フェイト編のアフターです
では、始まります
◇◆◇
「ふぅ・・・いい湯だ。そう思わないか、エリオ?」
「はい、気持ちいですね父さん」
「「極楽だな~」」
フェイトと結婚して一年。俺たちが家族になって丁度一年が経過した
今日はその記念日なので、家族全員で温泉旅行に来ていた
ちなみにアルフは店番のため、留守番である(本人は、名犬ザッフィーとデートだから問題ないと喜んでいたが)
そして今、父と息子水入らずで露天風呂に入っていた
「学校生活は充実してるか?」
「はい!毎日が楽しいです!」
「そりゃ良かった。お前等を一般の学校に転入させたのは正解だな」
実を言うと、エリオとキャロは管理局と退職しているのだ
これはフェイトと相談し、やはり子供のうちに子供らしいことをして欲しいと思ったのだ。二人ともコミュニケーションが欠けているし
勿論、二人にちゃんと話して説得し、転入をしてもらうことになった
ちなみにフリードは変身魔法でオウムになっている。まあ、ココは地球だし仕方ないがな
「で、成績はどうだ?」
「・・・英語と体育は良いけど」
「よし後で家族会議だ」
「そんなっ?!」
はっはっは。普段からちゃんと勉強していないからそうなるんだよ
どうせ、暇さえあれば槍の訓練してるんだろ?
「何で判るの!?」
「お前の義父親だから」
「父さんって凄い!」
「それよりエリオ・・・キャロとはどうなんだ?」
「ぶふっ!?ななななな何をイキナリ!?」
おんやぁ~?真っ赤ですなぁエリオ君?
「普段のお前を見てりゃ判るって。キャロに気が有るんだろ?」
「うぅ・・・はい。六課の頃からなんですけど」
それは、俺たちの正式な子になる前から見ていたから判ってる
だがなぁ・・・
「キャロはお前のこと、弟か兄としか思ってないぞ絶対」
「ですよねぇ・・・」
あの子、鈍感だよ絶対
それにもう一つ気になることが
「ルーテシアって子はどうなんだ?」
「ルーですか?友達だけど?」
ブルータス、お前もか
コイツも他人の好意に気が付いてない!?ルーテシアって子、絶対お前に惚れてるって!何で気が付いてないのさ!?お前に会うたびに顔を赤く染めてるんだぞ!?
フェイト、ヘルプ。俺だけじゃどうしようもない!
◇◆◇
えっと、何か彼が助けを求めてる気がしたんだけど・・・ゴメン、流石に男湯には行けないよ
ホント、混浴だったら良かったのにね
「気持ち良いですね、お母さん」
「そうだね。お腹の子も喜んでくれるかな?」
「勿論ですよ!きっと喜んでますって!」
うん、そうだと良いな
「ねえキャロ、学校生活は楽しいかな?」
「はい!お母さん達が言ってた通りでした。お勉強は国語が少し難しいですけど、楽しいです!」
「そっか、良かった」
「それに私、生き物係に選ばれたんです。フリード以外の動物のお世話も楽しいです」
生き物係か~。キャロにぴったりだね
「でも、エリオ君って体育と英語は優秀なのに他が駄目みたいで、先生に怒られてる時が有りました」
「うん、後で家族会議だね」
エリオ、流石にそれは駄目だよ。私も人のことは言えないけど、苦手だったのは文系だけだったし、ちゃんと克服もしたんだよ
・・・高校は行ってないけど
「ねえキャロ、エリオのことどう思うかな?」
「え?エリオ君のことですか?」
六課の頃から、エリオはキャロに好意を向けていたみたい
ぶっちゃけ、私達にはすぐにわかった
でも・・・
「仲のいい兄妹だと思うんですけど?」
やっぱり・・・
キャロにとってエリオはただの兄妹なんだ
私が言うのもアレだけど・・・エリオ、諦めてルーテシアちゃんに変えたほうが良いよ?多分、この初恋は叶わないから
はぁ・・・鈍感って怖いね
◇◆◇
「「と、言うわけなんだ」」
「・・・そっちもか」
「そっちもなんだね」
「「・・・はぁ」」
俺たちは露天風呂から出て、夕食を食べ終わった後、女将さんの御好意で混浴に入ることが出来た
で、ついでに状況報告したんだが・・・予想通りだった
