幻想郷巡り旅ゲーム   作:マスターコウジ

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天神王国



クローバー「やあやあやあ、さっそくやって来ました!幻想郷巡りゲーム。ゲーム進行はこの私、クローバーがお送りいたします!」

コウジ「ク、クローバー?」

モニタールームにて、碇ゲンドウのような立ち振る舞いで司会進行しているのはハゲ頭の小坊主だった。

コウジ「なあ、あれっていたっけ?」

リリス「ああ、あれ、ゲームマスターよ。」

コウジ「ゲームマスター? え?いや、ゲームマスターって…たしか、グローバル言わなかったっけ?」

リリス「ああ、言ってなかったっけ? ゲームに引き込む程度の能力…人や物、場所など全部ゲーム仕様にして組み込める能力だってこと。当然、自分もゲーム仕様のキャラとして組み込むことができるってこと…」

コウジ「初耳だわ!え?じゃあ、彼奴同一人物ってことか?」

リリス「そういうこと!」

クローバー「さ、今回の挑戦者チャレンジャーは…」










幻想郷巡りゲーム るろうに剣心編

博麗神社

 

 

 

剣心「……ここは、懐かしいでござるな。ほんの少し前のことのように思えるでござる。」

 

薫「本当にね……まさか、また来ることになるなんて。」

 

左之助「へっ、また面倒ごとに巻き込まれるんじゃねぇのか?ここに来るとよ。」

 

弥彦「でも面白そうじゃん! 俺だって腕を試せるかも!」

 

操「幻想郷は驚きの連続だからねぇ! 前みたいにまたワクワクさせてもらうよ!」

 

恵(小さく笑いながら)「……無茶だけはしないでくださいね。」

 

そんなやり取りに、紫がひらりと現れる。

 

恵「……やっぱり、この旅を企画したのは紫さんなんですか?」

 

紫(扇子で口元を隠しながら微笑む)

「そうよ。最近の幻想郷は少し退屈でね。あなた達外の世界の人間が来てくれた方が、刺激があって楽しいの。」

 

操「相変わらず気まぐれですね、紫さんは!」

 

神社の拝殿の前には、変わらぬ姿の巫女――博麗霊夢が座っていた。

 

蒼紫(目を細めて)「……あの巫女の気配は変わらんようだな。」

 

霊夢「あら、また来たのね。……で、ここを通るならお賽銭は当然入れてもらうわよ?」

 

剣心「……やはり、拝むには賽銭が必要でござるか。」

 

霊夢「当たり前でしょ。特に今回は“旅の加護”が掛かってるんだから、気前よく出してくれないと困るのよ。」

 

左之助「へっ、まるでカツアゲだな。」

 

霊夢「何か言った?」(睨み)

 

左之助「な、なんでもねぇ!」

 

薫「霊夢さん、いくらぐらい入れればいいんですか?」

 

霊夢「……“1000円以上”かしらね。それ以下じゃ、加護なんて無理。」

 

弥彦「千円!? ぼったくりだろ!」

 

剣心(苦笑しながら財布を取り出す)「ここは素直に払っておいた方が無難でござるよ、弥彦。」

 

恵(ため息)「まったく……。でも、こういうのもこの土地らしいわね。」

 

蒼紫「無駄な出費ではない。ここでの加護が、この先の戦いを左右するのだからな。」

 

剣心が1000円札を、薫と恵もそれぞれ硬貨を入れ、ジャラリと音が響く。

 

霊夢「ふふ……気前がいいじゃない。よし、特別に強めの加護をかけてあげるわ。」

 

操「やった!これで旅も安心!」

 

剣心「では、行ってくる!」

 

剣心達は石段を降りて行った。

 

 

 

──────────────

 

 

 

 

 

 

人里

 

 

 

穏やかな日差しが差し込む人里。にぎやかな声が飛び交う通りの一角で、剣心たちは二人の少女に呼び止められた。

 

阿求「あ、あなた方……もしや、以前に幻想郷に来られた方々ですね?」

 

剣心「左様でござるな。……お久しぶりにござる。」

 

小鈴「ちょうど良かった! 新しい小説が出来たんです。ぜひ見てもらいたいんです!」

 

少女が差し出した冊子を薫が手に取り、ぱらぱらとめくる。途端に顔が真っ赤に染まった。

 

薫「な、なにこれ!? いきなりイチャイチャしてるじゃない!」

 

弥彦「なっ!? 何だこれ……!?///」

 

左之助(横からひったくり)「おおっ、なんだなんだ……! って、な、なぁ!? これって……!」

 

操(覗き込み)「あっはは! これBLじゃん! すっごいね! 阿求さんと小鈴さんが書いたの?」

 

小鈴「えへへ、恋愛小説って奥が深いんですよ? 読んでるだけでドキドキするんです!」

 

阿求「頼めばオリジナルの本を作って差し上げますよ。お好きな相手とのイチャラブ……なんでも。」

 

操「なんでも?」

 

左之助「へぇ~…おい、薫。お前と剣心の話で書いてもらったら面白ぇんじゃねぇの?(ニヤニヤ)」

 

薫「さ、左之助ェェーーー!!/// なに言ってるの!? べ、別にそ、そんなの必要ないでしょ!」

 

剣心(苦笑して)「……拙者は遠慮しておくでござる。」

 

蒼紫「くだらん。」(すぐに視線を逸らす)

 

恵(意味深に笑って)「……ゴールしてからのお楽しみ、というのも悪くないわね。」

 

 

 

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次に訪れたのは、寺子屋。白い帽子をかぶった女性が、子供たちの前で立ち上がっていた。

 

慧音「あら、あなた方は……。また幻想郷に来たのだな。」

 

剣心「お久しぶりにござる、慧音殿。」

 

慧音「丁度良かった。急ですまないが、代わりに教師をお願いできるか?」

 

薫「なるほど、教師代行ですね! 任せてください!」

 

弥彦「おっ、だったらオレも手伝う!」

 

左之助「教師代行ぉ? 俺にできることあんのかよ?」

 

慧音「ジャンルは問わん。剣術でも、算術でも、歴史でも。子供たちに役立つことを教えてくれれば。」

 

操「よーし、あたしは忍術教えるよ!」

 

蒼紫「勝手に遊ぶな。……私は歴史を。」

 

恵「私は……そうね、薬学や人体のことを少し。」

 

剣心「では拙者は、剣を持たぬ者でも身を守れる心得を。」

 

──そして授業が始まった。

 

子供たちは目を輝かせながら薫の剣術指南を受け、操のアクロバットに歓声を上げ、恵の真面目な話に感心し、蒼紫の冷静な講義に静まり返る。

 

左之助は「喧嘩必勝法だ!」と張り切って拳を振るい、弥彦は「俺だって!」と真似をし、場はにぎやかに沸いた。

 

慧音「……ありがとう。子供たちも楽しそうだった。」

 

剣心「いえ、拙者たちも貴重な体験をさせてもらったでござる。」

 

慧音は満足げに頷いた

 

 

 

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太陽の畑

 

 

一面に広がる鮮やかなひまわり畑。幻想郷でも特に美しい景色に、剣心たちは思わず足を止めた。その中央に立つのは、日傘を差した一人の女性――幽香だった。

 

幽香「あら……また面白そうな人たちが来たわね。ようこそ、太陽の畑へ。」

 

剣心「これは見事な花畑にござるな。拙者、心が和むでござる。」

 

幽香「そう言ってくれるのは嬉しいけれど……お花たちのお世話、手伝ってもらえるかしら?」

 

薫「お世話……ですか? 草取りとか、水やりとか?」

 

幽香「ええ。ひまわりたちがもっと元気になるように。優しく触れてあげて。」

 

剣心は静かに土をならし、薫と弥彦は水やりを始める。操はひまわりの花に話しかけ、左之助は力任せに草を引っこ抜いて泥だらけになった。

 

左之助「ははっ! 力仕事は任せな!」

 

操「ちょっと乱暴すぎるってば! お花がびっくりしてるよ!」

 

蒼紫(黙って花の茎を支え直し)「……乱れる。」

 

恵「やっぱり植物も生き物なのね……茎の色から健康状態も分かるわ。」

 

幽香(微笑しながら)「ふふ……あなたたち、なかなか悪くないわ。お花たちも喜んでる。」

 

花畑に風が吹き抜け、ひまわりが一斉に太陽へと顔を向けた。

 

剣心「自然は偉大にござるな。」

 

幽香「その心を忘れなければ……あなたたちは強く、そして優しくいられるわ。」

 

