幻想郷巡り旅ゲーム   作:マスターコウジ

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リリス「……で、チョイスしたのが“此れ”? 」

コウジ「まあ、頭に思い浮かんだからな…」

リリス「ふ~ん……」

霊夢「……てか、あんた、このゲームのことを知ってたのね?」

コウジ「ああ。リリスにインペリスに呼ばれてな。そのときに見てたんだ!」

霊夢「まあ、麦わらの一味が呼ばれた時点で気づいててもおかしくないか。」

コウジ(小声で)「なあ……霊夢達は異変のこと、知ってるのか?」

リリス「ええ、知ってるわよ。私が“起こした”って言ったから! 」

コウジ「……お前なぁ…… (じゃあ、此奴等、このゲームの真意は知らねぇってことか…)」




幻想郷巡り旅ゲーム NARUTO編

博麗神社

 

 

 

ナルト「俺の名は木の葉隠れ一の忍び、うずまきナルトだってばよ! うおお~~!!来たぜ、幻想郷~~~!!」

 

サクラ「ちょっとナルト、はしゃぎすぎ。…私は春野サクラです。よろしくお願いします」

 

サスケ「うちはサスケだ」

 

カカシ「はじめまして。第七班の担当上忍、はたけカカシです。よろしく!」(カメラ目線でにっこり手を振るカカシ)

 

コウジ「一応、忠告しておく。幻想郷巡りとはいえ、場所によっては“危険地帯”もある。これは単なるゲームというより、修行の一種だと思え。」

 

ナルト「へっ、そんなの上等だってばよ! どんな試練でも受けて立つ!」

 

カカシ「了解。ゲームって言葉に油断しないことだな。」

 

サスケ「……行く先々でまた戦うことになる。そういう予感しかしない。」

 

サクラ「もう、そういうのはごめんなんだけど……まあ、行くしかないか。」

 

霊夢「じゃあ、さっそく始めるってことで… 最初の依頼よ。賽銭を入れてって。多ければ多いほど、加護がつきやすいわよ。目安は……1000両以上、ね」

 

ナルト:「1000両!?そんなに!?…ま、いいか。オレの財布からドーンと出すってばよ!」

 

ナルトは千両札数枚を気前よくお賽銭箱へ

 

 

チャリーン!ガラガラガラ…!

 

 

霊夢「あら、気前がいいじゃない!…じゃあ特別に、“博麗の加護”を授けてあげるわ。」

 

お祓い棒を振り、淡い桜色の光が第七班を包み込む

 

カカシ:「ほう、チャクラとはまた違うエネルギーだね。」

 

サスケ:「これが霊力か…。面白い。」

 

霊夢の加護を受けた第七班達はそのまま石段を降りて行った。幻想郷の澄んだ空気の中、石畳を踏みしめて歩く第七班。ナルトはどこか浮き立つように笑っていた。大戦の重みが抜けきらない彼らにとって、この旅は小さな息抜きのようなものだった。

 

ナルト「なんか、ここの空気……落ち着くってばよ!」

 

サクラ「そうね。だけどナルト、くれぐれも気を引き締めて。これは観光じゃないのよ。これは“修行”の一環だってコウジが言ってたでしょ」

 

ナルト「相変わらず、厳しいな。サクラちゃんは…(^_^;)」

 

 

 

──────────────

 

 

 

人里

 

 

店先で本を並べる少女がこちらに気づき、笑顔を向けた。

 

阿求「いらっしゃいませ。あら……外の世界の方ですか?」

 

稗田阿求と名乗ったその少女の隣では、赤毛の少女・本居小鈴が目を輝かせている。

 

「貴方達、旅人なんですよね?実はちょっとお願いがあるんです!」

 

小鈴が差し出したのは分厚い原稿束だった。 

 

 

タイトルは――

 

 

 

恋文戦記(れんぶんせんき)〜イチャイチャタクティクス〜』。

 

 

 

ナルト「……イチャイチャ……? て、まさか!」

 

阿求「最近できたばかりの恋愛小説なんです。感想が欲しくて」

 

と阿求が微笑んだ。

 

カカシ「へぇ……“イチャイチャタクティクス”ねぇ」

 

カカシはその名に反応し、目元をわずかに光らせる。

 

カカシ「では、ここで一つ……このおじさんが買っておいてやろう!」

 

サクラ「また、この人は……」

 

即座に財布を取り出すカカシに、サクラが思わず額を押さえる。

 

 

 

──────────────

 

 

 

阿求「ところで、ナルトさん。“おいろけの術”というものを披露してもらえませんか?」

 

ナルト「ん!? お、おいろけの術!?え?何でそんなの知ってるんだってばよ!?」

 

阿求「早苗さんから聞きました。外の忍者が使う禁断の術だとか……新しい小説のヒントになるかも」

 

と、阿求は興味津々の目で見つめてくる。

 

ナルト「い、いや……別に禁断ってわけじゃねぇけんど、まあ、見たいって言うならみせてやるってばよ!!」

 

サクラ「ナルトのおいろけの術に興味を持つ女なんて初めて見た……(・・;)」

 

カカシ「世界ってのは広いねぇ~。」

 

ナルトは阿求と小鈴においろけの術、ハーレムの術を披露。

 

小鈴「な、なんて精巧な出来栄え…!!」

 

阿求「すごい……これぞ芸術……!」

 

あまりの美貌に小鈴と阿求は目を丸くし、拍手喝采を浴びせる

 

ナルト「そうか?なんかそう言われると照れるってばよ!\\\\\」

 

サクラ「いや、あれの何処が芸術作品なワケ?(◎_◎;)」

 

阿求「あ、でももう少し“上品さ”を足すと完璧です」

 

ナルト「ん?そうか?」

 

その光景にサスケはため息をつき、サクラは呆れ声を漏らす。

 

サクラ「私達、何見せられてんの……?」

 

カカシ「……ま、学ぶ姿勢は悪くないさ」

 

カカシはというと、買った本を片手に苦笑いしていた。

 

 

 

──────────────

 

 

慧音「今日は代わりに授業をしてもらいたい。題材は問わない。あなたたちの世界の“知”を子どもたちに伝えてほしい。」

 

カカシ「教師の代行か。まあ、この先の進路の修行として丁度いいだろう。」

 

ナルト「よーし!オレが“忍道”を教えてやるってばよ!」

 

サクラ「私は……医療忍術の基礎にしようかな」

 

サスケ「……剣術の基礎でいい」

 

 

 

──────(授業後)──────

 

 

 

慧音「ふむ……なかなか面白かったぞ。子どもたちも喜んでいた」

 

カカシ「まあ、教えるのも忍の修行ですから」

 

ナルト「へへっ、火影になるためにも重要な任部だってばよ!」

 

一行はそのまま太陽の畑へと向かった。

 

 

 

──────────────

 

 

 

太陽の畑

 

 

 

サクラ「うわぁ……綺麗……」

 

ナルト「すっげぇ…!何処もかしこもヒマワリだらけだってばよ!」

 

サスケ「……だが、油断するな。気配がある」

 

突然の風が吹き、花の中から幽香が姿を現す。

 

幽香「ようこそ、太陽の畑へ。貴方たちが忍びという者ね?」

 

ナルト「此処では何すんだ?」

 

幽香「今回の依頼は私と弾幕バトルよ。貴方達の実力見てみたいから☆」

 

それを聞くと、カカシは目を細め、即座にクナイを取り出し、他皆も警戒態勢を取る。

 

カカシ「みんな、油断するな。強いぞ……」

 

サスケ「ああ、そうだな。……少しは楽しめそうだ」

 

サスケは凛と済ました表情のまま剣を抜く。

 

ナルト「ま、相手にとって不足なし!望むところだってばよ!」

 

 

 

──────────────

 

 

 

幽香「スペルカード発動!【花符】幻想郷の開花!

 

幽香が日傘をくるりと回す。無数の花弾が空を覆い、太陽の光と共に降り注ぐ。

 

サクラ「きゃっ!? すごい数の弾幕!」

 

サスケが即座に写輪眼を起動。弾幕の軌跡を読み取りながら、最短ルートで回避する。

 

ナルト「うおおおっ! 影分身の術ッ!」

 

ナルト分身たちが次々に弾幕をかき分け、接近戦を仕掛ける

 

幽香「悪くない。でも――まだまだ軽い!」

 

大輪の花が咲き誇り、巨大な光弾を放つ。空気が一瞬で震える

 

カカシ「風圧が……!避けろ、ナルト!」

 

サクラ「しゃんなろーーっ!

 

サスケ「火遁・豪火球の術!

 

サクラがチャクラを強化した、拳で衝撃を打ち消し、サスケが花弾の一部を焼き払い、突破口を作る。

 

サクラ・サスケ「今だ(よ)!ナルト!!」

 

ナルト「おう!行くぜ!螺旋丸ッ!

 

そして、突撃し、幽香の目前で花弾を吹き飛ばす。

 

幽香「ふふ……よくやるわね。でも、もっと楽しみたいわ。」

 

再び太陽のような光が弾け、辺りを黄金色に染める

 

四人のチャクラが共鳴。弾幕と忍術の嵐が交錯し、結果、激戦は数分続いた――

 

 

 

──────────────

 

 

 

幽香「ふふ……いい戦いだったわ。特に、あなた」

 

サスケ「……お前もな。手強かった」

 

ナルト「はぁ……ぜぇ……もうこの人、綱手の婆ちゃんとおんなじくらい、ヤベェ……」

 

サクラ「まったく……花畑で命がけってどういうことよ……」

 

カカシ「(苦笑)さすが幻想郷。どこも修行にはもってこいだね」

 

幽香「また遊びに来なさい。そのときは、もっと強い“日差し”を浴びせてあげる」

 

サスケ「ああ、次会うときもまた手合わせを頼む!」

 

ナルト「もう、勘弁してくれってばよ!」

 

 

 

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霧の湖

 

 

 

薄霧に覆われた湖。水面が揺れ、闇の気配が漂う

 

ナルト「おおっ、ものっすげぇキレイな湖だってばよ!」

 

サクラ「……でも、なんか雰囲気が悪いわね」

 

サスケ「油断するな。この霧……“何か”いる!」

 

カカシ「ああ……いるな。光がまばらに散ってる」

 

すると、湖面から小さな影が浮かび、一人の小柄な妖怪・ルーミアが現れた

 

ルーミア「……うぅ……おなかすいたのだ……」

 

ナルト「え?なんか小さいのがこっち見てるぞ?」

 

ナルト達は嫌な予感しかしなかった。ルーミアの顔は写輪眼のように目を赤く染め、よだれを垂らしながらこちらを見ているからだ

 

カカシ「明らかに俺たちを食おうとする気だな。ナルト、何か持ってるか?」

 

ナルト「即席ラーメンなら一応…」

 

カカシ「よし!丁度巻物に鍋をしまってある!速攻で作るぞ!」

 

ナルト「了解だってばよ!」

 

ナルトは即座にポケットから即席ラーメンの袋を取り出し、カカシは巻物をほどき、口寄せの術で小さな鍋を出すと水遁や火遁を使い湯を沸かす。そして、その鍋にラーメンとスープを入れて3分… そのままルーミアに差し出した。

 

ナルト「ほらっ! 即席ラーメンの出来上がりだってばよ!!」

 

ルーミアは目を輝かせ、ふがふがと食らいつく

 

サスケ「……一件落着か。」

 

サクラ「危なかった……」

 

カカシ「ふぅ、ま、此処のエリアは此れでクリアっと…!」

 

 

 

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紅魔館

 

 

 

ナルト「すっげぇデケェ屋敷だな……!」

 

サクラ「まるでお城みたいね……」

 

サスケ「…強い気配がする」

 

カカシ「だな……門の向こうに、また一筋縄じゃいかない奴がいる」

 

ナルトたちを出迎えたのは紅美鈴だった。

 

美鈴「ようこそ紅魔館へ。お客様ですか?……でも、通す前に少し、力を見せてくださいね♪」

 

ナルト「はっ? また、いきなり戦うのかよ!?」

 

美鈴「な~に、ほんの少し手合わせするだけですから! 」

 

美鈴は笑いながら拳を構える。

 

カカシ「ふむ、予想はしてたよ。じゃ、少しだけ相手してもらおうか……雷切!

