中里 霊斗・なかざと れいと
性別・男
身長・170程度
武器・基本太刀だが、どんな武器もそつなくこなす
性別・基本的に冷静だが、たまに熱血に近い状態になる
キャラは記憶がなく名前しか覚えてない
第1話・目覚めと覚醒
頭が痛い。
体が怠い。
霊斗「ぐぅぅ。こ、ここは?」
俺の目の前には木でできた木面があった。
霊斗「何処だ?」
俺が辺りを見渡していると、襖が開き女性が入ってきた。
銀色の髪をなびかせ青と白を組み合わせた服を着ていた。
銀髪「お?目が覚めたか。調子はどうだろうか。」
霊斗「あ、ああ。大丈夫だ。それより貴方は?」
慧音「ああ、自己紹介がまだだったな。私の名前は上白沢 慧音だ。」
霊斗「そうか。俺の名前は中里霊斗だ。よろしくな。」
慧音「ああ、よろしく。私は慧音でいい。」
霊斗「俺も霊斗でいい。さて、まず俺は何でここにいるんだ?」
慧音「お前は人里の外に倒れてたんだ。」
霊斗「人里?」
慧音「やはり外来人か。」
霊斗「外来人?」
慧音「ああ、まずはこの世界について話さないとな。」
説明中・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
霊斗「なるほど。」
慧音「ざっとこんな感じか。霊斗、君のことを聞かせて貰ってもいいかな?」
霊斗「俺か?」
慧音「ああ。」
霊斗「・・・・・・?」
俺は自分の事を考えたが、分からない。
慧音「? どうした?」
霊斗「いや、分からないんだ。名前以外何も。」
慧音「記憶喪失と言う訳か?」
霊斗「ああ、そうらしい。」
慧音「その割には落ち着いているな。」
霊斗「無いのに焦っても仕方ないからな。それにその内思い出すかも知れないからそれを祈ってるんだ。」
慧音「ふふ、前向きだな。」
霊斗「そうでもないさ。ただ実感が湧かないだけさ。」
慧音「それでもだ。普通なら不安になるもんだ。」
霊斗「そうか。」
慧音「霊斗、君は止まる場所はないだろう?」
霊斗「ああ。」
慧音「なら、うちに来ないか?」
霊斗「いいのか?」
慧音「ああ。私はお節介焼きなものでな?困っている奴はほっとけないんだ。」
霊斗「なら、お願いする。」
慧音「ああ、これからよろしくな。」
慧音「こちらこそ。」
俺はそう言い握手を交わした。
霊斗「!?」
その瞬間頭の中にある声が聞こえて来た。
‘‘我は汝 汝は我
汝、絆を見出し者
汝、女帝のペルソナを使いし時汝に力を与えん”
な、何だ?いきなり頭の中に声が。
慧音「? どうした?」
霊斗「い、いや、何でもない。」
慧音「そうか、きっと疲れが来ていたのだろう。また少し休むといい。」
霊斗「あ、ああ。そうさせて貰う。」
俺は慧音の好意に甘えて一眠りをした。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
>?ここは何処だ?
>俺は見知らぬ場所で目が覚めた。
>その場所は広く、しかし、何もない場所だった。
>あるのと言えば、真ん中に置かれているテーブル、それとイス位だった。
??「ようこそ、ベルベットルームへ。」
>!? 声がした方を向くと、いつの間にか椅子に綺麗な女性が座っていた。
??「ここは夢と現実、精神と物質の世界で御座います。」
>貴方は?
エリザ「申し遅れました。私の名前はエリザと言います。」
>エリザ。
エリザ「ここは本来なら契約を交わしたお客様を手助けする場所で御座います。」
>契約?だが、俺は。
エリザ「そう、契約をしていないにも関わらずこの場所に辿り着いた。ここでは無駄な事は起きません。きっと、貴方様がここに来たのも意味がある筈です。」
>だが。
エリザ「不安ですかな?なら、占ってあげましょう。」
>エリザがそう言い手を中にかざし、横にスライドさせるとカードが出てきた。
エリザ「これはタロット占いと申します。さて、貴方様の進むべき道を示しましょう。カードを引きそれを正五角形に並べて下さい。」
>俺は言われた通りに5枚カードを引き正五角形に並べた。
エリザ「ではそれを一つに集めカードをきり、その中で2つを選択して裏のまま前に出してください。」
>言われた通りにした。
エリザ「では残りのカードは端に置きカードをめくって下さい。」
>カードをめくった。
エリザ「ほう、愚者の正位置に皇帝の逆位置ですか。」
>これは?
