行為?番になってから数時間もしてないのに?しかも包丁や火に割れ物があるキッチンで?」
「人は生命の危機に瀕する事で本能が種を残そうとする。中にはそのスリルを応用して生殖行為に励むカップルもいる」
「成る程!ペコポン人カップルは己の本能・特性を利用した生殖行為に励む…と」
「わざわざメモしなくて良いわ!」
凪乃のプレイ内容の解説に感心するジロロ。そんな彼等の耳に「きゃあああああああッ!」と羽々里の声が届く。その艶やかな声に皆はいけない予想をするだろう。一堂は羽香里を先頭に走り出す。
「お母様!?抜け駆けは認めませんよお母様ァ!ジロロさん、カメラ回していてください!くれぐれも止めないように!」
「いいけどなんで?」
「なんてもの撮影させようとしてるのよ!……後で動画確認させなさいよね!」
「いいけどなんで!?」
困惑するジロロを他所に皆は声が響いて来た部屋へ駆けつける。そこに居たのは…。
「み、皆!?と言うかジロロはなんでカメラを構えて…!?」
女物の服装に身を包んだ恋太郎とそれを見て悶える羽々里の姿であった。それを見た彼女達に超巨大な萌えの嵐が巻き起こる。
(((((彼氏の女装ッ!!!)))))
「なぁ、もうカメラ止めても良いk「撮影続行ォ!」えぇ、こわ…」
食い気味にカメラの電源はそのまま発言をした羽香里は涙を流しながら口を開くだろう。
「お母様、私は貴方の娘でよかった!」
「羽々里お姉様と呼ばせて欲しいのだ!」
「一生ついて行くわ…!」
「歴史に名を残す逸材…!」
『貴女こそマイロードだ』
「しかし何故、ペコポン人男性に女性の格好を…? 女性服は女性に着せるので良いのでは?」
そう呟くジロロに一堂は噛み付くかの如く、声を上げる。
「分かってませんねジロロさん!」
「女装をするギャップが良いのよ!」
「逞しい男性が女装をする事で魅力は劇的に向上する…!」
「コイツには女装の良さが分からないのだ!」
『多様性に乗り遅れてやがるぜ!』
「そう言うのがとっても唆るのよ!」
「えぇ……(困惑)」
ジロロはこれまで幾多の星を渡り歩いて来たケロン人だ。しかしそれ故に周囲の者達と比べて長きに渡る星の価値観の変化について行けてない所があった。その為、女装文化に対して理解が及んでないのである。
「そ、そんな…!皆にこんな姿を…み、見られ…!?」
そのまま羞恥心により限界を迎えたのか恋太郎はその場で倒れ込み、恥ずか死を迎えた。皆は彼氏の唐突な死に悲しみを口にする。そんな、どうして…!私達を置いて逝くなんて嫌!そんな彼女達に対してジロロは冷静に告げる。
「いや別に死んで無いけどな?」
「大丈夫。必ず恋太郎ちゃんは目覚めさせるわ。凪乃ちゃん手伝ってちょうだい!恋太郎ちゃんを蘇生させるわ!」
「いやだから死んで無いって」
そんなジロロの言葉が届いてないのか、数分が経過。何と言う事だろう、羽々里は凪乃に王子様の格好をさせて連れて来たではないか。その中性的な見た目のギャップに女性陣は思わずドキッとするだろう。
「待たせたわね皆!姫の目を覚ます王子様を連れて来たわ!」
「成る程、お姫様の眠りを覚せるのは王子様のキスだけ!」
「いや楽しんでる場合か!」
「しかし何故、ペコポン人女性に男性の格好を…? 男性服は男性に着せるので良いのでは?」
そう呟くジロロに一堂は噛み付くかの如く、声を上げる。
「分かってませんねジロロさん!」
「男装をするギャップが良いのよ!」
「麗しい女性が男装をする事で魅力は劇的に向上する…!」
「コイツには男装の良さが分からないのだ!」
『多様性に乗り遅れてやがるぜ!』
「そう言うのがとっても唆るのよ!」
「なんかさっきも見たなこの流れ!?」
そして時は来る。凪乃(王子)が恋太郎(姫)に目覚めの口付けを行うと周囲の白百合が咲き乱れる光景が広がるではないか(※ジロロには見えていません)。
それを前に女性一同は口元から涎を垂らしヨダリョーシカ状態となるだろう。