 

カカシが雷切で先陣を切るように美鈴に挑む。だが、美鈴はこれを手刀で軽く受け止め、滑るように捌く

 

カカシ「ほう……見事だ」

 

サクラ「私もいくわよっ!」

 

ドカッ!!

 

今度はサクラの地面を割るほどの渾身の拳の一撃。しかし、美鈴は掌打で正面から受け止める。その瞬間、衝撃が空気を震わせ、石畳がひび割れた。

 

サクラ「互角……!」

 

サクラが息をのむ。美鈴が笑顔でガードしていたからだ。

 

美鈴「いい拳ですね。でも、まだ重さが足りませんよ」

 

ナルト「なら、これはどうだ! 螺旋丸ッ!!

 

サスケ「うちは流手裏剣術 雷・三連……!

 

美鈴「見事。でも……遅いっ! スペルカード発動!【彩符】彩光乱舞!

 

美鈴、気を練り上げた虹色の弾幕をカポエイラで左右に放ち、螺旋丸と手裏剣をすべて撃ち落とす。

 

あまりの一瞬の出来事に辺りはしんと静まり返った。

 

美鈴「ふふ……あなた達の実力はわかりました。」

 

カカシ「……では、通してくれるのかな?」

 

美鈴「ええ。実力、十分です。中でお嬢様がお待ちです」

 

こうしてナルト達第七班は紅魔館に招かれるのだった

 

カカシ「門番がこの実力……中も相当だな」

 

サスケ「……ああ。面白くなりそうだ」

 

 

 

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豪奢な椅子に座る少女──紅魔館の主、レミリア・スカーレット

 

レミリア「ようこそ、外の世界の忍たち。私は紅い悪魔、レミリア・スカーレットよ」

 

ナルト「悪魔って……まじかよ!」

 

サスケ「……気を抜くな。視線が鋭い」

 

カカシ「これは……相当だな」

 

レミリア「あなたたちの“運命”を占ってあげるわ。少し未来を見せるの」

 

レミリアは写輪眼のような赤い眼光でナルトを視る

 

レミリア「……あなた、うずまきナルト。いずれ“”に立つ。でも、それは終わりじゃない。“新しい世代”との戦いが始まるわ」

 

ナルト「新しい……世代?」

 

レミリア「名はまだ明かされない。でも、その子は貴方の“”であり、“試練”になる」

 

ナルト「……そっか。なら、ちゃんと受け止めるさ」

 

レミリア「ふふ……運命は時に、血よりも深い絆で繋がるのよ」

 

 

 

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フラン「あははっ! お姉さま、誰か来たの!? ねえ遊んでいいでしょ!?」

 

レミリア「フラン、加減しなさい」

 

フラン「うん、わかってる……でも、壊したくなっちゃうの♡」

 

ナルト「や、やばいの来たってばよ……!」

 

サスケ「殺気が……凄まじい」

 

カカシ「ナルト、サスケ、本気を出せ。あれは人間じゃない」

 

フラン「“遊ぼう”――“あたしのルール”でね♡」

 

空気が歪み、周囲の壁が弾け飛ぶ

 

ナルト「九喇嘛、行くぞ!」

 

九喇嘛「おうよ、やっと暴れられるな」

 

黄金のチャクラが吹き上がり、ナルトは九尾モードに変身する。

 

ナルト「影分身の術ッ!! 尾獣玉ッ!!

 

フラン「すごい……全部、壊してみたい♡」

 

紅い光球がナルトの分身を次々に爆散させるサスケも須佐能乎を展開、爆風を遮断する。

 

サクラ「サスケくんっ!」

 

サスケ「下がってろ、これは……“本気の化け物”だ」

 

館が揺れ、天井が裂ける。だが、フランは笑いながら立っていた

 

フラン「すごーい!また遊ぼうねっ!」

 

フランは満足したのかすっかり狂気のない笑顔に戻っていった。

 

ナルト「……死ぬかと思った……(~_~;)」

 

カカシ「いやはや、あの子レベルで“本気で遊ぶ”って言葉、もう怖いな……(^▽^;)」

 

 

 

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咲夜「さぁ、お掃除の時間です」

 

銀の髪を揺らし、十六夜咲夜が現れた。

 

ナルト「えぇ!?こんな広いのを!?」

 

咲夜「はい。紅魔館全てお願いします」

 

サクラ「す、全てって…どんだけあんのよ!!」

 

ナルト「……そうか!なら、多重影分身で一気に片づけるってはよ!!」

 

一瞬でナルトの分身が廊下中に並ぶ。モップを持ち、ぞうきんを持ち、掛け声とともに走り出す。

 

咲夜「なかなか有能ね」

 

廊下を駆ける分身たちを見て、咲夜は静かに笑った。

 

サクラ「……ほんと、どこ行っても便利扱いされてるわね≡3」

 

サクラは呆れたようにため息をついた。

 

 

 

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パチュリー「……ふむ。忍術というのは、魔法と似ているようで違うのね」

 

カカシ「そうかもしれませんね。魔力とチャクラ、理屈は近い」

 

パチュリー「あなたたちの力を査定しておきます。後々、研究資料にするから」

 

サスケ「……研究対象か。」

 

パチュリー「ええ、特に貴方。瞳の魔力が非常に興味深いわ」

 

サスケ「写輪眼……これは俺の…いや、うちはの“呪い”みたいなものだ」

 

パチュリー「……呪いもまた、力の形。面白い考え方ね」

 

 

 

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魔法の森

 

 

 

ナルト「なんか、ここ……空気が重いな。息がしにくいってばよ」

 

サクラ「魔力の霧ね。気を抜くとチャクラが乱される……」

 

サスケ「自然エネルギーに似た感覚か… ……悪くない。」

 

カカシ「うん。仙術修行に近い雰囲気だな」

 

霧とキノコに覆われた森。湿った空気の中を第七班が歩く

 

ナルト「うわぁ……どこもかしこもキノコだらけだってばよ!」

 

サクラ「キノコ採りっていう依頼だけど……どれが食べられるのか分かんないわね」

 

サスケ「油断するな。毒の気配がする……」

 

カカシ「まぁ、“依頼主が魔法使い”らしいし、普通のキノコとは限らないな」

 

…と、その時上空から「よう、外の奴ら! お前らが“第七班”か?」と、声がかかる。見上げると箒に乗った魔理沙がいた。

 

ナルト「お前が魔理沙か?」

 

魔理沙「そうそう。魔法使いの霧雨魔理沙だぜ。あんたら、幻想郷巡りに来たんだろ?」

 

カカシ「ああ、その通りだ。依頼を受けに来たんだ」

 

魔理沙「ならちょうどいい。森の奥で“キノコ採り”してきてくれ。魔法の材料が足りなくてな 種類は……そうだな、5種類ぐらいだと助かるぜ」

 

カカシ「5種類、了解。……それ以上は?」

 

魔理沙「持ってきてもいいが、調合に時間かかるぜ? ま、どうするかは任せる!」

 

 

 

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ナルト「おっ、光ってるやつ見っけ!」

 

サクラ「待ってナルト!それ、毒キノコじゃない?」

 

ナルトが触れた瞬間、キノコは威嚇するように煙を吹き始める

 

ナルト「ぎゃーっ!?目がチカチカする!!」

 

サスケ「……まったく。≡3」

 

サクラ「ねぇ……このキノコ、ハート型してるけど……可愛いわね」

 

カカシ「触らないように。見た目に反して毒キノコの可能性が高い」

 

 

 

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魔理沙「おおっ、上出来だぜ! お前ら、なかなかいい目してるじゃん!」

 

ナルト「だろ?森の探索なら慣れてるからな!」

 

魔理沙「よし、さっそく魔法薬にしてやる。効果は……出来てからのお楽しみ、ってことで♪」

 

魔理沙、鍋にキノコを投げ込んだ

 

魔理沙「にとり式精製器、魔力炉フルスロットル……“ブレイジング☆マッシュ・ミックス”!

 

魔理沙が呪文を唱えると、鍋の中から爆発のような衝撃が起き、家が軽く揺れる

 

サクラ「ちょっ、爆発したわよ!?」

 

魔理沙「大丈夫大丈夫、日常茶飯事だぜ!」

 

そして数分後、煙の中から魔法薬が完成した

 

魔理沙「はい、これがナルトの“火吹き茸薬”。飲むと一時的に火遁が使える!」

 

ナルト「うおおっ、マジかよ!?スゲェな!」

 

魔理沙「サクラのは“ヒカラビダケ茶”。十日でスリムになれるが……腹痛もセットだぜ☆」

 

サクラ「何その地獄薬!」

 

魔理沙「サスケの“ピッカリダケ液”は光属性強化。夜道でも目立ちすぎ注意な」

 

サスケ「……敵前で使えば囮にもなるな」

 

魔理沙「カカシの“シビレタケスープ”は、味がわからなくなる代わりに集中力アップ。訓練用だな」

 

カカシ「……まぁ、たまには無味も悪くない ちょっと舌が痺れるくらい、いいスパイスだ」

 

ナルト「いや先生、それ完全にネタじゃん!」

 

 

 

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木々の間を抜けると、小さな洋館が姿を現す。ドールたちが空中を舞い、音楽を奏でている

 

ナルト「うおーっ!人形が動いてるってばよ!? すげーなここ!」

 

サクラ「わぁ……幻想的……。まるで舞台みたいね」

 

カカシ「ふむ、魔法の森の主は“人形遣い”と聞いていたが……まさに芸術家って感じだ」

 

サスケ「……。」

 

館の扉が開き、アリスが人形たちを従えて現れる。

 

アリス「やっと来たわね、第七班。あなたたちの評判は聞いているわ。今日はちょっとした“芝居”をお願いするの」

 

ナルト「芝居!? 戦いじゃなくて演劇か!?」

 

アリス「ええ。戦いも芸のうち。あなたたちの動きと感情、そして“即興性”を見たいのよ」

 

カカシ(目を細め)「なるほど、即興芝居か……忍者の反応力を試すにはうってつけだな」

 

サクラ「あの、脚本は……?」

 

アリス「ふふ、台本は私の人形たちが運んでくるわ」

 

 

 

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即興芝居:『森の中の出会い』

 

 

霧の森を模した舞台。アリスの人形たちが背景を操り、サスケは写輪眼の幻術で演出を出していた。

 

