少年「……くそ、現実はつまらなさすぎる……。世界が“ゲーム”だったら、もっと面白くなるのにな……」
夕暮れ。少年は、薄暗い路地を歩いていた。
どこにでもいるような眼鏡の男子高校生。
けれど、彼の目には確かに「別の世界」が映っていた。
少年「海賊、忍者、ヒーロー……どれも現実にはいない。
でも、全部俺の中にはあるんだ。
俺が世界を作れたら、真のクロスオーバーを作る……」
その瞬間──突風が吹き、地面が歪んだ。
視界がチカチカと明滅し、少年の身体は闇の裂け目へと吸い込まれた。
目を覚ましたのは、異様な空間だった。
巨大な空のような天井。空中に浮かぶリング状の大地。
そして、そこに立っていたのは、赤と黒の髪と瞳の女性。
???「目を覚ました? ようこそ、
少年「……誰だ、お前は……?」
リリス「私の名前はファシフィック・リリス。世界の狂乱者よ。あなたのような子を待っていたの」
リリスは彼の妄想を見透かすかのように微笑む。
リリス「アニメも、ゲームも、漫画も、全部あなたの心にあった。
それを現実にできる力……あなたに、その素質があるの」
少年「俺に、そんな力が……?」
リリス「名前は?」
少年「……覚えてない。何故か、思い出せない……」
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クリス「なら、アンタは今日からグラバーと名乗れ!」
…と、そこに現れたのは金髪のロングヘアーと頭のリボン、青い洋式ドレスが特徴の女だった。
グラバー「誰だ?」
リリス「この天神王国を始めとするいくつもの世界を創設した者。マスター・クリスティーンよ。」
グラバー「俺を…知ってるのか?」
クリス「ああ、アンタがどういう奴なのかもな。幻想郷…知ってるだろ?」
グラバー「……幻想郷……? あの東方Projectの……?」
唐突にクリスの口から出た言葉を聞き、グラバーは思わず目を見開く。
グラバー「まさか…あるのか?幻想郷…」
クリス「あるも何も直結してるからな… たぶん紫が来る」
グラバーは喜びを噛み締めるようにぐっと拳を握った。
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クリスに連れられ、たどり着いたのは中央に位置する巨大な銀の樹だった。
グラバー「此処は?」
クリス「ありとあらゆる世界を生み出す木…『神樹』だ。」
クリスが神樹の幹部分に触れると、其処から虹色のオーラが放出。気づくと、何もない虹色の空間が広がっていた。
クリス「此処は君の専用のトレーニングルームだ」
グラバー「俺の?」
クリス「此処でアンタの能力を試してみるといい。」
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グラバー「……海賊も、忍者も、戦士も、魔法少女も……作れる……!」
彼は空間の中で、海賊たちの冒険を再現したり、スマブラのような格闘場を作り出したり、自らが想像した人物を次々と召喚したりと、まるで将棋のコマのように戦わせ、楽しんでいた。
リリス「これが、あの人の能力…てわけか。」
クリス「ああ。そして、これが新たなパラドックスを生むきっかけともなる。」
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思う存分に楽しんだグラバーは、トレーニングルームを出、クリスのいる所へ向かう。すると其処に思わぬ人物が振り返る
紫「あら、貴方ね。最近幻想入りしたって子は…」
グラバー「え?あ、アンタ…まさか…!」
リリス「ねぇグラバー。今度は“幻想郷”でやってみない?」
グラバー「幻想郷で?」
紫「ええ、貴方のその…ゲームに引き込む程度の能力…見てみたいから☆」
グラバー「……わかった。それじゃあ“実験”がてらやってみようか!」
ここから、幻想郷巡りを冒険として仕立て上げた新たな