リストラシリーズ   作:ゼルガー

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◇◆◇

リストラシリーズ第12弾!

今回は月村すずか編です。すこしヤンデレが混じってます

そして少しR-15が混じってますが、エロく無いです

では、始まります

◇◆◇








リストラされた俺は、彼女の家に婿入りした

JS事件が終了して、数週間が経過した

 

事件の処理もあらかた終わり、腐敗した上層部も、ごっそり入れ替わった・・・らしい

 

まあ、それはクロノから聞いた話なんだがな

 

クロノは、昔からの親友だ。階級関係なしでたまに飲んだりする仲だ

 

で、子狸ことはやてが率いた機動六課は、奇跡の部隊と呼ばれるようになったとか

 

一般の平局員の俺には関係ないな

 

魔力値はF、総合ランクもD以下。デバイスすらまともに起動・・・はギリギリだが、バリアジャケットすら纏えない落ちこぼれだ

 

階級もかなり低い。三等陸士をかれこれ9年も続けている。書類作業だけだな、まともにこなせるようになったのは

 

後、これを知ってるやつは数少ないが、機動六課の隊長陣とは幼馴染だったりする

 

ただし・・・・・・・・・・・・・・・友達以下だがな

 

幼馴染といっても、小学校が同じで、クラスも一緒なだけ

 

両親が管理局員だった俺は、中学に上がるのと同時にミッドに引っ越した

 

小さいころから周りに言われたっけ・・・鷹が鶏を生んだってな

 

両親は本局でも有名なエースで、階級も今や提督クラス

 

はぁ、何で俺、あの親から生まれたんだろ?

 

そんな俺は、108部隊の事務員として、働いている

 

給料は普通だが、借りてるアパートも、安いので、一人暮らしをするには十分な金額だ

 

JS事件時、俺は非戦闘員なので、一般人の避難に紛れてシェルターに避難していた

 

情けないことに、怖くて震えていた

 

いや、それ以上に同い年のアイツ等が命がけで戦ってるのに、何もできず、怯えてじっとしている自分が情けなかった

 

 

そして俺は今、故郷である地球の海鳴に帰ってきていた

 

いや正確には、かえって来ざる得なかった

 

 

数日経って、俺は・・・局員をクビになった。リストラってやつだ

 

地上本部がぼろぼろで、予算も少なくなり、使えない非戦闘員を経費削減の為にリストラしてるのだ

 

当然、非戦闘員の俺もその中に入っていた

 

魔法が碌に使えない俺は、これ以上ミッドにいるのはが惨めになって来たので、退職金を全て使って、地球に帰ってきたのだ

 

しかし、俺を持っていたのは予想外の出来事だった

 

本来なら、幼い頃に使っていた実家がそこに有ったはず

 

だが、そこには何も無い、更地だった

 

 

「なんでさ・・・」

 

 

俺は住む家を失っていた

 

 

◇◆◇

 

 

「で、私に連絡したんだね」

 

「すまん、他に頼れる奴が居なかったんだ・・・」

 

 

俺は現在、幼馴染の一人であるすずかの家に来ていた。もう一人幼馴染が居るが、残念ながらアレに頼ると言う選択肢は俺の中には無い。

 

 

「それにしても、数年ぶりだね」

 

「ああ」

 

 

昔の幼さは無くなり、本当に美人になったな

 

というか、彼女の姉に本当に似てきたな。

 

こんな美人になっているなら、彼氏くらい居るだろうな

 

 

「本当にすまんな。明日になったら出て行く」

 

「え?」

 

 

・・・なんだ、その反応は?

 

 

「えと、しばらく居てもいいんだよ?」

 

「いやいやいや、なんでさ」

 

「で、でも、今日明日で就職先や宿泊先は決まらないと思うよ?」

 

「それはそうだが」

 

「だったら此処に居たほうがいいよ!」

 

「お、おう」

 

 

すずかの余りの迫力に俺は了承するしかなかった。

 

それにしても、すずからしくなかったな。此処まで強引な奴だとは思わなかったが・・・?