語り部(カカシ)「ある日、森の奥深く、ひとりの忍が道に迷った――

 

ナルト(忍)「くそっ、どこだここ!? 木ばっかで出口が見えねぇ!」

 

サクラ(魔法使い)「そこの忍者さん、迷子かしら? ここは魔法の森よ」

 

ナルト「魔法!? あんたも忍術使えるのか!?」

 

サクラ「違うわ、私は“魔法使い”。忍術とは似て非なるもの――」

 

ここでサスケが風遁を発動。幻術で背景が青く光るとともに、風が舞い始める

 

ナルト「おおっ!本物の魔法か!?」

 

サクラ(小声で)「サスケくん、演出上手いじゃない……」

 

サスケ「……当然だ(チャクラを通した幻術で情景を演出か。こういうのも悪くないな。)」

 

カカシ(ナレーション)「こうして、忍と魔法使いは出会い、互いの“術”を学び合うのであった――

 

こうして舞台は無事終了。アリスや人形たちが拍手を鳴らした

 

アリス「ふふ、思ったよりいいチームワークね」

 

ナルト「ふぅ~!芝居って意外と体力使うんだな」

 

サクラ「でも楽しかった!アリスさんの演出、人形の動きが本当に生きてるみたい」

 

カカシ「サスケの演出も悪くなかった。まるで本職の照明スタッフみたいだったよ」

 

サスケ「……次やる時は、戦闘劇にしよう。そっちのほうが得意だ」

 

アリス「ふふっ、いいわね。また次の“”を用意しておくわ。あなたたち、第七班……面白い素材だわ」

 

するとアリスの人形たちはナルトたちに糸のようなものを渡す。

 

アリス「これはご褒美の“魔導糸”。忍術にも応用できるはずよ」

 

カカシ「ありがたく頂こう。……糸の制御、写輪眼でも追えない速さだ」

 

ナルト「へへっ、今度は俺が主役じゃなくて監督やってみっかな!」

 

サクラ「アンタは演技練習からでしょ!」

 

サスケ「……ま、悪くない一幕だった」

 

 

 

──────────────

 

 

 

香霖堂

 

 

 

ナルト「へぇー、ここが“香霖堂”か!なんか忍具屋っぽくねぇか?」

 

サクラ「忍具屋っていうより、骨董品屋よ。見て、変な形のランプとか……」

 

サスケ(棚の奥を見つめながら)「……この空気、嫌いじゃないな。落ち着く」

 

カカシ(目を細め)「まるで写輪眼で見ても理解できなさそうなものばかりだな……さて、店主は?」

 

 

 

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霖之助「ようこそ、香霖堂へ。俺は森近霖之助。……君たちも旅の参加者かい?」

 

カカシ「察しがいいな。俺たちは――少し、特別な任務の途中でね…」

 

霖之助「なるほど。では、ちょうどいい。君たちのような外の客に見てほしいものがある」

 

霖之助は棚の奥から、小さな黒い箱を取り出す。蓋を開けると、中には――赤色で少し金色が入った果実が収まっていた。表面は脈動するように光を放ち、ただの果実とは思えない神々しさがある。

 

サクラ「……な、何これ。光ってる……?」

 

ナルト(目を丸くして)「うおっ、なんかスゲーなコレ!チャクラっぽい感じがするってばよ!」

 

カカシ(眼を細め)「……いや、まさか……これは、あの神樹の実か?」

 

サスケ(低く)「神樹の実… …神樹が実らせるという、あの果実か?」

 

霖之助「やはり知っていたか。最近、幻想郷の結界の境界から流れ着いた“何か”の残滓に包まれていた」

 

カカシ「……そうか。恐らくこれは、別の星の神樹が吸い尽くした後に生まれた実だ。残留チャクラが、幻想郷に“迷い込んだ”のかもしれないな」

 

ナルト(腕を組みながら)「別の星……?オレたちの世界の神樹とは違うってことか?」

 

カカシ「ああ。おそらく、異なるチャクラ循環を持つ惑星のものだろう。だが、似た構造をしている……」

 

霖之助「……どうやら、君たちはこの果実の正体を知っているようだね」

 

カカシ「ああ、だがこれは扱いを間違えば星を滅ぼすほどの危険物だ。ここで保管しておくには……少々リスクが高い」

 

霖之助(静かに頷き)「なるほど。だが、ここは幻想郷だ。“忘れられたもの”や“流れ着いたもの”が保管される場所でもある。それが神々の遺物であってもね」

 

サクラ「……じゃあ、あなたはこの実を守ってるってこと?」

 

霖之助「守るというより、“観察している”と言ったほうが正しいかな。 未知の知識は、私にとって最高の宝だからね」

 

サスケ「……放っておくのも危険だ。俺が封印術で封じることもできるが――」

 

霖之助「いや、ここなら大丈夫だ。香霖堂の結界は外の世界と微妙にずれてる。簡単には暴走しないだろう。……それに、もし暴れたら――博麗の巫女が黙ってないさ。 ああ、そうだ。せっかくだから、これを記念に持っていくといい」

 

そう言うと霖之助は小さな瓶を差し出す。中には淡い青光を放つ液体――“希少なチャクラ反応を模した擬似エネルギー”が封じられている。

 

霖之助「チャクラの実を観察する過程で抽出した微量の残留波だ。触れるだけで、少しだけ身体の活性を促す。……まあ、薬のようなものだよ」

 

カカシ「ほう……これは興味深い。研究用にありがたく頂こう」

 

ナルト「おおっ、ありがとな、香霖のおっちゃん!」

 

霖之助「お、おっちゃん…。(~_~;) …まあ、楽しんでいくといい。幻想郷の“外から来た忍”なんて、そうそういないからね」

 

 

 

──────────────

 

 

 

サクラ「……ん? これ、手紙……?」

 

サクラはふと、棚の端に置かれた紙切れに目を止め、手に取って見る。古びた紙にはインクが滲み出ており、辛うじて読めるのは「サスケ」と「サラダ」の二文字のみ…

 

サクラ「“サスケ”…“サラダ”…? どういうこと?」

 

ナルトも気になり、のぞき込む。

 

ナルト「ん?サラダ?なんか、うまそうな名前だな!なあ、お前の知り合いか?」

 

サスケ「……知らん。そんな名、聞いたこともない」

 

すると、サクラはふと何か思い出したかのようにハッ!とする。

 

サクラ「……あれ?……そういえば……」

 

ナルト「どうした?サクラちゃん…」

 

サクラ「昔ね、小さい頃、里の外で任務してたときに……サスケくんにそっくりな大人の忍びを見たの。」

 

サスケ「俺、そっくりの忍び?」

 

サクラ「うん、たしか、その人が……落としたのを拾ったのを覚えてる。」

 

ナルト「サスケそっくりのね…そんなのいたか? 」

 

サクラ「ほら……その人のところにボルトって子、ナルトにちょっと似た男の子いたじゃない!」

 

ナルト「ボルト? …そう言えば、いたような…いなかったような……? 」

 

カカシ「……で、ちなみにその“サスケに似てる忍び”の正体は分かったのか?」

 

サクラ「うん…… たしか、自来也先生のおっかけの人だって聞いたような……?」

 

ナルト「お、おっかけ~~!? そんなのいたか~?  」

 

サスケ「ふん… くだらん!……時間の無駄だ」

 

霖之助「……今の君たちじゃ、理解できないかもしれないね。」

 

サクラ「え?」

 

霖之助「何年か経ったら、またおいで」

 

サクラ「何……年……?」

 

サクラはじっと手紙を見つめるものの、そっと元の棚へと戻した。

 

 

 

──────────────

 

 

 

サスケ「……あの実。もし他の星の神樹なら――また、戦いが起こるかもしれんな」

 

カカシ「だろうな。だが今はまだ、“観察”の時期だ。幻想郷がどう反応するか、見守るしかない」

 

ナルト「ま、何が来てもオレたちが守るってばよ! 」

 

サクラ「……ほんと、ナルトってポジティブよね」

 

カカシ「それが彼の一番の強さだよ、サクラ」

 

第七班一行は、そのまま迷いの森へと向かった

 

 

 

──────────────

 

 

 

 

 

―IF(もし、手紙がきれいに保存されているものだったら?)

 

 

 

サクラ「……ん?何これ?…なんかの手紙?」

 

サクラは棚に直置きされた一枚の手紙のようなものを拾い上げる

 

 

おかえりなさい、パパ。 いつもお疲れ様。忙しいと思うけど、ちゃんと食事してる?  せっかく帰ってきたんだから、たまには三人でご飯食べたいな……  ……ってママが言ってたよ。

 

 

サクラ「……!!」

 

しかし、次の文章からサクラは思いもよらないものが目に飛び込む

 

 

あ、そうそう―― それとボルトがね、サスケさんにお願いして、《イチャイチャタクティクス》見せてもらうんだって言ってたよ。

 

 

サクラ「”サスケさん“? え?…どういう事? え?まさか、この「パパ」っていうのって……」

 

戸惑うサクラの後ろからナルト、サスケ、カカシがのぞき見ていた。

 

ナルト「……サラダ? なあ…サスケ、お前の知り合いか?」

 

サスケ「いや、知らん。初めて聞く名だ。」

 

ナルト「てかちょっと待て。イチャイチャタクティクスって……お前、いつの間に持ってたんだよ?」

 

サスケ「知らん!全く身に覚えのない話だ!」

 

サスケは全否定する

 

サクラ「先生はサスケ君に貸した覚えってのは…?」

 

カカシ「……え、いや…貸したっけ……?いや……貸してないはず……いや、でも……ん?」

 

サスケ「いや、断じてない! まったく、誰だ……こんなふざけた事を書いた奴は!」

 

サクラ「……ボルト。」

 

サクラはこの「ボルト」と言う名を見つめ、ふとある出来事を思い出す。

 

ナルト「ん?どうした?サクラちゃん…」

 

サクラ「…そういえば、昔……サスケ君が里を抜けてた頃だった気がする……会ったことがあるの。なんか今のサスケ君に似た感じの忍びみたいな人と――その人といた子供。」

 

サスケ「俺に似た忍び?」

 

ナルト「んで、そいつの名前が……「ボルト」と?」

 

サクラ「うん、ナルトとちょっと似た子… ほら、アンタも会ったことがあったはずよ。たぶん自来也先生の弟子になったばかりの時に…」

 

ナルト「う~~~ん…… まあ、言われてみると、なんか……会ったような……会ってないような……? いやでも……たしかに……今のサスケが羽織ってたような黒いマントの奴、いたような……」

 

サスケ「…気味が悪い。…で、結局何だったんだ?その俺に似た芸者…」

 

ナルト「う~ん……さあな。俺は記憶があやふやで… サクラちゃんは何か知ってるか?」

 

サクラ「う~~ん……  私が聞いたのだと、たしか…自来也先生のおっかけだって…」

 

ナルト「……え?(・_・;)」

 

サクラのひねり出した一言で一瞬場の雰囲気が凍る。

 

サクラ「ん~……たしか、その人はイチャイチャタクティクスの愛読者で戦闘経験や術も全部、自来也先生を調べつくすためだとか…」

 

ナルト「……そ、そうなのか!? 彼奴ってあのエロ仙人のファンだったのか!!」

 

サスケ「ますますありえない話だ。俺が奴のおっかけだと?…ばかばかしい!!(¬_¬)≡3」

 

サスケは冷淡な態度でぶっきらぼうに吐き捨て、香霖堂の外へと進み出す。

 

霖之助「どうやら、その手紙は──今の君たちにはまだ早いみたいだね。」

 

サクラ「早い?」

 

ナルト「それってどういう意味だよ!?」

 

カカシ「……もしかしすると、未来の手紙って奴か?」

 

霖之助「答え合わせは今じゃない。……何年か経ったら、また来るといい。」

 

サクラ(未来の手紙……? じゃあ、だったらあの人達は一体…?)「……わかりました。」

 

サクラはしばらく見つめた後、手紙を元の場所へと戻した。

 

サクラ(今は、霖之助さんの言うとおりにした方がよさそうね……)

 

サスケ「さっさと行くぞ。」

 

ナルト「お、おいサスケ待てってばよ!」

 

一行は次のエリアへと向かっていった。

 

 

 

──────────────

 

 

 

サクラ(サラダ…か… 何だろう、この親近感…)

 

サクラは次のエリアに進むまで「サラダ」という名前に不思議に心が躍っていた。

 

 

 

──────────────

 

 

 

迷いの森

 

 

 

ナルト「うおおお! どこまで行っても竹ばっかじゃねーか! オレもう何回転んだかわかんねーぞ!

