幻想郷巡り旅ゲーム   作:マスターコウジ

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天神王国(インぺリス)



コウジ「……で、これは何だ。お前が仕組んだんじゃねえのか?」

リリス「ふふ、もちろん私が主催。でもね、ちょっとした"助っ人"を呼んだのよ」

リリスの背後を見ると、画面の端に映る、黒縁メガネを掛けた青年が中央に立っていた。

コウジ「あれは……誰だ?」

リリス「最近幻想入りした人よ。『ゲームに引き込む程度の能力』だって」

青年は視線に気づき、朗らかな笑顔で振り向いた。

青年「どうもどうも! 僕はグローバル! さあ、僕の作ったゲーム、心ゆくまで楽しんでください!」

快活に握手を求めるその笑顔の裏、瞳の奥に黒い影が過ぎった。

コウジ(……嫌な予感しかしねぇな まあ、どうせまたリリスが何かしら企んでるんだろうけど…)

…と言うのも藍や橙、そして丁礼田舞と爾子田里乃までもが、意気揚々と観戦に参加しているからだ。

リリス「さぁ、幕が上がるわよ。どんな修羅場になるかしら……楽しみね」





幻想郷巡り旅ゲーム 麦わらの一味編

──博麗神社。

 

蝉の声が響く境内に、にわかに騒がしい声が混じった。

 

ルフィ「おー!ここがスタート地点か!」

 

ゾロ「……ったく、また妙な遊びに付き合わされるんだな」

 

ナミ「妙な遊びじゃないでしょ。あの女(リリス)が関わってる以上、油断したら命取りよ」

 

ウソップ「お、俺はあくまで修行だからな!? 絶対そうだからな!」

 

サンジ「フフ、ナミさんとロビンちゃんが無事でいられるなら命張るぜ!」

 

チョッパー「ゲームって言ってるけど、ほんとに大丈夫なのか……?」

 

ロビン「楽しそうじゃない。幻想郷というのも興味深いわ」

 

フランキー「スーパーミステリアスランドだな、こりゃ!」

 

ブルック「よろしければ皆さんに幻想郷音頭でも奏でましょうか! ヨホホホ!」

 

妖夢「……はぁ。なんで私まで……?」

 

ナミ・ゾロ・ルフィ・紫「仲間だから!」

 

妖夢「……はぁ(-_-;)」

 

境内で掃除をしていた霊夢が、呆れ顔で一同を見やった。

 

霊夢「……はいはい、スタート地点でのお約束ね。まずは賽銭」

 

ルフィ「おーし! なあ、サンジ! 金持ってるか!?」

 

サンジ「いや、ちょっと待て!どうして俺なんだ!」

 

ゾロ「おい、俺は持ってないぞ」

 

ナミ「……はいはい、私が出すわよ。仕方ないんだから」

 

霊夢はナミが取り出した札束をちらりと覗き、表情をほんの少し和らげる。

 

霊夢「……ふん。1000ベリー以上ならまあ、良い加護をつけてやるわ。今日は機嫌がいいから、特別に大目に見てあげる」

 

ルフィ「おおっ! なんか力が湧いてきたぞ!」

 

ウソップ「いや、プラシーボなんじゃないのか!?」

 

チョッパー「不思議だ! ほんとに身体が軽い!」

 

ルフィ「よし!野郎共、出発だ!」

 

こうして麦わらのご一行は博麗神社をスタートした。

 

 

 

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人里

 

 

 

賑やかな人里の中央。小鈴の「鈴奈庵」に案内されると、書架に並ぶのは見慣れぬ本ばかりだった。

 

阿求が微笑みながら一歩前へ出る。

「皆さん、今日はわたくしと小鈴が書いた新作をぜひ見ていただきたいのです。」

 

小鈴が元気よく頷く。

「そうそう! 今回はちょっと恋愛寄りかな? まぁ、ちょっと刺激的なやつも混じってるけど……!」

 

ルフィ「おー、本か! …で、うまいもんないのか?」

 

ナミ「食べ物屋じゃないのよ!」

 

 

 

棚に並べてあるものは── ほとんどが熱烈な恋愛小説、イチャイチャ日常本、そして……やけに赤い装丁のR-18やBL本ばかり…

 

 

 

ブルック「おお〜! これは素晴らしい! イチャイチャしてる紳士淑女の本! ちょっと失礼して買わせていただきますよ!」

 

サンジ「おお、いいじゃねェかブルック! ……っと、この女と女のイチャラブ小説、俺も一冊……」

 

ゾロ「……アホ共の餌にしちゃ上出来だ。」

 

サンジ「なんだと、三刀流バカ剣士!」

 

ゾロ「事実だろ!」

 

 

さらにブルックは、阿求の前にそっと身を寄せ――。

 

ブルック「ところで阿求さん……ナミさんとロビンさんの百合小説なんて、どうでしょう?」

 

サンジ「なっ……! そ、その手があったか! じゃ、じゃあ俺もリクエストだ! 二人のロマンス小説を頼む!!」

 

ナミ「アンタらァァ!!」 ――ガンッ!!(サンジとブルックの頭部に鉄拳制裁)

 

サンジ「ぐふぅぅ……ナミさぁぁん……!!」

 

ブルック「ヨホホホ……ほ、骨身に染みました…ぐふ…」

 

ロビンはというと、涼しい顔でBL棚に手を伸ばしていた。

 

ロビン「……ふふ。人間観察の資料になるわね。これ全部、棚ごといただくわ。」

 

阿求「た、棚ごとですか!?(売れるのは嬉しいけど)」

 

チョッパー「……オス同士が……メス同士が……これ、子供産めんのか?」

 

妖夢「……はぁ。みんな楽しんでるみたいで……よかったみょんけど……?(;^ω^)」

 

ナミ「……もう! リリスの企画だからって油断してたわ。ほんと何仕込んでくるのよ……!」

 

ルフィ「おー! なんだかよくわかんねぇけど……仲良くしてるからいい本だな!」

 

ゾロ「お前はほんと単純だな……」

 

 

 

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霧の湖

 

 

 

霧が立ち込める湖のほとり。麦わらの一味と妖夢が進んでいくと、赤い瞳を光らせた小柄な少女がふわりと姿を現す。

 

ルーミア「あー…お腹すいたなぁ。何か食べたいなぁ……」

 

チョッパー(ビクッと震えて)「で、でたぁっ!妖怪っぽい雰囲気だ!」

 

妖夢「あ、こんな時は食べ物を差し出すといいみょん!」

 

妖夢はすぐ様リュックを開け、骨付き肉を差し出す。

 

ルフィ「おおーっ!肉だー!うまそーっ!」

 

サンジ・ナミ「お前の肉じゃねぇよ!!」

 

肉を目にしたルフィはすぐ様かぶりつこうとするが、サンジとナミの脳天かかと落としによって止められる。

 

それを余所にルーミアは骨付き肉を美味しそうに頬張った。

 

ルーミア「ん〜、美味しい!ありがとうー♪ じゃあ、あなた達は食べられなくて済んだねぇ」

 

ウソップ「食べられなくてって……ルフィが食ってたら、俺たちが食われるとこだったのかよ!?」

 

妖夢「そりゃあ、人食い妖怪だから…」

 

ゾロ(肩をすくめて)「ホント、油断できねぇな…」

 

 

 

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紅魔館

 

 

 

赤い門の前。重厚な鉄の扉がゆっくりと開き、優雅な少女と、無邪気に笑う妹が姿を現す

 

レミリア「ようこそ、紅魔館へ。今回は私が占ってあげる」

 

フラン「遊びに来てくれたんだね!遊ぼう!壊れちゃっても知らないけど!」(両手を広げて無邪気な笑顔、しかし背筋が凍る気配)

 

ルフィ(わくわくした様子で)「よーし!遊ぶのか!面白そうだな!」

 