エリザ「まず、愚者の正位置ですが、自由、型にはまらない、無邪気、純粋、天真爛漫、可能性、発想力、天才、などが挙げられ、皇帝の逆位置は、未熟、横暴、傲岸不遜、傲慢、勝手、独断的、意志薄弱、無責任、などが挙げられます。」
>つまり?
エリザ「これを解釈すると、貴方様は無限の可能性を秘めておられます。それを無駄にせず発想力と自由を持ち合わせ人々を助けなさい。そうすれば人はあなたを認め、大切な時に大きな力となり貴方様を支えるでしょう。しかし、相手を思いやらない事や無責任な事などをすると、相手を傷付けるだけではなくしかるべき時に後悔の念が貴方様を誘います。」
>よく分からない。
エリザ「何、難しく考える事はありません。自分が感じたのを素直に認めれば良いのです。」
>分かった。
エリザ「おっと、長い間引き止めてしまった様です。」
>? どういう意味だ?
エリザ「本日はこれまでですな。次に相見える時は貴方様がお客人になっていることを祈ります。」
>心地よい眠りがやってきた。
>俺はそれに身を任せ眠りについた。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
霊斗「ん?ここは?」
俺は今の自分の状況を整理した。
霊斗「ああ、そうか。慧音に泊めてもらったんだった。」
俺が考えていると襖が開き慧音がやってきた。
慧音「起きたみたいだな。丁度食事ができたから呼ぼうと思っていたんだ。食べるだろ?」
霊斗「ああ、勿論だ。」
慧音「居間に案内するからついて来てくれ。」
俺は慧音の後について行った。
慧音「ここだ。」
慧音が案内をしてくれた居間は、畳に木のちゃぶ台が真ん中辺りに置いてあった。
慧音「今料理を運んでくるからな。」
慧音はそう言うと外に出で料理を運んできた。
俺はそれを美味しく頂いた。
慧音「さて、私はこれから授業の準備があるが、君はどうする?」
霊斗「授業?」
慧音「ん?言ってなかったか?」
霊斗「ああ。」
慧音「そうか、すまなかったな。私は寺子屋の教師をしているんだ。」
霊斗「そうなのか?」
慧音「ああ。君も出てみるか?」
霊斗「いや、俺はこの人里を探索する。慧音に話を聞いているだけだからな。」
慧音「そうか、なら、少ないが小遣い代わりにしてくれ。」
慧音はそう言うと幻想郷の金を出した。
霊斗「いいのか?」
慧音「ああ、それがないと何かと困るだろうし。」
霊斗「そうだな。ありがたく使わせて貰う。それじゃあまた後で。」
慧音「ああ、気を付けてな。」
俺は一先ず慧音と別れ、外に出た。
霊斗「くっ、眩しい。」
急な光に目をやられ思わず目をつむった。
霊斗「おお、これは中々。」
里は思いの外賑わっており、どの人々も生き生きとしていた。
霊斗「さて、取り敢えず歩くか。」
俺はブラブラ適当に歩いて見た。
しばらく歩いていると隅っこに一人の少女が落ち込んでいた。
霊斗「ん?何だ、あれ。」
気になった俺は近づき話しかけた。
霊斗「なあ、お前何してんの?」
??「え?わ、わちきに言ってんの?」
少女は驚いた顔をした。
紫色の髪に青と赤の綺麗な目をしており、かなり美人だった。