 

 

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霧の湖

 

 

 

畑を後にし、剣心たちは霧の湖へ向かった。湖面には濃い霧が漂い、視界が悪い。やがて、霧の中から小さな影がふらふらと現れた。

 

ルーミア「あー……お腹すいたー。なんか食べたいなぁ……。」

 

弥彦「わっ!? なんだよアイツ!」

 

操「子供っぽいけど……すごい気配するよ?」

 

剣心「……気を付けるでござる。あれはただの子供ではない。」

 

ルーミアはじっと剣心たちを見つめ、涎を垂らしながら呟いた。

 

ルーミア「食べ物ないの? ……じゃあ、目の前にいるの食べちゃってもいいよね?」

 

左之助「うおお!? いきなり食われてたまっかよ!」

 

薫「た、大変! なにか食べ物を!」

 

慌てて弥彦と操が持ち物を漁り、握り飯や干し肉を差し出す。

 

ルーミア(パクパク食べながら)「んー! おいしいー! ありがとー!」

 

剣心(ふぅと息をついて)「危うく拙者たちが食べられるところでござったな……。」

 

弥彦「マジでやべぇよあの子……!」

 

恵「でも……食べてる時の顔は、普通の女の子ね。」

 

ルーミア「ありがとー! じゃあ、またねー!」

 

そう言ってふらふらと霧の中に消えていった。

 

左之助「……まったく、胃が痛ぇわ。」

 

剣心「ふむ……ここもまた、油断ならぬ土地にござるな。」

 

 

 

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紅魔館

 

 

赤い西洋館を前に、剣心たちは思わず息を呑んだ。圧倒的な存在感と、不気味さを漂わせる建物。扉を開けると、そこに待ち受けていたのは小柄な吸血鬼――紅魔館の主、レミリアだった。

 

レミリア「ようこそ、紅魔館へ。ふふ……面白い客人ね。」

 

剣心「拙者たちは旅の者。ご依頼を伺いに参ったでござる。」

 

レミリア(口元に手を添え)「依頼、ね……。そうね、私の力であなたたちの運命を“占ってあげる”わ。」

 

彼女の紅い瞳が光り、空気が張り詰める。剣心は静かに目を閉じ、その占いを受け入れた。

 

レミリア「……見えるわ。あなたの未来は……血と剣に満ちている。でも、その剣は“守るための剣”よ。」

 

剣心(小さく微笑み)「それが拙者の歩む道にござるな。」

 

 

 

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その時、背後から不気味な気配が迫る。振り返ると、虹色の羽根を持つ少女――フランドール・スカーレットがにやりと笑っていた。

 

フラン「ねぇ……遊ぼ? 壊れるまで。」

 

薫「ひっ……!? な、なに、この子……!」

 

操「ただの子供じゃない! 危ない!」

 

フランの放つ気配は狂気そのもの。剣心は即座に刀を抜き、構えを取る。

 

剣心「……その遊び、拙者が相手になろう。」

 

フラン(瞳を輝かせ)「うん! 本気でね!」

 

館の大広間が一瞬で戦場に変わる。剣心とフランが互いに踏み込み、凄まじい剣撃と魔弾がぶつかり合った。

 

左之助「おいおい! 剣心がガキ相手に本気出してやがる……!」

 

蒼紫(冷静に見つめ)「いや、あれは子供ではない。あれは化け物だ。」

 

フランは楽しげに笑いながら、破壊の弾幕を撒き散らす。剣心は紙一重でかわし、抜刀術の一閃を放つ。

 

剣心「飛天御剣流――龍槌閃っ!」

 

閃光のごとき一撃がフランの弾幕を切り裂き、彼女の前に迫る。フランは一瞬目を見開き――そして満面の笑みを浮かべた。

 

フラン「すっごーい! 楽しいっ!」

 

そのまま満足したのか、彼女はぴょんと飛び退き、笑いながら消えていった。

 

薫(胸を押さえながら)「……心臓に悪すぎるわよ……。」

 

 

 

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戦いの直後、静かに現れたのは咲夜だった。銀のメイド服を纏い、冷ややかに一礼する。

 

咲夜「……騒がせてしまって申し訳ございません。ところで――お客様。ついでに館の掃除を手伝っていただけますか?」

 

左之助「はぁ!? 掃除ぃ!?」

 

操「戦った直後に掃除って、あんまりだよ!」

 

蒼紫「……だが、依頼ならば受けるしかあるまい。」

 

渋々掃除を始める剣心たち。弥彦と操はモップを手に走り回り、薫と恵は窓を拭く。左之助は力任せに床を磨きすぎて穴を開け、咲夜に冷たい視線を浴びた。

 

咲夜「……ため息しか出ませんね。」

 

左之助「わ、悪ぃ!」

 

剣心「……やれやれ、戦いより骨が折れるでござるな。」

 

 

 

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掃除を終えると、レミリアが優雅に拍手した。

 

レミリア「ふふ、なかなか面白い時間だったわ。あなたたち、幻想郷を回るにふさわしい客人ね。」

 

紅魔館を後にする剣心たち。背後では、まだフランの楽しげな笑い声が響いていた。

 

 

 

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魔法の森

 

 

薄暗く、湿った空気の漂う森。木々の間に怪しげな光を放つキノコが、無数に生えている。

 

薫「……ここ、本当にキノコが生えてるだけなの? すごく不気味なんだけど。」

 

剣心(周囲を見渡しながら)「ふむ……人の手が入っておらぬ森ゆえ、気配も異様でござるな。」

 

そこに箒に乗った魔法使い、霧雨魔理沙が現れる。

 

魔理沙「おーい! 来たな剣心たち! 今日はキノコ採取を頼むぜ!」

 

左之助「キノコ? なんだよ拍子抜けだな。戦いじゃなくて草むしりかよ。」

 

魔理沙(ニヤリ)「甘く見るなよ。ここに生えてるのはただのキノコじゃねぇ。爆発するのもあれば、食ったら三日は笑いが止まらなくなるのもある。命がけのキノコ狩りだぜ!」

 

弥彦「え?……そんなもん採って大丈夫なのかよ!?」

 

 

 

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魔法の森

 

 

薄暗く、湿った空気の漂う森。木々の間に怪しげな光を放つキノコが、無数に生えている。

 

薫「……ここ、本当にキノコが生えてるだけなの? すごく不気味なんだけど。」

 

剣心(周囲を見渡しながら)「ふむ……人の手が入っておらぬ森ゆえ、気配も異様でござるな。」

 

そこに箒に乗った魔法使い、霧雨魔理沙が現れる。

 

魔理沙「おーい! 来たな剣心たち! 今日はキノコ採取を頼むぜ!」

 

左之助「キノコ? なんだよ拍子抜けだな。戦いじゃなくて草むしりかよ。」

 

魔理沙(ニヤリ)「甘く見るなよ。ここに生えてるのはただのキノコじゃねぇ。爆発するのもあれば、食ったら三日は笑いが止まらなくなるのもある。命がけのキノコ狩りだぜ!」

 

弥彦「え?……そんなもん採って大丈夫なのかよ!?」

 

 

 

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剣心たちは散開してキノコを探すことに。

 

剣心(青白く光るキノコを見て)「これは……不気味ではあるが、魔理沙殿の役に立つのであれば。」(そっと袋に入れる)

 

薫「ちょっと! こっちはさっきから変なキノコばっかり! 何これ、足が生えて逃げていったんだけど!?」

 

操「きゃー!? こっちのは突然笑い出した!」

 

左之助「おおっ、こいつはデケェ! ……って、うおお!? 爆発したぁーっ!」(煤まみれ)

 

弥彦「はははっ! 左之助、顔真っ黒じゃん!」

 

左之助「笑ってんじゃねぇーっ!」

 

蒼紫(冷静に赤黒いキノコを摘み取りながら)「……慎重に扱えば問題ない。」

 

恵(うっとり)「これ……薬効がありそう。魔理沙さん、これ使える?」

 

魔理沙「おっ、さすが医者の目だな! そいつは高級品だぜ!」

 

 

 

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キノコを持ち帰り、魔理沙が大鍋に放り込んで魔法薬を作り始める。

 

魔理沙「よーし、これだけあれば充分だな。さて、できるのは――飲めば一日中元気になるドーピング薬、身体が宙に浮く薬、あと……運が良けりゃ一時的に能力を強化する魔法アイテムだな。」

 

弥彦「おぉ! なんかすげぇ!」

 

左之助「でもさ、それってホントに安全なのか?」

 

