ワドルディフレンズ
☆月〇日
ここは呆れ返る程平和な国、プププランド。
基本的には1頭身、大きくても2頭身程の小さい子たちが平和に暮らしている国だ。
この国に来た理由は特にない。ただいつの間にか「ここ」に存在していた。
なぜかはよく分からない。うっすらと頭の中に残る記憶では元々この国の生まれではない、ということ。なのだがそれ以上のことが分からない。
ただこの国……というかこの世界で1番背の高い生物だと思うので、元はこの場所にいたという訳では無いと思う。
記憶がないし、家もない。ましてや家族や友達もいない。
だけど、特に悲しいとは思わなかった。
この国で1番人数……?が多いワドルディ君たちがトモダチになってくれたからだ。
なぜ友達になったかは分からない。いつの間にか足元でわにゃわにゃと数人のワドルディ君が集まっていて、わにゃ!と1人のワドルディ君が誘導するように歩き出したのでそれについて行ったら、少し小さいが家?のようなものがあった。
ワドルディ君たちはわにゃ〜と俺の背中……というか足を押して入って!と伝えてくる。この時、いつの間にかこの国の言葉を理解していた。
「いいのか?」と聞くともちろん!と言ったように頷いてくる子も入れば早く!と手招きするもの、俺の足をグイグイ身体全体を使って押してくる子など、手厚い歓迎を受けているらしい。
ワドルディ君に押されて入った先は、俺にはちょっと小さいけれど、明らかにワドルディ君たちが家として使うには大きすぎる家だった。
何故?という疑問を持っていると、帽子を被って片眼鏡を着けた他の子より一回り程大きいワドルディ……後で聞いたところ博士ワドルディと言うらしい。あとくんはいらないよ!とみんなに言われた
その博士ワドルディによると、俺がプププランドに来ることはワドルディ達はみんな知っていたらしく、俺用の家をわざわざ作っておいた、との事だ。
余計に謎が深まったが……あまり気にしないことにした。博士ワドルディも「あまり気にしないで!」と言っているし、実際難しいことはあまり考えない方がいいらしいとの事。
住む場所を用意してもらったし、俺が出来ることはワドルディ達に感謝を伝える事くらい。
ありがとう!と言うとワドルディ達はわにゃわにゃと言いながら嬉しそうにしてくれた。
ワドルディの集団は博士ワドルディ以外は扉から出ていってしまった。
それに少し寂しく思っていると、博士ワドルディが声をかけてきた。
曰くこの国の事を教えてくれるとの事だった。
ありがたく博士ワドルディに色々と教えて貰ったお陰で日記を書くことができている。まあ記憶に残っている言語で書いているのでこの国の子達が読むことはできないだろうが……
ちなみに博士ワドルディも俺に教えることが無くなったのか、今日はもう帰るね!といって帰っているので、これを書いている時点で俺は新居に1人だ。
新しい世界、新しい国、新しい家、新しいトモダチ。一日で色んなことが起きた。
けど、暖かいはるかぜとともに平和に暮らして行けたらなと思う。
☆月×日
国全体を巻き込む食品盗難事件が起きたらしい。
平和に暮らすことは難しそうだ。
俺(あなた)…転生者。記憶のほとんどがない。プププランドに突然現れた。身長が大きい。大きさの差はすごいがプププランドの住民にとっては特に驚くことでもない。ワドルディにも勝てないくらいのつよさ
ワドルディ……あなたには勝てるくらいのプププランド一般住民。あなたはもうフレンズ!
博士ワドルディ……物知りワドルディ。色々教えてくれる。あなたとはフレンズ!
??……旅人。あなたとフレンズになれたらいいな!