誠にありがとうございます。まさか、すぐに100件も超えるとは思いもしなかったので、うれしい限りです。
これからも、拙いながらも執筆して参りますので、何卒、よろしくお願いします。
何処かで、突破記念として、ネタ枠を投稿しようかな。
ヘリオポリスのコロニーシャフトから出たシルヴィアとセルベリアの二人は、絶句していた。
「酷いわね………修復するにも大分時間と予算を掛けないと修復は不可能よ」
『ええ、その通りですわね。仮にわたくし達が侵攻を抑えなかったらと想像したら………』
日本皇国が存在していたとしても、オーブとの防衛協定などを結んでいなかったら、ヘリオポリスはザフトによる攻撃によって崩壊をしていた可能性があったのだ。だが、日本皇国はオーブと防衛協定を結んでおり、また、福本伊吹軍事事務次官がヘリオポリスに行っていたと言う状況であった為、日本皇国は初期初動に遅れる事は無かったのである。
『ですが、この様な状況ですと、オーブは………』
「多分だけど、放棄してしまうでしょうね」
シルヴィアの見解は間違いではなかった。既にオーブではヘリオポリスの損害状況を鑑みて再建するか放棄するかの二択となっており、放棄する方向に動いていたのである。
「仮にヘリオポリスが放棄されると聞いたら、伊吹さんは乗るでしょうね」
『確かに。日本皇国は資源衛星はあっても、資源衛星コロニーは持っていませんでしたね。嬉々として買い取るか貰うかのどちらかになると思われます』
「多分だけど、買い取る方針になると思うわよ」
『それは何故ですか?』
「簡単よ。将来性のコストを見たとき、日本皇国にはメリットしかないわ。それが短期的には似合わないコストが掛かったとしても、長期的な目で見れば飛鳥とは違い、住居兼資源衛星コロニーは日本皇国とすれば喉から手が出る程の代物なのよ」
『ですが、飛鳥も居住可能ですよね?』
「そうなんだけど、実際に住居を構えているのって軍事関係の人間だけでしょ?」
『そう言われてみれば………その通りですわね』
シルヴィアが言う様に、日本皇国が所有している資源衛星“飛鳥”は実際には軍事資源衛星なのである。その為、居住しているのが軍事関係の人間が大半を占めていたのである。
「そう言う事よ………アレね」
シルヴィアが見つけたのは白亜の戦艦であった。
「セルベリア。地球軍の艦です。一度、通告した後の対応を見極めるわ」
『判りましたわ』
「こちらは日本皇国宇宙軍第零機動艦隊旗艦“播磨”所属MS、山城シルヴィアです。こちらに戦闘の意思はありません。そちらにいる福本伊吹軍事事務次官並びに本艦の艦長、副長を迎えに来ました。着艦許可をお願いします」
シルヴィアの通信に少し時間が経った頃、アークエンジェルから通信が入る。
『こちらは地球連合軍大西洋連邦所属艦アークエンジェル艦長のマリュー・ラミアス大尉です。受け入れを容認致します』
マリューの通信共にアークエンジェルのハッチが開き始める。
「セルベリア、行くわよ」
『はい』
シルヴィアとセルベリアは機体をアークエンジェルのMSデッキへと静かに着艦した。
時間を巻き戻して、アークエンジェルの艦橋では物資の搬入状況がリアルタイムに入って来ていた。
「艦長、民間人の収容が完了しました」
「それで、民間人の人数はどれ程なの?」
「報告を受けている人数ですと、約百名ほどと聞いています」
「生活必需品の物資搬入に時間を取られている様子です」
「どれぐらいの時間を要するの?」
「………まだわかりませんが、まだ時間は掛かるかと………」
「判りました。なるべく急がせるように通達して」
休む暇もなく報告が入って来る艦橋では、マリューは艦長席の背もたれを倒した。
「忙しいようですね」
「ザフトが撤退してくれたけど、またいつ攻めて来るか判らない状況ですもの。休む暇もありません」
伊吹が飲み物をマリューに手渡しながら状況を見ていた。
すると、レーダー手が叫ぶようにマリューに報告をする。
「艦長‼ シャフト部に新たな熱源を感知しました‼」
「大きさは‼」
「MSサイズです。映像出ます‼」
レーダー手がそう言うとモニターに映し出されたのは連合でもザフトの物でもない未確認のMSであった。
「あの機体は………何があるか判りません‼ 総員、第一種警戒態勢‼ 「その必要はありません」福本事務次官?」
マリューが指示を出していた時に遮る様に口を挟んだのは伊吹であった。
「あの機体は日本皇国が独自に開発して運用している試作型のMSです。もう間も無く通信が『こちらは日本皇国宇宙軍第零機動艦隊旗艦“播磨”所属MS、山城シルヴィアです。こちらに戦闘の意思はありません。そちらにいる福本伊吹軍事事務次官並びに本艦の艦長、副長を迎えに来ました。着艦許可をお願いします』ほらね?」
「日本皇国がMSを開発したなんて話を聞いた事無いぜ?」
「私も聞いた事はありません」
ムウとナタルは日本皇国がMSを独自開発しているとは思いもしなかったので驚いていた。
「まぁ、我々も中立国家でありますが………民を守る為には力が必要なのです。それが、強大な力だとしてもね?」
「………福本事務次官………判りました。受け入れを容認します」
「艦長⁉ 相手は中立国の機体ですよ‼」
「それを言うのであれば、私は中立国家の軍事事務次官ですけど?」
「うっ……それは………」
ナタルの言葉に伊吹はふざけた様に言うと、ナタルは返事に困ってしまう。
するとマリューは艦長席にある受話器を手に取り、通信を始めた。
「こちらは地球連合軍大西洋連邦所属艦アークエンジェル艦長のマリュー・ラミアス大尉です。受け入れを容認致します」
「では、我々も一時的に退散しますが、ヘリオポリスを出る際にはひと声かけてください。防衛協定を結んでいる国家の民間人を見捨てる訳にもいきませんから」
「判りました。では、短い間でしたがありがとうございました」
マリューは艦長席から立ち上がり伊吹達に対して敬礼をした。ナタルもムウも同様にまた、艦橋内にいた全員が敬礼をしていたのである。
「我々も助けて貰った身。こちらこそ、ありがとうございました」
伊吹を始め山城と勇気も返礼をして艦橋を後にする。
アークエンジェルのMSデッキに収容された零と零・ジャグラーは膝立ちになって機体の足元にはシルヴィアとセルベリアが立っていた。
その周りには整備士たちが遠巻きに姿を見ていた。
「おい、見ろよ。女性パイロットだぜ………彼氏いるんかなぁ?」
「知らねぇよ。お前が行って聞いて来いよ」
「嫌だぜ」
ヒソヒソ声で会話をしていた。シルヴィアとセルベリアの容姿は整っており、誰もが羨む美貌と体型をしていたのである。その為、整備士たちは男性が占めており、二人の事が気になっていたのである。
すると、シルヴィアとセルベリアは何かに気付いたように顔を上げた瞬間、一目散に走り出し男性二人に抱き着いたのである。
〈えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ⁉〉
その光景に整備士たちは驚きの余りに声を上げてしまうのであった。
誤字脱字、感想、指摘等ございましたら、よろしくお願いします。
また、何時も誤字の修正助かってます。誠にありがとうございます。