魔理沙「さぁな! 飲んでみてのお楽しみだ!」(ケラケラ笑う)

 

薫「ちょ、ちょっと待って!? そんな軽い感じで薬を渡さないでよ!」

 

剣心(苦笑して)「……まぁ、幻想郷の常識ではこれが普通なのでござろうな。」

 

蒼紫「……むしろ異常だ。」

 

魔理沙は薬を瓶に詰め、布袋に入れて剣心たちへ渡した。

 

魔理沙「よし! これで依頼完了だ。キノコはまだまだあるから、持ち帰りたきゃいくらでも採ってけ!」

 

剣心「恩に着るでござる。必要とあらば、また世話になるやもしれん。」

 

魔理沙「おう! また来いよ、剣心!」

 

 

 

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アリスの館には色とりどりの人形が並び、舞台のようにセットが組まれていた。

 

アリス「ようこそ。今日は特別に、あなたたちに即興芝居をお願いするわ。脚本はもう用意してあるの。」

 

(机の上に置かれた分厚い脚本を、アリスがすっと薫に差し出す)

 

薫「えっ!? わ、私が読むの!?」

 

アリス(微笑んで)「あなたが一番舞台映えすると思ったの。剣心は……主役。左之助は悪役、弥彦は弟子役、恵はヒロイン。蒼紫と操は……脇役で。」

 

左之助「おい、なんで俺が悪役なんだよ!」

 

弥彦「ははっ、ぴったりじゃねーか!」

 

左之助「ぶっ飛ばすぞコラ!」

 

剣心(苦笑いしながら)「まぁまぁ。即興芝居でござるしな。」

 

 

 

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薫(台本を読む)「ここは戦乱の世……ひとりの流浪人が、悪しき武士を討つため立ち上がる!」

 

剣心(朗々と)「我が名は緋村剣心! 人斬りはもう捨てた……だが、悪を前に黙ってはおれぬ!」

 

左之助(ノリノリで)「ククク……俺を倒せるかなぁ? 剣心よぉ!」

 

弥彦「師匠! 俺も戦うぜ!」(弥彦、舞台で木刀を構える)

 

恵(ぎこちなく)「剣心さん……どうか無事で……!」

 

操「私は謎の女忍者! 悪役の手先だー!」

 

蒼紫(淡々と)「……それは脚本にない。」

 

操「え、いいじゃん! 即興なんだから!」

 

芝居はドタバタの喜劇のようになり、アリスは人形を操りながら満足げに見守っていた。

 

アリス「ふふ、悪くないわね。あなたたち、舞台度胸があるわ。」

 

剣心(額に手を当て)「いやはや……少々疲れたでござる。」

 

 

 

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香霖堂

 

 

 

木の扉を開けると、所狭しと並んだ見慣れぬ道具の数々。店主・森近霖之助が迎えた。

 

霖之助「やあ。珍しいお客だね。幻想郷に流れ着いた品を見ていってくれ。」

 

薫「すごい……何これ? 見たことない道具ばかり……」

 

弥彦「うわっ! なんだこの箱!? 中で人が動いてる!」(テレビを叩く)

 

霖之助「それはテレビといって、映像を映す装置だ。叩かないでくれ。」

 

左之助「おー! こっちは……風が出るぞ!」

 

左之助はさっそく、扇風機のスイッチを入れ、顔を当てる

 

左之助「うおおおっ! 涼しぃーー!」

 

操「えへへ、面白い!」(一緒に顔を当てる)

 

剣心「……これは?」(洗濯機を指す)

 

霖之助「衣服を水で回転させ、きれいにする機械だ。」

 

剣心「……なるほど、文明開化の極みでござるな。」

 

弥彦「おおっ! この小さい箱、ボタン押したらピコピコ動く!おもしれぇ!!」

 

薫「弥彦! 勝手に触らないの!」

 

恵「……ふふ、でも確かに面白いわね。」

 

蒼紫(腕を組んで冷静に見ながら)「……どれも見慣れぬ道具ばかり。用途は理解できるが、ここまで実用的とは。」

 

霖之助「気に入った物があれば、譲ろう。もちろん金銭は幻想郷に流通するものに限るがね。」

 

左之助「買いてぇけど……現代の金なんざ持ってねぇ!」

 

剣心「……まぁ、眺めるだけでも十分楽しめたでござるな。」

 

薫「ほんと……ここは博物館みたいね。」

 

 

 

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迷いの竹林

 

 

霧深い竹林の中、無数の落とし穴や仕掛けが待ち受ける。

 

弥彦「うわっ! また穴だぁー!」(ズボッと落ちる)

 

薫「ちょっと! 弥彦、大丈夫!?」

 

左之助「ちくしょう、どこからともなくバネパンチ飛んでくるしよ!」(ドゴッと額に命中)

 

操「きゃははっ、完全に遊ばれてるね!」

 

(竹の影から小さな耳がぴょこんと覗く)

 

てゐ「にししっ♪ 人間ってホント、引っかかりやすいなぁ!」

 

蒼紫(目を細める)「……あれか。」

 

(操がすばやく動き、竹の間を飛び越える。蒼紫は音もなく背後に回り込み)

 

操「今だっ!」

 

蒼紫「……逃がさん。」(手刀で進路を塞ぐ)

 

てゐ「ひゃっ!? な、なんで私の動き読めるの!?」

 

操「御庭番衆をなめんなよっ!」

 

(連携の末、ついにてゐを捕獲)

 

弥彦「おおっ! 捕まえた!」

 

薫「すごい……さすが御庭番衆ね!」

 

てゐ(じたばたしながら)「くぅ~……でもまぁ、捕まえられたら約束は守るよ!」

 

その時、竹林の奥から少女が姿を現す。

 

妹紅「やるじゃないか。ここまでたどり着くなんてな。」

 

剣心(目を細めて)「あなたが案内役でござるか。」

 

妹紅「ああ。永遠亭まで案内してやる。ただし――あそこはクセ者ばかりだ。気を引き締めな。」

 

 

 

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永遠亭

 

 

奥深い竹林に建つ、静かな屋敷。出迎えたのは薬師・八意永琳。

 

永琳「ようこそ。さっそく、投薬実験に協力してもらうわね。」

 

薫「と、投薬実験……?」

 

永琳「安心して。毒はないわ。ただ――ちょっと変身するかも。」

 

(剣心たちに差し出される怪しげなカプセルや液体)

 

左之助「う、うさんくせぇ……」

 

薫がふと横を見ると、壁に吊るされた刀やチェーンソー、血糊に包丁、大鎌が目に入る。

 

薫「な、なにあれ!? まさか処刑道具……?」

 

優曇華(真顔で)「……死神の装備に見えるでしょう?」

 

永琳(微笑んで)「あら、それは最新型のメスよ。」

 

弥彦「メス!? ふざけんな、どう見てもチェーンソーだろ!」

 

永琳「説明するわ。刀は手足の切断用。移植の際、細胞を壊さない切れ味が必要だから。チェーンソーは壊死部分の切除に。術者のストレス発散にもなるわね。血糊瓶に突っ込んだ包丁は、治癒を促す薬を塗布するため。そして大鎌は……霊魂を肉体に定着させる移植用の器具。」

 

左之助「……やべぇ、俺もう飲んだ薬よりこっちが恐ぇ。」

 

薫「こ、これで“医療”って言うのね……」

 

剣心(小さく溜息をついて)「いやはや……常識の違いというのは恐ろしいものでござるな。」

 

 

 

──────────────

 

 

 

弥彦「なぁ剣心、飲むのか?」

 

剣心(苦笑して)「まぁ、ここまで来たのだし……致し方あるまい。」

 

永琳にそれぞれに手渡された薬を、剣心たちは少し不安そうに口に運んだ。

 

永琳「さあ、どんな変化が出るかしら……楽しみね。」

 

しばらくすると、面々の体に微妙な変化が現れ始めた。

 

剣心「……おや? 身体が軽くなった気がするでござる……まるで風のように……」(全身に淡い風のようなオーラが纏い、刀を振ると風が舞う)

 

薫「わ、私……なんだか声が透き通るみたい……!」(声を出すと、音が空間に柔らかく広がる効果)

 

左之助「おおっ……なんだこの力……腕が勝手にパワーアップしてる感じだぞ!」(筋力が一時的に増大し、普段よりも重いものを軽々持てる)

 

弥彦「ぼ、僕も……手が少し光って……?」(手から微かな光が出て、触れたものにほんのり反応)

 

