リストラシリーズ   作:ゼルガー

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◇◆◇

これは前作はやてアフターの続編

では、始まります

◇◆◇



リストラされた俺は、彼女と駆け落ちしたafter2

 

 

 

元機動六課に見つかって数日が経過した

 

見つかったと言っても、俺達の生活に変化は無い

 

はやてを連れ戻しに来た連中だったが、はやての幸せそうな顔を見たらそんな気が無くなったらしい

 

まあ、クロノとシャマル先生の説教のお陰でもあるがな

 

 

 

「「パパーお客さんー!」」

 

「ん?そうかわかった」

 

 

沖縄に永住している俺たちの家に偶にはやての友人が遊びに来るようになった

 

ん?はやて?アイツは今頃、畑ではっちゃけてるだろうな

 

 

「で、誰が来たんだ?」

 

 

玄関に向かうと、高町教導官の娘であるヴィヴィオちゃんとその友達が数名いた

 

 

「こんにちわー!」

 

「やあいらっしゃい」

 

「あ、ヴィヴィオお姉ちゃんだー!」

 

「アインお姉ちゃんもいるー!」

 

「あはは、こんにちわ」

 

「二人とも元気そうだね」

 

 

ヴィヴィオちゃん、アインハルトちゃん、コロナちゃん、リオちゃんの四名は子供達に慕われている

 

特にヴィヴィオちゃんのことを本当のお姉さんと思ってるくらいだ

 

 

「それじゃ、二人をお願いな?」

 

「「「「はいっ!」」」」

 

 

さてと、俺ははやてのところに行くかな

 

 

◇◆◇

 

 

 

「ふい~。もうすぐサトウキビが収穫出来そうやな」

 

 

趣味程度で始めたはずの畑仕事にもすっかり愛着を持ってしまった私。

 

ここまで育てるのに本当に苦労したで

 

この五年間、地元のおばちゃんやおじさんたちに聞いて勉強して、天候や台風の影響を学んで、鉄腕D○○という番組のD○○村を見たりして学んで、やっと此処まで育つようになった

 

もう、この畑は私の子供同然や!

 

 

「はやてー!」

 

 

あ、私の旦那様やー♪

 

 

「満足そうだなはやて?」

 

「せやなー。こんなゆっくり出来たんは小学校以来や。それまでずっと、管理局で奉仕活動や、上に上がる事しか考えて無かったんや。大切なことを忘れてな」

 

 

ホンマ、何焦ってたんやろうな。地上の動きが遅いから自分の部隊を持ちたいとか夢みて

 

馬鹿見たいやんか。夢ばっか追いかけて周りが見えてなかったんや

 

それに気が付いたのはJS事件が起こったときや

 

隊舎が燃やされて、仲間が傷ついて、自分は予言のことしか頭に無くて

 

何が皆を守るや

 

何が予言を覆すや

 

何が、地上より早く動けるや

 

レジアス中将は犯罪を犯してしまったとはいえ、本当に地上のことを思っていた

 

じゃあ私はなんや?

 

結果的には事件を解決できたけど、他は何も解決してないんや

 

もう、何が何だかわからんようになってしまって

 

全部嫌になったんや

 

唯一の支えはホンマ、旦那様だけやった

 

旦那様のことを考えていると、まだ頑張れる気がした

 

でもリストラされたって聞いて、私は全てを捨てる覚悟が出来た

 

管理局に未練は無い

 

闇の書の被害者に対する謝罪?地上の平和?

 

もうええ

 

旦那様のいない局に私の居場所は無いんや

 

だから、家族も友達も振り切り、クロノ君とシャマルの助けを得て、駆け落ちしたんや

 

その時のシャマルとのお話は今でも覚えとる

 

 

 

「やっと、やっと自分の幸せを考えてくれるようになったんですねはやてちゃん」

 

「シャマル?反対や無いの?」

 

「なんで反対しないといけないんですか?私ははやてちゃんの守護騎士、はやてちゃんの想いと幸福を常に最優先に考えてるわ。正直、今までのはやてちゃんは見てられなかった」

 

「シャマル・・・」

 

「はやてちゃんは、偶然私達を手に入れただけで、罪は無いの。だから、これ以上私達の罪を背負わないで欲しいの。これはきっと、消えていったあの子の願いでもあるから」

 

「リインフォースの?」

 

「そうよ。それに知り合いも良く言ってたわ「自分を幸せに出来ないような奴が他人を幸せに出来ると思うな」って」

 

「私、幸せになっていいの?」

 

「ええ。だからはやてちゃん、行って。彼と幸せになって」

 

「うん・・・・・・・・・うん。あんがとな、シャマル」

 

「はやてちゃんが幸せになることが、私の最高の幸せよ。シグナム達は私に任せてね」

 

「おおきにな。じゃあ、行ってくるで!」

 

 

 

その後、クロノ君に連絡を取り、上層部の五月蝿い連中をお黙らせてくれると言ってくれた

 

そして彼に夜這いして、駆け落ちして、今に至る

 

 

 

「そういえば何かあったん?」

 

「ああ、今ヴィヴィオちゃんたちが遊びに来てるんだ。子供達の面倒を見てもらってる」

 

