「そ、こっちがえっと、キャメロット。ここがグロワールでその先がイザベリア」
「凄いです
「ドゥラちゃん、他に見たい所はある?」
「エルフィンドが見たいです。白エルフの聖地ベレリアは、さぞ美しいのでしょう!」
「うんうん、えっと――」
拡大された地図を見て、姉さまが一点を指差しました。当時はまだドワーフ領であったモーリアです。
「ここは何ですか?」
「あぁ、そういやドワーフの国が残ってたっけ」
「まだ居たんだ、ドワーフ」
「そりゃエルフのライバルと言えばドワーフでしょ、まぁ最終的には仲良くなる作品も多いけど……」
「見事にベレリア半島に食い込んでるなぁ、想定じゃ主体験エリアは全部エルフの国じゃなかったっけ?」
「後からドワーフ追加したんじゃない? 知らんけど」
姉さまは必死に
「じゃあ、ここは本当は私たち白エルフのものなんですよね?」
「うん、ベレリア半島はエルフの国、これは間違いないよ」
「確認したけど、ここ――ドワーフの国も主体験エリア紹介の中に入ってる。って事はエルフの国の一部って事」
「最初はエルフ領だったけど後からドワーフ領になったって事?」
「いや、多分木が少ない鉱山地帯だったから初期開拓しなかったんじゃない? で、後からドワーフが住み着いた」
「空き家にしてたら誰か住んでたみたいなもんかー」
「じゃあ、大きくなったら私がここを取り返しますね!」
無邪気に言う姉さまの言葉に、
「あ、あの……」
今度は私が質問しました。
「私たちは、世界の主として作られたのですよね。では、
私の家には当時、
長身の
「『
「はい、黒い肌の者たちです」
「あー、多分違うと思うよ」
長身の
「ダークエルフって確か堕落したエルフじゃなかったっけ?」
「そこらへん結構世界によって揺れがあるよね。暗黒神の眷属って作品もあれば、ただ肌が褐色の場合もあるし」
「エルフが堕落してダークエルフになる作品も多いよねー」
「ヴィラールでのダークエルフの扱いはどうだっけな、一応肌が黒いだけだっけ?」
「そこらへん不明なままサ終だよ」
「やっぱ運営はクソ、はっきり分かんだね」
「あ、あの……」
難解な言葉の波に、少し泣きそうになっていた私を見て
「あ、ごめんごめんルシちゃん。うん、要はダークエルフはよく分からない種族なの」
「分からない……
「うん、そうなの、ごめんね」
「でも、あなた達とは別の種族、それは間違いないよ」
「まぁ、うん、そうだね。同じ種族って事はない」
「如何にも裏切ります、って感じに配置されてるし……」
「あ、それ俺も思った。あの位置はオークが攻めて来た時に裏切るパターン、あるよね」
「ダークエルフが闇の勢力に加担するの、まぁ『呪われた島』からのお約束だしなぁ」
――ふふ、分かりますか、
陛下、本当に大丈夫ですか? お顔が真っ青ですし、そんな血が滲むほど拳を握られて……一体どうなさったのでしょう?
続き、ですか……はい、かしこまりました。では続きをお話しますが。本当に、ご無理をなさらないで下さいね。
姉さまと私と
ええ、流石の私もこの話を正確には覚えておりません。
ですが、この幸せが長く続く事は無かったのです。
「
「そっか……うん、バイバイ、ドゥラちゃん」
「はい、
無邪気に言う姉さまに対し、
「ごめんねドゥラちゃん、私達、もう来れないんだ」
「え……?」
「今日で最後なの。もう、私達は会いに来れないの」
「どうして……」
「帰らなくちゃいけないの、どうしても。ここには次にいつ来れるか、分からないんだ……」
寂しそうにおっしゃる
「大丈夫だよドゥラちゃん。きっと、きっとまた会えるから」
「
「いつか、私たちが帰って来るまで。良い子で待っていてくれる?」
姉さまは涙を拭いて――ええ、拭いてもまだ涙ぐんでいらっしゃいましたが。それでも気丈におっしゃいました。
「はい、私、
「うん、うん!」
「また会おうね、ドゥラちゃん、ルシちゃん」