葬送のFive・Nights   作:わたぼう

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時系列が難しい


NIGHT2日目 フランメ

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初めてフランメの悪夢に触れたとき、私はそれが並の呪いではないとすぐに悟った。

厄介で、深く、そして異常に緻密だ。

その瞬間、同時に――こんな呪いを作った存在の正体を知りたいとも思った。

 

ここまで高度な精神干渉ができるなら、恐らくは魔族だ。

だが、魔族にそこまで“人間の感情”へ踏み込む技術があっただろうか……。

単なる悪意や嗜虐心だけでは辿り着けない領域のはずだ。

 

どうやって悪夢を観測したのか?

魔族ほど知能が高くなくても、魔物の中には幻影を見せて人を喰らう存在がいる。

私は、そいつらが使う魔法を参考にして、フランメの悪夢の空間を“視覚的に投影”する術式を組んだ。

 

そのおかげで、ほんのわずかだが――

こちらからもフランメの世界に干渉できる。

 

もちろん、フランメの精神世界を傷つけるわけにはいかない。

できる限り戦闘は避けたい。

それでも念のため、最低限の防御魔法だけは展開しておいた。

 

そして辿り着いた先は、薄暗い宿屋の一室。

そこには幼いフランメが座り込んでいた。

静かで、冷たくて、息をひそめたような空間。

 

そして――そこで“見たもの”は、何もなかった。

 

正確に言うなら、“気配だけがそこにあった”。

魔力の流れは一切ない。

視覚的にも存在は確認できない。

それでも、確かに“何かがいる”と分かってしまう。

 

おそらく、あれがフランメの悪夢の主だ。

 

私がそいつがフランメに触れようとした瞬間、

私の魔法回路は強制的に途切れた。

 

同時に、フランメは悲鳴のような息を吐いて飛び起きた。

 

 

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それ以来、私はフランメの悪夢に潜るたび、幼い彼女との接触を試みた。

今度はより慎重に、より深く、こちらの存在を“圧”として与えないよう細心の注意を払って姿を現したつもりだった。

 

――だが、それが最悪の結果につながった。

 

幼いフランメは、私を認識した瞬間に激しく錯乱した。

まるで見たことのない化け物が目の前に現れたように、恐怖だけが一気に膨れ上がっていく。

 

その反応に呼応するかのように、

不可視で気配だけを残す悪夢の主――あの“影”の力が、明確に増した。

 

逃げ場のない恐怖に追い詰められたフランメは、

自分の頭を両手で抱え、そのまま壁へと何度も何度も打ちつけた。

幼い身体が壊れていく音が、夢の空間を歪ませながら響く。

 

しかし、恐怖から逃れるために死のうとしても、

この悪夢の中では“その選択すら許されない”。

 

彼女が限界に達した瞬間、

悪夢の主がぬるりと姿なきまま現れ、

フランメを捉え、

その頭部を――噛み砕いた。

 

私は動くことも声を出すこともできず、ただその光景を見届けるしかなかった。

 

その日を境に、私は師としての責務と、

弟子が苦痛に引き裂かれる様を見続ける苦悩を背負うことになった。

 

深く干渉しすぎれば、フランメは暴れ出し、結果として自死を図ろうとする。

そして悪夢の主の力も比例して増す。

これでは幼いフランメとまともに会話をすることなど叶わない。

 

取れる手段は限られている。

 

まず一つ目。

人は現実の体験や記憶を整理するために夢を見る。

つまり、悪夢の“素材”は現実に存在するはずだ。

 

その原因を突き止める必要がある。

 

そしてこれはまだ仮説に過ぎないが――

現実世界の特定の“座標”が、夢の世界に影響を及ぼしているのではないか。

 

そう考えるに足る兆候が、いくつも見え始めている。

 

 

 

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フランメの悪夢が特に強まったのは、現在の場所――デッケ地方である。

フランメが7歳~8歳の期間、あの悪夢は急速に膨張していた。

正直これ以上、フランメの脳に負担をかければ、現実世界の身体に何が起こるか予測もつかない。

ゆえに、本人を同行させることは極めて難しい。

 

さらに状況は厳しい。北側諸国では、魔族と人間達の争いが絶えず現在進行中である。

その最中で有力な情報を掴むことは至難の技だ。

間違いなく、魔族との戦闘は避けられないだろう。

 

 

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「フランメ、今から私は北側諸国に行く。」

 