操「あはは、私なんか小さくなる……いや、縮んだり膨らんだりしてる?」(身体が少しずつ伸縮する感覚。動きが不規則に変化)

 

恵「……わ、私は……目に模様が……!?」(瞳に奇妙な紋様が浮かび、見る角度で光の反射が変化する)

 

剣心「ふむ……これが、永琳様の投薬の効果でござるな。無毒とは言え、体に不思議な力が宿るでござる。」

 

左之助「うおお! 俺の腕、めちゃくちゃ強ぇぞ! こりゃ面白ぇ!」

 

薫(少し戸惑いながら)「でも……ちょっと……身体が自分の意志通りに動かない感じもする……」

 

操「でも楽しい! これで芝居とか戦いとか、いろいろ試せそう!」

 

弥彦「俺……うまく使えるかな……」

 

恵「不思議……でも、悪い感じはしないわ……」

 

永琳は微笑みながら、実験結果をメモに取る。

 

永琳「ふふ、これでしばらくの間は皆、普段とは違う感覚を味わえるわね。次はこの力をどう活かすか……楽しみだわ。」

 

剣心たちはそれぞれ、自分の体に宿った不思議な力に驚きつつも、好奇心で胸を膨らませた。

 

 

 

──────────────

 

 

 

白玉楼

 

 

白玉楼の門が開き、幽々子がふわりと現れる

 

幽々子「ようこそ、白玉楼へ。ここは死者と再会できる場所よ。庭や階段に漂う霊魂の中から、探してみなさいな。」

 

剣心「……そうでござるか。」

 

しばらく庭先を歩いている、剣心の足がふと止まる。何故なら、そこにかつての妻・巴の霊が佇んでいたからだ。

 

剣心「……巴殿……!」

 

巴(柔らかく微笑み)「剣心……元気そうね。」

 

剣心「拙者は……そなたに会いたかったでござる……」

 

薫「初めまして……剣心の仲間の薫です。」

 

弥彦「お、おれは弥彦! 師匠に世話になってます!」

 

恵「医者の高荷恵です。あなたのこと、剣心から……」

 

巴(優しく微笑み)「剣心には……どうか、よろしくお願いします。」

 

巴は薫達を見て優しく微笑み、薫達は少し緊張しながら頭を下げる

 

 

 

──────────────

 

 

 

一方で、蒼紫と操は庭の奥、霊魂の群れにてふと立ち止まった。

 

操「あっ……般若! 火男! 式尉! 癋見!」

 

そこには般若、火男、式尉、癋見の霊魂が立っていた。彼らは微笑んで二人を見つめている。

 

蒼紫「……久しいな。皆。」

 

般若「蒼紫様……生きてここまで来られたか。」

 

火男「……操様も立派になったもんだ。」

 

式尉「お前たちがまだ戦っている姿を見られて、俺も嬉しい。」

 

癋見「……俺たちの分まで、生きろ。」

 

操(涙を拭いながら)「……みんな……!」

 

蒼紫「……必ず背負って生きる。お前たちの想いも。」

 

 

 

──────────────

 

 

 

妖夢「さて、死者との面会はここまで。今度は私からの依頼。剣術と庭の剪定を体験してもらいます。」

 

剣心「剣術……心得ているが、よろしいでござるか?」

 

妖夢「もちろん。本気でお願いします!」

 

こうして静かな庭に、互いに刀を構え、向き合う剣心と妖夢。互いに鯉口を切り、緊張感が走る。

 

剣心「では、参るでござるよ……飛天御剣流!」

 

妖夢「相手に不足なし——二刀一魂流!」

 

地を蹴った瞬間、剣心の影が庭に散る。飛天御剣流特有の神速剣。

 

妖夢「……っ!速い!」

 

妖夢も楼観剣と白楼剣を交差させ、刃の嵐で受け止める。キィンッ!と火花が散り、二人の姿は残像だけになる。

 

剣心「その二刀、なかなかの冴えでござるな」

 

妖夢「あなたこそ、目で追うだけで精一杯……!」

 

数合打ち合ったのち、剣心は一歩退き、刀を下げた。

 

剣心「ここまでにしておこう。互いに一歩譲らぬ勝負でござった」

 

妖夢「……ええ、楽しかったです!」

 

 

 

──────────────

 

 

 

次に進み出たのは薫。竹刀を握り、真剣な眼差しで妖夢を見据える。

 

薫「私もお願いします!」

 

妖夢「では……どうぞ!」

 

薫は神谷活心流の構えを取る。だが、その足さばきには剣心から教わった飛天御剣流の片鱗が見えた。

 

薫「やぁぁっ!」

 

鋭い踏み込みからの一撃。妖夢は軽やかに捌きつつ、目を見開いた。

 

妖夢「今の動き……ただの剣術ではない、ですね」

 

薫「剣心から少しだけ教わったの。守る剣のために!」

 

幾度か斬り結び、最後は妖夢が軽く竹刀を弾き飛ばす。

 

妖夢「惜しい……でも、その意志の強さが剣に出てました」

 

薫「ふふっ、ありがとうございます!」

 

 

 

──────────────

 

 

 

最後に弥彦が竹刀を構える。目は真剣そのもの。

 

弥彦「オレだって負けない!神谷活心流・継承者だ!」

 

妖夢「その意気込み、受けましょう!」

 

弥彦の打ち込みはまだ荒削りだが、必死さと熱意が剣に宿っていた。妖夢は真正面から受け止め、打ち返す。

 

妖夢「まだ隙が多い!」

 

弥彦「くそっ……でも、諦めない!」

 

必死に踏み込み続ける弥彦。妖夢は最後に竹刀を軽く払って勝負を終わらせた。

 

妖夢「よく頑張りました。あなたの剣は、まだまだ伸びます」

 

弥彦(息を切らしながら)「……っ、絶対強くなってやる!」

 

 

 

──────────────

 

 

 

妖夢「皆さん、手合わせお疲れ様です。よろしければ私の手料理をどうぞ。」

 

剣心「これは……素晴らしい香り……」

 

薫「妖夢さん、ありがとうございます!」

 

弥彦「うん、美味しそうだ……!」

 

庭の光の中で、剣心たちは静かに、しかし心温まるひとときを過ごすのだった。

 

 

 

──────────────

 

 

 

三途の川

 

 

 

小町「へいへい、今日は団体様ご一行ってわけだね。三途の川の渡し船、ちょいと揺れるから気をつけなよ!」

 

左之助「おい、こりゃまるで地獄行きみてぇな船だな……」

 

弥彦「ど、どどどどう見てもヤバいだろこれ!」

 

薫「ぐちぐち言ってないで、しっかり捕まってなさい!」

 

小町の船に揺られ、彼岸へと渡る。

 

 

 

────────────────

 

 

 

彼岸

 

 

映姫「ようこそ。罪や過ちを背負う者たちに、説教を施すのが私の務めです。」

 

剣心「……拙者に、その資格は十分あるでござろう。お聞きいたす。」

 

蒼紫「俺も……耳を傾けよう。」

 

映姫、二人の過去を見透かすように語り始める

 

映姫「人斬り抜刀斎としての罪、御庭番衆としての血塗られた日々。背負った命の重さは消えません。ですが――その罪を忘れず、生き続けることこそが贖いなのです。」

 

剣心「……心得たでござる。」

 

蒼紫「……心に刻もう。」

 

しかし、その横では…

 

左之助「……ぐぅ……」

 

弥彦「……すぅ……」

 

 

バシッ! バシッ!(恵がぶっ叩く)

 

 

弥彦「いってぇ……!」

 

左之助「何しやがんだ!」

 

恵「二人とも! 真面目に説教を聞きなさい!」

 

左之助「けど長ぇんだよ、話が!」

 

弥彦「ああ、聞いてて全然、頭に入ってこねぇ…… もう暇で暇で… ふぁ~ぁ……」

 

薫「あんたたちねぇ……!」

 

映姫「まぁよいでしょう。理解の仕方は人それぞれですから。」

 

説教が終わり、映姫は杓を口に当てる

 

映姫「では、月への道を開きます。己の心に迷いなきよう。」

 

 

 

────────────────

 

 

 

 

 

 

剣心たち一行は光の道を渡り、ついに月の都へと到着する

 

薫「……すごい……幻想郷とはまた違う、静かで綺麗な世界ね。」

 

剣心「……懐かしいような、しかし初めて見る景色でござるな。」

 

その身体には未だ永琳の薬の効果が宿っていた。剣心の周囲には淡い風が舞い、薫が声を漏らせば波紋のように柔らかく空気が揺れる。左之助は握った拳からギシリと音が響き、弥彦の手は微かに光を放っていた。

