アルテミス要塞司令部では、補給を終えたアークエンジェルの出航の為、全方位を索敵する。
「定時哨戒、近接防空内に機影、艦影なし」
「よし、もういいだろう。全周囲光波防波帯収容。第二警戒態勢に移行。アークエンジェルは後方ドックより出航せよ」
『補給、感謝いたします』
ガルシアの言葉にモニターに映るマリューは敬礼と共に感謝の言葉を述べる。
「なに、そちらにいる某国の軍事事務次官に睨まれては、こちらとしても動きようがあるまい。貴殿らの航海に幸有らん事を」
ガルシアはそういうと敬礼をする。それと同時にモニターが切られる。
「やっと、厄介払いができたわい」
「ですが宜しかったのですか?」
「何がだ」
ガルシアは外部カメラから映し出されるアークエンジェルの後姿を見ながら、額に出ていた汗を拭うと、副官がガルシアに尋ねる。
「いえ、このままみすみす大西洋連邦の極秘技術を得られませんが………」
「構わんよ。どの道、月本部、アラスカ本部に着き量産体制に入るんだからな」
ガルシアがそう言って笑おうとした時であった。アルテミス要塞が激しく揺れ始めたのである。
「何事だっ‼」
「不明です‼ 周囲に機影並びに艦影ありません‼」
「だが、この揺れ方は爆発だぞ‼ 超長距離からの攻撃かも知れん‼ すぐに傘を開け‼」
アルテミスが誇る最強の盾が展開しようとリフレクター発生装置を起動させていた時であった。
「あれかっ‼」
ヘリオポリスから奪取した機体。ブリッツを駆るニコルが発生装置を発見すると、光学迷彩装置“ミラージュ・コロイド”を解除しビームサーベルでリフレクターを破壊する。
これにより、アルテミスが誇る最強の盾が展開する事ができなくなってしまう。
「ぼ、防御エリア内にモビルスーツ‼ リフレクターが墜とされていきます‼」
「なんだと………」
ガルシアは驚きのあまり、その場で立ち尽くしてしまう。
「港内部にモビルスーツが入ってきました‼」
「げ、迎撃だ‼ ここを落とされる訳にはいかないぞ‼」
ガルシアの指示のもと、港内部で待機していたMA“メビウス”がブリッツに対して攻撃を行うが、ニコルは操縦桿を巧みに扱って回避していく。
「いない⁉ 既に出た後か………くそっ‼」
ニコルは港内部にアークエンジェルの姿が無い事に悔し気に言葉を零す。
「ですが、地球軍の要塞一つ墜とすだけでも‼」
ニコルはブリッツの持つ武装全てを放ち、周囲にいたMAや戦艦を墜としていく。
「ニコル‼ 奴は‼ 足つきはどうした‼」
「イザーク、すみません。既にこの要塞を出た後でした」
「くそっ‼」
「イザーク、この要塞だけでも墜とすぞ‼」
「解っているっ‼」
イザークがそう言うと近くにいたメビウスをビームライフルで撃ち抜くと、メビウスは火を噴いたまま管制室に突っ込み、管制室にいたガルシア諸共、アルテミスは大爆発を起こしその機能を完全に失うのであった。
アークエンジェル艦橋では月本部へと向かうルート作成がされていた。
「これで精一杯か? もっとマシな航路は無いのか?」
「無理ですよ。あまり地球に軌道を寄せるとデブリ帯に入ってしまいます」
ナタルの言葉にノイマンが航路図を見せながら伝える。すると、マリューが呟く。
「突破はムリよね」
「デブリ帯をですか⁉ それは無理ですよ‼ この速度を維持したまま突っ込んだらこの艦もデブリの仲間入りですよ。それに、播磨の事も考えなくていけないんですよ?」
ノイマンの言葉にマリューは「それもそうね」と返事をする。
「人類が宇宙に進出して以来、撒き散らしたゴミか………確かに仲間に入り………待てよ………不可能を可能にする男なのかな? 俺は」
ムウはそう言うと艦橋を後にする。
暫くした後、艦橋のモニターに播磨の艦橋が映し出される。それと共に、ストライクのパイロットとなったキラを始め、キラの友人たちが艦橋に集まる。
『さて、そちらにいるフラガ大尉から話があると聞かされていましたが………どう言った内容なのでしょうか?』
口を開いたのは、日本皇国の戦艦“播磨”艦長である山城正人であった。
「はい、現在我々はデブリベルトに向かっています。そこにはこれまで人類が放棄したゴミを始め、戦闘で破壊された戦艦などもある訳で………」
『成程、追っ手を撒く為にデブリベルトを突っ切ると?』
「はい」
『だが、現在の速度を維持したままでは難しいですが、そこらはどうするおつもりなのでしょうか?』
ムウに尋ねたのは播磨副長福本勇気であった。
「確かに現在の速度を維持したままでは突破は困難。そこで、アークエンジェルと播磨にはデブリベルト突入の際に減速してもらいたいのです」
ムウの説明に播磨からは反論する言葉は出なかった。だが、意外な所から反論の言葉が出る。
「待ってください‼ デブリベルトを突っ切る必要は無いんじゃないんですか? 今はザフトの艦がいないんですから、安全な航路で「だが、その安全な航路の先にザフトが待ち伏せをしていたら? 既に皇国には被害が出ているんだ。これ以上の被害を出させる訳にはいかないだろう?」………」
サイが反論するが、言葉を被せる様にムウが言うと、サイは黙ってしまう。
『確かに、アルテミス入港前の戦闘により、仲間を亡くしたのは事実。だからと言って、今になって貴方方を見捨てるという選択肢がある訳では無い………良いでしょう。その提案、乗りましょう』
正人はそう言うと、後方で構えていた伊吹に顔を向けると、伊吹も静かに頷く、これにより、ムウからの提案が承認され、アークエンジェルと播磨の二隻は、宇宙のごみが散乱するデブリベルト内部へと入る事が決定したのであった。
デブリベルト内部に一際、目に入る構造物が存在する。嘗て、プラントが誇る農業用コロニー“ユニウスセブン”。その周囲では幾つのも閃光が飛んでいた。
そして、一つの爆発と共に閃光が消え去り、再び静かな墓標へと姿を変える。
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SEEDの肉付けしている頃の話~
武御雷「なぁ、日本の軍隊の指揮官どうする?」
A「どうするって、どいう事?」
武御雷「表上では資源衛星、実際は軍事衛星の飛鳥があるじゃん」
A「そうだな」
武御雷「そこの指揮官とか、艦隊司令長官とかの話よ」
A「なるほど。一理あるな」
武御雷「でしょ? ザビ家とかシャアとか「おい。バカやめろ」駄目だったかぁ~」
A「当たり前じゃアホ‼ ザビ家なんか日本に肩入れさせたら色んな意味でSEEDの世界が崩壊するし、日本最強すぎてオーブの影が薄くなるわ‼」
武御雷「なら、入れないほうがいいよな」
A「当たり前。艦船は強いし、可変機も持っている。おまけにMSも持っているとなると、既に勝てねぇよ」
武御雷「仕方が無い。諦めるわ」
こうしてザビ家の復興という夢が消えるのであった。