注意!
一つ、このお話を読む際、まずは先に「なのは編」と「シュテル編」を読むことをお勧めします。この話は二つのルートの合体作品です
二つ、この小説は修羅場です。そういったのが苦手な人は戻るを押してください。バッチコーイな人はそのまま読んでください
三つ、私ことゼルガーは修羅場を書くのは初めてです。ヤンデレは書きませんので悪しからず
ラスト、もしかしたらハーレム(三角関係)になるかも?主人公は基本、ヘタレなので流される可能性が大です
◇◆◇
服を脱ぎ捨てたシュテルに喰われる寸前、玄関からアイツの声が響いた
正直、助かったと思っている。俺の貞操をこんな形で失いたくなかったからだ
「何でここにいるのですか、ナノハ?」
「それはこっちの台詞だよ、シュテルちゃん?」
そして目の前で、着替えたシュテルとなのはが嫌悪丸出しでにらみ合っていた
ぶっちゃけ、かなり怖いです
「何で未来の世界に行ったはずのシュテルちゃんがここにいるの?何で成長してるの?そして、何で彼を襲ってるの?ねぇ?何で?」
「質問ばかりですね?というか質問に質問で返さないで下さい。私の質問に答えてませんよ?後、成長しちゃ悪いんですか?というか、彼は私のです。何か問題ありますか?」
「はァ?問題あるに決まってるの。何で彼がシュテルちゃんのになってるの?勝手に人の初恋の人を取らないでよ」
「貴女こそ何を寝ぼけたことを言ってるんですか?初恋?残念ながら私は既に十年前に告白してますし、キスも済ませてます」
ちょ!?何言ってるのシュテル!?いや、確かにキスしたけどさ。君が強引にしたんだよな!?
そして俺はシュテルのモノになった覚えは無いんだけど!?
「それに彼は言ってくれました。待ってやるよ、いつまでも。たとえ何年経とうとも、俺が爺さんになってもな!って」
ああ、そんなことも言ったな~。よく覚えてるなぁ、俺はうろ覚えなのに
「それに、忘れていたナノハが悪いんです。彼は元々貴女が好きだった、でも貴女が忘れていた所為で彼は傷付いたんですよ?」
「え・・・?」
「ソレを今更、思い出して、何が初恋ですか。笑わせないで下さい!」
「で、でも私は!」
「確かに最初に彼に抱いた想いは貴女のコピーに過ぎませんでした、ですが今となってはこの想いは本物です」
十年前、シュテルと再会した時に彼女から聞かされた事実
シュテルが初対面で俺にキスしたのは、彼女になのはの記憶があったから
俺と初めて出会ったアイツの想いがあったから
でも、俺と再会した時、その気持ちはまがい物ではなく、自分自身の想いだと気付いたと言っていた
勿論、俺はそんなことは気にしなかった
シュテルはシュテル、なのははなのはって思っていたし
「ですから、彼の気持ちを裏切った貴女が、貴女なんかが彼のことを好きになる資格なんかありません!!!」
「っ・・・!?」
その言葉を聞いたと同時に、なのはは泣きそうな顔で家から出て行った
ってオイ、シュテル!
「言い過ぎじゃないのか?」
「そんなことはありません。そもそも彼女の自業自得です。・・・確かに言いすぎとは思いますが」
「だけどさ・・・「それに」え?」
「ナノハに貴方を渡したくないんです。最低・・・と思いますか?でも私は嫉妬深いんです。誰にも貴方を取られたくないのです。ですから、たとえ相手を傷つけようと、私は厭いません」
だけど、そんなの・・・
ふと外を見ると、雨が降り始めていた
ドシャ降りだ。そういえば今日は夕方から大雨だって・・・
アイツ、傘持って無かったよな
それに泣いてた・・・クソッ
ほっとけ訳・・・無いだろ
俺は無言で玄関から出ようとしたとき、シュテルに腕を捕まれた
「何処に行く気ですか?」
「・・・決まってんだろ」
「ナノハの下ですか?」
「ああ」
シュテルの気持ちは昔から知っていた
でもアイツは思い出したとはいえ、俺のことを好きでいてくれた
都合が良すぎるとか、今更とか、思うことはある
だけど・・・
「泣いてる奴をほっとけないんだよ」
「嫌・・・行かないで下さい」
シュテルは泣いている。俺を取られたくないから
だけど
「ゴメン」
俺はその手を振り払って、外に駆け出していた
「待って!嫌です!行かないで!」
泣き叫ぶシュテルの声が響く
俺はふと脚を止めて振り返った
「シュテル、アイツを見つけたら戻ってくる。答えはその時、二人に言いたいんだ。だから、泣かないで」
泣いてるシュテルに近づいて、やさしく頭を撫でて、抱きしめた
今はまだ、答えは出せない
俺はただ、ほっとけないだけなんだ
どっちがとは、まだ・・・決まってない
「・・・わかりました。行って下さい」
「ああ」
「でも、必ず帰ってきてください」
「ああ」
そして再び、俺は外に駆け出して言った
アイツはきっとあそこに入るはずだから
行こう
俺たちが始めて出会ったあの公園に
◇◆◇
冷たい雨が激しく私を打ち付けてくる
体は既に冷え切って、びしょ濡れ
それはまるで、私の心を表現しているみたいだった
私が今いるのは、彼と始めて出会ったあの公園
彼と喧嘩したり、遊んだりした、思い出の公園
あはは・・・本当、今更だよね。自業自得だよ
彼と再会した時に、思い出してるのに初対面の対応をして
自分が忙しいのを言い訳にして、彼に会わないで
それで彼を傷つけて
彼がリストラされたって聞いてやっと自分から動いて・・・でも、それは手遅れで
私・・・何やってるんだろ
なんでこうなっちゃうのかな?
何が・・・何が教導官!何がエースオブエース!何が英雄なの!
ヴィヴィオの時もそう・・・肝心なときに、何も守れない!何一つ!
彼の想いも全部!
これじゃ、彼がシュテルちゃんを好きになるのは当然だよ
だってあの子は本当に彼が好きなんだもん
私なんかじゃ比べ物にならない位に。勝負にすらならない
昔、クロノ君が言ってたの「こんな筈じゃなかったことばっかりだ」って
体の感覚がだんだんと無くなってきた
あぁ・・・このまま消えてなくなりたい
過去をやり直したい
もし、やり直せるなら・・・自分に素直になって・・・彼にもう一度・・・
「馬鹿野郎!何してんだよ!」
誰?もう、疲れちゃったんだ
「何してんだよお前!こんなに冷え切って!死ぬ気か!ふざけんなよ!」
あったかい・・・抱きしめられてる?誰に?
「絶対に死なせない!俺はまだ、答えてないんだ!」
あ・・・どうして来てくれたの?シュテルちゃんがいるのに?
でも・・・眠いの
そこで私の意識は完全に無くなった
ゴメンね・・・ヴィヴィオ
後編につづく