 

左之助「おい、すげぇパワーだ! 今なら岩だろうが月の石だろうがぶん殴れらぁ!」

 

弥彦「お、オレの手が……ランタンみたいに光ってる!」

 

操「伸びた伸びたー♪ 便利でしょこれ!」

 

操は指先を伸ばしては縮めて遊んでいた。

 

そこへ綿月姉妹が現れる

 

豊姫「まぁ、永琳の薬の力を残したままここに来たのね。ふふ、面白い。」

 

依姫「ちょうどいいわ。私たちが作ったダンジョン、力を使って攻略してみなさい。」

 

 

 

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果てのない回廊、弾幕の壁、幻影の兵たちが現れる

 

剣心「――参る!」

 

剣心は、刀を振り、淡い風を纏わせると、弾幕を切り裂いて進路を切り開く

 

薫「みんな、こっちへ! ……声よ、響いて!」

 

薫の声は空気を震わせ、仲間たちに方向を示すように空間が輝いた

 

左之助「筋力倍増だぁぁ!!」

 

左之助が巨大な石の扉を素手で押し開ける

 

弥彦「よし、オレが前を照らす!」

 

弥彦の光の手で暗闇を明るくし、迷路を進む

 

操「こういう時は私の出番だね!」

 

身体を伸ばして遠くのレバーを引き、仕掛けを解除

 

蒼紫「……便利すぎる薬だな。」

 

恵(苦笑して)「でも、期限付きよね。」

 

そして一行は最奥部。光の間に到達した

 

依姫「見事。力を無駄にせず、役割を分けて進んだ……合格ね。」

 

豊姫「ええ、素晴らしかったわ。」

 

 

 

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清蘭「まずは試食から。これは『特製団子ロシアン』! 当たりもあれば……外れもあるわ。」

 

皿の上には艶やかな団子の山…

 

左之助「おっしゃ、俺が最初だ!(ガブッと食べる)……っ!? うわぁぁぁ! 辛ぇぇぇぇ!! 舌が燃えるぅ!!!」

 

鈴瑚「あ、唐辛子団子だったねぇ。」

 

弥彦「じゃ、次オレ!(パクリ)……ん? うまっ! 甘さちょうどいいじゃん!」

 

清蘭「おお、アタリ!」

 

薫「じゃあ私も……(口に入れると苦い顔)……! これ……ニンニク……?」

 

鈴瑚「スタミナばっちり団子だよ!」

 

恵「……少し怖いけれど、挑戦してみようかしら。」

 

口に運び、柔らかく微笑む

 

恵「……ふふ、美味しいわ。胡麻団子、香ばしい。」

 

操「じゃ、私も!」

 

しかし、かじった瞬間に咳き込む操。

 

操「ゴホッ!? こ、これ山葵!? 涙が止まんない!」

 

蒼紫、じっと団子を見つめてから一口… 続いて剣心も微笑みながら一口頬張った

 

蒼紫「……普通に美味い。甘さ控えめで、ちょうどいい。」

 

剣心「……ん、美味でござる。餡が程よく、香りも上品。」

 

 

 

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鈴瑚「さて! 次はみんなの番! 私たちより美味しい団子を作ってごらん!」

 

清蘭「手加減しないからね!」

 

薫「私は料理慣れてるし、きっと美味しいのを作れるわ!」

 

弥彦「オレも薫殿に負けないぞ!」

 

左之助「よーし、でっかいのを作って腹一杯にさせてやる!」

 

恵「素材を活かすことね……。胡麻や豆を練り込むと香ばしく仕上がるわ。」

 

操「彩り重視! かわいく作るのも大事だよね!」

 

蒼紫「……形に惑わされるな。味で勝負する。」

 

剣心「……巴殿にも、こうして作ってやればよかったでござるな。」

 

剣心、団子を丸めながら、小さく呟く。

 

鈴瑚「んっ……!? 甘さ控えめで上品……これ、剣心の?」

 

清蘭「わっ、薫のも優しい味! これなら負けちゃうかも!」

 

鈴瑚「左之助のは……でっかすぎて顎が疲れる……!」

 

清蘭「弥彦のは少し焦げてるけど……うん、香ばしくて美味しい!」

 

鈴瑚「恵のは安定して美味しいねぇ。操のは見た目がかわいすぎ! 写真映えする~!」

 

清蘭「蒼紫のは……シンプルだけど、噛むほど味わい深い。」

 

2人は顔を見合わせると、にっこりして言った。

 

鈴瑚「……参った!」

 

清蘭「あんたたちの勝ち!」

 

 

 

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鈴瑚「ご褒美だよ! この専用ロケットで、幻想郷の命蓮寺まで送ってあげる!」

 

清蘭「シートベルト、ちゃんと締めてね!」

 

恵「ろけっと……?」

 

清蘭「そうそう、空飛んで宇宙まで行けちゃう乗り物」

 

左之助「おいおい……本気かよこれ!? これ本当に空飛ぶのか!?」

 

弥彦「すげー! 初めて乗る!!」

 

薫「ちょ、ちょっと怖いんだけど……!」

 

剣心「……されど、ここまでの旅で培った縁があれば、どんな空の道も恐れるに足らずでござる。」

 

ロケットが光を放ち、幻想郷の命蓮寺へと発射して行った。

 

 

 

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命蓮寺

 

 

境内に到着すると、僧衣姿の白蓮が微笑んで迎える

 

白蓮「よくぞ参りました。ここでは心を静め、己を見つめ直す座禅をしていただきます。ただし――ただ座るだけでは甘えとなりますから、時が進むごとに少し重りを加えさせてもらいますね。」

 

左之助「おいおい、修行って言ったって……重りってなんだよ?」

 

一輪「これですよ。10分経過するごとにこの20kgの重りを足の乗せていくんです!」

 

雲居一輪が現れ、20kgの鉄塊をどすんと置いた。

 

薫「じ、10分ごとに追加!? 大丈夫かしら……」

 

弥彦「ひぃぃ……絶対無理だ……」

 

しかし、無慈悲にも鐘が鳴り、座禅は開始された

 

 

 

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―開始10分―

 

 

 

剣心(目を閉じ、静かに呼吸)「……ふむ。」

 

蒼紫(微動だにせず)「……。」

 

左之助「ぐぅぅ……ッ! まだ10分かよ……!

 

薫「……ふぅ……ちょっと足がしびれてきた…」

 

弥彦「足……足取れるぅぅ!

 

恵「……歯を食いしばって、耐えるのよ……!」

 

操「ぜ、全然余裕だし! ……って、ウソ、めちゃくちゃ重い!!」

 

 

 

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―30分経過―

 

 

さらに追加の重石が積まれていく

 

左之助「ぎぃぃっ……クソ、こんなもんに負けっかよ!!」

 

薫「はぁ……はぁ……! 背筋を伸ばさないと……」

 

弥彦「うわぁぁぁ! もう無理ィ!!

 

恵「……まだ……半分……!」

 

操「っ……あと半分……あと半分だから!」

 

剣心(うっすら汗を滲ませつつ)「……心頭滅却すれば、火もまた涼し。」

 

蒼紫(目を閉じたまま)「……無心。」

 

 

 

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そして、ようやく一時間が過ぎ、修業は終わりを迎えた

 

白蓮「はい、そこまでです。皆さん、よく耐え抜きましたね。」

 

左之助「……ハァ、ハァ……! く、くそ、もう二度とやりたくねぇ……」

 

薫「い、意外と……達成感あるかも……」

 

弥彦「足が……俺の足がああああ……!