霊斗「ああ、そうだ。おっと、自己紹介がまだだったな。俺は中里霊斗だ。お前は?」
小傘「わちきは多々良小傘。」
霊斗「何で泣いていたんだ?」
小傘「わ、わちきは泣いてない!」
霊斗「でも、悲しいって顔をしてるぞ?寂しいって顔をしてるぞ?」
小傘「う。」
小傘はバツ悪そうに下を向いた。
霊斗「話してみろよ。俺が聞いてやる。」
小傘「そ、それは。」
霊斗「安心しろ。俺は記憶がないからな、何でも受け入れてやる。」
俺はそう言い小傘の頭を撫でた。
小傘「う!」///
小傘は更に顔を伏せた。
霊斗「あ、すまない。いきなりで、迷惑だったか?」
小傘「い、いや!わちきは、その。」
霊斗「聞いてやる。」
俺はあたふたしている小傘をじっと見つめた。
小傘はまだ緊張してるのか、顔が赤かった。
小傘「じゃ、じゃあ、話す。」
霊斗「ああ、ありがとう。」
俺は微笑みながらお礼を言った。
小傘「い、いや!あの、わ、わちき妖怪なんだ。」
霊斗「妖怪。」
俺は慧音が教えてくれた事を思い出した。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
霊斗「妖怪?」
慧音「ああ、この世界には妖怪がいる。人を襲う妖怪がな。」
霊斗「そうなのか。」
慧音「ああ、殆どの妖怪はそうだと思っていい。だから人々はこの人里で暮らす。」
霊斗「そうか。」
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
小傘「あの、やっぱり怖いよね?」
小傘は震えた目で俺を見ていた。
俺は率直な意見を言ってやった。
霊斗「確かに妖怪は怖い。」
小傘「そ、そうだよね。」
霊斗「だが、お前は怖くない。それより、可愛いじゃないか。」
小傘「え!?か、かわ!?あ、あんた何言って!」
霊斗「それにお前は人を襲わない。そうだろ?」
小傘「いや、わちきは唐傘お化けなんだ。わちきは色が気色悪いって言われて捨てられた傘に魂が宿った妖怪何だ。」
霊斗「ん?なら、妖怪じゃなくてお化けなんじゃないか?」
小傘「いや、幽霊やお化けもただ姿や形、それに思いが違うだけであって部類は妖怪に属すんだ。」
霊斗「なるほど。可哀想だったな。」
小傘「え?」
霊斗「だって、人間を怨んでいるんだろ?なのにお前は一人悩んでいる。それは凄いことなんだ。だって、直ぐに襲えば良いじゃないか。なのに、何故?」
小傘「いや、わちきは人を驚かす妖怪何だ。だから、驚かせようとしてるんだけど、いつも失敗しちゃって。わちき、何のために生まれてきたんだろうって、思っちゃってさ。」
霊斗「良いじゃないか。」
小傘「え?」
霊斗「悩むって事はそれに真剣に驚かすって事だろう?なら何で下を向く必要があるんだ?上を向けよ。お前は悪い事をしているけど、やりようによっては人を助ける事も出来る。」
小傘「で、でも。」
霊斗「大丈夫だ。俺も一緒に考えてやる。」
小傘「ほ、本当!」
霊斗「ああ、今すぐは流石に無理だが、次に見た時は手伝ってやる。約束する。」
小傘「し、信じていいの?」
霊斗「ああ、必ず守る。信じてくれ。」
小傘「わ、分かった!わちき信じる!」
霊斗「ああ!」
小傘から微かな友情を感じる。
!?
