リストラシリーズ   作:ゼルガー

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◇◆◇

今回はリインフォースのアフターです

超糖分注意報を発令します

では、始まります


◇◆◇








リストラされた俺は、彼女を愛し、彼女に愛されたafter

 

10年ぶりの再会から数年

 

俺はリインと結婚し、順風満帆な生活を送っていた

 

喫茶店を経営している俺は、料理人として、リインはその補佐として働いている

 

そしてもう一人。俺たちの愛する家族がいる

 

 

 

「パパー!ママー!ただいまー!」

 

「お帰り、シルフィ」

 

「お帰りなさいシルフィ」

 

「うん!あ、お店手伝うね!」

 

 

ランドセルを背負って店に入ってきたのは、我等が愛娘のシルフィ

 

この店の看板娘でもある本当に出来た子供だ

 

たまに遊びに来るツヴァイとアギトとは仲が良いらしい

 

まあ、本人達は叔母さんと呼ばれたくないからお姉ちゃんと呼ばせてるみたいだ

 

実質、ツヴァイとリインは姉妹だしな

 

 

 

「パパー、注文ー!アップルパイセットとレモンパイのセットだってー!」

 

「わかった」

 

 

 

この喫茶店の特徴は、パイがメインだ

 

様々なフルーツや野菜のパイは結構有名になったな

 

特に、トマトパイや人参パイは女性に大人気だ。ヘルシーだしな

 

 

「やっほー、また来たでー」

 

「帰れ狸」

 

「酷い?!」

 

 

ちっ、また来たのか狸め

 

貴様、特務六課とかいう部隊を設立して、忙しかったんじゃなかったのか!

 

 

「ああ、その事件ならとっくに解決や。今は新人三名を鍛え上げるのが仕事やな」

 

 

トーマ君達だろう?お前のしごきがキツイって嘆いてたぞ

 

ついでに言うなら、八神道場の秘蔵っ子のミウラちゃんもな

 

 

「まあええやん、こうしてサボっ・・・暇を見つけて遊びに来たんやし」

 

「今、サボったと言いませんでしたかはやて?」

 

「気のせいやでリイン」

 

 

補佐官も可愛そうに・・・

 

すると、入り口から物凄い形相をした大嫌いなアイツ・・・高町なのはが入ってきた

 

 

「見つけたよはやてちゃん」

 

「ゲッ!?もう見つかったんか?!」

 

「ヴィータちゃんに仕事を押し付けてココに逃げるなんて・・・私だってパイ食べたいのに・・・少し、頭冷やそうか?」

 

「スイマセンデシターーーー!」

 

 

おお、見事な土下座

 

そして哀れな狸はそのままミッドに連行されていった

 

高町?ここは地球なんだからバインドは止めろよな

 

そして暫くして今度は見覚えのある奴が入ってきた

 

 

「すまんが、いつものパイセットをテイクアウトで頼む」

 

「おっけー。家族サービスはお互い大変だなクロノ?」

 

「そっちもな。まあ、僕も艦長職の所為で中々帰れないからこうでもしないと割に合わないだろ」

 

「あはは、そりゃそうだ」

 

 

俺はテイクアウト用の箱に5つのパイを詰め込む

 

その内一つはある人専用に劇甘にしてある

 

あの人、絶対に身体は砂糖で出来てるよね

 

 

「今度また遊びに来てくれ。ウチの子達も会いたがってるしな」

 

「ああ、今度遊びに行かせて貰うさ。後、今度飲みに行かないか?」

 

「いいなそれ。ぜひ行かせて貰うよ」

 

 

その後、俺達は適当に話した後、クロノは帰っていった

 

さてと、そろそろ閉店の時間か

 

後片付けしないとな。シルフィ、もういいから上がっていいぞ。学校の宿題もあるだろ?

