葬送のFive・Nights   作:わたぼう

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アニマトロニクスって、どういう意味なんだろう?


NIGHT1日目 ???

 

 

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

………

 

 

 

深夜0時

 

 

再生

 

 

一一一一一一一一一一一一一一一一一一

 

ハロー? もしもーし!

新規開店したFreddy Fazbear's Pizza(以下、FF's Pizza)の夏季業務へようこそ!

俺がこうして電話をかけたのは、最初の1週間で遭遇するであろう出来事の注意と、

この新しい刺激的なキャリアを無事に始められるように助けるためだ。

 

 

えっと……、まずウチの古い店舗についての噂を色々聞いていると思うが、それは全部忘れてくれ。

いやさ、まだウチの会社についてちょっと否定的な感情を持ってる奴がそれなりにいるんだよ。

あー……その、旧店舗は長いことテコ入れされないまま放置状態でな。

でも安心してくれ、『ファズベアー・エンターテインメント』は家族が楽しめるように全て改善させたんだ、

特に安全性!

新しいアニマトロニクスには大金をつぎ込んだんだ。

えっと、顔認識機能だろ、高度な可動性だろ、あと昼間でも自由に移動できるようにしたんだ。

な? ちゃんとしてるだろ?

けどそれ以上にすごいのが、こいつらある犯罪者データベースと同期されててな、

1マイル先から犯罪者がやってきても即座に感知することができるようになってるんだ。

本当なら君を守るために彼らに金を払うべきなんだよな。

 

でもな、新しいシステムには……バグはつきものだ、っていうのも一理ある話でな。

えーっと、実はその店舗での監視員のバイトは、君でまだ2人目だ。

最初の奴は1週間を終えたら急に文句を言ってきたんだ……職場環境に関するな。

それで彼を昼間勤務に切り替えた。君にとっちゃ幸運だったな。

彼が言うには、夜間に人形達が動き回って、オフィスに入り込もうとしたっていうんだよ。

でも、俺たちが知る限り、そんな事はありえない。そのレストランはこの世で最も安全な場所なんだからな。

 

この件に関して、エンジニアたちから明確な説明が無いところを見ると、

おそらく……アニマトロニクス達に適切な『夜間モード』を実装しなかったことが原因なのかもしれない。

つまり、周りが静かだと、人形達は自分らは違った部屋にいるんだと認識しちまうんだ。

そしてどこに人(客)がいるか調べて、そこへ行こうとする。この場合君のいるオフィスだな。

 

で、一時的な解決方法として、まずプライズカウンターという部屋にオルゴールがあるんだが、こいつを遠隔操作でネジを巻けるようにした。

だからたまにプライズカウンターの画面に切り替えてネジをまいて、継続的に音を鳴らすようにしてくれ。

全員には効かないようだが、……1体だけ確実に足止めできるからな…。

 

他の自動人形の対応はもっと簡単だ。

奴らシステム内の小さなバグのせいで、君を衣装なしで置いてある金属製内骨格(エンドスケルトン)だと誤認識するんだ。

だから、むりやり『ガワ』を着せようとしてくるかもしれない。

そこでだ、中身のないFreddyの頭を用意した。これで問題は解決だ!

これは好きな時に、好きなだけ被っておけるよ。

これさえ被っていれば、オフィス中に入ってきた奴らも踵を返して出ていくさ。

 

それと他に言及しておくべきことは――あぁ、そうだ。建物のデザインについてだな。

もう気付いてると思うが、その部屋にはあいつらを阻むドアはついてないんだ。だが大丈夫、代わりにライトがある!

フラッシュライトの魔力には使用量があって使ってれば切れるが、建物に供給されている魔力が尽きることはない。

だからその部屋が暗くなるってことはないんだ。

よし、説明は以上だ。

準備はいいな、おさらいするぞ。ライトでチェックする。必要ならばフレディーの頭を装着する。オルゴールのネジを定期的に巻き続ける。楽勝だ。

それじゃ良い夜を。また明日。

 

一一一一一一一一一一一一一一一一一一

 

 

再生終了

 

夜のこの店は明かりが弱く、それが静寂と共に不気味さを際立たせている。唯一の聴覚の刺激は扇風機の音と換気扇の音だけだ。

 

貴方は暗い表情で店内を見回す、

 

最近は魔族の活動が多くなってきており、元から悪い噂が漂うこの店の少ない客足もさらに減ってしまった。

 

魔物や魔族の活動を考えると、この店の組合の組織も店舗数を今後は南の地方に増やしていくだろう。

 

貴方はいっそのこと、この店にも魔族が襲いに来れば良いのにと思った、死のは御免だが…

 

録音してあった男の声の内容を思い出して、貴方はやることを思い出す。

 

監視カメラを確認する、ダイニングエリアのステージにはトイシリーズがたっている。

 

他にもゲームエリアや複数のパーティールームなどをライトをつけて、監視カメラで見て回る。

 

カメラで店内を見回して数分が経過した。

 

