仕事や、体調面で少し問題がありましたので、更新ができませんでした。
今は体調面は良くなりましたが、仕事では忙しい日々を送っており、中々、執筆に割く時間が取ることができません。
時間を見つけては執筆していますが、更新が止まる事があります。
マリューに連れられて格納庫へとやって来たキラはアクティブモードになっているストライクを見上げる。
「また、乗ってもらう事になってしまって申し訳ないわ」
「いえ、戦闘では無いんでしょ?」
キラの問い掛けにマリューは頷く。
「なら、大丈夫です。戦闘だったら拒否しましたけど、戦闘ではなく救命ポッドの捜索なんでしたら」
そう言うキラだが、表情は優れなかった。戦闘では無いにしろ、またMSに乗るのは嫌だったが、困っている人がいると言う状況を見捨てられる程、キラは冷酷ではなかった。
「仮に戦闘になったとしても、キラ君はアークエンジェルに戻ってきて頂戴」
「………判りました」
アークエンジェル単体であれば、キラに戦闘を任せていただろうが、日本皇国の最新鋭艦である播磨がいる為、戦闘をする必要が無いのである。最も、既にクルーゼ隊は壊滅的な被害を被っている為、アークエンジェルに向かわせる戦力が無いのだが………。
「では、お願いね」
マリューはそう言うと格納庫を後にし、艦橋へと向かう。キラはマリューの背中を見送った後、ストライクへと向かった。すると、ストライクのコックピットの近くに整備長であるマードックがキラの事を待っていた。
「待っていたぞ、ボウズ‼」
「えっと………」
だが、一方のキラは整備士の事まで知らない為、誰なのか知らなかった。
「おっと、自己紹介がまだだったな。アークエンジェルの整備長を任されているマードックだ。よろしくな!」
「は、はい」
「話は艦長を通して聞いている、戦闘ではないが、何が起きるか判らないからな。一応、機動力を持っているエールストライカーを装備して行ってこい」
「は、はい」
マードックの言葉にキラはストライクに乗り込み、発進スタンバイを整え始めた。
キラがストライクを起動していると、通信が入り開くとナタルの姿が映る。
『聞こえているな?』
「はい」
キラの返事を聞き、ナタルは頷く。
『今回は戦闘ではなく、ヘリオポリス周辺の捜索だけだが、万が一の事を考えストライクはザフトを確認したら、播磨に着艦しろ』
「アークエンジェルではなく、播磨ですか?」
ナタルは日本皇国の軍艦に有事の際には着艦しろと指示を出したが、キラは驚きのあまり聞き直した。
『ああ、本来であればアークエンジェルだが、向こうの方が安心できる。いいな』
「判りました」
ナタルが頷くストライクの出撃スタンバイが完了していた。
『では、ストライク発進‼』
「キラ・ヤマト、ストライク行きます‼」
キラが出撃のコールと共にストライクは漆黒の宇宙へと飛び出したのであった。
一方、その頃クルーゼ隊は日本皇国との戦闘により、機体が残っていない為、補給を兼ねてプラント本国へと戻っていた。
その際、国防委員長である“パトリック・ザラ”の命を受けラウ・ル・クルーゼとアスラン・ザラはヴェザリウスを後にし、シャトルに乗り込んでいた。すると、本来、居ない筈の人物が既にシャトルに上席していた。
「ご同乗させて頂きます、“ザラ”国防委員長閣下」
クルーゼが敬礼したのはプラント最高評議会国防委員長である“パトリック・ザラ”その人であった。
だが、パトリックは手を上げ敬礼を止めさせる。
「礼は不要だ。私はこのシャトルに乗っていない」
パトリックはそう言うと息子であるアスランに視線を送る。
「良いかねアスラン」
「判りました。父上。お久しぶりです
アスランの返事にパトリックは少し笑みを浮かべた。
「レポートに記載してあった意見に、私も賛成だ。目下の問題は二つある。一つは奴らが高性能なMSを開発した事。そしてもう一つは………」