 

 

そして俺はしばらくの間、彼女の自宅にお世話になることになった

 

ちなみに彼女はこんな大きなお屋敷で一人暮らしらしい。

 

昔いたメイドの内、すずか専属だったファリンさんは、すずかが高校を卒業したと同時にすずかの姉がいる所に行ったらしい

 

なんでも、すずかが一人暮らしを希望したからだとか

 

まあ、それは俺には関係ないか

 

さてと、明日から再就職先を探さないとな。何時までも幼馴染とはいえ、すずかの世話になる訳にはいかないしな

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

はあ、危なかった~。

 

危うく計画が台無しになる所だった。

 

昔から彼は変な所で律儀だよね。まあ、そんなところも含めて私は彼が好きになったんだけど。

 

実はというと、彼が私の家に来たのは偶然ではない

 

彼の両親にクロノ君、あとファリンたちに根回しをして、用意周到に準備した

 

彼の昔の家は彼の両親が数日前に空き地にし、クロノ君には彼が地球に来るように根回しをして貰い、ファリンには、私の邪魔にならないようにノエルがいるお姉ちゃんの家に行ってもらった

 

うふふ、コレで準備はOKだね

 

誰にも邪魔はサセナイ

 

誰にも彼はワタサナイ

 

彼ハ私ノモノナンダカラ

 

アハ、アハハハハハハハ!!!

 

サア、次ノ準備ヲシナイトネ

 

モウ貴方ハ逃ゲラレナイヨ?

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

ぞくっ!?何今の悪寒!?

 

何か、ここに居たらもう、後戻りが出来ない気がする予感が・・・

 

き、気のせいだよな?

 

その時、扉をノックする音が聞こえた。すずかかな?

 

 

「ねえ、入っても良いかな?」

 

「ああ、良いぞ」

 

 

別に断る理由はないしな

 

入ってきたすずかは、風呂上りなのか、体から湯気が出ていた

 

その・・・・・・・かなり色っぽかった

 

 

「隣、良いかな?」

 

「構わないぞ」

 

 

彼女は座っているベッドに座っている俺の隣に座った

 

に、匂いが!?くそ、収まれ俺の理性!

 

 

「ねえ、覚えてる?昔の約束」

 

「へ?約束?」

 

 

約束?何の?

 

はて、どんな約束だったかな?

 

 

「もう、忘れちゃったの?ほら、小学校6年生の時の」

 

「小学校?ああ、あれか」

 

 

思い出した思い出した。確か、卒業式を迎える前日にすずかに屋上に呼び出されたんだっけ

 

で、「私とずっと一緒にいて!」といわれたから、うんって答えちまったけど

 

結局、卒業してからすぐに俺はミッドに引越したしな~

 

もう、その約束は無効だろ

 

 

 

「私ね、今でも待ってるんだよ?」

 

「へ?」

 

「この十年間、ずっと、ずっっとずっっっと」

 

「す、すずか?」

 

「でもね、もう私は待つのは嫌なんだ。だから決めたの」

 

 

すずかの様子がおかしい。どうしたんだよ

 

 

「お、おいすずk「ん・・・」むぐっ!?んーー?!んーーー!!?」

 

 

俺はいきなりすずかに口を塞がれた

 

何でだよ!?どうしちゃったんだよすずか!?

 

でも、唇柔らかいな・・・って、俺は何を考えている!?

 

と、考えていたら舌を入れて来やがった!?しかも上手い!?

 

 

「ぷはっ、ごちそうさま♪」

 

「す、すずか。何で・・・」

 

「君がいけないんだよ?ずっと一緒に居るって約束したのに勝手に居なくなっちゃうし、十年も待たせるし。だから、君の居場所を此処以外全部無くしたんだから」

 

 

え?ちょっと待て

 

 

「お、おい。それって、俺の家がなくなってたり、ミッドでの俺の居場所が無くなったりしたのは・・・」

 

「そうだよ?クロノ君に頼んで地球に来るように根回しして、貴方の両親に頼んで、地球での貴方の住居を無くしたんだから」

 

 

な、なんていうことだ。俺はすずかの手の平で踊らされていたのか

 

だから、すずかは俺が屋敷から出るのを拒んでいたのか

 

 

「な、何でそんなことを!」

 

「言ったよ?貴方とずっと一緒にいるって」

 

 

ま、まさか。全ては昔の約束を守るためだというのか!?

 

 

「この十年ね、気が気じゃなかったんだよ?向こうで変な女に奪われてないかとか、なのはちゃん達に奪われてないとかね。貴方のことでもう、頭がいっぱいでイッパイデ考エラレナカッタヨ?ウフ、ウフフフフフウウウウ」

 

 

ま、まさか。コレが噂に聞く『ヤンデレ』だとでも言うのか!?