それから目を覚ました恋太郎はこれ以上、自身が着せ替え玩具にならないよう風呂場へと向かう。その瞬間、羽香里の目が怪しく光る。
「そうだ、ジロロさんも恋太郎君と入って来てください。男同士、親睦を深めるのも良いと思いますよ」
「え、俺?問題ないが恋太郎はどうなんだ?」
「うん。俺も構わないよ、ありがとう羽香里。お言葉に甘えさせてもらうよ」
そう言うと一人と一体は部屋を後にするだろう、するとどうしたのだろうか?花園母と娘がスマホとロープを用意し始めたではないか?不審な行動に唐音が問い掛けると二人は当然のように口にする。
「「何って…覗きに決まってるじゃないの/ですか」」
二重の意味で頭がピンク色の親子に唐音は声を荒げるだろう。
「何が覗きよバッカじゃないの!?」
「楠莉…恋太郎のおちんちん見てみたいのだ!」
「来るべき初夜に備えて相手の肉体を分析しておくのが合理的」
「なぁっ!?」
やってはいけない行動に楠莉と凪乃が乗り気だ。そんな事してはいけないだろうと止めようとするが、実は唐音自身も恋太郎の裸に興味津々と言うのは秘密である。そんな慌しい中、凪乃が「だけど…」と言葉を紡ぐ。
「花園羽香里、貴女は最大のミスを犯した。ジロロを共に入浴している最中に覗くのはバレる確率が高い。この状況で愛城恋太郎の裸を覗くのは困難」
「ふふふ…凪乃さん。ピンチこそ最大のチャンス」
「ッ!?」
不敵な笑みを浮かべ、全てが想定内と言わんばかりの言葉に凪乃は衝撃を受ける。
「私はこれまで何とかしてジロロさんに取り入り、恋太郎君のヌード写真を得ようと画策して来ました」
『なんと!で、成果の方は?』
「全部突っぱねられた上に説教もされました」
「いや駄目なんかい」
そんな結果に呆れの声を漏らす唐音。だが羽香里は「しかし…」と言葉を口にする。
「幾多もの交渉の中でジロロさんの
『「「「「ふにゃふにゃに!?」」」」』
〜〜〜〜〜〜〜〜
一方その頃、入浴中の恋太郎とジロロはと言うと。
「なんだかジロロ、凄くリラックスしてるね」
「ここが良い環境過ぎてリラックスできるのが悪いんだぁ〜…あ〜〜〜〜〜極楽すぎる〜〜〜。乾燥しやすい地域で入る風呂と言うのは素晴らしいなぁ…しかも、この湿度。実に良い、グレート。実にグレート。そして湯から香るアロマがとてぃ〜〜〜も良いマッチングを生み出していますよこれはァ…あー、『宇宙ケロベロスの肝の燻製』を肴に『カルプスΩソーダ』で一杯グイッと行きたい〜〜〜でも気持ち良くってェ…ここから出たくなくてェ…ここに永住したい」
「なんか、すごい独り言を呟いてる…」
とってもふにゃふにゃになっていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜
「花園羽香里…貴女と友で良かった…!」
「流石は私の娘…!恐るべき知性だわ…!」
最大の難関であったジロロの攻略。それを既に済ませていた少女に絶賛する皆。それを後ろで見ていた唐音は思わず声を上げる。
「さ、先を越されたくないだけで別にアイツの身体に興味なんか無いんだからねッ!」
((チョロすぎて怖い…))
唐音参戦ッ!己が欲望に抗えず覗きに参加する事になる。最大の障害は今や機能不全に陥り、彼女達を止める者は居なくなった…否、1人だけいる!
『やめたまえ。テメェらの主様を失望させる事になっても構わねぇんだな。あ〜〜ん?』
それは好本静。彼女は勇気を振り絞り、皆の前に立つ事を選んだのだ。全ては皆を非道な術に手を出させない為。彼女は城砦の如く扉の前に立つのだった。
コロコロ…(布団の上に静を転がす)
ギュッ!(布団をタオルで縛る)
テーン(
この間、僅か2秒弱。好本静は即座に無力化される事となった。そんな彼女に羽香里は告げる。
「そこで待っていてください盗さt…手土産を持って帰りますから!」
こうして羽香里率いるメンバーによる覗きミッションが幕を開けたのだった!