 

サスケ「声を出すな。気が散る。」

 

カカシ(竹の葉を払いながら)「ふむ……“迷いの竹林”という名は伊達じゃないね。チャクラ感知も乱される……面白い。」

 

サクラ「面白いじゃありません! また穴っぽいのが――っ! きゃあっ!」

 

≡3ドサッ。ボゴォ‼

 

落とし穴に落ちたサクラの顔面に、突然「バネパンチ」が直撃。

 

ナルト「サクラちゃん!? だ、大丈夫かっ!?」

 

 

 

サクラ「だいっじょうぶなわけないでしょおおおおお!!###

 

 

 

???「ぴょん♪ 見っけた~♪」

 

声の主は、白いウサギ耳をぴょこぴょこ動かす少女――因幡てゐ。

 

てゐ「よそ者のくせに、こんなところまで来るなんて勇気あるじゃない♪ でも今日は“運試しデー”よ!」

 

ナルト「おっ、なんだそりゃ! 勝負か!?」

 

しかし、気づけば、てゐの姿はもう無かった。

 

サスケ「……逃げたか。」

 

 

 

──────────────

 

 

 

竹の間から仕掛けられたトラップが次々と発動する。

 

カカシ「ふむ……幻術ではなく、純粋な物理トラップか。面白い。」

 

サクラ「だから面白くありませんって!! ああ~っ!!もうこうなったら…!!」

 

次々にてゐが仕掛ける罠やいたずらにしびれを切らしたサクラは罠地帯を叩き割る勢いで拳を地面に叩きつける。

 

 

ドゴ~~~ン!!!!

 

 

罠ごと竹林が震えだし、土煙の中から飛び出したてゐが泡を食って叫ぶ。

 

てゐ「ひぃっ!? ぱ、パンチだけで地震!? こ、この人…意外と怖いかも…(~_~;)」

 

ナルト「捕まえたぜー! ほら、依頼完了ってやつだな!」

 

てゐ「ま、参りましたぁ……! あんたら、えーりんのとこ行くんでしょ? だったら妹紅のとこ寄るといいよ。道案内してくれるから。」

 

 

 

──────────────

 

 

 

妹紅「永遠亭に行くのか? ……迷っただろ。」

 

ナルト「なんでわかるんだ?」

 

妹紅「ここで迷わない奴はいない。……行くなら案内してやる。あの医者、最近また変な実験を始めたらしいからな。」

 

サクラ「じ、実験……?」

 

妹紅は苦笑しながら立ち上がる。竹林の奥、白く光る建物がぼんやり見え始める。

 

 

 

──────────────

 

 

 

広間には、無数の薬瓶が整然と並んでいた。中央で静かに立つのは、永遠亭の主・八意永琳。

 

永琳「ようこそ、第七班の皆さん。依頼は“薬の試用”――怖がらなくていいわ。毒は使わない。」

 

ナルト「ほ、ほんとか? なんか嫌な予感しかしねぇけど……」

 

永琳は微笑みながら、透明な液体が入ったカプセルを渡す。

 

永琳「それぞれ違う薬よ。効果は……飲んでからのお楽しみ。」

 

 

 

──────────────

 

 

 

ナルトは薬を口に入れると、耳の先に柔らかいうさ耳が生えてピョコピョコと揺れた。

 

ナルト「わっ!耳が動くぞ!めっちゃ聞こえる!」

 

サスケ「……予想以上だな。」

 

次にサクラ。薬を飲むと体が軽くなり、ふわりと浮きそうになる。

 

サクラ「うわ……軽い!体がふわっとする……これなら動きやすい!」

 

サスケが慎重に薬を受け取り、口にすると写輪眼の視界が広がり、幻術の範囲が自然に拡大された。

 

サスケ「……なるほど。これなら負担が軽減される。」

 

最後にカカシ。薬を飲むと、空気中に溶けるように透明化した。

 

カカシ「……これは潜入任務に最適だな。」

 

 

 

──────────────

 

 

 

サクラは、ふと棚の奥に光る金属を見つけた。

 

サクラ「……先生、それ、刀やチェーンソー……それに血糊のついた包丁……何に使うんですか?」

 

永琳は振り返り、穏やかに微笑む。

 

永琳「ああ、それ? 最新型の“メス”よ。」

 

ナルト「め、メスぅ!? ウソだろ、それ、絶対医療用じゃねぇって!」

 

永琳「刀は手足の切断用。移植のとき、細胞を壊さず切れるの。チェーンソーは壊死部除去用ね。……術師のストレス発散にもなるわ。」

 

サクラ「ス、ストレス発散……? 」

 

永琳「ええ。そして、血糊に見えるそれ――治癒促進薬を塗ってあるのよ。切ったあと、すぐ回復できるように。」

 

サクラは額に冷や汗を流す。ナルトとサスケは小声でひそひそ。

 

ナルト「なぁサスケ……この人、やべぇよな……」

 

サスケ「黙っておけ。刺激すると……切られる。」

 

カカシ(目を細めて)「うん。医療の世界も、奥が深いねぇ……」

 

永琳は静かに微笑んだ。

 

永琳「また来なさい。次は“完全不死薬”の実験があるの。」

 

 

サクラ・ナルト「もういいわ!!!

 

 

竹林の外に響く、二人の絶叫。その声に、てゐと優曇華が顔を見合わせて笑った。

 

 

 

 

 

 

白玉楼

 

 

 

幽々子「ようこそ、白玉楼へ。ここでは死者との面会ができますわ。あなた方が探す霊魂も、きっとどこかで待っているはず。」

 

サクラ「死者との……面会……? 死んだ人に会えるってこと?」

 

ナルト「え?…てことは、エロ仙人や父ちゃん達に会えるのか……?」

 

幽々子(微笑みながら)「ええ、心で願えばきっと姿を見せてくれます。」

 

桜の花びらが舞い、冷たい風の中に淡い光が現れる。そして、その中からは2つの影が…

 

ナルト「っ……! エロ仙人……! 父ちゃん!」

 

自来也(笑って)「よぉ、ナルト。立派になったな。」

 

ナルト(照れくさそうに)「いや、オレなんて……まだまだだよ。」

 

ミナト(穏やかに)「いや、お前の力と心はもう立派だよ、ナルト。」

 

ナルト「へへっ! 」

 

自来也「そうだ、それでいい。お前が笑ってりゃ、皆が笑うんだ。」

 

ミナト「母さんも、きっとそう言うさ。」

 

ナルトは両手で涙を拭いながら、深く頷く。

 

ナルト「ありがとう……父ちゃん、エロ仙人!」

 

 

 

──────────────

 

 

 

背後の気配からふと振り向くとそこには懐かしの老婆の姿が…

 

サクラ「チヨ婆……!」

 

チヨ婆「おお、サクラか。しっかり顔つきになったのう。」

 

サクラ「あなたの教えを忘れてません。命を繋ぐこと……今もずっと。」

 

チヨ婆「なら良い。命は継がれていくものじゃ。おぬしの手は、もう立派な癒しの手じゃよ。」

 

サクラ(微笑んで)「ありがとうございます……。」

 

 

 

──────────────

 

 

 

イタチ「久しぶりだな、サスケ。」

 

サスケ「兄さん……!」

 

イタチ「もう私に謝る必要はない。お前が前を見て歩いていることが、何よりの救いだ。」

 

サスケ「……兄さんがいたから、俺は今がある。だから……もう迷わない。」

 

イタチ「それでいい。お前は私の誇りだ、サスケ。」

 

 

 

──────────────

 

 

 

ネジ「相変わらず元気そうだな…」

 

ナルト「ネジ……!」

 

サクラ「あなたもここに……」

 

ネジ「ああ。」

 

ナルト「あの時、守ってくれてありがとう……」

 

ネジ「お前たちはよくやった。俺の死を無駄にしなかったな。」

 

ナルト「けどオレ、もう誰も失わねぇ!」

 

ネジ「ああ。その言葉、ずっと胸に刻め。…それでこそ仲間だ。」

 

ナルトとネジは互いに拳を合わせた。

 

 

 

──────────────

 

 

 

カカシ「オビト……リン……。」

 

オビト(笑いながら)「よう、カカシ。お前、まだマスクしてるのかよ?」

 

リン(優しく微笑む)「相変わらずね。でも、今のあなた、すごく優しい顔をしてる。」

 

カカシ「まあ、お前たちがいてくれたからだ。俺は……ようやく過去を受け入れられた。」

 

オビト「そっか……なら、もう何も言うことはねぇな。」

 

 

 

──────────────

 

 

 

 

 

 

妖夢「サスケさん。あなたの剣、見せてください。」

 

サスケ「俺も丁度、アンタの腕が見てみたくなったところだ。」

 

そう言い、サスケは草薙の剣を抜く。冷たい光が桜の花びらを反射し、風が二人の間を通り抜けた。

 

妖夢の初太刀は疾風のように鋭く、地を滑るような踏み込みと同時に、剣閃がサスケの頬をかすめる。

 

サスケ「速い……!」

 

写輪眼が妖夢の動きを正確に捉え、反撃の一閃を放つ。

 

 

 

⚔キィン!

