機動戦士ガンダムSEED~旭日旗を掲げて   作:武御雷参型

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年内登録者100名を目指して頑張ります。

また、設定資料などについてはある程度の話数を投稿した後に投稿します。


PHASE-3

ラミアス大尉から機体のコンセプトについて説明を受けていた伊吹達であったが、山城が持つ通信機に緊急を知らせるアラートが鳴った。それと同時に整備員がラミアス大尉に何かを耳打ちする。

 

「何かありましたか先輩?」

 

「播磨から緊急を知らせるアラートが鳴った」

 

「ザフトが動き出したようだな」

 

伊吹と山城、勇気は小声で話していた。

 

「なんですって⁉ それは本当なの?」

 

「はい、先ほど艦長から伝えられました」

 

「判ったわ。全整備員たちに伝えて、急いで機体をアークエンジェルへ‼」

 

「判りました。日本皇国の皆様はどうされますか?」

 

「そちらの対応については、私がします。皆はアークエンジェルへ!」

 

「はい‼」

 

ラミアス大尉は伊吹達に向き直る。

 

「先ほど、ザフトがヘリオポリスに向かってきている情報を受けました。別の者が皆様をシェルターへ案内しますので、それに従って下さい」

 

「判りました」

 

ラミアス大尉の言葉に伊吹達も承諾する。

 

「誰か‼」

 

「はい」

 

ラミアス大尉が呼ぶと一人の整備員が来る。

 

「皆さんをシェルターへご案内して」

 

「判りました。では、私についてきてください」

 

整備員に従って伊吹達はシェルターへ避難をしようとした瞬間、ヘリオポリスへ侵入したジンが攻撃を開始する。すると、着弾個所に可燃物があったのか引火して爆発が起きた。伊吹達を案内していた整備員は、爆発に巻き込まれてしまう。爆発に伴って、残骸がシェルターへの入り口を塞いでしまい、伊吹達はシェルターへ避難する事が出来なくなってしまう。

 

「山城艦長、播磨から他に通信は来ていないか?」

 

「残念ながら、強力な電波妨害を受けているようで、こちらから播磨に通信する事も出来ません。向こうからも我々に通信が出来ないのではなかと考えられます」

 

「困ったものだな」

 

伊吹は困っている様子だが、山城達からすれば、この状況を楽しんでいる様に見える。

 

「こんな時にMSの一機でも転がっていれば動かせたんだろうけどな」

 

「そう簡単にMSが転がっている訳ないじゃないですか」

 

伊吹の呟きに山城は冷静にツッコミを入れる。

 

「だが、この状況はどうにかしないといけないが………ん? あれは………」

 

伊吹が何かを見つけた様子でそちらに目線をやると、ザフトの部隊が降下している姿を目にする。

 

「事務次官、我々だけでも避難を」

 

「だが、どこに避難をしろと? シェルターの入り口は既に瓦礫でふさがれている状況だ」

 

「ですが………」

 

山城と伊吹の言い合いになりかけた時、発砲音がした為、伊吹達は物陰に隠れる。

 

「流石に我々が介入する訳には……と言いたいですけど、この状況を打破する為には致しかが無いと考えて宜しいですか?」

 

「そうだな、山城大佐、福本中佐は機体の奪取を阻止しろ」

 

「「ハッ‼」」

 

伊吹の指示に山城と勇気は敬礼をして、懐にしまっていた日本皇国が採用している拳銃を取り出し、援護射撃を開始する。

 

「どこからのうわっ‼」

 

一人のザフト兵が山城からの射撃によって命を落とす。

 

「イザーク達は急いで機体の方へ‼」

 

「判った」

 

赤服を纏う兵士たちが機体が収納されているトラックの方へと向かい始める。

 

「チッ‼」

 

山城と勇気は赤服の兵士たちに向かって射撃をしようとするが、他のザフト兵士によって邪魔をされてしまい、地球軍が開発したMS3機はザフトによって奪取されてしまうのであった。それと同時に、ジン一機だけを残し、他は撤退を開始し始める。

すると、もう一つの格納庫内で爆発が起き、中から二機のMSが出て来るが、一機は撤退していくザフトの後を追って撤退を始める。

 

「撤退する……のか……」

 

山城は撤退していくザフトを見てそう呟くのであった。すると、もう一機は地上へ降り立つが機体制御の調整がまだ完璧ではないのか、蹈鞴を踏んでいた。

 

「あんな機体で出て来るなんて、的になりたいのか?」

 

「先輩」

 

山城と勇気は出てきた機体を見てジンの攻撃によって撃破されてしまうのでは無いかと思ったが、その予想は裏切られることになる。

重漸刀を手にしたジンが、もう一機のMSに斬りかかるが、灰色だった装甲に色が付きトリコロールカラーになったMSが手で重漸刀を防いだのである。しかし、撃破はされなかったがジンによる猛追によってMSは建物に倒れ込んでしまう。

 

 

「装甲に色がついた……それに加えてジンの重漸刀をシールドも無しに防いだと………」

 

「と言うか、ウチのMSでも重漸刀をシールドも無しに防ぐ事って」

 

「出来ませんよ。そもそも、ウチのMSは量産機として開発しているんですから」

 

伊吹達は連合軍が製造したMSの性能に驚きを隠せなかった。

 

「だが、あの程度の動きであればウチのMSの方が上だな。幾ら、性能が良くてもOSやパイロットの腕がモノを言う」

 

「「………」」

 

伊吹の言葉に山城と勇気は何も言えなくなる。

 

「さて、そうこうしているとあの機体が動きだした様だが………」

 

伊吹がそう言うと、徐にMSの動きが変わり腰に収納されていたナイフを取り出すと、ジンの首元へ突き立てジンが停止する。

 

「不味い‼ 伏せろ‼」

 

伊吹がそう言うと山城達は地に伏せた。その瞬間、ジンが爆発を起こしMSを飲み込んでしまう。

 

「先ほどの機体は………無事のようだな」

 

爆炎が晴れると、佇んでいるMSが目に入る。

 

「さて、誰がパイロットに………」

 

「自分が呼びかけます」

 

「頼む」

 

伊吹が近くに転がっていた拡声器を手に持つが、山城が遮った。

 

「こちらは日本皇国第零機動艦隊旗艦播磨艦長の山城正人大佐だ。そこのMSに告ぐ。貴殿は地球軍のパイロットなのか否かを確かめたい。すまないが機体から降りて来てくれないだろうか?」

 

山城からの問い掛けにMSからの返答はなかった。だが、MSが動き出し膝立ちになると、コックピット部が開き中から一人の青年が出てくる。

 

「まだ子供じゃないか………」

 

「すみませーん‼ 中で人が気絶しているので、降ろすのを手伝ってはくれませんか‼」

 

少年の言葉に伊吹達は顔を見合わせるのであった。




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