リストラシリーズ   作:ゼルガー

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リストラされた俺は、彼女の愛を知った(ユーリ編)

 

ずっと・・・ずっと会いたかった

 

何日も、何ヶ月も、何年も貴方を思い続けました

 

貴方のことを想うと、胸が切なくなって・・・苦しいんです

 

本当は、離れたくありませんでした

 

別れたくありませんでした

 

周りを無視してでも、残って貴方の傍にいたかった

 

でも・・・・・・貴方はそれを許してくれなかった

 

だから、私は耐えた

 

耐えて耐えて耐え続けて・・・ようやく、この世界を再建することが出来ました

 

過去に戻る計画を進めつつ、私はある計画を立てていました

 

この身は既にプログラム。人の身体ではありません

 

なので、成長は一切せず、一生幼女の姿・・・

 

きっと成長した彼には釣り合わないことでしょう

 

ですから、私は皆に内緒でこっそり身体を作ったんです

 

私の遺伝子データは紫天の書に保存してあったので、それを使い、自分のクローン・・・まあ、魂の無い抜け殻を作りました

 

この十数年で見事に成長して、大体18歳位の私が完成しました。ボンッキュッボンッです・・・え?胸が大きくないかって?いいじゃないですか。大きい胸は夢だったんですから!

 

そして私の魂を肉体に移植して、ようやく人間になることが出来ました!・・・・・・・・・その代わり、紫天の書とリンカーコアを失ってしまいました

 

肉体を作ったのは良かったんですけど、魔導師の才能のことをうっかり忘れてましたね(汗)

 

お陰で、私はただの人間です。まあ、この方が彼に釣り合うので問題はありませんが

 

移植して直ぐ、ディアーチェたちにバレました

 

そして怒られました・・・三人の異常な殺気が怖かった

 

 

「この裏切り者ーーー!」

 

「うわーーん!ボクもおっぱい欲しいのにーーー!」

 

「ユーリ、モゲて下さい。そのメロン、妬ましいので」

 

 

アミタ達もコレくらいあるから、言いと思ったのに・・・何で?

 

まあ、その後色々揉めましたが、何とか過去に行くことを許されました

 

時空の歪みやら何やらで、彼と別れてから十数年後の世界にして行けない事になってました。つまり、彼は20歳以上・・・問題はないですね

 

むしろ、堂々と結婚できます。バッチコイです!ふふふふふふふ、この時の為に、男性を喜ばせる知識はバッチグーです!

 

と、話がズレましたね

 

 

「分かってると思うが、こっちから過去にいけても、向こうからこっちには来れんぞ」

 

「実質、永遠の別れですよユーリ」

 

「ぐすっ・・・ヒック・・・ユ~リ~!!」

 

「はいはい、泣かないのレヴィ。ユーリも今までありがとうね。無理言って来てもらって」

 

「本当はあの男の子と一緒に居たかったのに・・・ごめんね?ユーリちゃん」

 

「いえ。確かに彼と一緒に過ごしたかった・・・ですが、コレは彼と一緒に決めたことです」

 

 

そう・・・私は彼と約束しました

 

きっと彼は私のことを覚えてない

 

アミタとキリエが記憶を消したから・・・

 

でも私は信じてます。きっと彼は約束を覚えてると

 

 

「それでは・・・皆、今までお世話になりました」

 

「ひっく・・・きっと会いに行くからね!!絶対遊びに行くから!!」

 

「グスッ・・・ふ、ふん!さっさと行け!」

 

「ユーリがいなくなるのと寂しくなりますが、貴女が幸せになるのであれば、大丈夫です」

 

「今まで会えなかった分、甘えてきなさいよ!!」

 

「ユーーリちゃぁぁああんん!お幸せにーーーー!!!」

 

 

 

五人とも、涙を流しながら見送ってくれた。・・・それにしても、シュテルの泣き顔は初めてみたなぁ・・・

 

ディアーチェのツンデレはいつも通りだし、レヴィもいつも通りだから面白みが無いけど

 

私は皆が起動してくれた魔方陣に乗り、過去の地球に転移し始めた

 

あ・・・・今気が付いたけど、彼って管理局員だったよね?

 

地球に転移したとして、どうやって彼に会えばいいの?!今の私、魔法使えないからミッドチルダに転移できませんよ!?

 

あ、ちょ!?タンマ!ストップ!まって皆!せめて転移魔法が使える人着いて来て・・・って、いやぁぁぁああああ!?