‘‘我は汝、汝は我
汝、絆を見出し者
汝、隠者のペルソナを使いし時汝に力を与えん
ま、まただ。
一体何だってんだ。
小傘「? どうしたの?」
霊斗「い、いや、何でもない。」
小傘「そう?」
霊斗「ああ。」
小傘「ん、そっか。今日は聞いてくれてありがとう!気持ちがすっきりした!わちきはここら辺にいるからまた来てね!」
小傘は元気よく立ち上がると先程とは違い、かなり清々しい顔をしており、元気よく去っていった。
霊斗「また、来なくちゃな。」
俺は心に留めその場を離れた。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
霊斗「さて、そろそろ昼時か。食事は何処でするか。」
あれからまたしばらく歩き、腹が空いてきたので、食事が出来る場所は。
霊斗「ん?食事処「甘味屋」か。よし、そこにするか。」
俺は目に付いた店の中に入っていった。
店員「いらっしゃいませ!お一人様ですか?」
霊斗「ああ。」
店員「それではお席にご案内致します。此方にどうぞ。」
俺は店員の後をついていき奥側のカウンターに座った。
店員「お決まりになりましたら私達をお呼び下さい。」
霊斗「さて、何があるのか。」
俺はざっと見てみた。
その中で安そうな物を選んだ。
霊斗「すいません!」
店員「はい!お決まりでしょうか?」
霊斗「ああ、この三色団子とお茶で。」
店員「かしこまりました。少々お待ち下さい。」
霊斗「さて、待ってる間如何するか。」
俺は考えた。
まず初めに、如何して自分に記憶がないのか、これは考えても仕方ない。何故なら、記憶がないからだ。無いものを考えても仕方ない。
次に、あの声?我は汝、汝は我、どういう意味なんだ?それに、ペルソナ、これも謎だ。そう言えば頭に浮かぶカード、あれはベルベットルームで見た、確かタロットだっただろうか?それに似ている。
ベルベットルームと言えば、エリザ、だっただろうか、彼女も謎だ。それにあの部屋、あれは部屋と言うより白い四角、と言うのがあっている。部屋と言うには遠く、かと言って、牢獄とも言えない。だから、白い四角。
くそ!考えても分からない!
兎に角、出来ることからやろう。
霊斗「とは言っても現状保留、しかないか。」
俺は溜息を付いた。
店員「お待たせしました。三色団子とお茶です。」
霊斗「ああ、ありがとう。」
まあ、兎に角腹ごしらえだ。
俺が食べようとした時、店に怒鳴り声が聞こえて来た。
モブ「てめえええ!ふざけてんのか!
店員「い、いえ!私は。」
霊斗「何だ?」
気になった俺はそこに行き聞いてみた。
霊斗「何だ?何かあったのか?」
モブ「あ?てめえには関係ないだろ!」
霊斗「残念だがあるんだよ。てめえが五月蝿えからゆっくり食事が出来ねえんだよ。黙ってろ。」
モブ「てめえ。」
霊斗「どうしたんだ?」
店員「あ、あの、食事に虫と髪が入っていたと。」
モブ「そうなんだよ。悪いのはそっちだ。」
霊斗「お前は謝ったんだろ?」
店員「は、はい。」
霊斗「なら良いじゃねえか。」
モブ「ふざけんなよ!こっちは吐き気をする程の事をされたんだぞ!そんなんで許せるわけないだろうが!!」
霊斗「なら、てめえはどうしたいんだよ。」
モブ「あ?そうだなぁ。まずはここの食べた料理を無料だな。それから謝罪金も貰わねえとな。」
霊斗「そうかい。」
俺は男に近付き水を掴み男にぶっかけた。
モブ「うっぷ!いきなり何しやがる!」
霊斗「すまないな、ここに小うるさい害虫がいたからつい水をかけちまったぜ。」
モブ「上等だ。表でやがれ!糞野郎!ぶっ殺してやる。」
霊斗「分かった。店員さんすまねえな。迷惑かけちまって、これ、取っておいてくれ。」
俺は慧音に貰った全財産を差し出した。
店員「い、いえ!こんなには!」
モブ「何してやがる!」
霊斗「今行くから待ってろ!じゃあな!」
俺はすぐ様男の元に向かった。
??「へー。面白そうな奴がいたもんだ。あたいも行ってみるか。」
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
モブ「てめえは謝っても許さねえ!ブチ殺してやる!」
霊斗「やって見ろよ豚猿。」
モブ「死にやがれ!」
男は距離を詰め拳を振るった。
俺はそれを受け流し横腹に一撃を加えた。
モブ「ぐふ!や、やるじゃねえか。」
霊斗「・・・・」
な、何だ?今体が勝手に。
モブ「これならどうだ!」
男は砂を俺向かって投げて来た。
霊斗「がっ!」
モブ「死にやがれ!」
くそ!何も見えない!