 

 

 

金属音が響き、二人の刀身が弾け合う。妖夢は二の太刀、三の太刀と立て続けに斬り込むが、サスケは最小限の動きで受け流す。桜の花びらが斬撃の余波で舞い上がり、二人の周囲に光の渦を描いた。

 

妖夢「……やはり、あなたは只者ではありませんね。」

 

サスケ「あんたもな。半霊と一体化した動き、まるで影分身のようだった。」

 

妖夢は一歩引き、半霊を分離させて同時に突きを放つ。サスケは写輪眼でそれを見切り、体をひねってかわす。次の瞬間、稲妻のようなチャクラが刀身を走った。

 

妖夢「これは、雷遁……!」

 

サスケの刀が光を放ち、妖夢の木刀を弾き飛ばす。だがサスケはとどめを刺さず、刀を収めた。

 

サスケ「いい剣だった。あんたの斬り筋、正確すぎて怖いくらいだ。」

 

妖夢は息を整え、深く礼をした。

 

妖夢「お見事です。あなたの剣は理よりも意志が強い。」

 

その言葉に、サスケの口元がわずかに緩む。

 

イタチ「いい剣技だった。 」

 

イタチの言葉を受け、サスケは子供のような驚きと笑みが零れた。

 

 

 

──────────────

 

 

 

自来也「なあなあ、ナルトや!久しぶりに…おいろけの術見せてくれんかのう?」

 

ナルト「相変わらずスケベな奴だなぁ… でも、了解だってばよ!」

 

それを聞いたネジとミナトは大慌てで止めに入る

 

ネジ「やめておけ!こんな所でそんな術使ったら死ぬぞ!」

 

ナルト「? 何言ってんだってばよ、ネジ…」

 

ミナト「自来也様も!何お願いしてるんですか!!(;゚Д゚)」

 

自来也「別にいいじゃろ… 鬼の居ぬまに洗濯をという奴じゃ!」

 

サクラ「…え?それって、どういう意味?」

 

ミナト「そういう問題ですか!」

 

カカシ「…まあ、じゃあ……ナルト、今回は影分身だけ変化するって形で…」

 

ナルト「? まあ、なんだかわからねぇけど… 影分身・ハーレムの術!!」

 

ナルトは術を発動。オリジナル以外の影分身を全裸の女の姿に変えた。

 

自来也「おおーー!!これじゃこれじゃ!❤❤」

 

自来也は鼻の下をのばし、ハイテンションになる。

 

カカシ「……何か問題でもあるのか?」

 

ミナトは小声で、たどたどしく説明する。

 

ミナト「ああ。あ、あの……妖夢って人なんだけど… 色気に……嫉妬深くて……そういうのを見ると、辻斬り化……するみたいで……」

 

 

 

カカシ・サクラ「……え!?(◎_◎;lll)」

 

 

 

カカシは嫌な予感で目を見開き、サクラも青ざめる。

 

妖夢「安心してください!既に終わりましたから! 

 

背後の声にギョ!とビクつく一同。背後にはにっこりとした妖夢が…

 

サクラ「あ、あの…お、終わったってのは…?」

 

サスケ「おい!あれを見ろ!

 

サスケの鋭い驚き声にサクラは視線を移す。

 

目に飛び込んできたのは――ナルトの影分身が、いつの間にか骨となっていた姿。

 

 

 

サクラ/ミナト/ネジ/カカシ「……!?」

 

 

 

サクラとカカシは青ざめながら仰天。

 

ナルト「み、みんな……なんでそんなに驚いてるんだ?」

 

サクラ「ナ、ナルト…あ、あなたの影分身……」

 

サクラの指摘にて、ナルトは自分の影分身をみる。しかし、その姿は何故か骸骨となっていた影分身の姿があった。

 

 

ナルト「う、うわああああ……!Σ(◎Д◎;)」

 

 

ナルトは仰天し、思わずたじろぐ。

 

イタチは静かに、しかし重々しく呟く。

 

イタチ「あれが……粉骨砕身か……」

 

サスケ「ふ、粉骨砕身…?」

 

イタチ「人の肉眼では捉えきれない速さで切る技だそうだ。切られた相手はあまり速すぎる故か、切られた…死んでいることすら気付かない。」

 

ナルト「お、おい、お前ら……何だその姿!?!」

 

その瞬間、気がついた影分身たちは、粉微塵となって消滅した。

 

 

 

ナルト「ヒ、ヒィ……ッ!:(;゙゚''ω゚''):」

 

 

 

あまりのホラーな光景に思わず腰を抜かしてしまったナルト。

 

自来也「むう……惜しいのう……」

 

チヨ婆「少しは自重しろ、バカ者!」

 

チヨ婆、自来也の頭にポカッ!とゲンコツをお見舞いした

 

 

 

──────────────

 

 

 

作業を終えると、妖夢は笑顔で手料理を振る舞う。淡い光に照らされ、四人は穏やかに食卓を囲んだ。

 

妖夢「さあ、召し上がれ。心も体も少しは癒されるはずです。」

 

しかし、妖夢の逆鱗に触れたトラウマが続いているのか、ナルト達は戦慄しながら、震える手で箸を持ち、料理を口に運んでいた。

 

ナルト「……う、うまい……けど、心臓が止まりそう……」

 

サクラ「同じく……  妖夢さんは怒らせないようにしないと…」

 

カカシ「まあ、おいろけの術はほどほどにしないとね……(^_^;)」

 

一方でサスケは黙々と箸を進めるのだった。

 

 

 

──────────────

 

 

 

彼岸

 

 

薄桃色の霧が漂う河岸。広大な三途の川がゆったりと流れ、その水面は鏡のように静かだった。川辺には舟を操る死神――小野塚小町が、頭の後ろに手を回しながら気怠げに待っていた。

 

小町「よ、来たね第四班。あー安心していいよ?今日は落っことしても深さ調整してるから死なない死なない。……たぶん」

 

ナルト「た、“たぶん”ってなんだよ!!」

 

カカシ「依頼は…映姫様のお導きって奴かな?」

 

小町「まあ、そんな感じかな?」

 

カカシのユーモアな言葉にポリポリ顔を描きながら苦笑する小町

 

サスケ「過去の清算って奴か…」

 

サクラ「大戦を経て、次に進むためにかかせない試練……ね。」

 

ナルト「…だな。これも火影になるための重要な修行だってばよ。」

 

 

 

──────────────

 

 

 

舟は静かに進み、対岸へ。そこには、白と黒の装束に身を包み、秩序そのもののような視線を持つ人物――四季映姫・ヤマザナドゥ。

 

映姫「まずは――うずまきナルト

 

名を呼ばれ、ナルトは一歩前に出た。

 

映姫の杓から出る淡い光が浄瑠璃の鏡に集まり、ナルトの過去が空中に映し出される。

 

孤独。嘲笑。涙。努力。夢。そして仲間。

 

映姫「うずまきナルト。あなたの歩みは称賛に値します。しかし――あなたは他者の痛みを理解するために、同じ痛みを求め続けた。」

 

ナルトは拳を強く握りしめた。

 

映姫「それは強さですが、同時に“呪い”です。自分が痛みを背負わなければ仲間を救えないと思い込む―― その思考は、いずれ周囲の心まで縛り付けるでしょう。」

 

ナルト「でも、俺は仲間を守りたい! それは今でも曲げらんねぇ!」

 

映姫「守りたいと思うのなら、『痛みを背負う側』ではなく『痛みを終わらせる側』になりなさい。火影とは、孤独ではなく“支えられる者”でもあるのです。」

 

ナルト「ああ、そうするってばよ!」

 

ナルトは拳を自分の胸に置き、強く頷いた。

 

 

 

──────────────

 

 

映姫「次、春野サクラ。」

 

サクラ「……はい。」

 

映姫「あなたは自分を責めすぎる。力不足を悔いるのは美徳です。しかし、“私がいなければ”――そう思う自意識は、時に傲慢です。」

 

サクラ「……っ!」

 

映姫「あなたはすでに仲間に必要とされている。なのに、自分を認めぬ限り、その手は届かないまま。あなたの力は『誰かの代わり』ではなく『あなた自身』の力です。胸を張りなさい。あなたは弱くない。」

 

サクラ、涙を堪えながら小声で「はい…」と返事、深く頭を下げる。

 

 

 

──────────────

 

 

 

映姫「うちはサスケ

 

名を呼ばれ、サスケは無言で目を細める。

 

映姫「復讐。憎悪。断絶。あなたはそれらを選び、歩き、そして辿り着いた。その罪は、あなた自身が理解している。」

 

サスケ「……ああ。」

 

映姫「ならば忘れてはいけません。罪を知る者だからこそ、“二度と同じ闇を生まない役目”がある。」

 

サスケ「……それが、俺の贖罪か。」

 

映姫「いいえ。それが、あなたが生きる理由です。ただし、あなたが償うべきなのは“過去”ではありません。“未来”です。もちろん犯した罪は消えることはありません。ですが、それらは全て未来で上書きすることはできる」

 

サスケ「覚えておく。」

 

サスケは短く息を吐き、前を向いた。

 

 

 

──────────────

 

 

 

映姫「そして、最後…はたけカカシ。」

 

カカシ「はい。」

 

映姫「あなたは、ずっと“自分を罰してきた”。違いますか?」

 

カカシ「……まあ、否定はできませんね」

 

カカシは口元に苦く笑みを浮かべた。

 

カカシ「……ま、でも教師ってのは悔やむ生き物ですよ」

 

しかし、映姫は首を振る。

 

映姫「違います。あなたは、許されるべき立派な忍です。もう自分を裁くのは、やめなさい」

 

映姫の言葉を受け、カカシの肩がほんの僅かに震えた。そして、ほんの小さな声で「……ありがとう」と呟いた。

 

カカシ「なら、俺は……もう少し前へ進むよ」

 

映姫「なら覚えておきなさい。『背負う者』が折れた時、支えるのは“あなたが守り続けた者達”です。あなたは一人ではありません。」

 

映姫の声に救われたのかカカシの顔は重荷が取れたかのように綻んでいた。

 

 

 

──────────────

 

 

 

その瞬間、空に光柱が立ち、静かに扉が開く。その向こう側には蒼い世界。月の輝きが満ちる異界。

 

映姫「この先は月。運命に試される場所です。 ……進みなさい。迷いなき心で。」

 

ナルト「よし!行くぞみんな!」

 

サクラ「うん!」

 

サスケ「フッ。面白くなってきた。」

 

 

 

──────────────

 

 

 

 

 

 

月面の光が柔らかく広がる白い石畳。その奥に、巨大な鳥居と装飾された神殿のような入口がそびえ立つ。入口の前で、腕を組んだ依姫と扇を持った豊姫が第七班を待っていた。

 

依姫「来たわね。永琳から聞いてるわ。その様子だと薬の影響がまだ残っているそうね?」

 

カカシ(透明化しながら半分だけ見える)「ええ、まぁ…見たいですねぇ… まあ、便利なのでしばらく借りてます。」

 

ナルト(ピクピクと動くうさ耳)「あ、そういえばあの永琳って奴に飲まされたんだった!すっかり忘れてたってばよ。」

 

豊姫「もしかしたら、月に着いた時に顕現するようになってるのかもね…」

 

ナルト「え?そういうもんなの?」

 

豊姫「フフ…」

 

サクラ「身体、軽っ……。私、今なら月まで蹴り飛ばせそう。」(軽くその場で跳ねる)

 

サスケ「…フ…視界が冴えている。幻術の流れが以前より滑らかだ。」(目を細め、写輪眼がゆらめく)

 

豊姫「ふふっ、その調子で頑張ってね。今回はb()()()()()()()()/()b()よ。」

 

 

 

──────────────

 

 

 

入口が閉まり、音が響く。

 

ナルト「うわっ閉まった!?脱出ルートは!?」

 

サスケ「落ち着け。これは……迷宮型だ。」

 

カカシ「……罠の匂いしかしないな。」

 

その瞬間――

 

 

ゴォォォォッ!!!