 

剣心「……修行というは己の弱き心を知ること。ありがたい経験でござった。」

 

蒼紫「……問題ない。」

 

白蓮が星蓮船を呼び出し、るろ剣御一行は光に包まれた船が空を滑り、天界へ向かった

 

 

 

────────────────

 

 

 

天界

 

 

 

星蓮船で天界に到着。浮かぶ雲と桃源郷のような景色。その中央で、腰に要石を下げた天子が待ち構えている)

 

天子「やっと来たわね! さ、私の相手をしてちょうだい!」

 

薫「相手って……まさか、戦うの?」

 

天子「そうよ! 思いっきり殴って、斬って、叩きつけてちょうだい!」

 

弥彦「……え? 何だその願い……。」

 

操「ちょっと変わった人だね……。」

 

しかし、左之助は乗り気だった。

 

左之助「おう! 望み通りやってやるぜぇぇ!!」

 

そう言うと拳を構え、渾身の一撃を叩き込む。

 

天子「んっ……♡ もっと強く!!」

 

左之助「はあぁぁ!! 二重の極みぃぃぃッ!!!」

 

天子が壁に吹っ飛ぶが、すぐに戻ってくる。

 

天子「はぁ……最高ッ! もう一発!」

 

左之助「おらぁぁ!! 二重の極みぃぃぃッ!!!」

 

何度も叩き込む。天子は満面の笑み

 

天子「あぁ……満足したわ! やっぱり痛みこそ生の証!」

 

弥彦「お、おい……なんだこの人……!」

 

薫「……ドMってレベルじゃないわね……。」

 

恵「……喜んでるんだから、まあ……いいのかしら……?」

 

蒼紫「……奇妙な女だな。」

 

剣心「……世の中、様々な喜びがあるということか。」

 

天子「褒美に天界の桃をあげるわ! すっごく甘くて美味しいのよ!」

 

剣心「ありがたく頂戴いたす。」

 

天子「そしてこれ――要石の力で、妖怪の山へ送ってあげる!」

 

光に包まれ、剣心達は次なる目的地へ――

 

 

 

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妖怪の山

 

 

剣心一行は天界からのお土産の桃をかじりながら山道を歩いていた。

 

左之助「おおっ、この桃、甘ぇな! こりゃ山道も悪くねぇ!」

 

薫「ちょっと左之助、口の周り汁だらけよ!」

 

弥彦「ははっ、本当スゲェことになってんぞ!( ゚∀゚)」

 

突如、強い風が吹き、一陣の羽音が聞こえる

 

操「きゃっ!? な、何これ!?」

 

蒼紫「……来る。」

 

刀に手をかけつつ空を睨む蒼紫。空から滑り降りたのは黒翼の天狗、射命丸文だった。 

 

文「お待ちしておりました! 皆さんの旅路、ずっと取材させていただいてますよ♪」

 

剣心「……取材、でござるか?」

 

文「はい、そしてこちらが最新号外です!」

 

文はバサッと剣心達の所に新聞をバラまいた

 

左之助「な、なんだこりゃ……? 俺の記事だ……!? えーと……『人情に厚い熱血漢! だがギャンブルに弱く、酔うと絡み酒!』……だとぉ!? 誰がそんなこと言った!!」

 

薫「なにこれ……『道場主、密かに剣心との進展を夢見る!?』きゃああああっ!! な、なんでこんなこと書くのよ!」

 

剣心「……拙者の記事は……『笑顔の裏に潜む伝説の人斬り。夜な夜な包丁を研ぐ音が……』……え?い、いやいや、そんなことはしてないでござるよ?」

 

弥彦「うわ、オレのは……『自称剣客志望。だが夜は布団を抱えて寝る甘えん坊』……っ!! な、なんで知ってんだよぉぉぉ!!」

 

恵「私のは……『美しき女医、男心を翻弄。時折見せる妖しい笑みは魔性か!?』……ふふ、まぁ悪くはない記事ね。」

 

操「ちょ、ちょっとぉ!! 『御庭番の元気娘、実は甘いものに目がない!?』……うう、なんで知ってるのよ!」

 

蒼紫「……『冷徹な瞳に潜む過去の傷。だが実は犬好き』……。……文、どこで仕入れた。」

 

文「ふふっ、記者に情報源を聞くのは野暮というものですよ。号外は真実を暴くためにあるのですから!」

 

左之助「真実っていうか……半分でっち上げじゃねぇか!!」

 

剣心「……まぁ、旅の記念と思えばいいでござるな。」

 

 

 

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守矢神社

 

 

 

妖怪の山を登り切ると、其処には神社と境内を掃き掃除をしている早苗がいた。)

 

早苗「あっ! お客さんですね!? ようこそ守谷神社へ!」

 

薫「ここが……守谷神社……。空気が清らかね。」

 

早苗「えへへ、ありがとうございます! 実はですね……最近、幻想郷でも流行りものが気になってまして……皆さん、何か面白いものを見せてもらえませんか?」

 

弥彦「流行りもの……って言われても……」

 

操「えっと……あ、そうだ!」

 

そう言うと操は懐から紙人形を取り出した。

 

操「御庭番衆の秘密芸! 英雄(ヒーロー)人形劇!!」

 

そして、折り紙人形を操り「正義の忍者 vs 悪の怪人」を即興で演じていく…

 

早苗「きゃーっ! かっこいい! 正義のヒーロー大好きなんです!!」

 

左之助「よし、じゃあ俺はこれだ! 必殺ッ! 二重の極みパンチ!!」

 

左之助は大声を上げ、構えを取ると石柱を二重の極みで砕いて見せる

 

早苗「うわぁぁっ!! すごい! ロボットとかヒーローの必殺技みたいです!!」

 

弥彦「いや……単なる破壊(・・)だろ、あれ。」

 

 

 

────────────────

 

 

 

そして最後に、早苗は色紙を取り出し、深々と頭を下げる。

 

早苗「ぜひ、皆さんのサインをください! 旅の記念に……!」

 

剣心「……拙者の名で良ければ。」(筆で“緋村剣心”と記す)

 

薫「わ、私も……!」

 

左之助「おう! こういうのは派手に書かなきゃな!」(でかでかと“喧嘩屋 左之助”)

 

弥彦「俺も書く!」

 

恵「……大丈夫かしら、この寄せ書き……」

 

蒼紫「……。」(静かに名前を書く)

 

操「よーし、完成!」

 

早苗「ありがとうございます! これは一生の宝物にします!」

 

彼女は抱きしめるように色紙を胸に当て、満面の笑みを浮かべるのだった。

 

 

 

────────────────

 

 

 

秋の畑

 

 

 

秋風の吹く広い畑に、黄金色に実った稲穂や、たわわに実る作物が広がっていた。そこに立つのは、秋穂子と秋静葉。二人は通りかかった剣心たちににこやかに声を掛ける。

 

穂子「まあまあ、旅人さんたち! ちょうどいいところに。収穫の手伝いをお願いできるかしら?」

 

静葉「手伝ってくれたら、この秋の実りを使ったごちそうを振る舞うわよ。」

 

左之助「お、タダ飯か? よっしゃ、俺に任せろ!」

 

薫「ちょっと、食い気で飛びつかない!」

 

剣心「せっかくの縁でござる。手伝うとしようか。 」

 

弥彦はカゴを背負い、薫は芋掘りに汗を流し、左之助は力任せに稲を刈る。操は慣れぬながらも笑顔で手を動かし、蒼紫は黙々と手際よく収穫していた。

 

やがて、秋姉妹は野菜と穀物で色鮮やかな料理を用意する。

 

穂子「はい、収穫祭のごちそうよ!」

 

静葉「秋の実りに感謝して、召し上がれ。」

 

香ばしい焼き芋、茸汁、栗ご飯、葡萄酒まで並び、一行は秋の豊かさを舌で感じた。

 

左之助「うめぇぇ!! 秋は最高だな!」

 

薫「本当に……季節の味って、心まで温まるのね。」

 

剣心「皆で分け合う実り……ありがたいものでござるな。」

 

 

 

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玄武の沢

 

 

山道の途中、独特な赤いリボンをまとった少女がゆらゆらと回転している

 

弥彦「な、なんだあれ……回ってるぞ!?」

 

操「ちょっと気味悪いかも……」

 

雛「……あなたたち、厄を背負ってるわね。私が回収してあげる。」

 

左之助「げっ!? なんか背筋ゾワッとしたぞ!」

 

雛「抵抗しても無駄よ……さぁ、厄を受け入れて。」

 

風が吹き荒れ、紙人形のような厄が舞う

 

薫「きゃっ!? 足、滑った!」

 

弥彦「うわぁぁっ、石に頭ぶつけたぁ!」

 

剣心と蒼紫がすぐ様防御態勢に入る

 

剣心「ふむ、厄は強烈でござるな……」

 

蒼紫「精神を乱される。気を引き締めろ。」

 

雛「ふふ、これで少しは不幸を肩代わりできたかしら。……気を付けて行きなさい。」

 

雛は再び回転しながら去っていく

 

左之助「……なんだったんだ、あの回転娘……」

 

 

 

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岩の上には一升瓶を片手に、鬼の少女が座っている

 

萃香「おーい、旅人たち! こんなところ通るなら、一杯つき合っていけよ!