「先生が魔王を倒しに?」

 

「私では無理と言わなかったか、お前は…」

 

「…」

 

「…」

 

お互いに数秒の沈黙、フランメは目に決意を宿して、ゼーリエに向かって口を開く。

 

「先生…」

 

「ダメだ」

 

「…」

 

ゼーリエは、フランメの言おうとしていることを先読みし、即座に否定した。

言っておくが、フランメはゼーリエが魔族に負けるとは思っていない。

だが、自分の手で真実を知れないというもどかしさが、どうにもくすぶるのだ。

 

「お前には夢があるだろう。呪いの方は私と…まぁ…役に立ちそうなら、お前の弟子と一緒に解析を進めておく。」

 

フランメの夢――それは魔法に関する研究だ。

人間にとって忌むべき存在であり、魔族の力に由来する。

故に、人類は長い歴史の中で魔法研究を禁じてきた。

 

しかし、帝国側にその研究の認可が下りれば、歴史や文化は飛躍的に進展するだろう。

誰もが自由に魔法を扱える世界――

それが、フランメの夢だ。

 

 

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

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今現在、フランメはフリーレンと共に宿に来ていた。

 

「先生」

 

「なんだ?」

 

「たまには一緒に寝ようよ」

 

フランメはフリーレンのその一言に一瞬面食らった。

 

「先生…私は人間の事はあまりよく知らない、でも恩師が困ってるなら、何かしなきゃいけないと思うくらいの心はある。」

 

その言葉に今夜フランメは甘えることにした。

 

「なら、たまには頼む…」

 

そうして、フランメはフリーレンと共に眠りについた。

 

悪夢の場所はまた宿の一室、フランメの姿は幼い子供の姿になっており、今夜もまた、怪物がこの部屋に侵入してフランメを襲おうと企んでいる。

 

はぁ…はぁッ…

 

誰か、誰でもいい

 

助けを悪夢の中で願うフランメ、だが、そこには誰も来ない。

 

しかし、

 

悪夢の中で変化があった、それは何時も長く感じられた夜が、今回に限っては短かった。そして一番大きな変化はあの怪物に襲われる前に起きることが出来たことだった。

 

「ハッ…」

 

フランメは目を覚ました、隣には未だに寝ている愛弟子がおり、その寝顔はとても良さそうだ。

 

「先生の言う通り、良い弟子を持ったな私は…」

 

二人は寝室から出て、朝食を取り、今日も魔法の訓練をする。

 

フリーレンには魔力の制限を日々させている、そうすれば魔族を相手に欺けるからだ。

 

自身の魔力を制限しながら、魔法を射つ、間合いを取る、それをやるのは決して容易ではない。

 

時刻はお昼となり、ランチタイムの時間だ。フリーレンは最近出来た店にフランメと行くことを提案した。

 

「今回は町からそう遠くなくて良かった、ここの店は人気なんだって。」

 

「お前は人里にはあまり近寄らないと思っていたんだけどな。」

 

「うん、私も滅多に行かないよ、でもここの店は…なんだったけ…ピ…ピッサ?じゃなくて、美味しいピザがあるんだよ。」

 

ピザ、知識だけならフランメはその食べ物は聞いたことがある、円形の生地の上にトマトソースやらチーズを乗せた料理だ。

 

「それに、ここにはフランメが興味を持ちそうなものがあるんだ。」

 

「そこには魔法で動く人形がいてさ、自立出来て、自動で料理を提供したり。歌を歌ったり出来るんだって。」

 

それを聞いたフランメは少し頭痛がした、記憶の奥深くで開けてはいけない箱を開けるような。

 

「名前はたしか…」フリーレンがそう言いかけた時、フランメはポツリと呟く。

 

「フレッドベア・ファミリー・ダイナー…」

 

「ン?」

 

フリーレンがフランメの言葉に反応する、するとフランメも先程自分の口から漏れた言葉に違和感を持った。それが何を意味するのか自分でも全くて理解していなかったからだ。

フリーレンの先程の会話につい返した言葉に疑問が沸く、フランメは記憶違いでなければ、ピザ屋に行った記憶はない。あくまでも知識として知っているだけだ、なのに…なぜこうも

 

「いや、何でもない…ただの記憶違いだ。」

 

「…その店はフレディ・ファズベアーズ・ピザっていうんだ、フランメもピザ屋に興味があったの?」

 

