機体設定にて、一部の機体に画像を貼っています
播磨の格納庫には運び込まれた救命ポッドが鎮座していた。整備長であるにとりがタブレットを操作して、救命ポッドのハッチを開けようとしていた。
「さて、撃破された民間船からなのか、それとも………」
救命ポッドを前に山城が呟く。
「開くよ」
にとりがタブレットを操作して救命ポッドを開けると、中から球体の何かが飛び出してくる。
「ハロ‼ ハロォ‼ ラクス‼ ハロォ‼」
「ラクスだと………まさか⁉」
「ありがとう、ご苦労様です」
凛とした声と共に一人の少女が救命ポッドから出てくる。
「あら? あらら?」
無重力空間である播磨の格納庫内を漂う少女は辺りを見渡すとザフトの制服ではなく、地球軍の制服でもない士官たちが立っていることに驚いていた。
「おっと、危ないですよ。ラクス嬢」
「ありがとうございます…これはこれは、福本伊吹様ではありませんか………ということはこの艦は日本皇国の?」
「ええ、その通りです」
伊吹が咄嗟にラクスと呼ばれた少女の手を取り、地に足を着けさせる。
「何があったのかお話を伺っても?」
「ええ、構いませんわ」
「では案内させます。セルベリアはいますか」
「ここにおりますわ、お義父様」
「ここでは事務次官と呼びなさいと………まぁ、いい。案内を頼むぞ」
「解りましたわ。お久しぶりですわね、ラクス」
セルベリアはラクスに顔を向けると柔らかい笑顔を見せる。
「まぁ、セルベリアもここにいたのですね」
「ええ、案内いたします」
「よろしくお願い致しますわ」
セルベリアはラクスを連れて格納庫を後にする。
「なぁ、勇気。彼女って………」
「ええ、先輩の想像するように、プラントの歌姫と呼ばれたラクス・クライン。現プラント最高評議会議長であるシーゲル・クラインの一人娘です」
山城はセルベリアと仲良さそうなラクスを見て、違っていてほしいと思いながら訊ねると、勇気は肯定で返事をする。
「なんでこうも爆弾を持ち込んでしまうのかな…………」
「仕方が無いですよ。親父が乗っているんですから…………」
「そうだな…………伊達に歩くフラグ製造マシーンと呼ばれるだけあるわ………なぁ、あの体質ってどうにかなるm「なりません」ですよねぇ~」
山城の言葉を遮る様に言う勇気に、山城はガックシと肩を落とす。
播磨の士官室には伊吹をはじめとする艦長である山城、副長の勇気、艦長副長不在時の為の代理艦長を任されている水城。そして、アークエンジェルから艦長のマリュー、副長のナタル。そしてMA乗りで階級が高いムウの七人が集まっていた。
「ポットを拾って下さりありがとうございました。改めて、わたくしはラクス・クラインですわ」
ラクスは落ち着いた様子で椅子に座って全員に自己紹介をする。
「ハロハロ、ラクスゥ~」
するとラクスの膝に置いてあった球体のロボットが喋りだすと、ラクスはそれを持ち上げ皆に見せる。
「こちらはハロ。わたくしのお友達ですわ」
伊吹たちは既に自自己紹介を終えていたので特に何もなかったが、アークエンジェル組はそうではなかった。マリューは肩を落とし、ムウに至っては「やれやれ」と呟いて頭を抱える。ナタルはどうしていいのか判らず、固まっていた。
「クラインね~…かのプラント最高評議会議長のシーゲル・クラインと言ったら………」
「ええ、彼女の父上ですよ」
ムウの言葉にラクスが返事をするのではなく、伊吹が返事をする。
「なぜ、福本事務次官が?」
マリューは伊吹が知っていることに疑問持った為、質問を投げる。
「彼女の父親とは古い付き合いでしてね。それこそ、私がまだ事務次官補佐官だった頃に知り合いましてね。それから戦争が始まるまでは連絡を取っていたのですよ………」
伊吹がそう言うとラクスに視線を送ると、ラクスは返事をするかの様に伊吹に笑いかける。