ゾロ(刀を肩に担ぎながら)「ま…相手にとって不足はねぇな。」

 

フランキー(グラサンを光らせ)「フッフッフ!狂気だろうが何だろうが、遊びは全力で!それがス~~パ~~ってもんだ!」

 

レミリア「さて…残った人たちはお掃除をお願いするわ。運勢を占ってほしければ、奉仕は当然でしょう?」

 

サンジ「了解だ、レディの頼みならな!」

 

ウソップ「げぇっ!?こんなだだっ広いのを掃除すんのかよ!?」

 

ナミ「はぁ〜……やっぱりタダじゃないわよね……」

 

妖夢「霊夢みたいに言わないで欲しいみょん…(-_-;)」

 

ロビン「ウフフ…こういう作業も悪くないわね。」

 

ブルック「ヨホホ!掃除中に歌ってもよろしいですかな?」

 

チョッパー「うお〜〜!!俺も頑張るぞ〜!」

 

各担当に分担しながら大広間を全員で掃除し始める。

 

 

 

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レミリア「さあ、見せてあげる。あなた達の未来をね…」

 

優雅に広げたタロットカードから、カード1枚を引き、にっこり笑うレミリア

 

レミリア「“大いなる旅の行く先に、血と運命の試練が待つ”…ふふ、楽しみね」

 

箒を片手に持っているナミとウソップは顔を見合わせる

 

ナミ「……嫌な予感しかしない」

 

ウソップ「試練って聞こえただけで、胃が痛いんですけど!?」

 

 

 

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その頃、別室では――

 

フラン「もっと!もっと本気で!壊していいよ!全部壊しても!」

 

光と衝撃音、爆発の連続。ルフィはギア2で弾幕をことごとく蹴散らし、ゾロは刀で飛んでくる弾幕を次々斬り伏せ、フランキーはフランキー砲を展開して応戦中)

 

ルフィ「いいぞフラン!やっぱお前強ぇなー!」

 

ゾロ「この狂気じみた遊び……悪くねぇ!」

 

フランキー「スーパー対決だァァァ!!!」

 

 

―10分後…

 

 

フラン(頬を赤くしながら笑顔)「あははは!楽しかったぁ!壊すのも壊されるのも、すっごく楽しい!」

 

ルフィ(息を切らしつつ、笑っている)「ああ、俺も楽しかった!なあ、ゾロ!」

 

ゾロ(刀を納めながら)「……ああ。いい運動になった。」

 

フランキー(ポーズを決めつつ)「スーーーパーッ!!オレも体がキシむほど楽しめたぜぇ!」

 

爆音と閃光が収まった後の紅魔館内部はいつの間にか床は抉れ、壁はひび割れだらけになっていた。

 

 

 

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その頃、大広間では、丁度掃除を終えていた。部屋はピカピカになっていた。

 

ナミ「ふぅ……やっと終わったわね。タダ働きさせられた気分だけど」

 

ロビン「お屋敷がこれだけ綺麗になるのも、珍しいのでは?」

 

ウソップ(ぐったり)「あぁ……命削って働いた気がする……」

 

ブルック「ヨホホ、埃で骨まで白くなりましたよ!……あ、もともと白骨でした!」

 

其処へレミリアがルフィたちを連れて拍手しながら現れる

 

レミリア「ふふ、ご苦労様。館の中が息を吹き返したようだわ。

 

サンジ(うっとり)「いえいえ!掃除を手伝うことでレディが微笑むのなら、本望ですぅぅ〜!」

 

レミリア「報酬として、占いの“護符”をあげる」

 

タロットカードのような小さな護符を差し出す。全員が手に取ると、身体に温かな感覚が宿る

 

レミリア「この加護は“厄除け”よ。しばらくは不運を遠ざけてくれるはず」

 

ナミ「へぇ、ありがたいわね!」

 

ルフィ(にかっと笑い)「よし!肉食べ放題の運が来るな!」

 

ゾロ「お前はそれしかねぇのか!」

 

紅魔館を出ると、その窓からフランが顔を覗かせる。

 

ルフィ「フラン、また遊ぼうなー!」

 

フラン「うん!また絶対に来てねーっ!」

 

 

 

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魔法の森

 

 

鬱蒼とした森の中、きのこの光がぼんやり浮かび上がる。妖夢がリュックを背負い直しながら、皆に声をかけた。

 

妖夢「此処のキノコは魔理沙の所有物ってわけじゃないから、普通にお土産にしても大丈夫だみょん。」

 

魔理沙「ああ、好きに採ってけ。ただし毒キノコには気をつけろよ。わたしが使うのはだいたい毒だからな」

 

…と、其処に浮遊する箒に腰掛けながら舞い降りる魔理沙は言う。

 

ルフィ「お!食えるキノコもあるのか?」

 

ナミ「ちょっと待って、毒って言ったわよね!? ルフィ、絶対口に入れないで!」

 

ルフィ「俺、毒には強いぞ?」

 

魔理沙「ああ…、此処のキノコそんな理屈通らないから…!」

 

ゾロ「……ったく、森の中ってのはわかりにくいんだよな」

 

ゾロが歩き出すが、次の瞬間には方向を間違え、逆方向に進みかける。

 

妖夢「……ゾロさん、もう逆です」

 

ゾロ「おれはちゃんと前に歩いてる!!」

 

サンジ「お前のは世界で一番信用できねぇんだよ!!」

 

チョッパーは興味津々でキノコを観察していた。

 

チョッパー「わぁ、これ、薬効がありそうだな!」

 

ロビン「ふふ、魔理沙がどんな薬にするか楽しみね」

 

麦わらの一味はそれぞれ5種類ほどのキノコを集め、魔理沙に渡した。

 

魔理沙「よし、ありがとな! こいつで面白ぇ魔法薬作れるぜ。効果はお楽しみってことでな」

 

フランキー「アウ!そいつは、スーパーミステリーだな!」

 

 

 

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迷いの竹林

 

竹が風に鳴る中、罠が仕掛けられた危険なエリアへ突入。

 

妖夢「てゐの罠はだいたい地面系だから気をつけて」

 

──しかし瞬間、ゾロが竹の根元に引っかかり落とし穴に落ちた。

 

ゾロ「……ちっ!」

 

サンジ「バーカ、どこ見て歩いてんだ!」

 

ゾロ「うるせぇ!目の前にこんな穴があるのが悪いんだ!」

 

ナミ「妖夢が言ったそばから…」

 

落とし穴から飛び出したバネパンチがルフィの顔面に直撃。

 

ルフィ「ぐわっ!? ……な、何だこれ!」

 

さらに白兎の足蹴りがブルックを直撃。

 

ブルック「ヨホホホ! 私、聞いたことがあります!うさぎに蹴られるとは幸せが訪れると!」

 

ルフィ「何ィ〜?じゃあ、罠に引っ掛かれば引っ掛かかる程、幸せになるって事なのか?」

 

ブルック「はい。ウサギの罠も幸運そのものです!」

 

ルフィ「そうか!しししし!面白そうだ!」

 

サンジ「レディの罠は恋の罠だ……俺は進んで捕まるぜ!」

 

ルフィ達は自ら落とし穴の中に入ったり、わざとひっかかったりして遊び始めた。

 

妖夢「……だからって、わざとかかりますか?」

 

ナミ「ほんとバカばっかり……」

 

ゾロ「アホ共の見本市だな…」

 

竹林の奥から優曇華が現れ、深いため息をついた。

 

優曇華「はぁ……てゐったらまたイタズラを……。お願い、あの子を捕まえてきて!」

 

ウソップ「よ〜し、わかった!俺に任せろ! 必殺・魔法星!」

 

ウソップは黒カブトで魔理沙から貰った薬をてゐの口に狙撃。

 

てゐ「う、うぐっ!? な、何だ?急に目眩が…」

 

倒れる所をロビンの両腕がキャッチ。そのままバケツリレーでてゐを優曇華の所まで運ぶ。

 