だけど、何だ?男の様子が手に取るように分かる。
霊斗「そこ!」
モブ「ぐえ!」
ヒキガエルが潰れた音をしながらどしん、と、何かが倒れる音が聞こえた。
霊斗「くっ!よ、ようやく目が見えてきた。」
俺は目を開き周りを見てみた。
そこには伸びてる男がいた。
数秒の沈黙の後歓声が聞こえて来た。
霊斗「な、何だ。」
戸惑ってる俺に一人の女性が近付いてきた。
??「凄いじゃないか!スカッとした戦い方だった。」
霊斗「あ、あんたは?」
小町「おっと、自己紹介がまだだったね。あたいの名前は、小野塚 小町だ。よろしくな。」
霊斗「あ、ああ。」
小町「いやぁ、いいもん見せてくれたよ。そうだ!飲みに行こう!私が奢るから!」
霊斗「いや、俺は。」
俺が言葉に詰まってると、一人の少女がやってきた。
??「こら!小町!ようやく見つけましたよ!」
その人は少女より幼女という方がしっくりとくる体系だった。
小町「げ!?映姫様!?」
映姫「さあ、早く帰りますよ!」
小町「いや!その!」
映姫「問答無用!」
小町「あ、ちょ!分かりましたから引っ張らないで下さい!」
小町は問答無用で連れて行かれた。
霊斗「騒がしい人たちだったな。おっと、もう夕方か。早く帰らないと。」
俺は帰ろうと歩き出した。
「・・・・・・て・・・・・・」
霊斗「ん?」
今、何か。
「たす・・・・・・・・て。」
霊斗「気のせいか?」
里は騒がしいからな。
「たすけて!!」
霊斗「! やっぱり!こっちか!」
俺は聞こえた方向にすぐ様向かった。
そこは人里から数十メートル離れた場所からだった。
霊斗「でも、何で聞こえたんだ?」
そう、周りは騒がしく、数十メートルをも離れているのだ。
霊斗「だが、関係ねえ。」
俺はそこから更に歩くと、小傘が黒く、ブヨブヨした妖怪?に襲われていた。
小傘「ひ!た、たすけて!」
小傘は何とか避けていたが、それも限界に近付いていた。
霊斗「小傘!?」
小傘「霊斗さん!?」
霊斗「ちっ!危ねえ!」
俺を見て安心したのか、小傘は一瞬緩んだ。
妖怪?はそこに漬け込み攻撃を仕掛けた。
回避が間に合いそうなかったので俺は、小傘を庇った。
霊斗「ぐぅぅ!?」
その瞬間背中に強烈ないたみを感じ、その場に膝をついた。
小傘「霊斗!血が!」
痛い、焼けてるようだ。
霊斗「くそ!」
動けない俺らに妖怪は近寄ってくる。
霊斗「諦めたくねえ。」
だが、体が痛い。
直ぐには動けそうに無い。
そんな時、又、声が聞こえてきた。
‘‘我は汝、汝は我
汝、双眼を見開き我名を叫べ”
ぐぅぅ!一体何だってんだ!
小傘「霊斗さぁん。」
小傘が泣いてる。
俺を頼ってる。
霊斗「少し離れていてくれ。」
小傘「え?」
俺にしか出来ないなら
霊斗「・・・・ぺ・・・・」
俺が何かをして助けられるなら
霊斗「・・・・ル・・・・」
俺は握り拳を作り心臓辺りに起き
霊斗「・・・・ソ・・・・」
その拳を思い切り前に突き出しまた掴み、思いきし後ろに引いた。
霊斗「・・・・ナ・・・・!」
俺の周りに風が吹き荒れそれと同時に、後ろから気配を感じる。
霊斗「・・・・」
小傘「霊斗、さん?」
霊斗「行くぞ!アマテラス!」
俺の声に応えるように風が吹き、体が軽くなるのを感じた。
シャドウ「ガァァァァァ」
妖怪?が俺向かって襲い掛かってきた。
霊斗「そんなん!ガル!」
頭に浮かんだ言葉を発したら、風の刃が現れ妖怪?を切り刻みながら後ろに吹っ飛ばした。
シャドウ「ガァァァァァ」
それでも襲ってきた妖怪?に俺は。
霊斗「くらえ!ガル!」
ガルを自身の両腕に纏わせシャドウを殴りつけた。
その一撃が効いたのか、シャドウは消滅した。
霊斗「ぐぅぅ。」
俺は急に痛みと疲労感を感じ意識を手放した。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
>頭が痛い、ここは?