「昔はあったかもしれない、でも今は知識として知っているだけだ。」

 

「そう、評判通りの味だと良いけど。少なくとも面白い魔法は見つかりそう、」

 

フランメはこうして、ピザ屋に弟子のフリーレンと一緒に向かうことになる。

フレディ・ファズベアーズ・ピザはピザを大々的に世界に広めたチェーン店と呼ばれるお店で、とても人気で中央から北側にかけて幾つか店を持っているらしい、

 

店内は予想よりも混んでおらず、すんなりと入店できた。

 

「フレディ・ファズベアーズ・ピザへようこそ♪」

 

「二名様ですね、空いてる席へどうぞ~」

 

フランメとフリーレンは向かい合って席に着く。

 

S、M、L――。

フリーレンはメニューを前に、珍しく真剣な顔で唸っていた。

二人で違う味を食べるならMを二枚?

でもサイドも気になる。チキンウィングも、フライドポテトも、どれも魅力的すぎる。

 

「……どうした、フリーレン。そんなに悩むものか?」

 

隣で眺めていたフランメが、くすっと優しく笑う。

師匠らしい落ち着いた声音だが、どこか微笑ましげだ。

 

「いや、その……チキンウィングが美味しそうでさ。サイドメニューの評判、すごく良いんだって。」

 

「ふむ。なら無理に絞らず、食べたいものを頼めば良いだろう。」

 

そう言いながら、フランメも自然とフリーレンの肩の近くに身を寄せ、メニューを覗き込む。

二人の金髪が並び、なんだか姉妹のようでもある。

 

「ピザは……私はマルゲリータが気になるな。」

 

「じゃあ私はこれ。ペスカトーレってやつ。」

 

「ほう、海の幸の香り……少し珍しいな。」

 

フリーレンが目を輝かせて説明し、フランメがそれに静かに頷くその姿は、魔法の授業中のやりとりにも似ていた。

 

「じゃあ決まりだな。Mは私のマルゲリータ。Sをお前のペスカトーレにしよう。」

 

「うん! それでいい。」

 

結局、二人が選んだのは――

・フライドポテト

・チキンウィング

・Mサイズのマルゲリータ(フランメ)

・Sサイズのペスカトーレ(フリーレン)

 

悩み抜いた末の選択に、フリーレンはどこか誇らしげで、

フランメはそんな弟子を見てふっと柔らかく笑った。

 

 

 

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テーブルの横には、店の紹介文、レディ・ファズベアーズ・ピザの歴史が書かれている。

 

元々、このピザ屋は「ファズベアー・エンターテイメント」と呼ばれる組織、つまり同業組合(ギルド)を立ち上げた二人の人物によって始められた。後に彼らはひとつのアイデアを思いつき、現在のピザ屋をオープンさせたのである。

 

この店は北側諸国のラート地方で開業され、店のテーマである「大人から子供まで楽しめるピザ屋」というコンセプトが地元市民に大いに受け入れられ、大盛況となった。店では、誰が焼いても一定の焼き加減で美味しいピザが作れる独自の特殊魔法が窯に組み込まれており、この技術が成功の大きな要因となっている。

 

そして、店の目玉――フレディ・ファズベアーズ・ピザに行けば誰もが目にする存在――それがアニマトロニクスだ。開発者によって命名された彼らは自動人形であり、客に料理を運び、子供たちのために歌を歌うなど、店を盛り上げるアイドル的な役割を担っている。各店舗に必ず配備されているその姿は、弟子のフリーレンにとって驚きであった。メンテナンスや管理は誰が行っているのだろうか、と疑問に思わずにはいられない。

 

さらに、この店は地元店舗を拠点とし、そこからの監修と管理のもとで各地に店舗を広げる、いわば挑戦的な経営戦略を行っている。この経営が可能なのも、フレディ・ファズベアーズ・ピザ独自の魔法窯とアニマトロニクスの技術があるからに他ならない。当然ながら、窯やアニマトロニクスの構造などは経営上の機密として厳重に管理されている。

 

現在のところ、飲食店で組織や同業組合、ギルドのような形で運営を行っている例は、フレディ・ファズベアーズ・ピザ以外にはほとんどない。

 

 

 

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フリーレンとフランメは、注文したピザが来るまでの間、店内を歩き回るアニマトロニクス達を眺めていた。

 