 

 

天井から炎が降り注ぐ。

 

依姫◁))))「加具土命の火よ。焦げないように頑張りなさい。」

 

ナルト「聞こえるってレベルじゃねぇよ!!うさ耳で音量3倍なんだってばよ!!」

 

サクラは羽のように跳躍し、炎を避ける。

 

サクラ「ふふ、これなら余裕――」

 

カコンッ。

 

床板が沈んだ瞬間、横から串刺しの槍が飛ぶ。

 

ナルト「サクラちゃん!!」

 

ナルトの掛け声により、サクラはとっさに身を翻し、回避。

 

サクラ「あ、あぶなっ!?なんで串トラップにまで名前ついてるのよ!?」

 

依姫「それはb()()()()()()()()()()/()b()。月製高性能。痛いけど死なないわ。<(`^´)>≡3」

 

サクラ「いや、普通に嫌なんだけど!?」

 

 

 

──────────────

 

 

 

次の部屋。床一帯が光る紋様。

 

豊姫「さぁ〜選んでね〜。どれかは正解。どれかは……地獄♡」

 

ナルト「地獄言うな!」

 

サスケ「……視える。魔力の流れが違う。これは――」

 

しかし、サスケは写輪眼で見抜いてるのをよそにナルトが走り出す。

 

ナルト「任せろってばよォ!! 」

 

 

 ピカーン。

 

 

カカシ「おい、待てナルト!」

 

だが、カカシの制止も空しくナルトは光る穴にズボンッ!!!と入る。だがナルトが出てきたところはなんとスタート地点!

 

ナルト「おい!!!!なんで入り口にワープするのが1番派手なんだよ!!!!!」

 

豊姫「ふふふっ……運試しも月の文化よ。」(扇で口元隠しながら笑う)

 

サクラ「いや性格悪っっ!!」

 

 

 

──────────────

 

 

 

広間に巨大な光の獣が姿を現す。体は狼、角は鹿、羽は鷲。月光を纏う神々しさ。

 

依姫「最後はこれ。月護獣・《荒魂(あらみたま)よ。」

 

サスケ「……幻術、通る。」

 

写輪眼の目が輝き、月獣が足を止める。

 

カカシ「なら俺は、影分身を透明化で近づけて……」

 

サクラ「私が弱点を叩く!!」

 

軽やかな跳躍、拳が月獣の額に当たると光が弾けた。

 

ナルト「よっしゃあ!最後はオレが行くってばよ……!螺旋丸(ラァァァセンガァァァン)!!!

 

渦巻く光が広間を満たし、獣は静かに霧散する。

 

依姫「予想以上ね。よく突破したわ。」

 

豊姫「さぁ~、ご褒美よ♡ ふっふっふ、月と言ったら――お団子でしょ!」

 

ナルト「団子!?最高じゃねぇか!ちょうど腹減ってて死にそうなんだよ俺!!」

 

サクラ「……“ご褒美のあとに第二試練”って流れ、もう慣れたけど……今回は確実に罠でしょ。」

 

サスケ「同感だ。」

 

豊姫「まぁまぁ、そう警戒しないで?可愛い後輩を紹介するだけだから♪」

 

 

 

──────────────

 

 

 

鈴瑚「よぉこそッ!団子のために生き、団子のために戦う者!!」

 

清蘭「う、うん…ようこそ……試食会へ……」

 

サクラ「ほら来た。(¬_¬)」

 

清蘭「ではまず……こちらを……どうぞ……」

 

ナルト「おっ、いい匂い――いただき――」

 

サクラ「待ちなさいバカ!!」

 

しかし、時はすでに遅く、お団子はなるとの口の中へ…

 

ナルト「ん?これ普通にうま―― て、辛ァァァァァァアッ!!?(;◎Д◎)

 

耳まで真っ赤。うさ耳がバチバチッと帯電する。

 

サスケ「…唐辛子ではないな。これ…雷遁のような成分だな」

 

清蘭「当たりだね!雷属性増強団子ver.17!まだ未承認のだけど…」

 

ナルト「未承認食わせんなぁぁぁ!!!

 

 

 

──────────────

 

 

 

サクラも警戒心を最大にし、慎重に口の中に運ぶ。

 

 

サクラ(無表情)「…………え?」

 

 

団子の周囲の空気がひんやりする。

 

鈴瑚「あ、それ多分――」

 

清蘭「絶対冷静団子!精神耐性がMAXになるやつ!」

 

サクラ「……私は今、何が起きてもキレない。でもこれは訴訟案件…」

 

ナルト「サクラちゃん、目が冴え過ぎて逆に怖ぇえってばよ…!(◎Д◎;)」

 

 

 

──────────────

 

 

 

サスケ「……まぁ、腹を括るか」

 

サスケも警戒しつつ、静かに食べる ……そして、数秒間、沈黙が流れた。

 

清蘭「どう…です?」

 

サスケ「……普通に美味い」

 

鈴瑚「あっ、それ“外れ”ですね!」

 

サクラ「外れで普通の美味しい団子って何よ!!」

 

サスケ「ま、俺からすれば当たり判定だな。」

 

ナルト「…なんかサスケのだけずるいってばよ…」

 

 

 

──────────────

 

 

 

カカシ「うん… ひんやりしてるが、案外イケるね。」

 

清蘭「あ、それ氷属性のやつだ」

 

カカシ「へぇ~、てことは、氷遁みたいなのが、使えるってことかい?」

 

サクラ「先生、なんか楽しんでない?」

 

カカシ「こういうのは、気持ちを楽しむ形にした方がかえって楽なんだよ。」

 

 

 

──────────────

 

 

 

清蘭「じゃ、次はあなた達の番。うちらより美味しい団子、作れるかな?」

 

鈴瑚「ちなみに、団子が強いほど、私も強くなるから!」

 

ナルト「な、何だ?そのRPGみたいな仕様!?」

 

サスケ「面白い……素材配合次第で、戦闘性能が変わるのか」

 

サクラ「つまり――栄養学×料理×チャクラ×地上文化の融合実験ね! 」

 

カカシ(この子だけ方向性が研究者側に寄ってきたな…(-_-;))

 

サクラ「じゃあ、みんな、団子は素材・コシ・蒸らし・タレ。忍者式と東方式…合わせられるわ」

 

サスケ「……わかった」

 

サクラ「餅の圧縮混練にチャクラを使う。火加減はカカシ先生。ナルトは味見係――辛さ担当」

 

ナルト「いや、なんで俺だけ被害枠確定なんだよ!!」

 

カカシ「まあまあ、そこは君の得意分野じゃない!」

 

ナルト「どういう意味だ!!」

 

 

 

──────────────

 

 

 

そうして団子は完成し、試食として鈴瑚の口に運ばれる

 

 

 

 バーーン!!!!

 

 

 

鈴瑚の耳がレーダーみたいに巨大化し、筋肉がムキッと盛り上がる。

 

鈴瑚「な……何これ……!!!力が溢れる!!! 団子だけで私…第二形態いけるッ!!」

 

清蘭「すごッ!?地上の団子強化率なにそのチート!!!」

 

ナルト「いやいや…戦闘で負けない団子ってどういう思想だよ。」

 

サクラ「実践仕様よ」

 

 

 

──────────────

 

 

 

豊姫(控えめ拍手)「試練すべて合格♡ 専用ロケットで地上――命蓮寺へ送るわね」

 

ロケットが準備される。月を背に、四人が乗り込む。

 

サクラ「…このロケット、ちゃんと安全?」

 

依姫「落ちても死なない程度には… 」

 

ナルト・サクラ「基準おかしいだろ!!!!!!

 

 

 

──────────────

 

 

 

無事、ロケット発進―― 光の尾を引き、幻想郷へ戻っていく。

 

ナルト「……なんていうか、月ってヤベェ国だったな」

 

サスケ「来る前からわかっていただろ」

 

サクラ「でも、また来てもいいかも♪」

 

カカシ「君だけ完全に順応してるね…」

 

 

 

──────────────

 

 

 

ロケットの扉が開いた瞬間、柔らかな鐘の音と、静かな香の匂いが風に乗って流れてきた。月の静謐とは別の、どこか温かく、穏やかな空気。

 

ナルト「うおおおおっ!! 地面!! 足があるって最高だってばよ!!」

 

サクラ「けど揺れすぎよあのロケット!! 私もう…殴りそうだったわ!!」

 

カカシ「いやぁ……宇宙から帰還した任務なんて初めてだよ。忍としてランク更新されそうだね」

 

サスケ「……気圧も重力も地球と違った。良い経験だった」

 

カカシ「あ、あとそれと、薬も切れてるみたいだね。ほら、体が透明にならなくなった。」

 

ナルト「あ、そういえば耳もうさ耳じゃなくなってる!」

 

サクラ「あら、本当!でも、私のはそんな元に戻った感ないな…」

 

ナルト「え?そうなの?」

 

…と、その時ナルトの耳にカサッ!という草を踏みしめるような足音が聞こえてくる

 

ナルト「うん?誰かやって来るぞ?」

 

鳴門が顔を向けるとそこには柔らかな光とともに聖白蓮がいた。

 

 

 

──────────────

 

 

 

命蓮寺

 

 

聖白蓮:「ようこそ、命蓮寺へ。みなさん、お疲れさまでした。次の修行は――座禅です」

 

ナルト「ざ、座禅って……まあ、要は座るだけか?余裕だってばよ!」

 

サクラ「いや……ここまできてそんな単純なはずない」

 

聖白蓮「10分ごとに足へ20kgの重しが追加されます。心と体を鍛える修行です☆ 」

 

ナルト・サクラ「……ですよねぇ!!!!」

 

ナルト「…もうそんな気はしてたってばよ…。」

 

 

 

──────────────

 

 

 

10分経過(最初の重石追加)

 

 

ナルト「ふっ……ま、仙人モードの修行みたいなもんだって思えばいい!余裕余裕!(^_^;)」

 

サクラ「忍界大戦に比べたら……こんなの……!(;^ω^)」

 

サスケ「黙って集中しろ、お前ら。」

 

カカシ「……雑念は置いていこう」

 

 

 

──────────────

 

 

 

20分経過(2つ目追加)

 

 

ナルト「ぬおぉぉ……これは地味に来るやつ……!」

 

サクラ「はぁ……!! でも負けない!!  」

 

サスケ(無言で呼吸を整え続ける)

 

カカシ(地味につらい……。)

 

 

 

──────────────

 

 

 

30分経過(3つ目追加)

 

 

ナルト「く、あッ…だ、ダメだ…これ以上は…ッ!!あ、足が……死ぬッ!!」

 

サスケ「落ち着け。痛みは感覚だ。意識を切り離せ…」

 

サクラ「い、いや…アンタ、時々何言ってるかわかんないのよ!!」

 

カカシ「君たち、静かにしなさい。座禅だよ?」

 

ナルト「い、いやいやいや!これ、逆に声出さねぇと耐えられねぇってばよ~~!!

 

 

 

──────────────

 

 

 

聖白蓮:「――はい、終了です。皆さんよく耐えました」

 

足の重石が外れ、開放された瞬間、ナルトはバタンキューと地面に倒れ込んだ。

 

ナルト「は、半分舐めてたってばよ……座る修行がこれほどヤベぇとは……!!