エリザ「ようこそ。ベルベットルームへ。」
>貴女は。
エリザ「また、お会いしましたね。」
>エリザさん。
エリザ「本日こちらにおよび致したのは、貴方様が正式なベルベットルームのお客人になった事をお知らせするためです。」
>客?
エリザ「その通りです。」
>だが、いつ?
エリザ「貴方様がペルソナに目覚めてから、で、御座います。」
>ペルソナ?
>それが客の条件なら、ペルソナに目覚めた者は全てベルベットルームの客になるのか?
エリザ「ふふ、違います。言い方が悪かったですね。条件とは、ワイルド、と言う特別な物に目覚めたら、で、御座います。」
>ワイルド?
エリザ「ワイルド。0、と、言う事です。」
>?
エリザ「0、何も持たない。故に全てを受け入れ、全てを拒絶することが出来る。だから、ワイルド。」
>拒絶?受け入れる?
エリザ「ふふ。今は軽く知っている程度で良いでしょう。」
>・・・・
エリザ「次に、ですが。あの化け物はシャドウと、申します。」
>シャドウ?
エリザ「人の欲望、願望、弱い心を凝縮した存在。その為、人がいる限り生まれ続ける。」
>なら、終わらないじゃないか?
エリザ「いいえ。シャドウは本来この世に現れる事は出来ません。」
>なら何故彼処に出たんだ?
エリザ「あの世界は隔離され、現実と幻想が混ざり合ってる場所です。シャドウは本来人の無意識下に存在します。しかし、あの場所、幻想郷はそこの境界が曖昧なのです。ですから、いつも出て、いつも出ない。そんな存在で御座います。」
>そうなのか。
エリザ「ええ。おっと、そろそろですね。最後にこれを。」
>エリザは青色の鍵を渡してきた。
>これは?
エリザ「契約の鍵。お客様がベルベットルームのお客人になったと言う証、とでも言いましょうか。貴方様が必要な時、扉が現れるでしょう。その時、そちらの鍵でお開けになって下さい。」
>分かった。
エリザ「それでは、またお会い出来るのを楽しみにしております。」
>心地よい感覚とともに意識は闇の中へ消えた。
➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
霊斗「う、ここは?」
俺が目を覚まし、初めに見たのは黒板だった。
霊斗「本当に何処だ?」
辺りを確認してみた。
上は黒塗りの天井、机と椅子は白色、窓の外は何も無いのか真っ暗で先が見えなかった。
霊斗「どうしてここに?」
考えてみても頭に靄が掛かったような感じで、考えられない。
??「ようこそ、地獄に。」
霊斗「! 何時の間に。」
俺は驚き、声のした方を向いた。
そこには、赤髪で耳にピアス、首回りにネックレスをして、服装は黒のブレザーに黒のズボン、下にTシャツを来た学生だった。
霊斗「さっきまでいなかったはず。」
??「あ?何言ってんだ?俺は最初からいたぜ?」
霊斗「な!?嘘だ!そんな訳が。」
??「無いってか?なんで言えるんだ?」
霊斗「俺は辺りを見回した!その時にはいなかった!」
??「浅いな、てめえが見える範囲にただ俺が映らなかった。ただ、それだけだ。」
霊斗「・・・・話を変えるぞ。ここは何処だ?」
??「お前は何処だと思ってる?」
霊斗「は?見たら分かるだろ!教室みたいな場所だよ!」
??「分かってんじゃねえか。なのに何故聞く?」
霊斗「そういう事を言ってんじゃねえ。」
??「ふう、ここは罪人が来る場所だ。」
霊斗「罪人?」
??「そうだ。屍人とも言うな。ココに来たら生きながら地獄を見る。」
霊斗「俺は何も罪を犯してねえ。」
??「そうかい。なら、何故、来たんだろうなぁ?」
霊斗「こっちが知りたい。」
??「へー。落ち着いてきたな。」
霊斗「お陰様でな。」
??「さて、俺は何故、お前の前に姿を現したと思う?」
霊斗「知らねえよ。」
??「そうかい。俺は見当が付いているがな。」
霊斗「何!?どういう意味だ!」
??「・・・・ここまでだ。」
霊斗「どういう意味だ?」
??「こういう意味だ!ペルソナ!」
霊斗「な!?がっ!!??!?」
俺は何をされたのか分からなかった。
ただ、痛みと共に体が吹き飛んだ。
??「中々丈夫だな。」
霊斗「いぎなり何を!?ガハッ!」
喋ろうとした俺に、赤髪の拳が深々と腹に突き刺さった。
霊斗「っっ!!」
息が!?
