ゲームの様な世界にゲーマーを送り込んではいけない理由 作:カラメルカルメ
思いついた話の供養…それだけです、お付き合いしてくだされば幸いです
あぁ、神よ…何故貴様は転生者に俺とゲーマーを選んでしまったのだろうか?
目の前に広がる光景を眺めながら憎きクソアマへと疑問を投げる
しかし、その答えが返ってくることはなかった
ドカンドカンと鼓膜が破れるような轟音と踏ん張らなければ飛ばされるのではないかと思う程の風を浴びながら神へ忠告する
今後から異世界へ転生させる場合、ゲーマーを連れてくるべきではないぞ
じゃなきゃ目の前みたいに複数のモンスターに空中から永遠に爆弾落とし続ける怪異が生まれるからな
「あなた達には世界を救って欲しいのです」
「おぉ!所謂異世界転生ってやつ!?」
「その通りです、お二人には私の世界の危機と戦って欲しく…」
目の前で繰り広げられている演劇のような光景にゴミを見る目で見守る
おかしいな…変な夢でも見てるのだろうか?
本当であれば俺は人間であれば誰しもが辿る結末を迎え、無事あの世へと旅立っていた筈…なのに視界が暗転すると同時にこのよくわからない真っ白な空間にもう一人の男と共に立っていた
互いに訳のわからない状態に困惑しているところに古代ギリシャ人のような格好をした女性が現れ、今に至る
「馬鹿馬鹿しい…早く帰してくれないか?」
「?あなた達は死んでしまったので現実には身体がないはず…」
「そうじゃなくてこの空間から帰してってことだ…早くあの世に行きたいんだよ」
「まぁまぁ、異世界転生なんて滅多に経験できることじゃないでしょ?そんなこと言わないで一緒に転生しようよ!」
「そうですよ!今ならなんとお好きなスキルを一つおまけに付けちゃいます!さらにチート能力も!」
「ほら!女神様もそう言ってるんだから!ね!?」
示し合わせたかのような二人のトークを蔑むような目で見ていると何やらコソコソと話始めた
…早くあの世の行きたいんだが
やがて会話が終わったのか二人は互いに頷くと、女神様とか言われた女性は赤面し、連れてこられた男はコソコソとこちらに話かけてきた
「…なぁ、今なら異世界転生してくれる代わりに女神様が何でも言うこと聞いてくれるらしいぜ?文字通り『何でも』だ…あの美しい身体を好きにできるんだぜ?だから一緒に異世界へ転生しようや…」
「胡散臭ぇ…」
チラチラをない胸を見せながら上目遣いで見つめてくる…なお少し距離が空いているので見てて滑稽な格好である
そんな姿を見て俺は鼻を鳴らし、答えを出す
「そんな異世界転生させたいなら俺がトイレを使用する時に現代のトイレを使えるくらいしてほしいね、女神様の身体より」
「いいですよ」
「…は?」
「だから、現代トイレ使えるようにします!」
…あっさりと要望が通ってしまった
そんな事を考えていると怒った顔をした女神が至近距離にまで詰め寄り、大声で喚く
「というより、私よりもトイレが重要ですか!?こんッッッッッッッッなに目に入れても痛くないような完全完璧超絶絶世才色兼備美少女よりもトイレ!?おかしくないですか!?」
「知らん、現代人が和式便所を使うことの苦痛を知れ」
なんだかこんな相手と話すのが馬鹿らしくなったので反対方向へと歩く…まぁ、いつかは出れるだろ
「…〜〜〜〜〜〜ッ!」
「まっ、まぁまぁ女神様…俺は女神様のこと美しいと思ってますので、ね?」
後ろで何か愉快なことになっていそうだが関係者になりたくないので無視をする…あの女神が悔しい顔を浮かべているだろうにそれを見れないのは残念だ
「〜ッ!もういいですッ!!こうなったら無理矢理連れて行きますから!」
「…はッ?」
女神が突然そんなことを言ったかと思えば謎の浮遊感に包まれ、次の瞬間には意識を失った
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