 

 

 

「行ったな」

 

「そうですね」

 

「さびしいよぉ」

 

「ねえアミタ」

 

「何?キリエちゃん?」

 

「ユーリ、あの子の居場所分かるのかな?」

 

「え?・・・・・・・・・あ。ま、まあ大丈夫よ!恋する乙女の勘と、運命の赤い糸があれば!」

 

「根拠無いわねそれ・・・ユーリ、がんばりなさい」

 

 

 

そして、転移した私がたどり着いたのは、十数年の時間が経過した海鳴市だった

 

うん・・・とりあえず成功だけど、肝心の彼の場所が分からないよぉ

 

仕方ないから、戸籍と住民票、後銀行の講座と住居、家具や衣服もろもろを購入しないと

 

ふえ~ん、彼を探す前にやること多すぎるよぉ~!

 

結局、彼を探し始めたのはそれから一ヶ月後のことでした

 

バイトも安定して、生活にも慣れてきたところで、彼の情報を集めるために彼の仲間だった人たちに聞くことにしました

 

で、来たのが・・・・・・

 

 

「成る程、それで僕の所にか。まあ、確かに十数年前と住居は変わって無いしね」

 

「ええ。しかし、成長しましたね。クロノ・ハラオウン執務官」

 

「今は提督だよ」

 

 

彼の親友にして、あの事件に深く関わっていた人物に会いに行きました

 

彼は私と彼の関係を唯一知っていた人で、砕け得ぬ闇の事件の未来組み以外の記憶が残してあったのだ

 

 

「ようやく、アイツに会いに来たか。遅すぎないか?」

 

「そうですね・・・コレでも予定よりも早く終わったので大至急戻って来たんですけど・・・」

 

「そうか・・・まあ、丁度良かったかもしれないぞ?」

 

「え?どういうことですか?」

 

「アイツがミッドから海鳴に帰ってきたのが5年前だ。今は母校で教師をしているらしいぞ」

 

 

母校で教師?あの、彼は局員では?

 

 

「アイツは・・・クビになったんだ。5年前にな」

 

「・・・なんですかそれ?」

 

 

 

私は話を聞いてて腹が立ってきた

 

クロノ提督が言うには、彼はずっと迫害に遭いつつも、必死に事務員として働いてきた

 

それも、超優秀な事務員に成長していた

 

なのに、彼の直属の上司が、人件費削減の為に、非戦闘員という理由で解雇したそうだ

 

勿論、クロノ提督は抗議したけど、全てが遅く、彼は海鳴に戻ってしまった

 

 

「僕じゃ結局、彼を救えなかった。でも、今になって思うんだ・・・アイツの幸せってなんだろうって」

 

「あの人の幸せ?」

 

「ああ。アイツが解雇になって、僕は思うんだ。コレでよかったんじゃないかって。アイツはきっと、管理局にいたら幸せになれない。ココにいた方がいいんだって」

 

 

どういうことですか?

 

 

「小さい頃から、魔力が少ないことで虐められ、親にも身捨てられ、ずっと孤独になった。僕は何とかして、アイツを支えたかったけど、僕では駄目だった。上辺しか救えなかったんだ。だから、君と彼が好き合ってるのを見て、君なら彼を救えると核心した」

 

 

そんな昔から・・・

 

 

「でも、君は未来に行ってしまい、彼は再び不安定になった・・・まあ、ずっとアイツを支えてきたのは、君との約束があったからだと思うよ。それほどまでに、アイツの心はボロボロだった」

 

 

・・・やっぱり、無理を言ってでも残るべきだったのかなぁ?

 

 

「今は、魔法と言う鎖から解き放たれ、自分の夢を持ち始めて、未来に向かってやっと歩み始めた。前にアイツに会ったけど、生き生きしたアイツの顔は初めて見たよ」

 

「生き生きした彼の顔・・・」

 

 

凄く見てみたいです!

 

 

「あの!彼は今何処に!」

 

「今の時刻なら、アイツが勤めてる学校だよ」

 

 

学校・・・もう夕方だけど、教員なら、きっといるよね?

 

 

「一応、アイツが住んでる住宅の住所を渡してあげるよ。アイツを頼む、ユーリ」

 

「はい、もちろんです。ありがとうございます、クロノ提督」

 

 

マンションから出た私は、駆け足で彼の勤める学校に走った

 

1分でも早く彼に会いたいから

 

学校にたどり着き、用務員のおばさんに彼の呼び出しをお願いして5分、玄関で待ってました

 

そして、スーツ姿の彼が・・・十数年の時を得て、青年に成長した彼にようやく会えました

 

 

「・・・やっと会えましたね。私、約束守りましたよ?」

 

 

本当に・・・長い時間をかけて果たされた約束でした

 

成長した彼は、幼さが無くなり、逞しい男性になってますね

 

顔はイケメン・・・ではありませんが、不細工でも無い。簡単に言うと普通です

 

でも、彼だからこそ、愛しい

 

どんなイケメンよりもかっこよく見えます

 

ああ・・・早く抱きしめたいです。この想いを告げたいです

 

お願いです。早く私の名前を呼んで?

 

 

 

 

 

続く

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