やべえ!
俺は思い切り心臓辺りを拳で叩きつけ詰まっていた血の塊を吐き出した。
霊斗「ガハッ!ゲボッ!ガッ!はあ、はあ。」
??「弱い、こんな奴がなぁ。はぁぁ、あり得ねえ。まあ、いいさ、これで止めだ。」
霊斗「ぺ、ル、ソ、ナ!」
??「ぐぅぅ!?」
俺はガルを出し、無理矢理距離をとった。
霊斗「ゼェ、ゼェ、ゼェ。」
??「ふう、驚いた。」
効いてねえ。
??「もう少し痛み付けるか。そぉぅらぁ!」
一方的だった。
圧倒的だった。
勝てない、勝てない。
辛い。
痛い。
死にたくない。
ああ、逃れられない。
この痛みはいつまで続く。
早く終われ。
早く終われ。
早く終われ。
??「腰抜けが。てめえ、何諦めてんだ!俺は!俺らは!てめえを待ってたんだよ!何者も囚われないてめえをな。」
何だ?何を、言っている。
??「前のお前は凄かった。ただ、嘘に惑わされ、真実を間違った。だが!お前はこうしてまた現れた!姿形は違うがな。俺はそんなお前は見たくなかった。」
一体、何だ。
??「お前は!諦めるのか!」
仕方ないじゃないか、勝てないんだもの。
??「お前、知りたがってたよな?何で、ここに来るか。ここは、シャドウに殺された、もしくは真実に近付いた奴が来れるらしい。」
何だって。
??「俺らは甘さ故に死んだ。だが、お前は違かった。俺は分かった、お前は特別なんだって。だから、期待したんだ。まあ、まだ目覚めたばっか見たいだからまだ待ってやる。また来た時には成長してろよ、相棒。」
霊斗「あい、ぼう?おま、え、は。」
??「さあ終わりだ、番長。明けの明星。」
その言葉を最後に意識は途切れた。
初めましての方は初めまして、そうでない方はお久しぶりです。トキオです。
さて、いきなり東方龍憶承が行き詰まりました。
なので、出来るまでこれは繋ぎとして上げていきます。
話は変わりまして、この後書きではネタバレや作中の説明をして行きます。
ペルソナタグは、一部キャラ、ペルソナ、シャドウが出てきます。
さて、ぶっちゃけた所、この主人公はP4Gのバットエンドを迎えたP4G主です。
しかし、何故転生したかは作中にて説明します。
次に、ペルソナですが、主人公はオリジナルにしました。
ペルソナのステータスは次回に発表いたします。
さて、最後に出てきた教室ですが、あそこは通称地獄。
シャドウに殺された、もしくはあの世に行けないほどの罪を犯した人間が行く場所です。
因みに、PSVは推定70以上です。
通常なら死にますが、あの場所は死ぬことが出来ず、シャドウのスキルを永遠に味わう事になります。
しかし、助かる方法はあります。
それも作中でおしらせします。
アンチ・ヘイトは一応、転生したオリキャラなので付けません。