アークエンジェルはユーラシア連邦所属“アルテミス要塞”に入港すると、突然地球軍が雪崩れ込んで来た事により、艦内はパニックになる。
「ようし、そのまま誰も動くなっ‼」
6人の兵士が銃を構えながら入ってくる。また、艦橋も同様に多くの連合兵が銃を構えながら入ってきて全員に構えていた。
「何事です‼」
マリューの言葉に連合兵たちは何も答えなかった。
「全員を1か所へ集めさせろ。鼠一匹も逃すなよ。まぁ、宇宙に鼠なぞおらんがな」
「リガンフ少佐。これは一体どういう事なのか、説明して頂きたい」
ナタルは臨検官のリガンフ少佐に尋ねる。
「保安措置として艦のコントロールと火器管制を封鎖させて頂くだけですよ」
「封鎖⁉ どうして‼」
ナタルが尋ねようと近づくが、兵士の一人が銃を突きつける為、ナタルはその場で聞く外無かった。
「貴艦には船籍番号と識別コードが振られていますが……未登録の物。よって入港は許可しましたが、残念ながら友軍と認められた物では無いのでね」
「しかし‼」
尚もナタルは食い下がろうとするが、リガンフ少佐は語気を強くして言う。
「軍事施設です。この位の事はご理解いただきたいのだが?」
リガンフ少佐の言葉にナタルもマリューも何も言い返す事が出来なかった。
確かにアルテミス要塞は軍事施設の一つである為、この様な状況になっても可笑しくはない。だが、それは船籍番号並びに識別コードが無ければの話。ヘリオポリスにて割り当てられていたものをアークエンジェルに振っていたが、正式にされたものではなかったのである。所謂、仮の物であったのだ。その為、アルテミス要塞側からすれば、味方を装ったスパイなのでないかと結論付けたのである。
だが、実際には違っていた。あわよくばアークエンジェルとストライクの情報を得た後、自分たちで使う算段を立てていたのである。
「では、士官の方々は私と共に来てもらいましょうか。事情をお伺いします」
こうして士官であるムウを始め、艦長のマリューと副長のナタルはアルテミス要塞の内部で事情聴取を名目に捕らえられる事となったのであった。
アルテミスの指揮官室に二人の将官がモニターを見ていた。モニターにはアークエンジェルの姿が映し出されていた。
「大西洋連邦の極秘の軍事計画か………よもやこんなものが転がり込んでくるとはな」
「ヘリオポリスが絡んでいると言う噂は本当だったんですね」
「フッ、連中にはたっぷりと滞在してもらう事にしよう」
二人の士官は不気味に笑っていると通信が入る。
『失礼します。アークエンジェルより士官三名を連れて参りました』
「入れ」
入室の許可を出すと、マリュー達が入ってくる。
「ようこそ、アルテミスへ」
少将がマリュー達を歓迎するように出迎えるが、その表情は不気味な笑みを浮かべていた。
「マリュー・ラミアス大尉、ナタル・バジルール少尉、ムウ・ラ・フラガ大尉。念には念を入れて調べさせてもらったが、確かに大西洋連邦のIDと一致している」
「お手間を取らせたようで」
ムウは少将の言葉に皮肉を込めて返事をするが、相手は皮肉を言われているとは思ってもいない様子であった。
「いやなに、輝かしい君の名前は私も耳にしているよ。エンデュミオンの鷹殿」
少将はムウに対しては何か期待を込めて話していた。
「グリマルディー戦線には私も参加していたからな」
「おや……ビランド准将の部隊に?」
ムウも二つ名の由来となった戦線に少将がいたことにムウは少し驚いていた。
「そうだ、戦局では敗退したが、ジンを五機撃破した君の活躍には我々も励まされたものだ」
「ありがたい言葉で」
「しかし、なぜ君の様な士官が新造艦と共に現れるとはな」
少将は本心を突くようにムウに尋ねる。だが、一方のムウは淡々と表情を変えずに答える。
「特務でありますので、申し訳ありませんが子細はお話しできかねます」
「なるほどな。良いだろう」
少将は食い下がるかと思われたが、納得するように返事をしたことにムウは驚く。
「さて、本題だがすぐに補給を受けたいという話だったが、残念ながら補給は難しいぞ」
「我々は一刻も早く月の本部に向かわねばならないのです」
「なるほどな。だが、ここアルテミスは難攻不落と言われた要塞。ザフトが来ようが関係ない。現に見たまえ」
少将がパネルを操作すると、モニターに一隻の艦が映し出される。
「ローラシア級⁉ いつの間に………」
「見ての通り、奴らは傘の周辺をウロウロしている。先ほどからずっとな」
少将は自信満々に話していた。
「まぁ、あんな艦一隻や二隻、ここではどうといったことではない。それに、奴らがいては補給を受けたとしてもすぐには出れまい」
少将はアークエンジェルの事を心配している様に話すが、実際は違う。時間を掛ければ掛けるほど、アークエンジェルとストライクのデータを盗み出すことが出来る時間稼ぎをしたいのである。
「奴らが追っているのは我々です。このままここに留まっていてはアルテミスにまで被害を「クワハッハッハッ‼」何がおかしいのですか?」
ムウの言葉を遮るように高らかに笑う少将にムウは顔を顰め面する。
「被害だと? この完璧な防御を誇るアルテミスが?」
少将は鉄壁のアルテミスが破られるとは思ってもいない様子である。
「奴らは何もできんよ。そしてやがて去る。何時もの事だ。毎度毎度、ご苦労なことで……だが、奴らはアルテミスの攻略法が判らない。だから、これまでも破られたことが無かった。これからもだ」
「しかし、指令‼ 彼らは「良い。兎に角君たちも休みたまえ。大分、お疲れのご様子。部屋を用意させるから」
ムウはザフトに渡ったMSの内、一機には特殊なシステムを搭載している事を伝えようとするが、少将は特に問題はないと考え、ムウの言葉を遮ったのである。
「奴らが去れば月本部とも連絡が取れようよ。全てはそれからだ」
少将はそう言うと士官を呼び出した。
「アルテミスはそんなに安全ですかね」
「ああ、母の腕の中で抱かれている様にな」
少将の言葉にムウは疑念を持つのであった。
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前回の続き
A「もうジムとかでいいだろう?」
武御雷「ええぇ~でも、ワンオフ機って良いじゃないですか」
A「判らんでもないよ? でもさ、最初は先行量産機でデータ収集してから作っても良いじゃないか?」
武御雷「確かに‼ 解りました! ならZZ出しますね」
A「世代‼」
武御雷「なら、Z?」
A「可変機はいるだろう」
武御雷「なら、ビグザム?」
A「それはザフト側じゃね?」
武御雷「せやな」
A「初代ガンダムとかでもいいだろ」
武御雷「何か物足りない」
A「宇宙に簀巻きにして放り出してやろうか」