ロビン「これでいいかしら?」

 

優曇華「あ、ありがとうございます!」

 

 

 

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妹紅「よぉ、あんたら。永遠亭まで案内してやるよ」

 

ゾロ「ああ、助かる」

 

しかし、ゾロだけは妹紅が歩き出す方向とは真逆の方向へ歩き出す。

 

サンジ「おいバカ剣士、逆だ逆!」

 

妹紅「……お前、天邪鬼なのか?」

 

ゾロ「うるせぇ!」

 

 

 

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永遠亭

 

 

 

到着した永遠亭。白い光の廊下に導かれ、奥で待っていたのは薬師・八意永琳だった。

 

永琳「よく来たわね。ちょうど投薬実験の協力者が欲しかったの」

 

ナミ「な、何を飲ませる気!?」

 

永琳「大丈夫、無毒よ。ただし――副作用として変身成分はあるけれど…」

 

ルフィ「変身!? おれ、飲む!」

 

ナミ「やめなさい!」

 

部屋の隅を見ていたロビンが、ふと棚の上の刃物に目を留める。

 

ロビン「……あれは?」

 

永琳「最新式のメスよ。切断する時に細胞を壊さないから移植用に最適なの」

 

刀、チェーンソー、血糊瓶に突き刺さった包丁、大鎌……異様な道具がずらりと並ぶ。

 

ウソップ「……お、おい、チェーンソーまであるぞ?」

 

永琳「それは壊死した手足の切断用ね。まあ術師のストレス解消でもあるけど」

 

ブルック「これは……血糊に包丁ですか? 何かおどろおどろしいような……」

 

永琳「いいえ、それは治癒薬を浸したものよ。斬りつければ回復を促すの」

 

妖夢「……理屈は分かるけど見た目が怖するみょん…。」

 

優曇華が横で、死神のような大鎌を抱えて立っている。

 

ルフィ「うお〜! かっけぇ!」

 

ウソップ「いや、どう見ても死神だろ!」

 

ロビン「ちなみに、あれは?」

 

永琳「霊魂を移植するときに使うものよ。」

 

妖夢「いや、普通に手術する時も使ってたような…?」

 

ウソップ「…怖すぎだろ!ここの病院!」

 

永琳「さて……好きなのを選んで飲んでみなさい。結果は保証しないけれど」

 

ルフィ「よっしゃー! 一番カラフルなのはおれのもんだ!」

 

ルフィが勢いよく飲み干した瞬間――彼の体がぶよぶよと膨らみ、巨大な風船のようにふくらんだ。

 

ルフィ「うわぁ!? なんだこれー!!」

 

チョッパー「ルフィが……風船人間に!? いや、もともとゴム人間だけど!」

 

ナミ「ち、ちょっと! これ以上膨らんだら爆発するんじゃないの!?」

 

永琳「安心して、数分で元に戻るから…」

 

 

サンジ「お嬢さん方の前だ……俺は華麗に決めてみせるぜ」

 

サンジは淡いピンク色の薬を選び、ぐいっと飲み干した瞬間──サンジの頭に大きなウサギの耳がぴょこんと生える。さらにしっぽまで生えて、気がつくと完全にバニー姿になっていた。

 

サンジ「……な、なんじゃこりゃあああ!」

 

ナミ&ロビン「(吹き出す)」

 

ゾロ「お〜、似合ってんじゃねぇか!色ボケウサギとして……」

 

サンジ「テメェえええ!!!」

 

ゾロ「酒みたいなもんだろ。ぐいっと……」

 

ゾロは緑色の薬を手に取った。飲んだ瞬間、ゾロの髪が葉っぱのように逆立ち、全身から青々としたツルが伸びて竹に絡みつく。

 

ゾロ「おい!? なんでおれ竹に縛られてんだ!?」

 

妖夢「……植物系ですか」

 

サンジ「竹男が完成したな」

 

ゾロ「お前……元に戻ったら斬る!」

 

チョッパー「どんな薬かなぁ……」

 

チョッパーは興味津々で小瓶を選んだ。ごくりと飲むと──ふわりと光り、チョッパーの背中から白い羽が生えた。

 

チョッパー「わぁぁ!? 俺、飛んでるー!!」

 

ルフィ(膨らみながら)「いいなー! チョッパー!気持ちよさそうだ!」

 

ロビン「かわいい……」

 

ブルックもまた、試験管を手に取る。

 

ブルック「ヨホホホ! 死んでいる私に効き目があるのかどうか……」

 

飲んだ瞬間、ブルックの骨にみるみる筋肉がつき、肌が再生し──一瞬だけ生前の姿に戻った。

 

ブルック「!!!」

 

ロビン「……ブルック?」

 

ブルック(涙目)「……私、生きている!? 今、生身で生きてますよ!!」

 

ルフィ「すげぇ! 骸骨じゃないブルック、初めて見た!」

 

フランキー「オオゥ…ちょっと泣ける……」

 

ナミ「……仕方ないわね、私も一つだけ」

 

最後にナミが恐る恐る小瓶を手に取った。飲み干した瞬間、ナミの髪が銀色に輝き、額に小さな角が生える。さらに、背中に電気が走り――雷を纏う鬼のような姿へ。

 

ナミ「⚡⚡ちょっ……これって雷の……!?⚡⚡」

 

ゾロ「おいおい、まるで空島のアレじゃねぇか……」

 

サンジ「ナミさぁぁん!! 鬼でも美しい!!!」

 

永琳「どうやら雷を帯びる体質になったようね。効果は数時間で切れるから安心して」

 

ロビン「逆に適合して、能力になったりして…」

 

ウソップ「いや、それはそれでヤベェだろ!!」

 

永琳は満足そうにうなずいた。

 

永琳「うん、データは十分取れたわ。副作用も軽いし、皆すぐに元通りになる」

 

ルフィ「また飲んでいいか!?」

 

ウソップ「気軽に言うな!」

 

永琳「……ほどほどにね」

 

妖夢はため息をつきながらも、どこか楽しそうに仲間たちを見守っていた。

 

 

 

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白玉楼

 

 

竹林を抜け、一行は白玉楼の門前に立った。桜の花びらが舞い、風にのって淡い香りが広がる。

 

妖夢「ここが白玉楼です。主の幽々子様がお待ちしているみょん。」

 

しかし、振り返ると、薬の効果で変わり果てた一味がずらり。

 

* ルフィ → 体がぷかぷか浮かぶ「風船」状態

* ゾロ → 竹を背負ったまま「竹男」に変化

* ナミ → 雷を纏ったまま、髪が静電気で逆立っている

* サンジ → うさ耳とタイツ姿の「バニー」状態

* チョッパー → 背中から白い羽が生え、天使のようにふわふわ飛ぶ

* ブルック → 骨が消えて、生身の姿に戻っている

 

ゾロ「おい妖夢、俺はなんで竹を背負わされてんだよ。」

 

妖夢「それは永琳の薬のせいですので…まあ、でも似合ってるみょん。」

 

ゾロ「全然嬉しくねぇ!」

 

サンジ「クソッ…レディの前でこんな可愛い姿に…!ナミさぁーん!どうか俺を直視してくれぇえ!」

 

ナミ「いやよ!!⚡✋⚡」

 

⚡⚡⚡⚡ビリビリビリビリビリ………

 

サンジ「ぎゃあああぁぁぁ〜〜〜!!!」

 

ナミがツッコミで叩いた瞬間、サンジは感電した。

 

サンジ「ナミさんの愛はダイナミック……♥」

 

ナミ「…んな訳あるか!」

 

チョッパー「お〜〜、スゲェ〜〜!!俺飛べてるぞっ!」

 

ブルック「ヨホホ!私、生身の姿に戻ってしまいました!おお…肌がしっとりしている!」

 

ナミがため息をつき、妖夢は小さく苦笑い。

 