逆にムウは当たって欲しくない言葉に肩を落とす。
「ラクス嬢、なぜこのような場所で……否、なぜ救命ポッドなんかに?」
伊吹は本題を切り出した。
「わたくしは、ユニウスセブン追悼式典の事前調査の為に来ておりましたの。そうしましたら、地球軍の艦とわたくし共の船と出会ってしまいまして、臨検すると仰るのでお受けしたのですが、地球軍の方々にはわたくし共の船の目的がどうやらお気に障られた様で、些細な諍いから戦闘に発展しまして、戦闘になる直前に周囲の方々からポッドに乗る様に進められ………」
「なんてことを………追悼さえもさせないつもりなのか、地球軍は………」
ラクスの言葉を聞き、ムウは憤りを感じる。
「ラクス嬢………貴方の乗っていた船は残骸として漂っておりました。乗組員たちは………」
「そうでしたか………それで彼らは………?」
伊吹の言葉にラクスは一瞬、影を落とすが伊吹たちとは違い地球軍の制服に身を包むマリュー達の事を伊吹に尋ねる。
「彼らは地球軍ですが、オーブ国民の民間人を乗せているので、我々が護衛を務めているのです。安心してください。彼らは貴女の知っている地球軍の軍人ではありませんから」
伊吹の言葉にラクスは頷いて返事をするのであった。
その頃、プラント本国へとラウと共に戻っていたアスランは与えられた部屋でシャワーを浴びていた。
「なぜ、なぜ君が地球軍なんかに………くそっ‼」
アスランは流れる水滴を眺めながら、キラが地球軍の新型MSのパイロットになっている事に憤りを感じていた。否、それだけではない。地球軍がこれまで行ってきた蛮行の数々を思い出していた。
すると、部屋の通信機が呼び出し音が鳴っていることに気づいたアスランは、早々にシャワールームを後にする。
「アスラン・ザラです」
『認識番号285002、クルーゼ隊所属アスラン・ザラ。軍本部から通達です』
通信をしてきたのはクルーゼ隊専属艦であるナスカ級高速戦闘艦ヴェザリウスの通信士であった。
『ヴェザリウスは予定を35時間早め、明日ヒトハチマルマルの発進となります。各員は一時間前に集合、乗艦の事。復唱の後、通信受領の返信を』
「ヴェザリウスは明日ヒトハチマルマル発進。各員一時間前に集合、乗艦との事。アスラン・ザラ承知しました」
アスランが返事をした後、通信を切る。
その後、アスランはデスクにあるテレビ通信機の電源を入れると、ニュースが流れていた。
『この船には追悼式の代表を務めるラクス・クライン嬢が乗っており安否が気遣われています』
アスランはラクスという名前を聞いてモニターに注視する。
『繰り返しお伝えします。追悼一年式典の慰霊団派遣準備の為、ユニウスセブンへと向かっていた視察船“シルバー・ウィンドウ”が昨夜、消息を絶ちました』
「ラクス………」
アスランはラクスが消息を絶ったと聞いて、驚愕するのであった。
誤字脱字、感想、指摘、質問等ありましたら、どしどし送って下さい。
作者のやる気に直結します。
~とある裏話~
武「なぁ、A。こんなん作ったんだが、出してみようと思うのだが?」
A「おめぇ…………………………………日本国憲法と国会と政府が吹っ飛ぶ様な事をするな」
武「やり過ぎ?」
A「バカじゃねぇの。やっぱり、簀巻きにして宇宙に放り投げるわ」
ちな、出します。
外伝を出そうか迷っています。内容については日本皇国の当時の状況であったりとか、開発秘話だったりとかです。投稿はSEEDが終了した後に出します。
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出せ
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出さなくていい