「日本皇国のMS………ですね?」
「ああ」
パトリックの言葉に被せる様にクルーゼが言うと、パトリックは頷いて返事をする。
「中立国である日本皇国がMSを開発したと言う情報は、こちらでは一切掴んでいない。と言う事は必然的に………」
「日本皇国と連合が繋がっている。と言う事ですな?」
「そうだ。それに厄介は問題もある」
「福本伊吹ですか?」
「………そうだ」
アスランのお言葉にパトリックは驚いた表情をするが、すぐに表情を戻し返事する。
「その福本伊吹に何の問題が?」
アスランは何故父であり、国防委員長であるパトリックが恐れているのかが不思議であった。
「………奴とは嘗て日本皇国が連合の一員だった時に出会ったのだが、奴は先見の眼をもってた。その時の私とシーゲルは解らなかったが、奴は我々にこう言ったんだ。“いずれ貴方方、プラントは独立の為に連合と戦争をする羽目になるでしょう”とな………」
「「…………」」
パトリックの言葉に二人は何も言えなくなる。現にそうなっているのだから。
「だから、我々は奴が恐ろしいのだ。いや、日本皇国そのものが、だがな」
「お言葉ですが、日本皇国と地球軍が繋がっていると言う証拠はあるのですか?」
「現にMSが連合だけではなく、日本皇国が持っている。これで証拠と言わんとして何となる?」
「………そうですな」
パトリックの言葉にクルーゼは静かに笑みを浮かべるのであった。
その頃、アークエンジェルと播磨は、ヘリオポリス周辺の捜索を行っていた。
すると、零を駆っていたシルヴィアが何かを見つけた。それは、オレンジカラーのジンであり、四肢を捥がれ漂流していたのである。シルヴィアは慎重にそのジンに近付き観察すると、機体のコックピットには生体反応があった為、シルヴィアは急いでそのジンを掴んで播磨へと運び込むのであった。
そして、キラも一基の脱出ポッドが漂流しているのを発見し、アークエンジェルへと運び入れた。その後、周辺を捜索したが漂流した物はいないと判断した伊吹はアークエンジェルの艦橋へ通信を繋げた。
「ヘリオポリスにはもう漂流した物はないと判断しました。そちらは今後、どう動くつもりですか?」
『………モルゲンレーテ自体が大破している影響で、アークエンジェルの船籍が宙に浮いている状況です。ですが、幸いな事に物資も満載する事が出来たので、このまま大西洋連邦へと向かうつもりです。もし仮にも物資が無い状況でしたら、アルテミスへと向かっていたでしょうけど………』
「ユーラシア連邦所属の軍事要塞。通称“アルテミスの傘”………ですが、物資が満載である為にこのまま大西洋連邦へと向かう、ですか…………」
『日本皇国の協力に感謝します。我々はこのまま大西洋連邦へと「それについては先ほども説明したように、我々はオーブと防衛協定を結んでいる為、貴艦にはオーブの民がいます。我々は貴方方を護衛しなければなりません」…………判りました。これからもよろしくお願いします』
マリューが敬礼をするとモニターから消える。
「ふぅ、それで、シルヴィア君が連れ帰って来たパイロットの様子は?」
伊吹は一度大きなため息を零した後、オレンジカラーのジンのパイロットの様子を尋ねた。
「バイタルは安定していると、宮藤軍医少尉からの報告です」
「………福本事務次官、どうしますか?」
「どうするもこうするも、捕虜の扱いについては解っているだろ? それに、俺たちは日本皇国だ。中立国として、ザフトも連合も捕虜の扱いは丁寧にだ」
「判りました」
山城の質問に伊吹は淡々と答え、播磨の先頭を走る白亜の戦艦を見つめる。その表情には誰も読む事が出来なかった。
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