館に入ると、幽々子が待っていた。満開の桜の下、微笑みを浮かべて彼らを迎える。

 

幽々子「いらっしゃい。白玉楼へようこそ。今日は料理をお願いしたいの。」

 

ルフィ「よっしゃ!任せろ!食べるのは大得意だ!」

 

幽々子「ふふ…作るんじゃなくて食べるつもりなのね。でもそれもいいわ。じゃあ私と大食い勝負をしましょうか。」

 

幽々子とルフィの目がきらりと光る。

 

ルフィ & 幽々子「食い放題対決だーっ!」

 

ウソップ「いや、趣旨変わってんぞ!」

 

妖夢「はぁ…こうなると思ってました。(-_-;)」

 

サンジは立ち上がり、バニー姿のまま気合を入れる。

 

サンジ「おれが料理を作る!ナミさんは休んでいてください!」

 

ナミ「⚡⚡はいはい。じゃ、妖夢…任せたわよ!⚡⚡」

 

妖夢「承知したみょん!」

 

台所にて。サンジはうさ耳を揺らしながら鍋を振り、妖夢は包丁を刀の如く野菜を刻む。

 

 

 

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ルフィ「肉だー!うまそう!」

 

幽々子「お団子も忘れずにいただくわね♪」

 

そうして広間にて、ルフィと幽々子の前に、次々と料理が運ばれ、大食い勝負が始まった。二人の食欲は留まるところを知らず、皿がどんどん積み重なっていく。

 

チョッパー「あ、彼奴ら…どっちも無限に食べ続けてるぞ!」

 

ブルック「どちらも胃袋の限界を超えているようですね!?ヨホホホホホ!」

 

ナミ「⚡⚡でも食材が尽きたらどうするつもりなのよ!⚡⚡」

 

ルフィ(風船状態)「まだまだ食えるぞー!肉!もっと肉ー!」

 

幽々子「ふふふ…私もまだまだよ。ほら、次のお団子を持ってきて。」

 

サンジとうさ耳を揺らしながら料理を作り続け、妖夢は刀で野菜を刻み続ける。二人の額には汗がにじんでいた。

 

サンジ(バニー姿)「たく、どっちも食うスピードが早すぎる!」

 

妖夢「…これ、もう勝負じゃなくて拷問だみょん……」

 

 

 

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そして数時間後──。

 

ナミ「⚡⚡ちょっと!広間が食べ散らかしでめちゃくちゃじゃない!⚡⚡」

ゾロ(竹姿)「おい、終わったのか?…ってまだ食ってやがるのかよ。」

ブルック(生身姿)「ヨホホ…どちらも人間離れしてますねぇ。」

 

しかし、ルフィは、風船のように膨らんだ腹を抱え、ついに床にごろんと転がった。

 

ルフィ「ぐ、ぐるじぃ…!肉は食いたいけど…もう入らねぇ……」

 

幽々子「あら、もうギブアップなの?まだまだいけるのに。」

 

ルフィ「うぅ……くそ〜!風船じゃなけりゃ勝てたのにー!」

 

ルフィの敗北宣言に、白玉楼の庭は一瞬静まり返った。

 

幽々子(満足げに)「やっぱり私が勝ったわね♪ ごちそうさま。」

 

妖夢「さすが幽々子様……」

 

チョッパー「ル、ルフィが大食いで負けた…?(◎Д◎;)」

 

ナミ「あんな食欲の化け物、初めて見たわ。」

 

ゾロ「どっちもだろ…。 ただルフィはハンデがありすぎたからな…」

 

─と、その瞬間……

 

ぱちん、と音がしてルフィの風船状態がしぼんでいく。

 

ゾロも竹が砕けて消え、ナミの雷光も静まっていった。サンジのうさ耳も消え、チョッパーの羽はふわりと消散、ブルックの生身は骨に戻る。

 

ルフィ「あ、戻った!やっと自由だー!」

 

ゾロ「ふぅ…重かった竹がようやく消えた。」

 

ナミ「助かった…でもあの雷、結構便利だったかも。」

 

サンジ「……くぅ、ナミさんに見られたバニー姿が消えてしまった……」

 

ナミ「いや、消えてよかったでしょ!」

 

サンジ「どうせなら、かわいがられたかった…」

 

チョッパー「お、俺も元に戻った!」

 

ロビン「あら、ちょっと残念ね…」

 

ウソップ「いや、何でお前が残念がってんだ?」

 

ブルック「あ、お肌が…また骨に…戻っちゃいました… ヨホホホ〜♪」

 

幽々子は満面の笑みを浮かべ、桜の下で言った。

 

幽々子「楽しかったわ。また来てね?今度はもっとたくさん料理をお願いするから♪」

 

妖夢「……どうせなら、遠慮してほしいみょん…。(-_-;)」

 

 

 

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その頃、コウジはというと、天神王国(インぺリス)のモニタールームにて、ポテチを貪りながら、ルフィたちの様子を見ていた。

 

コウジ「ふ~ん、それにしても結構よく出来てんじゃねぇか!」

 

リリス「あら、気に入った?」

 

コウジ「ああ、ただ…」

 

コウジは横目でグローバルをチラ見する。グローバルは不気味な笑みで此方を見ているようだった…

 

コウジ「彼奴の視線が一番気になんのだが…」

 

リリス「気のせいじゃない?」

 

コウジ「そうか?」

 

しかし、コウジは不気味な少年、グローバルよりもゲームの方が気になったため、モニターに目が行った。

 

 

 

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彼岸

 

 

静かな川面に舟を浮かべ、赤髪の船頭・小町が櫂を漕いでいた。麦わらの一味と妖夢は、揺れる船に身を預ける。

 

ルフィ「うおー!すげえ川だな!どこまで続いてんだ!?」

 

小町「三途の川だよ。ここを渡れば、閻魔様のところだ。」

 

ゾロ「……なんか嫌な響きだな。」

 

ナミ「縁起でもないわね。」

 

やがて川を渡り終えると、正面に立ちはだかるは六尺棒を手にした裁きの閻魔、四季映姫。

 

映姫「よく来ましたね。まずは…説教を受けてもらいます。」

 

ナミ「せ、説教!?」

 

妖夢「……覚悟して下さい。映姫様の説教は、最低でも1時間は続きます。」

 

ウソップ「い、一時間!?Σ(◎Д◎;)」

 

 

 

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映姫「ルフィさん、あなたは欲望のままに食べすぎです!暴食は不徳!」

 

ルフィ「えぇー!?だって肉はうまいんだぞ!」

 

ウソップ「いやいや、そういう問題じゃねぇだろ…」

 

映姫「ゾロさん、あなたはすぐに迷子になる!方向音痴は自己管理の欠如!」

 

ゾロ「チッ、ほっとけ。」

 

映姫「ナミさん!金銭欲が強すぎます!人の財布にまで欲望を伸ばしてはなりません!」

 

ナミ「……(財布をそっと隠す)」

 

ウソップ「おい…」

 

映姫「サンジさん!女性至上主義も度を越せば平等を欠くものです!」

 

サンジ「ああ、レディに叱ってもらえるなんてなんて幸せなんだ!!」

 

ゾロ「アホか」

 

映姫「チョッパーさん!医者としての自覚はあるようですが、自己評価が低すぎます!」

 

チョッパー「そ、そんなことねぇよバカヤロー!(照れ)」

 

映姫「ブルックさん!下ネタが多すぎます!死者としての品位を守りなさい!」

 

ブルック「ヨホホ!すみません、反省します……あ、パンツ見てもいいですか?」

 

映姫「駄目です!」

 

ウソップ「全然反省してねぇな、こりゃ…」

 

映姫「そして、ウソップさん!」

 

ウソップ「うげ…!あ、すいません…。持病の「説教を受けてはいけない病」が…」

 

映姫「舌抜きましょうか?」

 

