これで、ヴィータ編は終了
次回はアリサ編を書く予定です
◇◆◇
あの事件から10年が経過した時だった。ある日、はやてから新部隊を設立したから来ないか?という誘いがあった。
機動六課の噂はよく耳に入っていたから知っていた。多分、アタシにも誘いが来るとは予想はしていたけど・・・
アタシはそれを蹴った。
理由?アイツが誘われなかったからに決まってんだろ
アタシは誓ったんだ。アイツの傍から絶対に離れないって。はやては寂しそうな顔をしていたけど、わかってくれた。
シグナムとは喧嘩したけど、シャマルのお陰で険悪にはならずに済んだ。アイツ、頭固いしなー。
まあ、そんで六課とは無関係になって半年が過ぎて、公開意見陳述会が始まった。
アタシらの部隊は雑用部隊で、書類関係が主な場所だったから、警備とか関係なく、当日は休暇を与えられた。
まさか、地上本部と機動六課が堕とされるとは思ってなかったがな。
当日のアタシ達は一般市民の避難誘導を行って、シェルターに避難した。正直アタシも戦いたかった
だけど、それ以上にアイツを守りたい、失いたくなかった想いが強かった。
そして三日後、アタシははやてに再び呼ばれた。アタシにしか出来ない任務と言っていた。
が、アタシは迷っていた。果たして、アイツの傍から離れていいのだろうかと
そんなアタシの背中を押してくれたのが、他でもないアイツだった。
アイツは言った
「何時までも守られてる俺じゃない。俺は大丈夫だから、とっとと行ってさっさと帰って来い。お前の居場所は、俺の隣以外有り得ねぇんだ。だから、帰ってきたら俺の傍から二度と離れるな」
と、アタシを優しく抱きしめてキスをした
そして、ソレがプロポーズだとわかったとき、アタシのテンションは最高のMAXに達したのだ
よっしゃぁぁぁああ!今のアタシは最初からクライマックスだぁぁぁあああ!
って感じで聖王のゆりかごに乗り込んで、速攻で動力部を完膚無きまで破壊した。
人間になった影響か、魔力も成長していたし、リミッターなんか付いてないからフルドライブで余裕に終わらせることが出来た
つかさ、はやて・・・リミッターを付けてまで戦力を集中させるのはアウトだろ
肝心な時に動けるときに動けなきゃ意味が無いんだぜ?だからこそ、イザと言う時に動けるからこそ、アタシは事務員になったんだ
ま、そんなこんなで主犯も逮捕されて、事件は終局を迎えたのだった
無事にアイツの下に帰ったアタシは、抱きついて深いキスをした。アイツの傍から離れるのはコレっきりだ。たとえ、はやてやなのは達に頼まれても二度と離れねぇ
「返事を言わせてくれ。もう、アタシはお前から離れねぇ。絶対に、何があろうともだ」
「ああ、俺もお前から絶対に離れねぇ。愛してるぜ、ヴィータ」
「アタシも愛してるよ」
避難市民に見られてるにも関わらず、アタシ達は誓いのキスをしていた
後日、思い出して恥ずかしさの余り、二人してのた打ち回ったのは秘密だ・・・
◇◆◇
「ふ~、ごちそーさま」
「お粗末様」
「よし!食後のデザートだ!」
「はいはい、待ってな。今持ってくるから」
「おう!」
夕食を済ませ、冷蔵庫に収納してあった翠屋のケーキを二人分取り出し、紅茶の準備を始めた
「ストレートか?」
「んー・・・ダージリンか?」
「ああ」
「じゃあストレートで」
「おっけー」
身体が大人に成長してから、ヴィータも味覚がだいぶ変わったそうだ。今までは昔のままの姿で、味覚もお子様だったから新鮮らしい
「んー、ギガうまだな。やっぱ翠屋のケーキは最高だな」
「確かに。今だ、俺が勝てない料理の一つだよ。流石は桃子さんだ、東京の有名ホテルでパテェシエをしていただけはあるよ」
「ああ、士郎さんと初めて出会ったって言うホテルだろ?桃子さんの惚けを何度も聞かされたから今でも覚えてるな」
「確かに」
実は俺たちは、休暇を取るたびに、地球に来ていたりする。まあ、殆どが日帰りで街を散策することが出来なかった日が多いんだけどな