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「ジロロー、そろそろ体を洗ったらどうなんだ?」
「いやもう三……三時間くらい、いや半日はのんびりと…」
「一気に4倍以上増えたな…!」
全体的にふにゃふにゃになっているジロロに苦戦する恋太郎。普段はしっかりしている彼だがこうなってしまっては、コミュニケーションが取りづらくなってしまう。
そう思っていると、ガタッと窓ガラスの方から音が聞こえる。そちらに目を向けると逆さに吊るされた女コチラを凝視して───
「ぎゃああああああああああああああああ!?」
「不味い、バレたかもなのだ!?」
「「回収ーッ!」」
恋太郎の叫びに吊るされた女こと盗撮役の楠莉が上の部屋へ回収される。そう、この心霊現象の正体は恋太郎の裸を見ようと画策していた彼女達だったのである。
そんな怯える恋太郎にジロロは声をかける。
「どうしたんだ〜恋太郎〜〜」
「いっ、今!そそそ、外に人影が!」
「外にヒトカゲ〜?ほのおタイプだから水気のある風呂には来ないぞ〜?」
「違うってェ!!!ここ二階なのに外に逆さまの女の人が居たんだってぇ!!!!」
先程の心霊現象(偽)に動揺する恋太郎にジロロはのんびりと言葉を紡ぐだろう。
「そりゃハットリ君やトムクルーズ、もしくは気配発生型宇宙人のムクジャン辺りだろうねぇ〜」
「そ、そうか…それなら安心……ムクジャンってなに!?」
「褌一丁のラディッツヘアーした宇宙人だよ。気配を発するだけの生態で無害だから安心しとけ〜」
「そんな生まれて来た意味に首を傾げるような宇宙人が…」
そんな宇宙人解説に関心した様子を見せる恋太郎。あれ?でもそれって不法侵入に該当されるのでは…?と思っていると上からガタッと物音が聞こえる。それもただの音ではない、まるで屋根裏で何者かが暴れてるようなラップ音であった。
「ぎゃあああああッ!許してください許してくださいィィ!」
「あ〜〜〜、このラップ音。ガルル中尉との合同任務の時にフリースタイルラップで敵性宇宙人と激闘を繰り広げたのを思い出すなぁ」
「懐かしんでる場合じゃないからいやああああああ!助けて許してください許してくださいィィ!」
風呂場にて起こるポルターガイスト現象。それにより恋太郎は恐怖の感情一色に包まれ、ジロロ(ふにゃふにゃ)に助けを求める。しかしそんなケロン人はリラックス状態により全く動じていない。それどころか思い出に浸っている始末。
だが何故に怪異現象が起こる事となったのか?場面を屋根裏へ移してみよう。
「ひぎゃああああ!足元にネズミがッ!?」
「ネズミなんかいるわけ…きゃあああ!?」
「なんなのだ二人して…おわああああっ!?なんか毛むくじゃらのが!?」
「ネズミ!ネズミどこ行ったのよ!?」
「こうなったら毒薬撒くのだーッ!」
「やめて楠莉ちゃん皆死ぬわ!」
「何も見えない!」
「いやあああああああああああッ!」
「円周率は3.141592653589793238…」
騒音の正体、それは屋根裏にて潜伏していた羽々里達によるものだった。屋敷の猫が動き回る事でネズミと誤認してしまいパニックを起こしている。その為、ポルターガイストのような音を響かせていたのだった!
「ジロロ!ほら、地球人の恋愛模様についてのレポートを纏めるんだろ!早く仕上げて提出する必要があるんじゃないのか!?」
「……あー、確かに」
「だろ?だから早く出て……」
急かすように告げる恋太郎。それに対しジロロは湯船から出る……事は無く湯に浸かったまま、何処から取り出したのかPCを浴槽の縁に置くと電源を入れる。
「ここで仕事やるかぁ…」
「防水機能完備!?」
風呂に入ったままキーボードを打ち込む姿に思わず驚愕する恋太郎。上はポルターガイストによる騒音、下はケロン人によるキーボードPC操作音。双方によるデュエットは恋太郎の精神を恐怖一色へ染め上げていくだろう…。
一方、そんな惨状となった風呂場へ向かおうとする人物が居た。そう、一人部屋に残された筈の好本静であった。布団にくるまった状態になり身動きが取れない彼女だったがコロコロと回る事で移動可能であると気付く。それにより皆の凶行を止めるべく風呂場へ向かおうとしていた…しかし、そんな彼女に階段と言う名の壁が立ちはだかる。