フリーレンは目を輝かせ、じっと観察している。本当はもっと近くで見たいのだろうが、アニマトロニクスの周りには子供たちが群がっていて、近寄る隙がまるでない。

 

一方のフランメは、ふと自分があれを苦手だということに気づいた。努力すれば「可愛い」と思い込むことはできる。しかし──あれが子供たちのアイドルとまで言われている現実だけは、どうしても理解できなかった。

 

最近の子供の感性はわからんな。

それがフランメの正直な感想だ。

 

「なぁ、フリーレン……お前はあれが可愛いと思うか?」

 

「可愛いかは分からないけど、製作者はすごいよ。あんなに精密で、人間みたいな動きを再現できるなんて。」

 

どうやらフリーレンは、まったく別の角度からアニマトロニクスに感心しているようだった。そのことにフランメは、ほんの少し安堵する。

だが同時に──あれにフリーレンを近づかせたくないという感情もあった。理由は、うまく言葉にできない。

 

そんな時、テーブルに注文した料理が運ばれてきた。

 

マルゲリータはトマトソースとバジルの香りがふわりと立ち上り、モッツァレラチーズがとろりと光っている。

ペスカトーレにはエビ、イカ、ホタテ、ムール貝がたっぷり。ニンニクの風味とトマトソースの酸味、そしてチーズのまろやかさが魚介の旨味を引き立てていた。

 

サイドのフライドポテトは、皮付きのまま揚げられており、カリッとした食感のあとに、ふわっとした甘みが広がる。

チキンウィングは、今回頼んだ中で一番ジャンクな味わいだ。チリと黒胡椒の刺激が、チキンの旨味にぐっと深みを与えている。

 

2人は満腹になるまで堪能した。

正直、これまで食べてきた料理の中でダントツに美味しかった。

 

「ねぇ、フランメ……あれ見て。」

 

「ん……なんだ?」

 

フリーレンが指差す先、向かい側のテーブルでは、熊のアニマトロニクスが子供にカップケーキを渡していた。

 

「あれ、デザートだよね。私も頼んだら、あんなふうに持ってきてくれるのかな。」

 

「……もう十分食べただろう?」

 

「デザートは別腹じゃないの?」

 

「はぁ……私はトイレに行ってくる。その間に頼んでいいが──頼みすぎるなよ? 私の財布が無限にあると思うな。」

 

 

 

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「……私は何をやっているんだ」

 

フランメは、自分が最も恐れるべき存在が“魔族”であることを知っている。

あんな人形めいた造り物を怖がるはずがない──そう理屈では分かっていた。

 

それでも彼女は、今こうしてトイレに避難している。

 

長居するのも不自然だ。そう思い直し、フランメはゆっくりと席へ戻るために歩き出した。

 

席へと向かうその瞬間、視界に飛び込んできたのは──

熊のアニマトロニクスから、フリーレンがカップケーキを受け取っている場面だった。

 

フリーレンは嬉しそうにそれを抱え、こちらに気づいて顔を上げる。

けれど、フランメはまるで身体を無理やり固定されたように、一歩も動けなかった。

 

わずか数秒のはずなのに、あまりにも長く感じられる。

 

「フランメ?」

 

「……ッ、ああ……フリーレン。遅くなった。」

 

「そんなに経ってないけど?」

 

フランメはぎこちなく席に腰を下ろす。

熊のアニマトロニクスは二人に向かって最後に手を振って去っていく。

フリーレンは自然に手を振り返し、フランメもつられて、硬直したままの手で振り返した。

 

 

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その後のことは、あまり覚えていない。

フリーレンが何か話しかけていた気もするが、返した言葉はどれも生返事だった。

 

店を出る頃には、夕暮れが濃い闇へと変わりつつあった。

 

「フランメ、今日は楽しかった。」

 

「……私もだ。美味い店を紹介してくれて……ありがとう。」

 

フリーレンの笑顔に、フランメの胸に溜まっていた重さが少しだけ軽くなる。

 

二人はフランメの家へ戻り、焚き火を起こして夕食の支度を始めた。

ぱちり、と火が弾ける音が夜気の中に響く。

 

今日も夜は静かに訪れる。

そして、明日の風に備えて──二人の時間は、ゆっくりと流れていった。

 

 

 

 




ハロー…ハローハロー?

Fnafのキャラをメインとして、描写を出してほしいか、葬送のフリーレンのキャラをメインとして、描写を出してほしいか。

  • Fnaf
  • 葬送のフリーレン
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