狩人になりたいって言ったら思ってたのと違った 作:アウリオン
新人ハンターside
ジンオウガと戦っていたリオレイアに斬りかかる
怯んだところでホッとして少し距離を取ったらリオレイアが火の玉を吐くところだった
「きゃあ!」
思わず叫んだ
「くそっ!」
先輩が矢を放つが怯まない
ここで死ぬのかな?
目を瞑った
嫌だなぁ、まだ18年しか生きてないよ
まだまだやりたいこと沢山あるのに
死ぬ前にお母さんの料理食べたかったなぁ
お父さんと狩りに行きたかったなぁ
先輩に頼るだけじゃなくて肩を並べてクエストに出掛けたかったなぁ
・・・あれ?
痛くも痒くもない、なんで?
恐る恐る目を開けるとジンオウガが立ちふさがっていた
肉が焦げたような臭いがする
「グゥ」
弱々しい声が聞こえた
「なん、で」
なんで?ジンオウガが私を助けた?
「おい!大丈夫か!?」
先輩が近くに来た
するとジンオウガは
「グルァ!」
電気の玉を2発リオレイアに飛ばした後私たちをくわえてキャンプの方へ走った
ジンオウガside
(くそっ!)
ジンオウガはハンター二人をくわえて走りながら心のなかで毒づいた
(こんなやつらほっとけば火傷もしなかったし安全に巣に帰れたはずだ!なのに・・・)
心と行動の矛盾に苛立っていた
(キャンプだ、ここまで来れば・・安全だ・・・あとは巣に帰って・・・)
そこで力尽きた
先輩ハンターside
「くそっ!」
矢を放つ
しかし無情にもリオレイアには効果がない
慌てて放ったせいだろう
(ちくしょう!このままだとあいつが!)
ジンオウガと接触しようと言ったことを後悔した
(俺のせいで!)
せめて火の玉の盾になろう、そう思った矢先足を止めてしまった
なぜなら
(嘘だろ?)
ジンオウガが少女の前に立ち塞がったからだ
まるで少女を守るように
(くそっ!なに呆けているんだ!俺は!)
慌てて少女に近づく
「おい!大丈夫か!?」
安否を確認する
すると
「グルァ!」
ジンオウガが電気の玉を放ち二人をくわえ、走り出す
食われるか?巣に持って帰ってから食うのか?
と考えたが少しして
(この方向は・・・ベースキャンプか!)
まさかこのジンオウガは俺たちを助けた?
いや、まさか
ならばこの方向に巣が?
などと考えていたらキャンプについた
「助かった・・・のか?」
呆けているとジンオウガは倒れた
新人ハンターside
「先輩!ジンオウガが!」
ジンオウガの体を見るとひどい傷だ
「とにかく手当てを!」
すると先輩は
「なにを言ってるんだ!治った後に襲われたらどうする!」
当たり前だ、だが私は冷静じゃなかった
「先輩こそ!この子は私たちを助けてくれたんですよ!なのに見捨てるなんて私には出来ない!とにかく!」
そう言って私は持っている回復薬をありったけジンオウガにかけた
すると先輩は歯痒そうな顔をして
「相手はリオレイアだったんだ、毒をくらってるかもしれない」
そう言って解毒薬と先輩の持っている回復薬をかけて止血を始めた
ジンオウガside
目が覚めると夜だった
取り敢えず自分は生きているようだ
(そういえばここは?)
隣を見るとハンターが二人寝ていた
(傷口に薬草が付いている・・・コイツらが俺を手当した?)
不思議なことをするやつらだ、と自分の事を棚に上げて思った
(ほっとくとジャギィ達が来かねんな)
仕方がない、傷を癒すためで見張りではないといいわけをしながらもう一眠りすることにした