風呂場へ向かうには下の階へ降りる必要がある。だが、巻き寿司状態で降りる為にはそれ相応の覚悟を宿さねばならない…数秒したら降りよう、いや数十秒後に…いやいやもう少し時間を掛けて…と階段前で留まっている静の後方からボルゾイが現れた。
「ワン(ちょっとそこどいて)」
「ひゃあッ!?」
直後、ゴロゴロと階段を猛スピードで降りるとそのまま奇跡的にドリフトカーブし、風呂場へ一直線に向かう事となる。その途中で縛っていた紐が解け、布団から解放。そのままタイミング良くジロロが扉を開く。
「ふぅ〜ッ、良い湯だったけど少し身体を冷ましておかないt」
そのまま回転エネルギーを纏った静はドゴォッ!とジロロを撥ね飛ばし、湯船へと突っ込む事となった。
「ひぃぃぃっ!?な、なに!?」
身体を洗い終わった恋太郎は湯船から響いた音に反応し、ゆっくりと振り向く。そこには湯船に浮かぶ
「ぎゃあああああああああああああああッッ!!!……あれ、静ちゃん⁉︎」
恋太郎は気付く。湯船に居たのは自身の彼女である好本静本人であった、ずぶ濡れの状態になった彼女の元へ行きどうしたのか?と駆け寄る恋太郎だったが、ある事に気付いてなかった。
先程の恐怖による衝撃により腰を抜かした影響で腰に巻いていた健全タオルが外れていたのだった。つまり彼は何も衣類を纏ってない生まれたままの状態、それを見た静は風呂場の温度に当てられたのもあり一気に体温が上昇。そのまま失神する事となった。
「静ちゃん!?は、はやく氷枕を…!」
そのまま風呂場から出る恋太郎は再び驚愕する。何故ならそこには自身の彼女達が勢揃いで居たからである。目が合う事数秒、恋太郎が何かを言う前に羽香里達はかくれんぼをしていたら気合いが入り過ぎて此処に来てしまったと言い訳を並べ始めた。
そんな彼女達に倣い、唐音もまた言い訳を口にする。
「別にアンタの風呂を覗こうとしてたわけじゃないんだからねッ!」
「「「「…」」」」(やっちまった…と言う表情)
この後、皆は恋太郎にお説教された。誠実である恋太郎でも流石にこれは許す事はできなかったのだ。
だが皆は気付かなかった、撥ね飛ばされたジロロ…が持っていたPC。そこに『ファイル送信中…』と書いてあった事を、そしてふにゃふにゃ状態のジロロが添付した画像がどれも
⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎
「それにしても驚いたな。羽々里さんが俺達が通う学園をまるごと買収して理事長の座に就くなんて」(説明口調)
「恋太郎ちゃんに会いたくてつい買っちゃったわ♡」
「どれだけの資産を費やしたのよ…!」
「急に理事長を務める事できるのかこの人…!」
「これでもお母様なので大体の事はできるんですよ…!」
唐音とジロロの疑問に羽香里が苦虫を噛み潰したような表情で答える。花園家での騒動から翌日、花園家の当主は毎日恋人と会いたいが為に脅威のマネーパワーで学園を買い取った。それにより学園内一の権力者としての地位を得た羽々里はジロロを撫でながら口を開く。
「可愛いジロちゃんをこうやって撫でるだけで頑張れるわ。ちなみに恋太郎ちゃんとキスすれば一年は闘える」
「じゃあ俺撫でなくても良いじゃないですか、撫でるなら娘の方にしてくださいよ」
「ジロロさん私を生贄にするのはやめてくださ「確かにその通りだわ」不味い標的にされた⁉︎」
逃げる
「二人共、そろそろ俺のPCを返してくれないか?」
「え〜!もうちょい見せて欲しいのだ!ジロロのパソコン、ペン太郎とか沢山のアニメが観れるのだ!」
『贅沢なもの使いやがってよぉ、やるじゃねぇかおーん?』
「宇宙配信サービスにサブスク加入してるからな、時間があれば見放題…って、いい加減返すように。仕事をやっておかないとなんだよ」
戯れる子供(※高校生)を退けながらPCを操作するジロロだが「ん?」と疑問の声を漏らす。
「あれ、どう言う事だ?なんでもうレポートが送信済みに…?」
「そう言えばジロロ…昨日風呂場で仕事していたっぽいけどその時に終わらせたんじゃないか?」
「え、何それ知らん。こわ……」
風呂場でふにゃふにゃになっていた影響か、何も覚えてないジロロ。そんな彼は送ったレポート内容に不備が無いか確認を行う。そして…。
「………あ、やべ」
「やべって言った?」
「何がヤバいのだ?」
「もしかしたら秘蔵の画像ファイルを送ったんじゃ…!?」
「頭がピンク…!」
「いや、そうじゃ無いんだけど…うーん…添付した画像ファイルなんだけど間違って別のにしてしまってるなこれ…」