でも、これからは違う
「これからはゆっくり旅行が出来るな」
「ああ。アタシとしては京都に興味があるな。と言うか、全国のアイスを完全制覇してみてーな」
「そっちが本音かい」
「当たり前だ」
本当にヴィータらしいな
「で、これからどうするんだ?就職は」
「んー、とりあえず前々から桃子さんに翠屋二号店をやってみないかって進められてから、やってみようと思ってな」
「ん?何処で開店するんだ?」
「海鳴駅だね。翠屋は学校や商店街付近に建ってるから、離れてて人が多い場所はココくらいでしょ」
「まあ、確かに翠屋は駅から結構離れてるな」
「だろ?」
それに、この自宅からもそんなに離れてないから良い物件だと思う。土地は元々士郎さんが買ったものだから、家賃は気にしなくて済むしね
「あ、アタシもなにか手伝うよ」
「んー、じゃあ厨房の手伝いとフロアを担当してもらっていいか?」
「おう!任せろ!」
ヴィータは元気よく返事をしてくれた。ありがとうな
そうと決まったら明日士郎さんと桃子さんに報告だな。喫茶翠屋二号店の店主を引き受けますって
さてと、明日まではまだ時間がたっぷりあるな
「ん?どした?」
「いや、そろそろお楽しみの時間だな~って」
「っ!!??ちょ!?」
「んじゃ、一緒に風呂に入ろうぜ?」
「ま、待て!そりゃいつも一緒に入ってるけどさ・・・何度体験しても慣れねえって言うかその・・・」
「たっぷり可愛がってやるから安心しろ」
「安心できる台詞に聞こえねぇ!?って、うあああああああ!?お姫様抱っこで連れて行くなーーー?!そしてここで脱がすなーーーーー!?」
「隅々まで愛してやるぜ~♪」
そして、すみずみまで美味しく頂きました
◇◆◇
そして一ヵ月後
アタシたちの新しい人生は順調だ
二号店の影響か、お客は結構来るし、アイツの料理の腕はプロな上、一号店には無いメニューを出してるから人気だ
少し前にテレビの取材が来た位だ
でも数日前、アタシ達の様子を見にはやてたちが来たのは予想外だった
まあ、一言も告げずにこっちに来たしな。心配かけたか
特になのはの驚きは凄かったな
「なんで教えてくれなかったのお父さん!お母さん!お姉ちゃん!」
「いや~、すまん。忘れてたよ」
「てっきり知ってるかと思ってたわ」
「でもなのはも最近連絡してこないのが悪いじゃん」
「うにゃ!?」
「なのはママが悪いの?」
「うう・・・何も言えないよぉ」
少し哀れだった。昔流した「白い悪魔」の通り名、マジで謝ろうかな?
「それにしても、ヴィータ。ずいぶんと幸せそうやなぁ?」
「まーな。その為にアイツと一緒に今日まで頑張ってきたんだよ」
「うらやましーなぁ。ウチにも良い人出来んかなぁ」
「まあ頑張れはやて。きっと見つかるさ」
「棒読みで言われても嬉しくないわ・・・」
つか、ヴェロッサとかいるんじゃねーのか?
「アレは駄目や。軽い男は嫌いや無いけど、付き合うとなると別問題や」
知らんがな
「で、旦那とは何処まで行ったんや?」
「まだ旦那じゃねーです。結婚式はあと半年は先だな。でも、それ以外は済ませたぞ」
「・・・マジで?」
「マジ」
そんなにうらやましいなら、早く相手を見つければいいのにさ
「ヴィータちゃん、本当に幸せそうなのです。顔が綺麗ですよ」
「あんがとなリイン。後でアイスやるよ」
「うわ~いですー!」
何時までたってもお子様な妹だなぁリインは
「はぁ、ホンマにうらやましいで」
何度目だよその台詞は
「ヴィータ!ちょっと厨房を手伝ってくれ!」
「あいよ!今行く!」
はやてたちに席を外すと伝えたら、アタシは真っ直ぐに厨房に向かった
「そっちの料理を頼む」
「任せろ!」
アタシ達の人生の幸せはこれからもきっと続く
もし、この幸せを壊すような奴が現れたら・・・・・・
鉄槌の騎士ヴィータと鉄の伯爵・グラーフアイゼンが全て叩き潰してやるぜ!
俺達は
アタシ達は
世界の誰よりも、幸せに暮らしてます
fin