ウソップ「いや~~~~!!!それだけはやめて~~~!!!」

 

こうして約1時間超えの説教を経て、やっと通行許可が下りた。

 

映姫「説教を耐えたあなた方に、月への道を開きましょう。」

 

ウソップ「あ~……死ぬかと思った~……」

 

妖夢「閻魔の前で嘘つくからだみょん…」

 

 

 

────────────────

 

 

 

 

 

 

光に包まれた一行は、気付けば白銀に輝く宮殿の前に立っていた。そこに現れたのは、月の女神・綿月姉妹。

 

豊姫「私たちが作ったダンジョンを、ぜひ攻略してほしいの。」

 

依姫「さあ、試されてください。」

 

ルフィ「よっしゃー!冒険だな!」

 

ゾロ「また迷路か……。」

 

ダンジョンは重力反転の部屋、幻影が映し出される鏡の廊下、月兎が操る仕掛け罠などが待ち構えていた。ゾロはまたもや逆方向へ進み、ナミの雷で強制的に呼び戻される。

 

ゾロ「ぐわっ!この女、容赦ねぇ!」

 

ナミ「これで少しは迷子直るでしょ!」

 

サンジは女性型の幻影に惑わされ、穴に落ちる。ブルックは骨だけに、骨格認証の仕掛け扉を素通りする。

 

数々の困難を乗り越え、一行はついにゴールへ到達した。

 

豊姫「見事です。あなた方の力、確かに見せていただきました。」

 

依姫「これで試練は終わりです。」

 

 

 

────────────────

 

 

 

鈴瑚「ダンジョンを抜けたご褒美に──はい、団子をどうぞ!」

 

清蘭「ただし、味はランダム。口に合うかは運次第だよ♪」

 

ルフィが真っ先にかぶりつく。

 

ルフィ「うんめぇーー!!」

 

ゾロ「……こっちは苦ぇ……」

 

ナミ「あ、私のはレモン味で美味しいわ。」

 

フランキー「コーラ味とは、乙じゃねぇか!」

 

さらに鈴瑚が笑顔で挑発する。

 

鈴瑚「さぁ、私たちより美味しい団子を作れるかな?」

 

サンジ「フッ、望むところだ!」

 

サンジが火を操りながら生地をこね、妖夢が竹串を器用に削り、ナミが味見を繰り返し、ルフィは邪魔しつつつまみ食い。完成した団子は月の兎達を驚かせるほどの美味しさだった。

 

清蘭「な、何これ!?もちもちで甘さも絶妙!」

 

鈴瑚「うぅ、負けたぁ……!」

 

結局、サンジの団子は月兎たちを唸らせ、見事勝負に勝利。

 

清蘭「約束通り、ロケットで送ってあげる!」

 

こうして一行は専用ロケットに乗り込み、命蓮寺へと帰還するのだった──。

 

 

 

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命蓮寺

 

 

聖「皆さん、心を静めましょう。煩悩を捨て、己を見つめるのです。」

 

静かな本堂の中。麦わら一味と妖夢は座禅を組み始めた。しばらくは静寂が続いたが、10分後──

 

寅丸「はい、20kg追加。」

 

どしん、と一人ひとりの足に重石が積まれる。

 

ウソップ「ひぃぃ!足がっ!折れるぅぅ!」

 

ブルック「は、はいぃ!!わ、私の…ほ、骨も直に効いていますぅぅ!!」

 

チョッパー「ま、まだ大丈夫……!」

 

ゾロ「ふん、修行なら望むところだ。」(目を閉じて余裕の表情)

 

サンジ「へ、こんな重みわけねぇぜ!」

 

ナミ「ロビン、こんな重いのによく本読めるわね…。」

 

ロビン「そう?普通じゃないかしら?」(汗かきながら、普通に読書)

 

ウソップ「ねぇよ!そんな本読む余裕!!」

 

さらに10分ごとに重石は増えていき、1時間後には120kgに。ゾロは汗を流しつつも真剣に耐え切り、ルフィは相変わらず平然、ウソップとチョッパーは半泣き、サンジはナミとロビンの前なので必死に耐えていた。

 

聖「よく耐えましたね……心と体、共に強くなりました。では、星蓮船で天界へお送りしましょう。」

 

ルフィ「へへっ、全然効かねぇな!」

 

フランキー「ああ、むしろ涼しいくらいだぜ!」

 

妖夢「お二人のは、反則だみょん…」

 

 

 

────────────────

 

 

 

ルフィ「すげぇ!空の上だー!」

 

ブルック「雲より高いなんて、骨まで震えます!」

 

ウソップ「あ~……なんかエネルの船思い出す…」

 

ナミ「……また高所。いやな予感しかしないわ。」

 

空を駆ける巨大な船、星蓮船。雲を割りながら上昇し、やがて輝く天界へ到着する。

 

 

 

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天界

 

 

 

天界の広場に待ち構えていたのは、天真爛漫そうな少女・比那名居天子だった。腰に緋想の剣、頭には桃をつけた帽子。

 

天子「よく来たわね!私の依頼は簡単。あなた達にサンドバッグになってほしいの!」

 

一味「はぁ!?」

 

天子は目を輝かせる。

 

天子「強い攻撃をされるのが好きなの!もっともっと、思いっきり殴ってぇぇ!」

 

全員沈黙。

 

ゾロ「……オイ、剣士同士だと思ったら、とんだドMだな。」

 

サンジ(くわえ煙草で冷静に)「悪ぃが俺は降りる。レディを殴れるわけねぇだろ。」

 

ナミ(にやり)「じゃあ……サンジくん、代わりに私のサンドバッグになってくれる?」

 

ロビン「私も参加していいかしら?」

 

サンジ「え!?は、はいぃぃぃ!!///」

 

その場でサンジがナミとロビンに殴られ蹴られ、幸せそうな悲鳴を上げる。

 

ゾロ「……似た者同士だな、天人とお前。」

 

サンジ「黙れマリモォォ!!この打ち付け来る度に込み上げてくるこの幸せ、お前にはわかるまい!」

 

ゾロ「一生わかりたくねぇよ!」

 

 

 

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ルフィ「いいのか?本気で殴るぞ!」

 

天子「来なさい!私を満足させて!」

 

ゾロ「ま、やりてぇってなら、やるしかねぇよな…」

 

ゴムゴムのピストル、バズーカ、ギア2、ギア3! 次々と技を繰り出すルフィ。ゾロも斬撃を放ち、チョッパーもランブルボールで変形しながら突撃。ブルックも音楽の剣技で攻撃し、天子は笑顔で受け止め続ける。

 

天子「もっとぉ!もっとぉぉ!!」

 

やがて、天子が満足そうに倒れ込み、満面の笑みを浮かべる。

 

天子「あぁ……最高だったわ。合格よ!」

 

天子は要石を空へ掲げると、光の道が天界から妖怪の山へと伸びていった。

 

ルフィ「おぉー!次はあっちだな!」

 

ゾロ「まだまだ先は長そうだな……」

 

ナミ「はぁ……なんで私達、こんなに振り回されてるのかしら。」

 

ブルック「ヨホホ!骨身に沁みる修行ですね!」

 

 

 

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妖怪の山

 

 

突如、山風が巻き起こり、ひらひらと紙が一味の頭上から舞い降りてきた。ルフィが一枚を拾い上げると、そこには大きく「号外!!!」の文字。

 

ルフィ「おっ、新聞か!……ん?俺の写真でっけぇな!」

 

記事には「謎の大食い宇宙人、白玉楼を襲撃!」と見出しが躍っていた。

 

ナミ「襲撃って……ただ食べただけでしょうが!」

 

別の記事には、ゾロが竹になった時の姿が載っており、「新種の付喪神か!?竹男の謎!」と大げさに書かれていた。

 

ゾロ「ふざけんな。……竹男ってなんだ。」

 

ブルック「ヨホホ!写真写りは意外と凛々しいですよ!」

 

サンジが自分の記事を食い入るように見ていた。

 

女心を射抜くバニー紳士、妖怪の山に現る!