 

左之助「よっしゃ来たぁ!! 俺の出番だな!」

 

恵「ちょっと左之助! またそうやって……!」

 

弥彦「でも、相手は鬼だぞ!? 勝てるのか?」

 

左之助「大丈夫大丈夫!鬼でもなんでもかかってきやがれってんだ!」

 

左之助、酒を受け取って豪快に飲み干す

 

左之助「ぷはぁぁ! もう一杯だ!」

 

萃香「ほぉ! やるじゃないか、人間にしては酒豪だな!」

 

薫「あああ……だめだこりゃ。」

 

剣心「……まぁ、楽しんでおるならよいでござるな。」

 

 

 

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(数10杯後)

 

 

 

左之助「ぜっ、ぜってぇ負けねぇ……!」(フラフラ)

 

萃香「はっはっは! いいぞ! もっと飲め!」

 

最終的に左之助は地面にひっくり返る

 

萃香「いい勝負だった! 気に入ったぞ、豪腕の兄ちゃん!」

 

恵「…まったく!ほら、酔い覚まし用意しといたから!」

 

左之助「へへ、おれぁ~まだまだいけるぜぇ~……!(@∇@)」

 

剣心「ハハハ…(^▽^;)」

 

 

 

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さらに進むと、川辺で河童たちが土俵を囲み、相撲の稽古に励んでいた。その中心に、工具を腰に下げた少女――にとりがいた。

 

にとり「おや、見られてしまったね。だったら君たちも参加だ!」

 

弥彦「えっ!? 相撲!?」

 

操「うわ、問答無用で挑まれた!」

 

まず弥彦が挑戦。にとりと弥彦、取っ組み合いになるものの、あっという間に弥彦は押し出される。

 

弥彦「ぐはっ! くそーっ!」

 

左之助「よっしゃ、俺が出る!」

 

左之助とにとりの勝負は互角。河童の腕力と技術に対し、左之助は馬力と根性で踏ん張る。

 

にとり「すごい力だね! 人間でここまでとは!」

 

左之助「へっ、俺は簡単に押し出されねぇんだよ!」

 

最後は引き分けとなり、河童たちから拍手が沸き起こる。

 

にとり「いやぁ、楽しかった! 特別に河童の秘密研究所、にとラボに招待してあげるよ!」

 

弥彦「研究所? 河童の?」

 

操「ちょっとワクワクしてきたね!」

 

 

 

────────────────

 

 

 

にとラボ

 

 

左之助「おぉ!? なんだこりゃあ!?」

 

薫「す、すごい……まるで別の世界みたい。」

 

剣心「拙者たちのいるところでは見たこともない技術でござるな……」

 

にとり「さてさて、せっかく来たんだ。特別イベントだよ! これに着替えて――忍者体験!」

 

にとりは、特殊黒装束を剣心たちに差し出した。

 

恵「に、忍者体験……?」

 

蒼紫「……いいだろう。」

 

るろ剣一行は装束を手に取るろ、各々に袖を通す

 

左之助「おぉ! 軽ぇ! 動きやすいな!」

 

操「へへっ、御庭番衆の血が騒ぐってもんだね!」

 

剣心「河童の技術力、恐ろしいでござるな……」

 

にとり「ルールは簡単! 屋敷の奥にある“お宝”を盗み出す! 成功すれば全部あんたたちのものだ!」

 

剣心たちは挑戦を開始した。

 

 

 

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弥彦「うわっ! また穴だぁぁぁっ!」

 

操「ほら、ちゃんと足元見て!」

 

蒼紫「……造りは本格的だな。」

 

蒼紫、壁を蹴って飛び、罠を回避。左之助は「おりゃぁっ!」と仕掛け矢を二重の極みで全て叩き折る

 

薫「ちょっと! 今、忍びなんだから力任せは少し控えて!」

 

左之助「は?別にいいだろ?こんくらい… 剣心だって刀で全部叩き落としてるし… 御庭番衆の連中にだって力業の奴いたろ?」

 

 

 

────────────────

 

 

 

ついに最奥に辿り着くと、祭壇に置かれていたのは奇妙な河童製武具――手甲からワイヤーを射出する仕掛けや、煙玉発射器、刃付きの扇など。

 

剣心「……これでござるな。」

 

開けてみると、中には奇妙な武具セットが並んでいた。

 

にとり「やるねぇ! お宝ゲット、おめでとう!」

 

恵「……なんだか文化祭の出し物みたいだったわね。」

 

剣心「だが、いい訓練にはなったでござる。」

 

 

 

────────────────

 

 

 

魔界

 

 

 

にとラボを抜けると、奥から不思議な気配が漂う扉が現れた。

 

剣心「……これは?」

 

蒼紫「強い妖気……別の空間へ通じているな。」

 

入ってみると其処は光のない、禍々しいところだった

 

薫「な、なんなのこの空気……!」

 

恵「ここは本当に異界なのね……」

 

弥彦「怖気づいてる場合じゃねぇ! やってやるぜ!」

 

剣心「む!誰か来る!」

 

剣心たちに現れたのは6人の魔界の住人達だった。

 

ユキ「フフッ、遊びに来たの?」

 

マイ「それなら歓迎するわ。弾幕でね。」

 

幻月「人間の力、確かめさせてもらうよ。」

 

無月「全部の力を使ってね……」

 

夢子「神綺様のために、全力で相手しよう。」

 

神綺「人間よ、我らの魔界に挑むというのなら――その覚悟、見せてもらいましょう。」

 

 

 

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第一戦 ユキ&マイ

 

 

薫「弥彦、気を抜かないの! 弾が来るわよ!」

 

弥彦「分かってるけど… …くそ、速ぇ!」

 

しかし、それでも弥彦は飛び込み、弾幕をかいくぐって斬り込む

 

恵「援護するわ! 左から来る!」

 

ユキ「いいわね、その根性!」

 

マイ「でもこれでどう?」

 

ユキとマイが放った炎と氷が同時に迫る

 

薫「……ッ! でも、私たちだって負けられない!」()

 

「弥彦、今!」

 

弥彦「うおおおおおっ!!」

 

薫が竹刀で氷を裂き、恵が的確に援護、そして弥彦が全力で突き出し、ユキとマイの中心へ踏み込み弾幕を霧散させる

 

ユキ「……ふふ、いい戦いだったわ。」

 

マイ「次に進みなさい。」

 

 

 

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第二戦   幻月&無月

 

 

 

幻月「影が揺れる……いい踊り相手だ。」

 

幻と無の魔力が重なり、黒と白の弾幕が交錯する。

 

操「ひぇぇ、なんか見えたり消えたりしてややこしい!」

 

蒼紫「落ち着け。気配を読むんだ。」

 

蒼紫は冷静に眼を閉じ、幻を看破。操は壁を蹴りながら宙を舞い、苦手な弾幕を避けていく。

 

操「蒼紫様、あれ偽物!?」

 

蒼紫「ああ、本物は左だ!」

 

二人の連携が冴え、幻影を斬り払い、無の隙を突く。最後は蒼紫の一閃が無月を、操の鎖鎌が幻月を絡め取り、勝利した。

 

無月「影が裂かれた……!」

 

幻月「面白いわね、人間。」

 

 

 

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第三戦 神綺&夢子

 

 

左之助「へへっ!最後は俺たちってわけか…」

 

剣心「左之助、わかっていると思うが、くれぐれも油断はするな。」

 

左之助「へいへい、わかってますよっと!」

 

左之助は不適の笑みをこぼしながら、拳を掌に打ち付ける

 

神綺「よくぞここまで辿り着きました。最後は私と夢子がお相手しましょう。」

 

夢子「準備はいいですか?」

 

剣心「ああ……承知の上でござる。」

 

左之助「上等だ! ぶっ飛ばしてやらぁ!」

 

夢子が光剣を振るい、剣心と激突。金属音が響き渡る

 

剣心「速い……! だが! 飛天御剣流――九頭竜閃!!

