葬送のFive・Nights   作:わたぼう

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いったいどうしよ~次の展開♪どうしよ~迷っちゃうよ♪


NIGHT2日目 ゼーリエ

ゼーリエは黄金になった自身の腕を解析している、

 

「この黄金…これも呪いか、これは相手が人間かどうか怪しくなってきたな。近頃は魔族の活動も知能も上がってきているし、呪いは魔族の専売特許…ますます人間の仕業だと断定仕切れない。」

 

考えられる可能性は二つ

 

一つは

 

純粋に人間が悪事を働いている。

 

二つ目は

 

魔族が裏で暗躍している場合だ。

 

今の現状では後者の方が可能性としては高い。

 

 

現状、ゼーリエはこの黄金の呪いを解除できそうにない。

 

そして、第二の夜がやってくる。

 

警備員の男はまた録音をしているようだ。

 

 

一一一一一一一一一一一一一一一一

 

 

ハロー!ハロー!

まだ生きてるようだな!おめでとう!

今日は手短に話すよ。なんせ、週の半ばからは忙しくなるからね…

 

あ、俺と話してる間にも、奴らの位置はちゃーんと確認しておけ!

 

「フレディ本人」はあまり歩かないが、暗闇の中じゃ活発になるらしい。

だから、電力には気をつけるんだぞ。

 

もう一つ、ドアライトの重要性についてだが、

監視カメラには死角があってな、警備員室の真後ろは見えないんだよね。

もしー…誰かを見つけられない場合は…

ドアライトを使うんだ!ギリギリ間に合う!  …かもしれない。

 

ん?ああ!別に危険なんてないさ!もちろんだよ!

 

それから、海賊の入り江のカーテンだが、カーテンの裏の人形は

カメラの見てないときに動く。彼は恥ずかしがり屋さんだからね。

 

まぁ…君なら大丈夫だ!また会おう!

 

 

一一一一一一一一一一一一一一一一一一

 

 

男は今夜もいつも道理に警備を開始するようだ。

 

昨日に比べてアニマトロニクスの動きが活発になっているような気がする。

 

そして、変化はゼーリエ自身にも起きていた。

 

ゼーリエは姿を魔法で姿を隠して、ダイニングホールの真ん中でアニマトロニクスが動く様子を観察している。

 

扉のことは現段階では後回しにするしかない。

 

ゼーリエはこの黄金の呪いの解析をし終わるまで、あの扉に近づくことは危険だと判断したのだ。

 

「ねぇ…」

 

静かなダイニングホール…

 

人は誰もいないはずなのに、背後から子供の声がする。

 

振り返るとそこには、輪郭がハッキリしない靄のかかった、人物がたっていた。声と身長的には恐らく子供だろう。

 

「ねぇ…」

 

「誰だ、おまえは」

 

「貴方は大人なの?それとも子供?」

 

「質問に質問で返すな…お前がこれをやったのか?」

 

ゼーリエはそう言って、自身の腕を前に付き出す。

 

子供はその問いに肯定した。

 

「なら、治せ、今すぐにな。」

 

「やり方が分からない、それに貴方は怪しい人だから。こんな真夜中の店に大人か子供かも分からない人なんて。」

 

その言葉に少しゼーリエムッとする。

 

「私は大人だ、そしてエルフだ。見た目は兎も角、歳で言えば大人だろう。」

 

「そう…」

 

「貴方は私の怒りに触れたの。それで、腕がそうなった。

でも勘違いしないで。貴方に対して、個人的な恨みがあるわけじゃない。」

 

「ただ……貴方が怪しい人だったから。」

 

怪しい人。

確かに、真夜中の閉店した店に警備員以外の人間がいれば、誰だって疑問に思うだろう。

それに、夜のこの店は全体的にとても不気味だ。

 

「私が不審な人物だったから、攻撃したと?」

 

「まぁ……簡単に言えばそうかもしれない。

っていうか……普通に不法侵入でしょ?」

 