 

その横には、文が撮ったであろうハートマークつきの写真。

 

サンジ「こ、これは……!俺に対する恋文こいぶみか!?」

 

ウソップ「いやいやいや!どう見てもパパラッチ記事だろ!」

 

妖夢「……あの、どこをどう読んだら恋文なんですか……?」

 

ゾロ「果てしない妄想バカだな、此奴…」

 

文が風のように現れ、にこりと笑った。

 

文「あら、楽しんでいただけて何よりです♪ 号外はサービスですから!」

 

 

 

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守矢神社

 

 

山を登り切ると、立派な神社がそびえていた。巫女装束の少女――東風谷早苗が境内で待っていた。

 

早苗「ようこそ!外の世界から来た皆さんですよね? 最近流行っているものをぜひ見せてください!」

 

フランキーが胸を張る。

 

フランキー「へっ、任せな!今フランキー将軍見せてやるぜ!」

 

ガシャンガシャンとその場で資材を組み立て、数分後には等身大ロボが完成。

 

早苗「わぁぁぁぁ!!これが噂に聞く、フランキー将軍!最高です!すごすぎます!!」

 

目を輝かせて飛び跳ねる早苗。

 

ルフィ「スゲェ〜〜!俺も欲ッスィ〜イ」

 

早苗はさらに色紙を取り出し、差し出した。

 

早苗「ぜひ、サインもいただけませんか? 宝物にします!」

 

ルフィ「おお、いいぞ!」

 

ゾロ「…たく、仕方ねぇな…」

 

ウソップ「人気者ってのは、辛えもんだな…!(得意気)」

 

一味はそれぞれペンを取り、色紙にサインを書き始める。

 

ナミ「じゃ!1サインにつき1万ベリーね。」

 

ルフィ「ええっ!?金取るのかよ!」

 

ゾロ「相変わらず、がめついな。」

 

ウソップ「完全に商売だなこれ…」

 

しかし、早苗は満面の笑みで財布を取り出した。

 

早苗「はい!喜んでお支払いします!」

 

一味全員「えぇぇぇぇぇぇ!?」

 

サンジ「ナミさんっ、俺も1枚!!」

 

ゾロ「てめぇはいいだろ。」

 

サンジ「ああ!?」

 

ブルック「早苗さん、あなたのパンツ、見せてもらってもよろしいでしょうか?」

 

早苗「いいですよ! はいっ!!」

 

早苗は素直に応じ、青いスカートを思い切りオープンする。スカートの中からは緑色の御来光が…!

 

ブルック「ああ…これが、守矢の巫女さんのパンツですか……」

 

サンジ「ありがたや、ありがたや…(拝む)」

 

ウソップ「いやぁ…まさか、巫女さんのパンツを拝める日が来るとは夢にも思わなかったぜ…」

 

ルフィ「ナムナム…」

 

ブルック、サンジは涙を流し、ウソップとルフィ、チョッパーも何故かちゃっかりと真剣に拝み始める。

 

ナミ「何、この光景……」

 

ゾロ「アホの宗教だな…」

 

妖夢「早苗さんは、サービス旺盛ですから…参拝客のためなら一肌脱げる性分なんだみょん。」

 

フランキー「Oh!ナイスハレンチ!」

 

 

 

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秋の畑

 

 

 

秋穂子「やっほー!通りかかった皆さん、ちょっと手伝ってくれませんか?」

 

ルフィ「おお、畑だ!いいぞ、食い物なら任せろ!」

 

チョッパー「わー、どんなのが採れるのかな!?天使の羽みたいな野菜とか!」

 

ゾロ「……秋の産物か…。少し興味が沸いてきた。」

 

サンジ「俺はコックとして秋の食い物を目の前に逃す訳にはいかねぇ!しかも、レディ達の頼みとありゃ、尚更だ!」

 

秋穂子「じゃあ、これがトマトね。いっぱい採ってね!」

 

ルフィ「任せろ!バリバリ採って来てやるー!」

 

ウソップ「うわっ、このかぼちゃ、でっけぇな……!」

 

秋静葉「次はさつまいもよ。よいしょっと、掘ってね。」

 

ナミ「ふぅ……思ったより重いわね。」

 

妖夢「……罠とか仕掛けられてないですよね?」

 

秋穂子「大丈夫よ。ほら、みんなで協力すれば早いよ!」

 

ルフィ「よーし、もっと採るぞー!」

 

ブルック「ヨホホホホホ、この後の秋のごちそう……楽しみですね!」

 

 

 

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畑の隣に作られた小さな木造の休憩所。秋姉妹が手際よく鍋を振り、収穫した作物は秋姉妹とサンジの手によって、次々と料理に変えていった。

 

秋穂子「はい、みんな!今日採れた作物で作った秋のごちそうよ!」

 

ルフィ「おおー!全部うまそうだな!」

 

ナミ「色合いもきれいね……さすが、秋姉妹。」

 

チョッパー「わあ、かぼちゃスープにサツマイモのグラタン……全部美味しそう!」

 

秋穂子「サンジさんも手伝ってくれたからね。」

 

サンジ「さあ、みんな食え、まずは秋のレディ達からのかぼちゃのスープからだ!」

 

ルフィは顔をほころばせ、両手でスープをすくいあげる。

 

ルフィ「うめぇぇ!!甘くて濃厚だ!」

 

ゾロ(無言で箸を進めつつ)「……味は確かにいい。」

 

ブルック「ヨホホ!このグラタンも絶品!骨身に染みますね〜……!」

 

秋静葉はにっこり微笑み、みんなの食べっぷりを見守る。

 

秋静葉「どう?みんな喜んでくれてる?」

 

ルフィ「もちろんだ!全部うまいぞ!」

 

チョッパー「うん、自然の味がそのまま生きてる感じ!」

 

ナミ「穂子さん達、本当にありがとう。こんなに美味しいごちそう、久しぶりに食べたわ。」

 

フランキー「おう!体の髄まで喜んでるぜ!ス〜〜〜パ〜〜〜!!」

 

一味が笑いながら食べる間、秋姉妹も楽しそうに鍋を振り、調味料を足していく。日差しに照らされた畑と休憩所は、まるで穏やかな秋の絵画のようだった。

 

秋穂子「さあ、これで今日の仕事も大成功ね!」

 

秋静葉「また次の季節も一緒に美味しいものを作ろうね!」

 

一味は大満足で箸を置き、次の目的地を話し合いながら、秋の香りに包まれた休憩所を後にした。

 

 

 

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玄武の沢

 

 

霧深い森の道。突然、渦を巻くように黒い気配が一帯を覆った。

 

妖夢「……この気配、厄ですね。皆さん気をつけてみょん。」

 

雛「ふふ……不幸を集める私の周りに近づくなんて、勇気あるわね。」

 

不気味に微笑む雛の周囲で、黒い布のような厄が漂う。

 

ウソップ「ひ、ひぃぃ!?なんだよこれ、ベタベタまとわりついてくる!ああっ、足がもつれた!腰をひねった!ぎゃああ、頭ぶつけたー!!」

 

チョッパー「大丈夫か!ウソップー!!」

 

ナミ「ちょっと、アンタ厄引き寄せすぎでしょ!」

 

雛「……あら、本当に運が悪いのね。」

 

ルフィ「厄なんてぶっ飛ばせばいいんだろ!?」

 

ルフィの瞳がギラリと光り、周囲に覇王色の覇気が炸裂する。黒い渦が一瞬で吹き飛び、澄んだ空気が戻った。

 

雛「……へぇ、力で厄を払うなんて。面白い人たちね。」

 

ゾロ「あいつは大抵、力でどうにかするからな。」

 

ウソップ(ガクガク蹲る)「厄コワイ、厄コワイ、厄コワイ……

 