 

サクラ「絶対、筋肉痛確定ね……!(~_~;)」

 

サクラは足をさすりながら苦笑。

 

サスケは少し息を荒げているが表情は崩さない。

 

カカシ「……寝そうだった。ある意味危険だ」

 

ナルト「いや、寝ようとしてたんかい!!

 

 

 

──────────────

 

 

 

金色の帆を掲げた巨大な空飛ぶ船が、寺の裏から姿を現す。その美しさに、ナルト達は思わず目を見張る。

 

ナルト「な、なんだこの船!? 空に浮かんでるってばよ!」

 

サクラ「信じられない……空を飛ぶお寺の船なんて……」

 

カカシ「次々と未知の体験だね。これだから異界は飽きない」

 

聖「では――星蓮船で次の試練へ送りましょう」

 

ナルト達は空を翔ける巨大な帆船に乗り、雲海を抜ける。

 

ナルト「ヒャッハーー!!飛んでる!!最っ高に気持ちいい船だってばよ!!」

 

サクラ「でもこれ……どうやって浮いてるの?」

 

カカシ「理屈を考えたら負けだ、サクラ。 それにしても、今日の移動手段って、結構バラエティ豊かすぎるよね…」

 

サスケ「それが幻想郷って事だろ。」

 

ナルト「お前ってやつは適応力が早えってばよ…。」

 

 

 

──────────────

 

 

 

天界

 

 

ナルト「すげぇええええ!!空だ!本当に空の上だ!!」

 

天子「やぁ地上人!待ってたわ!あなたたち……強そうね!!」

 

サスケ「お前が天界の主か?」

 

天子「私は比那名居天子!今日はね――私をサンドバッグにしていいわ!」

 

第七班「は?(゚Д゚;)」

 

天子(満面の笑み):「ほら!!遠慮しないで!!存分に殴っていいの!!!」

 

第七班(……ヤバいタイプだ。

 

 

 

──────────────

 

 

 

ナルト「んじゃあ、試しに…ほいっ」

 

ナルトは手裏剣をいつもの感じに投げる。しかし、命中したものの、突き刺さりはせず、「コツン」とまるで硬い石に当たったような感覚でしたに落ちる

 

天子「ん~…物足りないわね!!次!」

 

ナルト「え?お、お前、ヤケに頑丈なんだな…?」

 

天子「そりゃ石みたいに硬いもん!」

 

サクラ「じゃあ、手加減はなしでいいわね!しゃんなろ~~……!!

 

 

 

  ドゴォッッ!!

 

 

 

天子「もっとォ!!もっと来なさい!!!

 

ナルト「サクラちゃんのパンチでも効かねぇの!?」

 

天子「効いてるわよ!だから、こういうのをもっともっと欲しいってのよ!!」

 

サスケ「ふん…だったら、こういうのはどうだ?火遁・豪火球の術

 

 

 

 ゴオオオオオ~~~~~!!!!

 

 

 

天子「あっはぁぁ!!燃える!!いいじゃない!!次!!」

 

ナルト「なら、これでも食らえ~~!!螺ぁ旋丸~~!!」(螺旋丸を天子の腹にねじ込む)

 

天子「キターーー!!もっと――もっと強くぅぅ!!!」

 

カカシ「フフ… なるほど、こりゃあどうやら本気でいっても大丈夫そうだね。」

 

ナルト「だったら……とっておき、食らわせてやるってばよ!!サスケェ!!」

 

サスケ「おう!」

 

ナルトは尾獣モードに、サスケは万華鏡写輪眼を開眼し、須佐能乎の力を顕現させる。

 

ナルト・サスケ「うおおおおお~~~!!!」

 

2人で合わせた巨大パンチが天子に炸裂!その衝撃で天界の地が揺れ、雲までもが吹き飛ぶ。

 

 

 

──────────────

 

 

 

天子(満足げ):「……最高……♡ はい、ご褒美に桃あげるわ!」

 

ナルト「おお!くれんのか?サンキュー!」

 

サスケ「なるほど… 己の実力を測るには最適の場所って事か…」

 

サクラ「精神的には微妙だったけど……まぁ実力アップしたしいいか」

 

ナルト「ああ、途中でなんか楽しくなってきたしな!!」

 

するとその時、要石が光の柱を形成する。

 

天子「さあ、あの光に入れば、そこは妖怪の山になるわ。その桃はそこで食べなさい。いい変化起きるわよ♪」

 

ナルト「サンキュー!桃の姉ちゃん。じゃあ、さっそく行くってばよ!!!」

 

サスケ「また強い者と戦えるのか。……悪くない」

 

カカシ「いや、出来れば、普通の依頼がいいな… …いや、どうせ無理か。」

 

ナルト「な~に、ブツブツ言ってんだ?カカシ先生…」

 

カカシ「いや、何でもない…」

 

 

 

──────────────

 

 

 

妖怪の山

 

 

 

天界の桃を齧りながら歩く一行。空気は澄み、どこか神秘的。

 

ナルト「この桃マジで美味ぇな……天界すげぇってばよ」

 

サクラ「食べただけで筋肉の疲れ全部抜けるって……何この食べ物」

 

サスケ「……チャクラの巡りまで整うな。妙な果実だ」

 

カカシ「あれだね……健康食品コーナーに置いたら秒で売れる」

 

 

 

──────────────

 

 

 

文「こんにちはぁ!幻想郷屈指のスクープ記者、射命丸 文でーす!」

 

突如現れた黒髪の天狗――射命丸 文が、手に束ねた新聞をぱんっと叩く。

 

文「本日の号外!皆さんの特集記事、できましたよー!」

 

ナルト・サクラ・サスケ「……は?」

 

一同が受け取った紙を開くと…

 

 

 

 

『うずまきナルト 月で大暴れ!?宇宙忍者、うさ耳で覚醒!女天人を泣かせた罪』

 

 

 

『春野サクラ 怒りの拳で天界崩壊寸前!天使号泣!破壊神プリンセス降臨!』

 

 

 

『うちはサスケ クールな仮面の裏の真実!実はツンデレ?妹系女子に弱い説浮上』

 

 

 

『はたけカカシ 忍界の危険人物!どこでもエロ本読書癖!天人激怒!?』

 

 

 

 

ナルト「なんじゃこりゃ!? お前、これどこで情報仕入れてんだよぉぉ!!!

 

サクラ「私、サスケ君の妹キャラになった覚えないんですけど!!!」

 

ナルト「……なぁ、これ全部デタラメだろ!?

 

文「だって新聞ですし? 事実よりインパクトですよ♪」

 

ナルト・サクラ「……!!###

 

ナルトとサクラが新聞を握りつぶし、手裏剣や石を全力で投げるが――

 

ヒュンッ

 

ヒュンッ

 

――空をすべるように避けられる。

 

文「いやぁ皆さん反応が最高ですねぇ!記事に追記します!『取材拒否で逃亡劇!忍者激昂』っと♪」

 

 

サクラ「待てやコラァァァァッ!!###

 

ナルト「逃げんな!この卑怯者~~!!###

 

サクラ「戻ってこいゴシップ鳥ーーー!!!###

 

 

その一方で、サスケは無言で天照で燃やし、カカシは新聞を巻物に収めていた。

 

カカシ「ふむ……いい土産話だ」

 

サスケ「……ふん、くだらん記事など燃やすに限る」

 

 

 

──────────────

 

 

 

守矢神社

 

 

 

早苗「きゃー!ついに本物の忍者さんが来たぁぁ!!やったあああ!(⋈◍>◡<◍)❤❤

 

山頂の神社に着くと、緑髪の少女――東風谷 早苗がテンションが爆発したような笑顔で迎える。

 

ナルト「えっと……俺たち、そんな有名なのか?」

 

早苗「もちろんです!忍者!異世界!修行!変身!術!最高です!!」

 

まるでナルトをアイドルのように仕立て上げるかのようなあまりのハイテンションにサクラとサスケは一歩引く。

 

早苗「サインください!!一生の宝物にします!!」

 

早苗はすぐに色紙を何枚か取り出し、差し出す。

 

ナルト「任せろってばよ!!今回は特別にナルト特製スペシャルサインを披露するってばよ!!」

 

ナルトはそう胸を張ると、影分身を使い、「スペシャルサイン会」を開始。

 

早苗「な、なんですかこの神技!!影分身だ!!ホンモノだ!!」

 

ナルト「へっへー!じゃあ、特別に螺旋丸みせてやるってばよ!」

 

そう言って螺旋丸を作って見せると――

 

早苗「キャーー!!動画で見るより実物すごいです!!!

 

と、ハイテンション!で大拍手した。

 

 

 

早苗「あの……最後にお願いが!」

 

ナルト「なんだ!? まだ技見たいか!?」

 

早苗「はい! お色気の術をお願いします!!」

 

 

 

サクラ「……え゛!?(*_*;」

 

 

早苗「? どうしたんです?(・・?」

 

サクラ「え?いやぁ…本当にそんなもん見たいの?(-_-;)」

 

早苗「だって……おいろけの術って言ったらナルトさんの代名詞じゃないですか!」

 

サクラ「ダ、ダイ…メイ……シ?(◎_◎;)  ……え、幻想郷ってお色気の術流行ってるの?」

 

ナルト「まぁ……有名になっちゃ仕方ねぇな……く(*^_^*)」

 

ナルトは照れながら鼻をこすると、気を取り直しておいろけの術を披露。

 

ナルト「どうだっ♡」

 

早苗「尊い……!! これなら誰でも推せます!!!!」

 

サクラ「……え、これ称賛される世界なの?」

 

カカシ「まあ…いいんじゃないかな?」

 

サスケ「世界ってのは広いな……≡3」

 

 

 

──────────────

 

 

 

山道を抜けると、黄金色に染まる広大な畑が広がる。秋の香りが漂う中、二人の姉妹が笑顔で手を振る。

 

穣子「おや?旅の忍者さんたちじゃない。今ちょうど収穫の時期なの、手伝ってくれない?」

 

静葉「働いた分だけ、美味しい秋のごちそうを振る舞うわよ♪」

 

ナルト「任せろ!畑の収穫くらい楽勝だってばよ!」

 

サクラ「こういうの、案外楽しいのよね」

 

サスケ「……野菜の収穫なんて、久しぶりだな。」

 

カカシ「いい修行になるかもしれないね。筋力的に。」

 

 

ナルトはサツマイモを引き抜き、サクラは稲を刈り、サスケは影分身や雷遁を駆使して柿を収穫。カカシは黙々ときのこを摘んでいる。

 

穣子「うんうん、いい出来! さぁ、収穫祭の始まりだよ!」

 

静葉「風も紅く染まって、まるで祝福してるみたいね。」

 

 

 

 

こうして、紅葉の茂った森の中の食卓には季節の芋煮、栗ご飯、炊き込みご飯、焼き芋、天ぷらの豪華盛りが贅沢に並んだ。

 

ナルト「うおーー!!すっげぇ豪華だってばよ!!!」

 

サクラ「最高すぎ……!!」

 

カカシ「忍の任務にこういう報酬制度導入すべきだよねぇ~ 」

 

静葉「ささ、遠慮しないで食べて食べて!」

 

ナルト「そんじゃ、いっただっきま~す!」

 

ナルト達は一斉に食事に取り掛かる。

 

