リストラシリーズ   作:ゼルガー

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リストラされた俺は、彼女の愛を知った(再会編②)

 

 

「そうだ。俺はあの時、君に出会った」

 

「思い出したんですね」

 

「ああ。俺にとって、大切な思い出の始まりだった」

 

「はい。私にとっても、大切な思い出です」

 

 

 

ああ、そうだ。だからこそ、あの時俺は・・・・・・忘れたくなかったんだ

 

ユーリに出会って翌日。結局彼女は俺の家に泊まった。まあ、あの雨の中だったしな

 

しかし、まさかあんなことになるとは思っても見なかった

 

それは、次の日の朝食の時だった

 

目覚めた俺は客室で寝ているアイツを起こしに向かって扉を開けた

 

そしてそこにいたのは

 

 

 

「いつもニコニコあなたの隣に這い寄る混沌、『ユーリ・エーベルヴァイン』、です!」

 

 

 

 

鏡の前で某一号なライダーのポーズを取る彼女だった

 

・・・・・・・うん、俺は何も見なかった

 

 

 

「わ、忘れてくださーーーーい!」

 

「はいはいわかったわかった」

 

「そんな生暖かい目は止めてくださいーー!!」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

まあその後、なんやかんやあって、俺達は仲良くなったんだよな

 

・・・本当に忘れてくれませんか?今でもアレは黒歴史なんですけど

 

嫌だね。あんな可愛い姿のお前を忘れてたまるか

 

はうっ!?そそそそそそんにゃことはないでしゅよ!?

 

噛み噛みだな

 

 

 

◇◆◇

 

 

しばらくして、我が親友から捜索願の連絡が来た

 

しかもその人物は、彼女・・・・ユーリだった

 

で、結局向かえが来て彼女はアースラーに連れて行かれた

 

けど、それから毎日彼女は遊びに来た

 

何故かは知らないけどね

 

 

そして数日後、俺たちは別れの時が来た

 

 

◇◆◇

 

 

思えば一目ぼれだったのかも知れません

 

あの日、彼と出会った時からずっと

 

毎日彼に会うに連れ、心が苦しくなります

 

でも、必ず別れの時が来ます

 

私たちは、この世界から離れなければならないから

 

それでも私は・・・・

 

 

◇◆◇

 

 

ついに来た別れの日

 

非戦闘員とは言え、一応は局員。なのでクロノに召集されてアースラにやってきた

 

丁度、彼女は他の連中と別れの挨拶をしていた所だった。・・・俺を見て、何故か顔を赤くしていたけどね

 

で、ついに別れの時

 

 

 

「さよなら・・・だな。ユーリ」

 

「はい。きっとコレが最後になるでしょう」

 

 

その言葉を聞いて、何故か心臓がチクリと痛んだ

 

何でだ?

 

 

「でも・・・行く前にコレだけは言いたいんです。聞いてくれますか?」

 

「何を?」

 

「・・・・・・・私、ユーリ・エーベルヴァインは貴方が大好きです」

 

 

イキナリ告白された俺はそのまま抱きしめられた

 

 

 

「な、なんとーーーー!?」

 

「うわぁ、ユーリだいた~ん」

 

「コレが告白と言うものですか」

 

「最近の子供って進んでるのね」

 

「そうですね」

 

「アイツにも春が来たのか。はは、微笑ましいじゃないか」

 

「クロノ君、その台詞何かおかしくない?」

 

 

 

周り五月蝿いぞ!特にクロノ!どういう意味だ!!

 

 

 

「えと、あのその・・・・・・なんで俺?」

 

「一目ぼれです。しいて言うなら出会った直後です」

 

「本当に一目ぼれだった?!」

 

 

初めての告白に戸惑う俺

 

でも、よく考えてみたら・・・・・・・

 

 

「そうか、この気持ち・・・・・・コレが恋だったのか」

 

 

俺も彼女に惹かれ始めていた

 

でもさ

 

 

「二度と会えないんだよな」

 

「そう・・・・ですね。でも!きっと!きっとまた会えます!いえ、会いに行きます!絶対に!約束です!」

 

 

 

そう・・・だよな

 

きっと会える

 

俺がそう信じないで誰が信じる

 

 

 

「ああ、待ってやる。何年でも!何十年でもな!だから・・・・・・戻って来いよ!ユーリ!」

 

 

 

どうやら俺の心は、彼女の魅力に捕らわれてしまったようだ

 

だからずっと待っていられる

 

そう思った

 

 

「またな。ユーリ」

 

「はい!また会いましょう。ですから、また会えたその時・・・・告白の返事を聞かせてください」

 

 

ああ・・・再会出来たその時こそ

 

 

「必ず返事をする。だから帰って来い」

 

「はい!」

 

 

そして、俺は記憶を消され、ユーリは去っていった

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「ずっと、ずっと待ってました」

 

「ああ」

 

「この十数年、貴方に再会することばかり考えてました」

 

「ああ」

 

「ずっと離れていて判るんです。貴方に対する想いが強くなるのを」

 

「ああ」

 

「だから・・・・・・聞かせて下さい。あの時の答えを」

 

 

 

そんなのもう、決まっている

 

俺の答えは・・・

 

 

「俺と、結婚してくれ。ユーリ」

 

「・・・っ!は、はい!」

 

 

記憶を消されていても、お前のことを想っていられた

 

名前も顔も思い出せなかった

 

だけど、好きだったというこの感情は忘れてなかった

 

もう、二度と放さない

 

 

「ずっと一緒だ。ユーリ」

 

「はい」

 

 

俺達は暗い校舎の中で抱きしめ合い、キスをした

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

おまけ

 

 

 

「ふむ、どうやら成功のようだな」

 

「だね~」

 

「そうですね」

 

「うう、よがっだねー!」

 

「ほらほら、お姉ちゃん。鼻水」

 

「あんた達、なに出刃亀してるんだい!」

 

「「「「「誰!?」」」」」

 

「この小学校の用務員!通称OBATYANだよ!」

 

「OBATYAN・・・あの伝説の」

 

「知ってるのかシュテル!?」

 

「はい、噂では学校最強の人物と。特に給食の時間では、お残しをするモノを容赦なく叩きのめすとか」

 

「何それ怖い!?」

 

「逃げるわよ!」

 

「私も賛成!」

 

「お残しは、許しまへんでーーー!」

 

「「「「「いや、何も食べて無いから!」」」」」

 

 

 

アフターに続く

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