 

 

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厄の渦を抜けると、小さな橋のたもとに赤ら顔の少女が盃片手に腰掛けていた。

 

萃香「おー、旅の衆か!酒、飲んでけ!萃める酒は格別だぞ!」

 

ゾロ「お!そりゃあ、いいな。盃よこせ。」

 

サンジ「…たく、このクソ酒剣士は……」

 

だが、すでにゾロは盃を手にし、萃香と酒を酌み交わしていた。

 

萃香「ははっ!やるな!飲みっぷりが気に入ったぞ!」

 

ゾロ「お前こそ、小さい体で強ぇ酒だな。」

 

杯が何度も交わされ、笑い声が響く。

 

妖夢「……大丈夫なのかみょん?あの二人……」

 

ナミ「放っときなさい、あれはもう同類よ。」

 

 

 

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さらに進むと、川辺で河童たちが円陣を組み、どすこい!と声を合わせていた。にとりが中心で号令をかけている。

 

にとり「おや?見物か?だったらついでに相撲で勝負だ!」

 

ウソップ「相撲か!よぉし、やってやる!こう見えて俺、昔は大相撲の神と呼ばれる程強ぇんだ!」

 

威勢よく飛び出したウソップだったが――

 

河童A「どすこい!」

 

ウソップ「ぐえええぇぇっ!?」

 

チョッパー「えええぇぇぇ〜〜〜!!!?開始3秒で負けた〜〜〜!!!?」

 

ナミ「何が大相撲の神よ……(-_-;)」

 

ゾロ「ちったぁ踏ん張れ、腰抜け!」

 

次にフランキーが前に出る。

 

フランキー「スーーパー!河童との相撲、受けて立つぜ!」

 

河童たちの押しに負けず、鎖の力で押し返す。

 

にとり「うわっ!?強っ!」

 

続いてルフィが挑む。

 

ルフィ「ゴムゴムの〜、灰熊銃!」

 

あっという間に数匹の河童が場外へ。

 

河童たち「うわー!開始3秒で場外へ!」

 

ウソップ「ルフィ、さすがにやり過ぎだ!」

 

ルフィ「へへ、悪ぃ!」

 

にとり「くぅ~、やるなぁ!でも面白かった!アンタたち、最高だ!」

 

川辺は笑い声に包まれ、和気あいあいとした空気に変わった。

 

 

 

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にとラボ

 

 

 

にとり「特別に見せてやるよ。これが私の秘密基地、《にとラボ》だ!」

 

鉄と水晶で組まれた奇妙なアスレチック施設が広がり、怪盗スーツに身を包んだにとりが挑発的に笑う。

 

にとり「お宝が欲しければ、ここを突破してみな!」

 

網をよじ登り、レーザーをくぐり、跳ね橋を渡る。まるで近未来の冒険映画のようだった。

 

ルフィ「うおおーっ!すげぇ!楽しい!」

 

フランキー「スーパーメカトレーニングじゃねぇか!」

 

チョッパー「わぁぁ!本物の秘密研究所だぁ!」

 

ブルック「イ・カ・ス〜〜〜!!!」

 

四人は子供のように歓声を上げ、最後に到達した宝箱を開けた。

 

中には光沢のあるハイテク機器が収められている。

 

ウソップ「こ、これは……!未来の兵器!?いや、夢のガジェットだぁぁ!」

 

目を輝かせて感涙する男性陣。

 

しかし、その横で──

 

ナミ「……どうでもいい。」

 

ロビン「ふふ、こういうのは男の子の世界ね。」

 

二人の女性陣は完全に上の空だった。

 

ハイテクアイテムを抱え喜ぶ一味の前で、突然ラボの床に魔方陣が浮かび上がり、禍々しい扉が開いた。

 

にとり「おっと……!装置の暴走か!?いや、これは……魔界への通路だ!」

 

黒い風が吹き抜け、奥から不穏な気配が漂う。

 

ウソップ「ま、魔界!?だめだ!俺は昔から魔界に行ってはいけない病なんだぁぁ!!」

 

全力でしがみつくウソップ。

 

ルフィ「冒険の匂いがする!」

 

ゾロ「魔界か…面白そうだ!」

 

ロビン「私も、こういうの好きよ♥」

 

サンジ「ロビンちゃんが行くなら俺も行く!!♥♥」

 

仲間たちはウソップの仮病を完全にスルーして、ずんずんと扉の方へ進んでいった。

 

ウソップ「うぉい!お前らぁぁぁ!!俺の病気をスルーするなぁぁぁ!!」

 

ウソップも即座に起き上がり、元気よくルフィ達の後を着いていった

 

 

 

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魔界

 

 

 

紫の雷が走り、足元は溶岩のように赤く光る。天井の高い大広間に、六人の魔界の住人が並び立つ。ユキとマイ、幻月と無月、夢子、そして神綺――。

 

神綺「ようこそ魔界へ。此処では我ら魔界の住人と戦ってもらう。…でなければ先へは進めんぞ。」

 

その言葉と同時に、光と闇の弾幕が嵐のように広がった。

 

ルフィ「しししし!面白くなってきた!」

 

ウソップ「あ~…まだ魔界で戦ってはいけない病が…」

 

フランキー「だらしがねぇな…。シャンとしやがれ!」

 

 

 

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第一回戦 ユキ&マイ

 

 

 

黒魔術のユキが闇の炎を引っ切り無しにばら撒き、白魔術のマイが光のレーザーを放つ。

 

ウソップ「ぎゃああっ!あんなの避けられるかぁ!」

 

ナミ「落ち着いて!にとりのアイテム使うのよ!」

 

ナミは「雷反射ミラー」を展開。光弾が鏡に当たって跳ね返り、ユキとマイの間を乱す。

 

ブルック「では私も!ソウルソング・ハーモニーッ!」

 

にとり製の「音響増幅スピーカー」をギターに接続、ソウル音波が闇の炎を打ち消す。

 

ユキ「なっ……音で魔術がかき消される!?」

 

その隙を狙い、ウソップが「にとり式・マジックネット弾」を発射。

 

ウソップ「くらえ!特製・捕縛ネットォ!」

 

マイ「ひゃっ!?動けない!」

 

ユキが苦し紛れに弾幕が放つが、サンジが仲間の前に立ち、防御一筋で蹴り払う。

 

サンジ「俺は女を蹴る事は出来ねぇが…女以外のものなら蹴ることは出来る!」

 

サンジのあまりにクサすぎる決め台詞にユキとマイは戦意を失った。

 

 

 

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第2回戦 幻月&無月

 

 

 

血のように赤い月光を背負い、殺戮姉妹が舞い降りる。

 

幻月「発狂の宴に、骨まで燃やし尽くそう!」

 

無月「お姉さま、楽しみましょう。」

 

無数の殺意ある弾幕が地を裂き、空を焼く。

 

妖夢「みんな、気をつけるみょん!幻月は《発狂》を解き放つと悪魔の力が跳ね上がるんだみょん!」

 

フランキー「そんなもん、こっちのスーパーメカで受け止めてやるぜ!」

 

にとり製「強化外骨格」を纏い、砲撃を正面から受け止める。

 

チョッパー「俺だって仲間を守る!重量強化!」

 

にとりアイテム「重力アーム」を使い、飛来する弾を叩き落とす。

 

ロビン「……数が多いわね。だったら…百花繚乱(シエンフルール)!」地面と壁から咲く腕が、殺戮弾幕を薙ぎ払う。

 

だが幻月が叫ぶ。

 

幻月「発狂――解放ッ!!」

 

彼女の弾幕は黒い嵐となり、全方位から襲いかかる。

 

妖夢「スペルカード発動!!【人鬼】未来永劫斬!!」

 

楼観剣と白楼剣を抜き放ち、二つの月影を断ち切るように斬撃を放つ。ロビンの腕とチョッパーの重量コングが加わり、最後はフランキー砲で吹き飛ばした。

 