時刻は深夜2時…

 

カメラにノイズが入り始める。

 

カメラを切り替える、するとステージにいたはずの一体のアニマトロニクスが姿を消していた。

 

カメラを再び切り替える、するとボニーはパーティールームから監視カメラを覗き込むような形でそこに移動していた。

 

再びカメラにノイズが入った。

 

 

 

 

 

 

……

 

ドッ…

 

何か右の方から物音がした、何かが貴方に近づく。

 

 

 

ドンッ…

 

 

 

ドンッ…ドッドッド…

 

右のダクトから音が聞こえる、ダクト内のカメラを確認する。

何かが動いて、這って此方に近づいてくる。

ダクトのフラッシュライトをつけて、音の正体を確認する。

 

ボゴッ…ドンッ…

 

そこにあったのは手だ…ダクトから金属の手が出ていた。

 

貴方は直ぐ様フレディの頭を装着した。その瞬間、店のライトが点滅して二つの穴からアニマトロニクスが貴方を覗き込んだ。

あのモデルはトイシリーズのボニー(略してトイボニー)だ、

ウサギをモチーフにしており、青の塗装がしてある。

艶のあるボディに煌めく瞳、綺麗な長い睫毛…肩にギターを掛けている、

その名の通り可愛らしいオモチャのような外観をしている。

 

だが、この夜間警備で貴方が彼らに良い感情を抱くことは決してないだろう。

 

警備室だけが明かりがついており、そのライトが点滅している。

そんな状況で、至近距離から無機質な視線が貴方に集中していた。

 

恐怖の見つめ合う数秒間、トイボニーはそのまま中央の通路から警備室を後にする。

 

貴方は今の光景にとても冷や汗が止まらなかった、深夜と言う時間帯の問題もあり、今にも吐きそうになる。

この5日間は店内で得体の知れない存在と夜を乗りきらなくてはならない。

 

貴方は監視カメラの映像を確認する、

 

録音の人物の忠告通りにオルゴールを回す。

 

この音楽もこの場では不気味さを増幅させるだけだ。

 

そして気付いたことがある。

 

このフレディの頭は被れば視界が悪く、息苦しいし、その上に重い。

これを永遠と被り続けるのは得策ではないかもしれないと貴方は思い始めた。

 

 

 

 

深夜3時

 

今度はトイシリーズのチカ(略してトイチカ)が動き出した。

チカも同様にカメラにパーティールームに移動してあることが確認できた。

そしてノイズと共に物音がしている。

それは今度は左側のダクトから聞こえてくる。

 

貴方は早めにフレディの頭を被る、喉は震え呼吸は浅くなっていき、息が顔や首筋を伝う、頭のSAN値が削れていく感覚がよく分かる。

 

チカはアヒルがモチーフのはずなのに何故か口ばしが無い、そして黄色の塗装にピチピチの"LET'S PARTY"と書かれたシャツとパンツ、食いしん坊キャラなのか、片手には必ずピンクのカップケーキを持っている。

 

次第に警備室のライトが点滅して、真っ黒な瞳が貴方を覗き込んだ。

そして、トイチカは警備室から出ていく、貴方はフレディの被り物を外す。

 

オルゴールを回す…

 

 

 

 

深夜4時

 

正面のフラッシュライトをつける、するとアニマトロニクス…トイシリーズのフレディ(略してトイフレディ)が正面の通路から入ってこようとしていた。

 

ダクトから来る、トイシリーズは監視カメラに意識を向けないと来ているかどうか分からない点があるため、此方は確認がしやすい。

 

トイフレディは茶色の塗装に黒のハットとリボンを着けており、片手にマイクを持っている。

 

トイフレディが警備室に入る前のタイミングで、冷静に被り物を被る。

 

出ていった瞬間にオルゴールをチェックする。

 

ここに来て貴方は脳が落ち着きを取り戻してきた。

 

オルゴール

フラッシュライトの使用

カメラ確認

 

この三つをひたすらに繰り返す。

 

 

 

 

 

……

 

 

 

あともう少しで無事に6時を向かえる。

 

アニマトロニクス達も外の活気に反応して、定位置に戻り始める。

 

男は一息ついている…まだ少し辺りは薄暗い。

 

裏口から警備室を出る準備をする。

 

 

帰れる…

 

 

 

そう思った...