「ま、兄弟の様に接してきたのにイキナリ恋愛は無理か。エリオは兎も角、キャロは完全に家族として見てるからな」
「うん。でもまさかエリオも鈍感だなんて・・・ルーテシアちゃんがかわいそうだ」
「だよな」
ま、コレは本人達の問題かな
ソレより問題なのは・・・
「エリオの成績だが」
「うん」
「「流石に体育と英語だけ良いのはねぇ・・・」」
通信簿の評価次第でアイツの教育方針を決めねーとな
つかさぁ
「やっぱり10歳で局員は不味かったんじゃねーか?一般常識や基本的な学力すら学んでないのに社会人は不味いだろ」
「うん、私もソレは反省してる。やっぱりあの時反対しておくんだった」
どうやらフェイトは二人の六課入りは反対したそうだ
が、「フェイトさんの役に立ちたいんです!」の言葉で押し切られてしまったとか・・・
おいおいと突っ込みたい
「私ね、大人になってようやく判ったんだ。子供が戦場に出るべきじゃないって。六課の時も、あの子達が命のやり取りをした時、心が痛かったんだ」
強くなるために努力するのは悪いことじゃない
だけど、戦場となると話は別だ
やっぱりさぁ・・・
「管理局の雇用年齢、上げたほうがいいよな?絶対」
「うん」
9歳で前線とかありえねーだろ普通。クロノも愚痴ってたぞ
アイツも子供が出来てから、考えが変わったみたいだしな
「俺たちの子供を巻き込みたくないな」
「そうだね」
と、フェイトは膨らんだお腹をやさしく撫でた
俺たちはあることを決めていた
もし、生まれてくる子供に魔法の才能があっても無くても、自分のことは自分で決められる歳になるまでは魔法のことは秘密にすると
そして、絶対に管理局には関わらせないと
ま、それはそれとして
「そろそろ良いか?」
「え?ちょっと?」
「美味しそうな果実を目の前にして我慢できるほど、俺は大人しくない」
「あんっ・・・だ、駄目、人に聞こえちゃう」
「その為の防音結界だろ。安心しろ、お腹の子に負担はかけさせない」
「も、もう。仕方ない人だよ・・・来て」
「ああ」
◇◆◇
椛「只今、電波が乱れてるの。というかお楽しみ中だから邪魔すんじゃないの」
罪袋's<冥王様!せめて盗聴だけでも!
椛「あぁ?塵も残さず消し去られたいの?」
罪袋's<サーセンシター!!
◇◆◇
旅行を終え、自宅件喫茶店に戻ってきた俺達が目の当たりにしたのは・・・
「あ、お帰りー!」
「うむ、お邪魔している」
ラブラブのアルフとザッフィー
そして
「わんっ!」
アルフの腕に抱かれている一匹の子犬の姿が・・・え?マジ?
「あ、アルフ?そ、それって・・・」
「あたしたちの子供さ!」
「つい先日生まれたのだ」
マジで?!というか、妊娠している様子なかったよなアルフ!?そして何で赤ん坊が子犬?!
「そりゃ驚かしたかったから、幻術でごまかしてたに決まってんじゃん。後、この子はまだ使い魔じゃないからこの状態だよ」
どうやら、使い魔と守護獣の子供とは言え、主無しでは人型は無理らしい
俺たちの開いた口が塞がらないよ・・・
「なあフェイト」
「何かな?」
「使い魔って凄いな」
「うん・・・そうだね」
「「はぁ・・・」」
天国のお義母さん、お義姉さん
俺たちの日常は常に波乱万丈のようです
なので、どうか暖かい目で見守ってください
出来れば・・・幸福を授けてください
『嫌よ、面倒だわ。それよりフェイトを泣かしたら呪い殺すわよ』
『頑張ってー!お姉ちゃん、応援『だけ』してるから!』
・・・何、今の電波?
フェイトもきょろきょろしてるし・・・幻聴だよね?
「さてと、とりあえず家族会議でもしようか」
「うん、議題は「エリオの成績のついて」だね」
「えっ!?あ、僕ちょっと用事が・・・」
「駄目だよエリオ君。家族会議は全員出席だよ!」
「放してキャロ!僕はまだ死にたくない!」
「「さあ、逝こうかエリオ?」」
「嫌だぁぁぁああああ!」
ま、波乱万丈だけど、幸せな日々なのは間違いないか
もうすぐ新しい家族が生まれてくるし、来年は何処へ旅行に行こうか考えないとね
ずっとこの幸せが続きますように・・・
fin