無月「……久々に楽しかった。」

 

幻月「退屈はしなかった……。」

 

姉妹は静かに闇に消えた。

 

 

 

────────────────

 

 

 

最終戦 神綺&夢子

 

 

夢子「この剣、受け止めてみせよ!」

 

神綺「……全ての力を見せるがいい、人間。」

 

巨大な魔法陣から無限に放たれる光弾。ルフィとゾロが前に出る。

 

ルフィ「おれが前に行く!ゾロ、斬りまくれ!」

 

ルフィはにとり製「ゴム反射手袋」で弾幕を弾き返し、ゾロは三刀流で迫る剣閃を打ち破った。

 

ルフィ「ギア2!ゴムゴムの――JET銃乱打!!」

 

ゾロ「一大・三千・大千・世界!!!」

 

無数の拳と剣が交差し、夢子の剣を打ち砕き、神綺の魔法陣を割る。

 

最後の衝撃波が広間を吹き抜け、戦場に沈黙が訪れた。

 

神綺「……よくぞここまで。汝らの力、確かに受け取った。」

 

夢子「敗北もまた、剣士の糧か……。」

 

二人が霧のように消えると、床に巨大な紋章が浮かび上がり、地霊殿へ続く扉が開いた。

 

 

 

────────────────

 

 

 

地霊殿

 

 

闇に覆われた地霊殿の中、さとりが座す玉座の前に麦わらの一味と妖夢が立つ。

 

さとり「さあ、心の内を暴露してもらいましょうか。」

 

こいし「……そして私からは、みんなにしかわからない秘密を暴露するね。」

 

ルフィが無邪気に笑う。

 

ルフィ「おお!なんか面白そうだな!」

 

ナミ「ルフィ……楽しみすぎよ……」

 

こいしは、無意識にしていた麦わらの一味の仕草を次々と指摘していく。

 

こいし「ゾロって、戦闘中に目を細める癖があるんだよね。」

 

ゾロ「なっ……あれは集中のポーズだ!」

 

さとり、サンジの心の中を覗いた瞬間、頬が真っ赤に染まる。

 

サンジ(心の中で)「さとり様の美しさは、この世の宝……いや、光……いやいや、すごい……!」

 

さとり「……え、ええと……あの、サンジさん……あなた……」

 

サンジ「はい、これは貴方へのラブレターです!!❤

 

ゾロ「此奴は心の中までお花畑かよ。」

 

 

 

────────────────

 

 

 

旧地獄

 

 

火車のように熱い湯気が立ち込める浴場。お燐が手作りの特製弁当を差し出す。

 

お燐「さあ、召し上がれ。特製だよ。」

 

ルフィ「うまそう!いただきます!」

 

箸を進め、ルフィは一口で頬張る。

 

ルフィ「う、うめぇぇ!」

 

ロビン「ちなみに、このお肉は…」

 

お燐「フフフ……人肉です」

 

ウソップ・ナミ「じ、人肉ゥ!?Σ(◎Д◎;)」

 

ロビン「……なるほど、初めて食べるけれど……食感と旨味のバランスが独特ね。香ばしさの中にしっとりとしたコク……」

 

サンジ「なるほど…地獄ならではの味か…。」

 

ウソップ「う、うぇ……俺、無理だ……(-_-;)」

 

ナミ「私も、パス…」

 

ルフィ「ふ~ん、でもうまいからいいや!」

 

 

 

────────────────

 

 

 

その後、温泉へ移動する一行。

 

ルフィ「スッゲェ~!温泉だ!温泉!」

 

ウソップ「うお~!豪華だ!豪華!」

 

湯気の向こうで、ルフィとウソップがはしゃぎ出す。

 

一方でサンジとブルックは障壁をよじ登り、ナミとロビン、妖夢の裸を覗こうとする。しかし、そこにタライがサンジ達を直撃。

 

ナミ「簡単に覗けると思った?」

 

女湯の所には山のように積み重なったタライが置かれていた

 

サンジ「くっ…だが、俺は諦めねぇ!」

 

ブルック「ヨホホホホ!では、私も負けてられませんね!あの壁の向こうにお宝があるならば!」

 

妖夢「……さっさと逃げるんだみょん!」

 

妖夢もタライを投げ、男子勢を追い立てる。しかし、サンジとブルックは何度タライで撃ち落とされても、諦めることなく塀から顔をのぞかせ続ける。

 

ルフィ「おい!なんだかおもしろそうな事やってんぞ!」

 

ウソップ「お、おい!タライがこっちまで飛んで来てんぞ!」

 

フランキー「ほう、サバイバル合戦ってとこか? なら、俺たちはタライの排除だな」

 

チョッパー「おお、男と女の対抗戦か?楽しそうだな~…」

 

女湯サバイバル対抗戦はしばらく続いた。

 

ゾロ「何やってんだか… くだらねぇ…!」

 

 

 

────────────────

 

 

 

 

 

 

博麗神社 ゴール

 

 

博麗神社の鳥居をくぐると、長い旅の終わりを告げる静けさが漂う。一行は、疲れながらも達成感に満ちた顔をして境内に集まった。

 

霊夢「ふん……ついにここがゴールね。」

 

魔理沙「いやー、長かったけど楽しかったぜ。」

 

さとり「皆さん、本当に頑張ったわね。心の暴露から温泉、魔界まで……全てクリアできるとは思わなかったわ。」

 

こいし「うんうん、無意識にやってたことまで見えちゃったけど、皆楽しそうだったからOKだね。」

 

永琳「薬の影響も抜けて、皆元に戻ったみたいね。安心したわ。」

 

勇義「あの女湯サバイバルには笑った!久しぶりにいいもん見れた!」

 

お燐「特製弁当の人肉も……まぁ、皆さん完食してくれたようで何よりです。」

 

秋姉妹(秋穂子・秋静葉)「収穫した作物もちゃんと活用してもらえてよかったです。料理の腕も上がりましたね。」

 

映姫「長い説教も皆きちんと聞いてくれてましたね。」

 

優曇華「竹林の試練も無事クリア。てゐもお手上げだったようね。」

 

妖夢「皆、よくやったみょん。」

 

神社の境内に長机が並べられ、各地で得た食材や料理が振る舞われる。麦わらの一味と妖夢は笑顔で箸を取り、談笑しながら食事を楽しむ。

 

霊夢「さあ、食べて飲んで、旅の思い出を語りなさい。」

 

魔理沙「カップケーキと怪しい薬草の混ぜ物は俺が持ってきたぜ!」(もちろん本物の魔法材料だ)

 

ルフィ「うめぇ!」

 

チョッパー「俺も楽しかったぞ!」

 

ルフィは仲間と笑い、ナミは笑顔で杯を重ね、ゾロはいつものように少し離れて酒を楽しむ。ロビンは皆の物語を聞きながら、新たな史料の断片を頭の中に収めていく。

 

サンジ「俺は……女湯サバイバルだけで十分刺激的だったぜ……」

 

ブルック「フフフ、奇妙な旅路でしたが、良い思い出になりましたね。」

 

 

 




コウジ「いやぁ~、楽しかった!ウチとしても好みだ」

リリス「そうでしょ!そうでしょ!」

グローバル「楽しんでいただいてなり寄りだよ!」

グローバルは両手を広げてコウジに近寄る

コウジ「ところで、さっきからウチをジロジロ見てたんだが、ウチになんか用でもあったんか?」

グローバル「な~に、ただ単に尊敬の眼差しを向けてただけだよ!」

コウジ「……そうなのか?(とてもそうには思えんが…)」

しかし、不気味に微笑むグローバルを見てコウジは思わずたじろいだ。

コウジ「まあ、ゲーム自体は面白かった!またやるんだろ!」

グローバル「ああ」

コウジはグローバルと握手を交わした
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