 

しかし、剣心は夢子の剣を全て叩き落とす。 一方で左之助は神綺の光弾を真正面から二重の極みで打ち砕いていた。

 

左之助「こんなモン効くかよ!」

 

神綺「ふふ……力強いですね。」

 

剣心と夢子の剣戟が交差し、左之助がとどめの一撃を放つ。弾幕の嵐が収まり、神綺が微笑む

 

 

 

────────────────

 

 

 

神綺「見事です。では、この先へ進む資格を授けましょう。」

 

光の扉が現れ、地底へ続く通路が開かれる

 

剣心「……次は地霊殿、でござるな。」

 

蒼紫「休む暇もない……覚悟を決めろ。」

 

左之助「おう! 行くぜ!」

 

一行は扉の中へと足を踏み入れていった。

 

 

 

────────────────

 

 

 

地霊殿

 

 

 

漆黒の石造りの門を抜けると、薄暗い洋館が現れる。地霊殿――その奥で待ち受けていたのは第三の目を輝かせる少女・古明地さとり。

 

さとり「ようこそ、旅人の皆さん。…さて、心を読ませていただきましょうか。」

 

弥彦「こ、心を読む、だって!?」

 

さとり「はい、私のサードアイからはどんな隠し事も通用しません!」

 

るろ剣一行は互いに目を合わせ、不安げに頷き合う。

 

しかし、さとりは剣心たちのところへ近づくと、淡々と口を開いた

 

さとり「“もう誰も斬りたくない”と誓いながらも、戦いを前に剣が疼いている。……その葛藤、よく伝わってきます。」

 

剣心「……!!」

 

さとり「蒼紫――表向き冷静を装っているけれど、内心では仲間を得たことに戸惑いを覚えている。孤独に慣れすぎて、まだ素直になれない。」

 

蒼紫「……この娘、侮れん……!!」

 

さとり「左之助――実は、皆が自分を頼りにしていることが嬉しい。根っからの“兄貴肌”ですね。」

 

左之助「なっ……お、おい! そんなの言うんじゃねぇ!」

 

さとり「薫――剣心を想う気持ちはとても強い。でも時々、巴という女性の影を思ってしまい、自分を責めている。」

 

薫「……っ!」(顔を赤らめ、俯く)

 

剣心「薫殿…」

 

 

 

────────────────

 

 

 

こいし「次、私ね!私は無意識の力を使えるの!だから、みんなの無意識的な秘密だったり、くせだったりとかが、私に伝わるの!」

 

薫「ち、ちょっと!…それってまさか…」

 

こいし「薫ちゃんはね、旅の途中で竹刀を握るたびに“剣心さんに褒められたい”って顔してたよ!」

 

薫「~~~っ!? な、なにそれっ!?」

 

左之助「おーおー、赤くなってやがる!図星か?」

 

薫「う、うるさい!!」

 

こいし「弥彦はね、“俺だって早く一人前になりたい”って言いながら、夜こっそり素振りしてたんだよ。みんな寝てる間に。」

 

弥彦「うっ!? ば、ばらすなよっ!」

 

恵「ふふ、いい心がけね、弥彦君。」

 

こいし「操ちゃんは……“蒼紫様に頭撫でてもらいたい”んだって!」

 

操「ひぃぃ!? ちょ、ちょっと待って!? それは違っ……いや、合ってるけど!」

 

蒼紫は無言で操の頭をなでる

 

蒼紫「これで、いいか?」

 

操「あ、ありがとう…ございます……。

 

操は頭の整理が追い付かず、顔真っ赤になりながら子猫のように蹲っていた。

 

弥彦「あはは!顔赤くなってやがんの!!」

 

操「も、もうヤダ……死にたい!\\\

 

館内は笑いと赤面で満ちた。

 

 

 

────────────────

 

 

 

旧地獄

 

 

 

地底の岩盤を抜けると、豪快な笑い声が響いてきた。

 

勇義「よく来たな! せっかくだ、温泉で一泊していけ!」

 

剣心「温泉宿、とはありがたいでござるな。」

 

一行は勇儀に案内されるがまま、温泉旅館の暖簾をくぐり、剣心たちはそれぞれ湯に浸かった。

 

広大な岩風呂が湯気を立てる。左之助はさっそく飛び込んで豪快に湯をかけ、剣心や蒼紫は静かに肩まで浸かる。

 

左之助「ふぃ~っ! 生き返るぜ!」

 

剣心「ああ、旅の疲れが一気に吹き飛ぶでござるな。」

 

弥彦「おーい! のぼせんなよ、左之助!」

 

一方、女湯では薫と恵がほっと息を吐き、操が泳ぎ始めていた。

 

薫「こら、泳がないの!」

 

操「いいじゃん!広いんだし!」

 

恵は微笑みながらも、肩の力を抜いて目を閉じる。

 

恵「……ここまで来て、ようやく少し休める気がするわね。」

 

 

 

────────────────

 

 

 

湯から上がると、剣心たちはそのまま食堂へ向かった。

 

お燐「はい、これ私の特製弁当。お客さんにぜひ食べてもらいたくて。」

 

恵「まぁ、ありがとう。」

 

左之助「おお~、ありがてぇ!そんじゃあ、さっそく…」

 

左之助は豪快に弁当箱のふたを開ける。

 

蓋を開けると、中身は……見慣れぬ肉の照り焼き、真っ赤な煮込み、怪しげなコロッケ。

 

剣心「……ちなみに、この肉は一体何でござるか?」

 

お燐「うふふ、人間だよ。」

 

薫「じ、人肉!?」

 

弥彦「ま、マジかよ…」

 

お燐の言葉に薫たちは一瞬箸を止める。

 

蒼紫「なるほど。地獄だからか…」

 

左之助「へぇ~、地獄料理ってやつか…」

 

しかし、左之助、蒼紫、剣心、恵は人肉を箸でつかみ、口に運んでいた。

 

恵「うん……まあ、味は悪くないわね…」

 

左之助「意外といけんじゃねぇか!」

 

弥彦「ふ、普通に食ってやがる…(◎Д◎;)」

 

薫「け、剣心、平気なの?(◎_◎;)」

 

剣心「問題ないでござるよ、薫殿。それにこれは拙者のように人を斬った者にとって、こういう業を避けては通れぬと言う戒めみたいなもの…」

 

蒼紫「……今さら、生き血を啜った者が口を濯ぐ資格などないが……これはこれで糧となろう。」

 

薫「剣心……」

 

薫は何か決心したように見つめ人肉弁当に食らいつき始める

 

弥彦「お、おい!」

 

薫「剣心は自分と向き合おうと頑張ってる!だったら、私だって少しでも剣心の力になりたい!」

 

弥彦「…そうだよな。これは俺が剣心のように強くなるための必要なものなのかもしれねぇ。今更、人肉で怖気づく訳にはいかねぇもんな」

 

こうして剣心一行は人肉弁当を平らげた。

 

剣心「命の重みというものが身に染みた味でござった……」

 

 

 

────────────────

 

 

 

博麗神社

 

 

 

温泉宿を後にすると、光の道が伸び、最初の地――博麗神社へと戻ってきた。霊夢が境内で腕を組んで待っている。

 

霊夢「ふぅん、無事に帰ってきたわね。じゃあ、最後に総合評価を出すわ。」

 

 

 

────────────────

 

 

 

魔理沙「お前ら、キノコの扱いは上出来だったぜ!」

 

幽香「花の世話も悪くなかったわ。薫ちゃん、なかなか筋がいい。」

 

妖夢「剣心さん、また手合わせ願いたいです!」

 

勇義「左之助、また一緒に飲もうぜ!」

 

さとり「あなたたちの心は……まっすぐで、清らかでしたよ。」

 

 

 

────────────────

 

 

 

霊夢「じゃあ――旅の終わりの宴、始めるわよ!」

 

料理や酒が並び、幻想郷の住人たちとるろ剣一行は大いに盛り上がる

 

左之助「かんぱーいっ!!」

 

剣心「……こうして笑えるのは、幸せなことにござるな。」

 

薫「そうね……またみんなで来たいね。」

 

弥彦「おう! 今度はもっと強くなってさ!」

 

左之助「じゃあ、斎藤とかも呼ぼうぜ!」

 

夜空に灯りが舞い、宴はいつまでも続いた。

 

やがて、スキマが開き、一行を元の世界へと導く。

 

剣心「さらばでござる、幻想郷。また会う日まで。」

 

光に包まれ、彼らは帰還していった――。

 

 

 

 







ゲーム裏


クローバー「さあ、どうだったかね?諸君達よ… ではまた会おう!」

そう言うとクローバーは回転椅子から立ち上がり、その場を去った。

コウジ「彼奴、何であんな偉そうなの?」

リリス「さあ?ゲームマスターの余韻に浸ってるんじゃない?」

コウジ「彼奴内のゲームマスターってどうなってんの? …そういえばゲストって彼奴の采配で?」

リリス「まあ、たまに私が案を出すこともあるけど…」

コウジ「あ、そうなの?じゃあ、ウチもやっていいか?」

乗り気なコウジにリリスはフフ…とほくそ笑む。

リリス「ええ、いいわよ!貴方、ゲスト呼ぶセンスあるし…」



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