そう言うジロロに恋太郎は疑問を投げかけるだろう。
「一体どんな画像を送ったんだ?」
「唐音と羽香里のだな」
「へぇ………ちょっと待ってください」
ジロロの言葉に反応する羽香里。彼女は冷汗を掻きながらそのケロン人に詰め寄るだろう。
「何の画像を送ったのか 詳しく 説明してください 私は冷静を欠こうとしています」
「何って……羽香里と唐音がキスしてる画像だが」
「「うおおおおおおおおおおおおおい!!??」」
唐音&羽香里が声を荒げる。忘れていた…否、忘れようとしていた記憶が蘇り羞恥一色に染まる二人がジロロに詰め寄る。
「アンタ何を考えてるのよ!と言うか保存していたの!?…覚えてないけど!」
「なんで削除してなかったんですか!?なんで保存していたんですか!?…覚えてないけど!」
「落ち着いて二人共」
そんな顔を真っ赤にする二人を凪乃が落ち着かせようとする。
「何を言ってるのよこんなのプライバシーの侵害よ!」
「そうです!ふにゃふにゃ状態だったとは言え入浴中にパソコン弄るのはどうかと思いますよ!」
「でも入浴中の愛城恋太郎を盗撮していようとしていた私達が言える立場ではないし、そもそもジロロがふにゃふにゃになったのは花園羽香里の作戦によるもの」
「
「ぐうの音も出ない」
凪乃の援護により撃沈する二人。だがそんな彼女達にジロロは待ったと声を上げた。
「二人の言葉は正しい。今考えるとプライバシーの侵害に触れるような真似をしていた。本当に申し訳ない」
「まぁまぁ、ジロロだって悪気がなかった訳だし。それに二人の仲睦まじい資料を見てもらえると思えば俺はとても嬉しいんだ…!許すよジロロ!」
「あっ、やべ。あと女装した恋太郎の映像資料も送ってしまってた」
「何やってんだァ!お前ェ!!!」
⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎ ⭐︎
場面は変わり、ケロン軍中央母艦『グランド☆スター』。此処では軍上層部の面々がジロロ特務兵から送られてきたレポート及び添付された画像・動画ファイルを閲覧していた。
「おおっ!」
「これは…」
「ふむ…続けろ」
「さっきのところ巻き戻せるか?」
「ループ再生させろ」
女
「ば、馬鹿なっ!?」
「こんな…こんな事あり得て良いのかッ!?」
「理解できぬ…!」
上層部の面々は驚愕する。眼前に映し出された画像には男ペコポン人が女性衣装を身に纏っているものだった。しばらくして一人のケロン人が口を開く。
「…し、しかしジロロ特務兵には驚かされましたな。先の女ペコポン人ならともかく女装した男の姿など…ねぇ?」
「そ、その通り。ジロロ特務兵はペコポンに来訪したばかりで疲れてるのかもしれません」
「確かに。まぁ念の為…ね、ん、の、た、め!この画像フォルダは我々で厳重に保管するとしましょうか!」
響き渡る「異議無し」と言う言葉。恋太郎(女装)に理解を示さない態度を貫く皆であったが、ジロロが送った画像は確実に、ケロン軍本部の根本部分に深々と爪痕を残していた…!
そして上層部一同は心の中で奇跡的なシンクロ率で思うのだった。
──自分だけは恋太郎(女装)の良さを理解している
こうしてジロロ特務兵は知らない内に軍からの評価は上がり、引き続き地球での恋愛を調べるようにと軍から指令を下されるのだった。
(……あれ?キルルの調査は???)
それに対しジロロは本来の指令は忘れてないよな?と本部への猜疑心を強める事となったのだった。
●キャラ紹介
『ジロロ』
一定以上の湿気、温度のある場所ではちゃらんぽらんになる事が判明。本来ケロン人なら緑カエル軍曹みたく強くなるのでは?と思うだろうが原作23巻の新ケロロの場合は湿気が強くなるとダウンする為、ケロン人はそれぞれ個人差があると考察。それによりジロロは主に思考能力が低下する事となった。
また、今回のレポートに付随された刺激の強い映像・画像の影響で本部の性癖を捻じ曲げる結果となり、特例でジロロの侵略ランクが上げられる事となる。もう少ししたら
『ケロン軍上層部』
羽香里×唐音の映像はペコポンの貴重な映像として保管される事となる。また関係ない話だが女性同士っていいよね…と言う派閥が軍の中で多数生み出される事となった。
自分だけ女装した恋太郎の良さを理解してる(真顔)
次回は番外編集を投稿する予定となっております。お楽しみに