「……」

 

ゼーリエは、痛いところを突かれたと思った。

だが、こんなところで言い合っている暇はない。

 

「それは重要なことじゃない。

問題は、お前が何故、私を視認できて、会話まで出来ているのかだ。

お前は何者だ。」

 

「会話は多分、魂に直接話しかけてるんじゃない? 知らないけど。

視認の方は……本当に分からない。」

 

……

 

結局、何も分かっていないじゃないか、とゼーリエは思った。

だが、相手が嘘を言っているようには見えない。

 

ゼーリエは、少し踏み込んだ話をする。

 

「もし、私が今ここでお前を殺したら――この呪いは解除されるのか?」

 

子供の声が、乾いた音で小さく笑う。

 

「殺す? 私は、既に死んでる身なの。

仮に殺すことが出来たとしても……多分、呪いは解除されないんじゃないかな?」

 

続いて、子供は少しだけ眉根を下げた。

 

「私の目的が達成されない限り、貴方の呪いは、恐らく解除されない。」

 

「申し訳ないとは思ってるの……

それに、私が殺したいのは貴方じゃない。それはもう分かった。

貴方を見て、理解できた。」

 

「私が殺したいのは……あの警備員の男なの。」

 

「あの男か。何故だ。」

 

「彼は大人だし、この店の関係者。

それだけで、十分。

奴を永遠に罰して、この怒りで魂の渇きを潤すことが出来れば……

私は、満足するかもしれない。」

 

その子供の声には、はっきりと憎悪が宿っていた。

そしてゼーリエに向かって、無邪気な調子でこう持ち掛ける。

 

「ねぇ……貴方も、協力してくれない?」

 

子供の声で、そんなことを語られ、提案されれば――

誰でも不気味さを覚え、震え上がるだろう。

 

「断る」

 

しかし、ゼーリエは堂々と断った。

 

理由は二つある。

 

ゼーリエ自身、あの男を殺す動機がないこと。

そして何より、呪いが解除されるという確かな根拠がないことだ。

 

「そう……邪魔はしないでね」

 

「しない、あの男を殺したければ勝手にしろ。だが、納得の行く理由を聞かせろ。」

 

そう言うと子供は数秒の沈黙のあとに口を開く。

 

「私はある人物に殺されたの。

アニマトロニクスの着ぐるみを着た“大人”にね。

店に誘い込まれて、そのまま店内で殺害された。

それが誰かは分からない。だから最初は、深夜に来た貴方も殺す予定だった。

夜は、私達が活動できる時間だから。」

 

「でもね、私の怒りが貴方に伝播して、片腕を呪った時――

その瞬間、貴方を魂のレベルで感じ取ることが出来たの。

何でだろうね……魂に、温もりを感じた。

だからこの姿で貴方を見つけた時、内心とても驚いたの。

そして、貴方が“大人なのか子供なのか”、分からなかった。」

 

「……」

 

「この力も、最近になってようやく自分のものだと自覚し始めた。

今、貴方の前でこうして平然と会話できているのは、

この呪いが貴方の片腕に伝播しているお陰と、

貴方が“敵ではない”と確認できたからみたいね……」

 

「私の目的はただ一つ。

私や友達を殺した奴を、永遠に苦しめること。

無論、あの男がそうだという確かな根拠はない。

でも、この店の関係者である以上、憎悪を抑えられないの。

 

私はここから出られない。

だから、殺すしかない。

もし目的を達成できたなら、満足してここから解放されると思う。

……貴方の呪いも、解けるかもしれない。」

 

「それに…」

 

「ソイツは私達を店で殺した後に、アニマトロニクスの体に死体を隠したみたいだね。

だから、彼らが憎しみで動いているのか、機械の誤作動で動いているのかは、定かじゃないけど…中に魂は感じるんだよ。」

 