 

不味い。非常に不味い。本で読んだが、知り合いがヤンデレとなったらほぼ高い確率でバッドエンドになると書いてあった

 

もし、すずかがヤンデレになってしまったとしたら、俺の命がヤバイ!?

 

どうする・・・どうするよ俺!

 

1、逃げる(地球の外へ)

 

2、襲う(性的な意味で)

 

3、襲われる(命な意味で)

 

 

碌な選択肢が無ぇーーー!?

 

1を選んだら、彼女に協力した親友と両親が地の果てまで捕まえに来そうだ。つか、すずかが直接来そうだ

 

3はもうバッドエンドだろ

 

なら、選択肢は、2しかない!!

 

 

「すずかーーー!!!」

 

「ウフフフってえ?きゃあ?!」

 

 

俺はすずかの両手を掴んでベッドに思いっきり押し倒した

 

ええい、俺も男だ!その先の責任の覚悟も全部決めた!

 

なら、ヤるしかない!このままヤンデレの手で死んでたまるかーーー!

 

 

「あっ・・・そこは、だ、駄目」

 

「そっちが悪いんだぞ(いろんな意味で)。お前が俺を自分の物にしようとしたって言うんなら、俺がお前を俺のモノにしてやる!!」

 

「ひゃうっ!そこは弱いのぉ・・・あん!」

 

「さあ、地獄を楽しみな」

 

「うん、良いよ。君との地獄なら楽しめるよ。来て・・・」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

しばらく電波が乱れます

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

そして数ヵ月後・・・

 

 

 

「で、感想はどうだ親友?」

 

「複雑だな親友。ま、後悔はしてないがな」

 

 

俺は今、白い服を身に纏っている。そう、新郎の姿だ

 

で、目の前に居るのは数ヶ月前に俺を見事に嵌めてくれた親友様だ

 

 

「言っておくが、僕もこうなるとは思って無かったからな?彼女からは大切な話があるから地球に来るようにしてくれとしか言われてない」

 

「知ってるよ。つか、まじめなお前が俺を嵌める訳ねーしな」

 

「でもまあ、僕としてはコレでよかったと思ってるよ」

 

「はあ?何を行き成り」

 

「昔の君を知ってる僕だから言うけど、君は幸せになるべきだ。もう、孤独でいる必要はないだろ?」

 

「・・・っち、ああそうだな。今はアイツがいるからもう、昔とは違うな」

 

「なら、さっさと幸せになって来い」

 

「余計なお世話だ」

 

 

本当に、おせっかいな親友だよ

 

準備を追え、俺は式場に向かった

 

神父や参加してくれた親族や友達が大勢いた

 

というか、義兄さんと義姉さん?何ですかその含み笑いは?

 

まるで全て知っていたみたいな顔は?

 

・・・ああ、知ってたんだろうなきっと

 

 

しばらくすると、新婦であるすずかがヴァージンロードを通って来た。腕を組んでるのはファリンさんだけどな。

 

しかし、責任は取る覚悟でヤったけど。たった数ヶ月でゴールインするとは思いませんでした

 

すずかのヤンデレモードは油断出来ない。ちょっと別の女性と居ただけで黒く染まる。

 

まあ、それは俺も同じだけどさ

 

つまり、俺達は嫉妬深い夫婦になるってことだな

 

 

それにしても、新婦姿のすずかは綺麗だ。うん、ふだんは可愛いが似合うけど、今は綺麗が似合う

 

さあ、誓いの儀式と行こうか?

 

 

「汝、妻となる彼女を永遠に愛することを誓いますか?」

 

「誓います」

 

「汝、夫となる彼を永遠に愛することを誓いますか?」

 

「誓います」

 

「では、誓いのキスを」

 

 

俺達は向かい合って、顔を近づけて誓いの口付けをした

 

 

「愛してるぜ、すずか。約束は永遠に守ってやる」

 

「はい。絶対ですよ?」

 

 

そして、俺達は夫婦となった

 

 

余談だが、俺は彼女に婿入りと言う形で結婚した為、苗字が変わり、月村になった

 

で、彼女の月村家はとんでもない一族であることを知ったのは、この翌日だった

 

それでも俺は彼女の傍を離れる気はないし、永遠に付き合う気だ。

 

彼女を守るために、義兄さんに剣の弟子入りしたのは言うまでも無い。でも、義兄さん達の娘さんに負けるのは納得出来ねぇーーー!

 

 

 

 

fin

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