 

 

 

ガシッ…

 

 

黒い何かが貴方の肩を掴んだ…

 

 

振り替えると黒いアニマトロニクスがそこにいた、影、そう言う表現が的を得ているだろうか。

 

ガシッ…

 

両肩を捕まれたその時…

 

ズンッ…

 

体が鎧を着たように重くなる…

 

身体の動きが鈍くなる。

 

「な…んだッ…お前…」

 

ギィィッ…

 

肩を掴む手の力が増していく、間接に釘でも打たれたたかのように身体の自由が効かなくなる。

 

グザッ!!…グジュッ…

 

「ヴッ!?!?…」

 

貴方は触れられた肩から全身にかけて、身体中を串刺しにされるような痛みに襲われた。

あまりの激痛に意識が飛びそうになる。

 

這いつくばろうにも、身体は硬直していてそれすら出来ない、痛みで声は出そうにない。

 

それは恐らく一秒にも満たない時間だったが。

とても長く感じた、不思議なことに身体には傷一つない、しかし、確かな苦痛を味わっている。

 

「カァッ…ハァッ…」

 

そこから数分間に渡って痛みは続いた。

 

身体の硬直が解かれて、床に這いつくばる。

 

混乱の最中で気付けば、黒いアニマトロニクスも消えていた。

 

「何だったんだ…今のは…」

 

徐々に痛みが引いていく、幻覚の類いなのだろうか。

アニマトロニクスも今の現象もそうだが、これは明らかに上に報告すべき内容だ、或いは誰かに助けを求めるべきであろう。

人に相談しようにも貴方には、こんな危険なことに協力をしてくれる知人はいない。

もっとも仮に居たとしても貴方は絶対にその手を借りはしないだろう。

 

朝日が空をピンク色に染め上げる。

 

この恐怖の場所にまた貴方は来なくてはならない、明日も…またその次の日も…

 

長い…夜を…越えるために...

 

 

一一一一一一一一一一一一一一一一一一

 

 

現在時刻午前10時

 

外のテーブル席に一組の男女がいた。

 

「大丈夫?」

 

「ぁッ…顔に出てましたか?…」

 

「えぇ…悩み事なら、お姉さんに相談しなさいね?」

 

そう聞いてきたのは、背丈の低い小柄なお姉さん。

 

「…」

 

絶対に出来ない…職場で初日に死にかけましたなんて、出来る筈がない。

 

適当な悩みを言って切り抜けた方がいいな。

 

「最近、身体が痛くて」

 

貴方はあの日以降、身体に異常が無いか確かめた。

身体には傷一つすらなかった、熱もないし、頭痛や腹痛もない。

 

「そうなの…身体が凝ってるのかも、確かめてあげようか?」

 

「はぁ…そうですか…」

 

相対的に見て相手は美人な分類に入るだろう、でも貴方はその返しに対して驚きはなかった。

その反応をどう思ったのか、一瞬だけ興味深そうに見た後に、少しだけ拗ねたような表情をして言う。

 

「ジェレミー君って、何と言うか感情の起伏が少ないよね…私も女性なんだけどな~?」

 

「イヤ…フィヨナさんは充分に魅力的だと思いますよ?ただ自分には…からかい甲斐というか、面白味があまりないんだと思います。」

 

「そう?貴方は私が会話して見てきた、人達の中でもかなり異質だけど?」

 

「い…異質…」

 

フィヨナと呼ばれた女性はバスケットに入っているクッキーを食べて、ミルクティーを一口飲む。

 

「うん...死んだ目をしてるのに、まだ死ぬのを諦めていないみたい」

 

「はっ...は…笑えないですよ…それ…」

 

「他の人とは違って魅力的って意味よ?」

 

「ならそう言えばいいでしょ…」

 

「あらッ…それもそうねw」

 

貴方は彼女の褒め方は毎度、伝わりづらいと感じていた。

 

「ところで、新しい仕事はどうだった?

あのお店の系列の夜勤警備…ずいぶん前から望んでいたわよね。」

 

それは先週の事になる、貴方は仕事先の話を彼女としていたのを思い出した。

 

「そうですね、他に就けるような場所もなくて…」

 

「でも僕は静かな方が割りと好きなんで、しかも特にする事もないし、夜中にじっと監視カメラを眺めてるだけで給料を貰えますから、僕には最適かなと。」

 

「…うーん」

 

「…ふ…不審者とかがいても、直ぐに組合に連絡できるように設備も整ってるので、店の防犯装置だってありますし…だッ…大丈夫ですよ?」

 

「なら良いけど…でも注意はしとかないと駄目よ、最近は魔物や…魔族の動きも目立ってきているし。

寧ろ危険なのは人間よりもそっちの方で、連絡手段があるとはいえ、すぐに駆けつけてくれる訳じゃないでしょう?魔族なんて人を山ほど殺していて一番危険なんだから。」

 

「確かに...あっさりと殺られそうですね、僕は超強いわけでもないですし。」

 

その事を聞いても貴方の心は無味乾燥としている。

そして気まずそうに目をそらすだけだ。

 

「フフッ」

 

「…どうかしました?」

 

「いや、まぁ…兎に角、仕事頑張ってね?」

 

「はい…」

 

こうして会話は終わり、今夜もまた夜勤の警備に行く事になった。

 

 

 

 

 




今回はアニマトロニクスの描写をメインにしたけど、この先どうしようかな…

Fnafのキャラをメインとして、描写を出してほしいか、葬送のフリーレンのキャラをメインとして、描写を出してほしいか。

  • Fnaf
  • 葬送のフリーレン
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