「だからこれは私の仮定だけど、もしも魂で動いてるのなら、私の友達の魂が憑依してるアニマトロニクス達も彼を殺したがってるはずだよ。」

 

ゼーリエは考える、フランメの呪いと自分の呪いの事について。

 

「そうか…」

 

 

「フランメと言う少女を知っているか?」

 

「…」

 

「うん、でも…何故その事を聞くの?」

 

ゼーリエはフランメの悪夢について伝えた。そして、ある少女にこの店で夜を5日間乗り越えれば何かを得られると伝えられたとも。

 

「彼女に……会ったんだ……」

 

子供は、ほんの少しだけ嬉しそうな表情を浮かべた。

 

「でも、もう長いことフランメとは会ってないね。

別れた時は、皆とても寂しがってたけど……今思えば、住む世界が違ったんだって、私は思ってる。」

 

「しっかし……彼女も悪夢に囚われて、罪人になったのか。」

 

――罪人。

その言葉に、ゼーリエは子供をじっと見据え、わずかに目を細めて圧をかける。

 

だが、子供はその視線にも臆する様子はなく――

 

「ちょっと……そんなに見ないでよ。

見ても面白くないでしょ。

“罪”っていうのは、彼女自身が心の中で作り出したものって意味。

だって、彼女が実際に悪いことをするわけないし。」

 

そう言ってのけるあたり、精神年齢はかなり高いらしい。

 

――この子は、私とフランメが出会う前の友人なのか。

それとも、フランメ自身が作り出した“罪”の象徴なのか。

 

「とはいえ……心苦しいね。

才能のある人も、やっぱり人間なんだね……」

 

「私は、フランメはなんとなく大丈夫だと思ってた。

本当はいずれ会う予定だったの。

でも、魔族によって引き離されてさ。」

 

「最初は死んだと思ってた。

でも生きてて……今じゃ会いに行こうとしても叶わない。

このザマだよ……」

 

ゼーリエは、子供からやるせなさを感じ取った。

そして今まで気付かなかったが――憎悪に混じった、わずかな後悔も。

 

……

 

「お前、名前は。」

 

「キャシディー……」

 

「私はゼーリエだ。」

 

ここまで彼女の話を聞いた上で、ゼーリエは逆に提案を持ちかける。

 

「さっきの提案だが……やってもいい。

だが、罪のない奴を殺すのはやめろ。」

 

「でも、そのことはさっき説明し――

『私が、あの男を見極める』……?」

 

キャシディーは、ゼーリエの言葉に動揺する。

 

「貴方が?

どうやって、そんなこと出来るの?」

 

「私は最強の魔法使いであり、フランメの師匠だ。

残り三日で、答えを出してやる。」

 

「……師匠……なら、もし出なかった時は……?」

 

「その時は、お前の好きにしろ。」

 

「……わかった。

ありがとう、ゼーリエさん。」

 

ならば、手始めに――と、ゼーリエは警備室へ向かう。

 

「どこに行くの?」

 

「警備員の男に会いに行くのさ。

もうすぐ夜明けだ。」

 

気付けば、時刻はまもなく六時。

話している間に、朝日が山頂を照らし始めていた。

警備員の男は、どうやら猛攻を耐え抜いたらしい。

 

「本当だ……

私の意識も、あの倉庫に引き寄せられてるみたい。

じゃあ……ゼーリエさん、また明日。」

 

 

 

一一一一一一一一一一一一一一一一一一

 

 

そこは、北部の村にある酒場。

 

「あぁ~……」

 

貴方は酒の入ったジョッキを煽る。

ゴクゴクと、体にアルコールを給油しながら疲れを流し込んでいく。

 

「どうした?」

 

「いや、あと少しで今の職場を辞められそうなんだ。」

 

「お前ッ……まだ彼処で働いてたのか!?」

 

友人は露骨にドン引きしていた。

しかし不思議なことに、貴方自身も――なぜあの職場に長く居続けられたのか分からない。

今では、少し寂しさすら覚えているほどだ。

 