「そっか。そういえばあの子達、ヴィヴィオに良う懐いとったっけ」

 

「今頃海で泳いでるだろうな」

 

 

 

子供達は私達と違ってリンカーコアは無いみたいや

 

だから、将来魔導師になる必要な無い

 

それは私達にとってうれしい事やった

 

だって、私達はその所為で貴重な青春を無駄にしてるんや

 

そう、貴重な・・・高校生ライフをーーー!!!実を言うとな、楽しみやったんよ小学校の頃

 

夢やった。高校の学園祭の舞台でバンドをしたり、屋台で食べ歩きをしたり、生徒会に入ってみたり、部活動をしたり

 

中学校は殆ど管理局に入り浸っていたから、貴重な行事にも参加できなかった・・・修学旅行とか、夏休みとか、体育祭とか

 

受験活動にも興味あったんやで?

 

だから、私らの子供にはそんな日々を過ごして欲しくないんや

 

 

「ねえ旦那様?」

 

「なんだ急に?」

 

「そろそろ、あの子らの弟か妹、欲しくならん?」

 

「Σなっ、ちょっ?!」

 

「たまには野外で・・・な?」

 

「お、おいはやて?ちょ、ここは拙いだろって!?んぐっ」

 

「ん~♪」

 

 

ええやん。私らまだ若いんやし

 

野外は初体験やから、ドキドキするで

 

それにここはサトウキビ畑で、私らの身長以上に伸びてるし、周りの民家からは離れてるから声も大丈夫や

 

さ、いい加減観念して私に美味しく頂かれるんや♪

 

 

◇◆◇

 

 

はやてに美味しく食べられて、すっからかんだ

 

その後、俺は釣りに出かけ、何匹か釣って帰ってきた

 

家に帰ると既に夕食の準備をしていた

 

 

「ただいま」

 

「「「おかえりー!」」」

 

 

良く見ると、ヴィヴィオちゃんたちもいた。日帰りじゃなかったのか?

 

 

「さっきなのはちゃんに連絡してな?今日はお泊りや」

 

「まあ、部屋も無駄にあるから良いけどね」

 

 

はやては耳元でこっそり「さっきヤッておいて正解やろ?」と言ってきた

 

まあ、確かにそうだけどさ。いくら嫁が可愛いからって、さすがの俺も毎日はヤらん

 

 

「おいしーい!」

 

「ええ、この新鮮なお魚やお肉が美味しいです」

 

「そだね。でもこのゴーヤとかいう野菜はちょっと苦いね」

 

「うん。でもチャンプルにすると苦味が美味しく感じるね」

 

 

どうやらはやての料理は人気みたいだ

 

今回は沖縄名物の料理しか作ってないが、偶に駆け落ち時代に修行して見につけた世界各国の料理を食卓に出す

 

結婚記念日と子供達の誕生日には、はやてのフルコース(世界各国の料理を自分なりにアレンジして、作ったらしい)が出される。

 

 

 

「はぁ、なのはママもフェイトママもはやてさんみたいにお兄さんのような旦那さんと早く結婚しないかなー」

 

「ん?なんやなのはちゃんはまだユーノ君と進展はなかったんかー」

 

「教導官も執務官もお局様決定だな」

 

 

ヴィヴィオちゃんもかわいそうに

 

 

「ええかヴィヴィオ。パパが欲しいなら、まずはユーノ君の外堀を埋めて行かないと駄目やで?そして、計画的に既成事実を作らせて「お前は何を子供に教えてるんだ?!」っち」

 

「なるほどー。やってみるねはやてさん!」

 

 

あーあ、俺しーらね

 

その夜、子供達はヴィヴィオちゃんたちと一緒に寝るらしく、俺たちは俺たちで夜の乾杯をしていた

 

 

 

「うん、このハブ酒は美味しいな」

 

「せやね。ハブを焼酎に漬け込み、密封し、長期貯蔵したリキュール(薬味酒)。全身がポカポカしてきたわー」

 

 

近所のおじいさんが趣味で作ったハブの焼酎漬け。丸二年漬けたこのお酒は本当に美味だ

 

まさに沖縄でしか味わえない銘酒と言える

 

 

「そろそろ子供達も来年小学校に入学かー」

 

「ほんま、時間の流れは早いな~」

 

「ああ、本当に早いな」

 

 

昔を思い返すと、本当に時間はあっという間だ

 

駆け落ちを始めたときは5年位前だしな

 

 

「でもな、私はこの時間を大切にしたいんよ。駆け落ちするまでの時間は全部が無駄とは言わんけど、もったいない気がするんや」

 

「それは俺も同じだな。もっと早くに止めても良かったんだが」

 

「でもお陰で旦那様に出会えたんや」

 

「そうだな」

 

 

この先、いろんな出来事が待っているだろう

 

でも、はやてと一緒なら俺は乗り越えられると思っている

 

だから最後の時まで、はやてと一緒の時間を大切に過ごすと決めた

 

 

「死ぬまで、一緒にいような?」

 

「もちろんだ」

 

 

関係ないが、この様子をヴィヴィオら四人が顔を赤らめて盗み聞きしていたことに、俺たちは最後まで気が付かなかった

 

 

 

fin

 

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