ナルト「最高……! 甘くてホクホクだってばよ……!」

 

サクラ「このタケノコのごはん……尊い……」

 

カカシ「うん…うまい」

 

サスケ「……栗ご飯か、悪くないな」

 

 

 

──────────────

 

 

 

玄武の沢

 

 

道を進むと、巨大な緑の輪が渦を巻きながら現れる。その中心に、美しい少女が静かに回っていた。

 

雛「あら……あなたたち、厄がついているわね」

 

ナルト「厄?」

 

すると突然、黒い靄が第七班にまとわりはじめる。

 

ナルト「な、なんだこれ!?気味悪っ!」

 

サスケ「この異質な力…これが……厄か。」

 

雛が手を伸ばす。

 

雛「大丈夫……わたしが預かるわ」

 

しかし、その厄は異世界の力を持つナルトとサスケに反応し強烈に暴れ出す。

 

カカシ「来るぞ、構えろ!」

 

ナルト「任せろ! 九尾、いくぞ!」

 

九喇嘛《チッ、めんどくせぇが……守ってやるよ》

 

サスケ「――須佐能乎」

 

九尾の黄金のチャクラが厄を弾き、須佐能乎の巨大な蒼い骨の手が迫る厄を遮る

 

雛「……すごい。ここまで厄を弾いた人間、初めて…」

 

ナルト「ま、オレ達、修羅場くぐってきてっからよ!こんなもんどうってことねぇってばよ!」

 

 

 

──────────────

 

 

 

萃香「お、来た来た。外の連中か。……なぁ、酒、飲めるか?」

 

ナルト「え? いきなりかよ!」

 

サクラ「ちょ、ちょっと待って! 任務中じゃ――」

 

カカシ「まあまあ、君たちもうお酒飲める年になって来たんだし、たまには羽目外すのもいいんじゃない?(*^-^*) 」

 

サクラ「カ・カ・シ・せ・ん・せ・い!?Σ(◎ω◎ノ)ノ!」

 

萃香「ははっ、いいねぇそこの白髪!話が早い!じゃあ決まりだ、飲み比べしようぜ!」

 

ナルト「なんでそうなるってばよ!?」

 

カカシ「全員参加ね。社会勉強だよ、みんな。」

 

サクラ「完全に強制じゃないですか!!」

 

サスケ「……まあ、断っても面倒そうだな。俺は抜け忍の頃から既に飲んでいるから酒には慣れてる。」

 

ナルト「え?マジで? くそ、負けてらんねぇ!!」

 

萃香「よっしゃ! じゃあ一杯目いくぞー!」

 

 

 

──────────────

 

 

 

ナルト「かっ……辛ぇぇぇぇ!! 喉が燃えるってばよ!!」

 

サクラ「な、なにこれ……視界が二重に……」

 

カカシ「はは……これ意外と、効くね…… まだ3杯飲んだだけで…」

 

カカシはそのまま岩に凭れて沈黙する。

 

ナルト「カ、カカシ先生ぇぇ!?」

 

萃香「ははは! いい飲みっぷりだな! まだまだ行けるだろ?」

 

サクラ「も、もう……無理……」

 

サクラは5杯目でダウン。

 

ナルト「サクラちゃん!? くそ、オレも……」

 

ナルトは気合で10杯目以上飲み干すが…

 

ナルト「へへ……オレ、九尾いるからさぁ……これくらい、へーきだってばよぉ……」

 

そう言いつつ、15杯目で仰向けになってぶっ倒れ、いびきをかき始めてしまった。

 

サスケ「さすがのウスラトンカチも。酒には勝てなかったようだな…」

 

サスケはそう呟き、涼しげな顔で盃に入った酒をクイッと飲み干す。

 

萃香「はえ?お前、まだ行けるのか?」

 

サスケ「こういう酒は慣れっこだ。ほら、次」

 

萃香「ははっ! 面白い! 気に入った!」

 

ナルトは半分溶けた意識の中で、信じられないものを見た。サスケと萃香が和気藹々と酒を楽しんでいた光景だ。しかもサスケの顔にはまだ火照ってる様子はなく、何処か涼しげだ。

 

萃香「いい飲みっぷりだねぇ、忍者。気に入ったよ」

 

ナルト「サ……スケ……?」

 

サスケ「ナルト、起きたか?」

 

ナルト「お前、まだ飲んでたのかよ…。」

 

サスケ「……昔から、こういうのには慣れている」

 

ナルト「な、何杯目……?」

 

サスケ「まあ、ざっと……20ってところか?」

 

ナルト「い、いや…お前……化け物か? …何でそんな飲んでて平気なんだってばよ……。」

 

サスケ「さあな。強いて言えば、鬼でいる時間が長かったからだろうな……」

 

萃香「なるほどねぇ! そりゃ強いわけだ!」

 

萃香は満足そうに大笑いした。

 

 

 

──────────────

 

 

 

川のせせらぎが心地よく響く朝。第七班が目を覚ますと、すぐ近くの川辺から「ドンッ!」「バシャッ!」と重たい音が聞こえてきた。河原に目を向けると、数人の河童たちが円陣を組み、豪快に相撲の稽古をしている。その中心で指示を飛ばしていたのが――河城にとりだった。

 

ナルト「う゛……頭が割れるってばよ……」

 

サクラ「うぅ……なんで地面が揺れてるの……?」

 

カカシ「……こりゃあ…完全に二日酔いだね…(苦笑い)」

 

三人は完全に二日酔い。川の音すら凶器だった。

 

にとり「相撲の稽古やってるんだ! せっかくだし一戦どう?」

 

ナルト「む、無理……今動いたら死ぬ……」

 

サクラ「相撲以前に立てない……」

 

カカシ「ハハハ、鬼の酒はさすがにヤバかったねぇ……」

 

サスケ「お前らがただ単に弱いだけだろ。」

 

ナルト「やっぱ、お前バケモンだろ!!

 

にとりは一瞬きょとんとしたが、すぐに手を叩いた。

 

にとり「あ、そっか二日酔いか! ならこれだ!」

 

彼女は鞄から小瓶を取り出す。中は翡翠色に輝く液体。

 

にとり「河童の妙薬! 飲めば即・全快!」

 

サクラ「……信用して大丈夫?」

 

にとり「大丈夫大丈夫! たぶん!」

 

ナルト「たぶんかよ!」

 

半信半疑のまま飲まされる三人。

 

 

――次の瞬間。

 

 

ナルト「うおっ!? 頭スッキリしたってばよ!!」

 

サクラ「気持ち悪さが……消えた!?」

 

カカシ「これは……すごいね。常備したいなぁ」

 

ナルト「よっしゃあ!なんだかやる気が出たってばよ!その相撲勝負、このうずまきナルト様が相手になるってばよ!」

 

ナルトはそう意気込むと尾獣モード全開で土俵に躍り出る。

 

ナルト「妖怪には妖怪をってな!」

 

にとり「いいじゃん!気に入ったよ!」

 

ぶつかり合う二人。地面が揺れ、水柱が上がる。

 

ナルト「おおおおお!!

 

力と力の衝突の末――最後はナルトが全身のチャクラを振り絞るかのように、河童を土俵の外へ押し出した。

 

河童「勝負あり!」

 

一瞬の静寂の後、河童たちから拍手と笑い声が沸き起こる。

 

 

 

──────────────

 

 

 

にとり「いやー、いいもん見せてもらったよ!」

 

ナルト「俺も楽しかったってばよ!」

 

にとり「んじゃ、お礼にいいもの見せてあげるよ!」

 

ナルト「いいもの?」

 

カカシ「……また一癖ありそうだ」

 

サスケ「次は何が出てくる……」

 

何かを察したのか、カカシはにやりと笑い、サスケは川上を睨んだ。

 

こうして第七班は、にとりに連れられるがまま、河童の技術が集う不思議な研究所へと足を運ぶのだった。

 

 

 

──────────────

 

 

 

にとラボ

 

 

 

河童技術の粋を集めた研究所の奥、そこには「忍者屋敷」と書かれた奇妙な建物が鎮座していた。壁には配線、床にはレール、天井からは怪しげな機械音。

 

にとり「よーし、次の依頼はこれ!」

 

ナルト「……忍者屋敷?」

 

サクラ「嫌な予感しかしないんだけど……」

 

にとり「この屋敷に忍び寄って、お宝を盗み出してもらうよ!」

 

カカシ「ほう……忍び寄り、ね…」

 

カカシは周囲を見渡し、目を細める。

 

カカシ「……罠の配置が合理的だ。感知・物理・幻覚系が複合してる」

 

にとり「さすがコピー忍者! 最先端技術と忍具の融合ってやつさ!」

 

サスケは腕を組み、静かに頷く。

 

サスケ「……悪くない。無駄がないな」

 

にとり「お、評価高いねぇ!」

 

 

 

──────────────

 

 

 

ナルト「うわっ!? 床が回ったってばよ!」

 

サクラ「ちょっと! 壁から手が出てきたんだけど!?」

 

二人は次々と作動するギミックに振り回され、すでに汗だくだった。

 

ナルト「こんなの忍者屋敷じゃねー! 罠屋敷だってばよ!」

 

サクラ「もうどこが安全かわからない……!」

 

にとりはその様子を見て、肩をすくめる。

 

にとり「あー、そうなるよね」

 

ナルト「最初からわかってた顔するなってばよ!」

 

にとりはリュックから装置を取り出し、二人に投げ渡した。

 

にとり「はい、科学忍具。使えば楽勝だよ」

 

サクラ「……忍具?」

 

にとり「自動罠解析、反応最適化、動作補助付き!」

 

恐る恐る装着した次の瞬間――

 

ナルト「……あれ?」

 

サクラ「体が……勝手に動く……?」

 

床の回転を軽やかにかわし、壁から伸びる手を正確にいなし、レーザーを最短距離で回避する二人。

 

ナルト「なにこれ!? 超楽勝なんだけど!?」

 

サクラ「さっきまでの苦労は何だったの……」

 

カカシはその様子を見て、感心したように呟く。

 

カカシ「……技術で忍の基礎を底上げする、か」

 

サスケ「力を無駄にしない……合理的だ」

 

屋敷の最奥。台座の上に、ひとつの巻物が置かれていた。

 

にとり「それがお宝!」

 

ナルト「普通の巻物にしか見えないってばよ?」

 

にとりは誇らしげに説明する。

 

にとり「その巻物はね、相手の攻撃を吸収して、あとで奉還することができるんだ」

 

サクラ「……攻撃を、溜めて返す?」

 

サスケ「戦場向きだな」

 

カカシは目を細め、静かに笑った。

 

カカシ「……欲しくなるね」

 

ナルトが巻物を手に取る。

 

ナルト「すげー! 忍者にぴったりじゃん!」

 

 

 

その瞬間―― 

 

 

 

空間が歪み、紫色の扉がゆっくりと開いた。

 

にとり「はい、依頼クリア!」

 

サクラ「あれ……次の場所?」

 

にとり「魔界行きの扉だよ」

 

ナルト「ま、魔界!?」

 

カカシ「……また随分と飛ぶねぇ」

 

サスケ「行くしかないだろ」

 

扉の向こうから、不穏で重たい気配が流れ込んでくる。

 

にとり「じゃ、健闘を祈るよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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