 

 

「うん、わかった!」

 

 

さて、リイン。片付けと仕込みをやるか

 

 

「ええ」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

店を閉めた俺たちは二階にある住居に上がって、晩御飯を食べ始めた

 

普段は俺が作るが、主婦としてのプライドかリインが作る時が多くなった

 

リインが料理をしている姿は実に絵になるな

 

 

「パパ!明日のお休みどこか連れてって!」

 

「明日か・・・うん、明日は店は休みだったな」

 

「シルフィ、どこか行きたい所がありますか?」

 

「うん!水族館!ペンギンさんやイルカさんに会いたいの!」

 

 

水族館かー

 

ま、たまにはいいかな

 

 

 

「じゃあ、行くか。水族館に」

 

「やったー!」

 

「ふふふ、それじゃお弁当の準備、しておきますね」

 

「ああ、頼むよ」

 

 

 

さあ、俺の方も家族サービスをしますかね

 

 

◆◇◆

 

 

 

あれから数年か、早いものだ

 

シルフィが生まれたときは、本当にうれしかった

 

私と彼の愛の結晶とも言える子が生まれたのだ

 

それに、元々は人間ではなかった私が子供を授かっただけでも奇跡だ。ユーリには本当、感謝しきれない

 

 

 

結婚式の時は・・・うん、思い出すのはやめよう

 

婚期を逃すまいとブーケを取ろうとする女性は・・・怖いな

 

 

 

しかしシルフィは本当に愛らしい

 

魔力資質は無いが、レアスキルを持っていた

 

といっても、動物と会話だが出来る程度らしい

 

だから、動物園や水族館がお気に入りだそうだ

 

 

さて、明日は水族館だが・・・そのまえに彼に甘えてもいいだろう

 

 

「どうしたリイン?眠れないのか?」

 

 

彼と私はいつも一緒の布団で寝ている

 

シルフィは自分の部屋だ。親離れみたいで寂しいが、まあ仕方ないだろう

 

 

「抱きついてもいいか?」

 

「ん?いいぞ」

 

 

私はぎゅっと彼に抱きついて、顔をうずめた

 

うん、良い匂い。ほっとする

 

 

「少しいいか?」

 

「ん?」

 

「この数年、私は本当に幸せを感じている。以前の私(闇の書)では考えられなかった幸せだ」

 

「そうか。だが、それは俺も同じだ。お前に出会うまでと再会するまでは、幸せなんて感じたことが無かった」

 

「私もだ。だから、時々思う。この幸せが永遠に続かないかと。実は夢だったなんて事はないのだろうかと」

 

「リイン?」

 

「私は怖いのだ。この幸せが急に壊れてしまうんじゃないかと思うと・・・」

 

 

そう考えて体が急に震えだした

 

怖い。またあの闇が私を闇の底に沈めるかと思うと

 

 

「大丈夫だ」

 

 

彼は私をぎゅっとやさしく抱きしめて頭を撫でた

 

 

 

「言っただろ?俺は絶対にお前から離れない。それに、この幸せは絶対に守るって。もし、お前が今みたいに震えたら、こうして抱きしめてやる」

 

 

やはり彼は優しい

 

そして心が温かい

 

彼に抱きしめられると、本当に安心する

 

さっきまでの恐怖が嘘のように引いていた

 

 

「それに、お前は今じゃお母さんだろ?そんな不安そうな顔をシルフィが見たら不安になるぞ?」

 

「・・・そうだな」

 

 

彼の言うとおりだな

 

私は一児の母。子に不安を与えるようなことはするべきじゃないな

 

 

「だから、今夜はずっとこうして抱きしめてやるよ。お前が不安にならないようにな」

 

「ありがとう。なら、私も抱きしめてもいいか?お前という幸せが逃げないようにな」

 

 

私たちはそういって顔を見合わせると、思わず笑ってしまった

 

 

「お休み、リイン」

 

「ああ、お休み」

 

 

軽く口付けをした私は、そのまま夢の世界に入っていった・・・

 

 

 

明日はいい日であることを祈りながら・・・

 

 

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