「あんな場所で働いてるから、お前は女にモテないんだよ。

職場終わりのお前、なんでか少し臭いしさ。

それに、仕事終わりで集まって飲みに行った時、たまに疲労困憊な顔してなかったか?」

 

……

 

…………

 

貴方は、今の職場環境について友人に一切話していない。

言ったところで、信じてもらえるのは三割。

残り七割は“会社の方針だろ”で片付けられるのが目に見えている。

 

「……頭おかしかったんかね、俺?」

 

「おっ、ようやく気付いたか。」

 

「うるせぇよ。」

 

「いや~、安心したぜ。

次はもっと良い職場を選ぶんだな。」

 

いい感じに酒が回り、頭がふわふわしてくる。

今は二軒目。飲みを存分に楽しんでいた。

 

友人は、自分の三歳になる息子がいかに可愛いかという惚気話を、延々と語り続けている。

貴方はそれに適当に相槌を打つ。

 

そうこうしているうちに、つまみのナッツがなくなり、三軒目に行こうとした――その時。

 

貴方の目の前に、美女が立っていた。

 

長く、さらさらとした金髪。

切れ長の目。

身長は貴方の胸板あたり。

そして、尖った耳――つまり、エルフだ。

 

「オイ、探したぞ……」

 

最初は、誰に向かって言っているのか分からなかった。

だが、目の前の美女は明らかに、こちらを見て発言している。

 

……

 

「……」

 

……

 

「えっ……まさか、お前の彼女か!?!?」

 

いやいや、人違いだろ。

貴方はそう思い、否定しようとした。

 

「いやッ、ちが――

『そうだ、早く行くぞ』!?」

 

バシッ。

 

ギュッ……

 

「コイツを借りてくぞ。いいな?」

 

「どうぞどうぞ~! お楽しみに~!」

 

流れるように手を繋がれ、

貴方は謎のエルフの美女に、そのまま引っ張られていった。

 

 

---

 

 

貴方は内心では、混乱が三割、ドキドキが七割――そんな状態だった。

 

童貞歴28年。

いったい、どんな因果で金髪の美女エルフと手を繋いでいるのか。

人生を振り返っても、思い当たる節は一切ない。

 

ズンズンと前に進んでいく彼女の背中を見つめながら、貴方は考える。

そもそも、どこに向かっているんだ?

店を出てから、路地を一つ、二つと曲がった気がするが、酒も回っていて記憶が曖昧だ。

 

このまま付いて行っていいのか。

いや、流れ的に良くない気がする。

少なくとも、話くらいは――。

 

貴方は意を決して、立ち止まろうとした。

 

しかし。

 

グッ。

 

チカラ、ッツエェ……!?

 

手を引く力が一瞬で増す。

小柄な体躯の美女から出ているとは到底思えない力だった。

抵抗する間もなく、成人男性である貴方の力を、易々と上回ってくる。

 

「ん?……どうした、急に立ち止まって。」

 

どうした、じゃないだろ。

誰だよ。

こんな美女の知り合い、俺の人生に存在した覚えはない。

 

貴方の頭の中では、ひたすらにツッコミが渦巻いていた。

 

それでも、意を決して口を開く。

 

「えっと……何方ですか?」

 

一瞬、彼女は振り返り、こちらを見下ろす。

 

「……ゼーリエだ。」

 

短く、それだけ告げると、視線を前に戻す。

 

「取り敢えずは……この店でいいか。」

 

貴方は、聞いたこともない名前を聞かされたまま、

目の前にある店へと連れて行かれようとしていた。

 

何の説明もなく、選択肢も与えられず。

ただ、繋がれた手だけが、確かな現実としてそこにあった。

 

 




このくらい強引に引っ張られたい…

Fnafのキャラをメインとして、描写を出してほしいか、葬送のフリーレンのキャラをメインとして、描写を出してほしいか。

  • Fnaf
  • 葬送のフリーレン
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