この作品のストーリーは【SAOプログレッシブ】と、ゲーム【SAOIF】をベースとしています。
ルナ視点
午後8時、俺は夜風を浴びるために【ウルバス】のストリートを歩いていた。
今日も綺麗な
俺は月が好きだ。月は太陽と比べると目立たない存在で、少し慎ましい印象だが、太陽と共に俺たち人間を見守ってくれている。
俺はそんな目立たなくとも、人を見守ってる月が大好きだ。プレイヤーネームの由来にもするぐらいに。
そんな月夜の中、俺は何者かの気配を薄っすらとだが、感じとった。十字路の壁際によりながら、俺は索敵スキルを活用してそれが何者なのか調べる。
うぬぬ……どうやらそいつは高い【
ただわかっていることは、昼にランマルが見た【強化失敗騒動】の現場が近くにあるということだけだ。
騒動の元となった鍛冶屋について、俺も少し怪しいと感じていた。その鍛冶屋は少し離れた【マロメ】の村にも【腕のいいプレイヤー鍛冶屋が現れた】という話が流れるほど人気らしい。そんな優秀な鍛冶屋が、4回連続で強化失敗することなんておかしな話だ。
残念ながら俺はあまり隠蔽スキルは高くないので、人づてからの情報収集でその鍛冶屋の疑惑について調べよう。
ルナ「ただいま」
ランマル「おかえりなさい」
俺は宿屋の部屋に戻った。ちょうどランマルも同室だから、ここで騒動の詳細を聞いてみよう。
ルナ「ランマル……聞いてもいいか?」
ランマル「はい。」
ルナ「昼間の騒動、店の名前とかわかるか?」
ランマル「はい、英語表記でしたけど、あれは日本語で【ネズハのスミスショップ】という意味でした。」
ルナ「ネズハか……ありがとう」
ランマル「はい!」
ネズハ……腕はいいが、【アニールブレード】のようなスペックが高い武器を、まるで狙ったかのように弱体化させるとは……絶対に裏があるはずだ。
俺は部屋を出て、隣室のドアをノックする。
入るとそこではフィリア、レイン、アストルフォらが駄弁っていた。
レイン「どうしたの?ルナくん」
ルナ「みんな、今から話したいことがある。ランマルの部屋に来てくれ」
レイン「う、うん……」
3人を部屋に招くと、俺は説明を始めた。
ルナ「みんな、昼にランマルが巻き込まれた騒動についてなんだが……その鍛冶屋、【ネズハのスミスショップ】には行かない方がいい」
アストルフォ「ん?何かトラブルでもあったの?」
ルナ「ああ、今日の昼にプレイヤー鍛冶屋でアニールブレードの強化失敗が4回連続で起きて、客とトラブルになったらしい。そのネズハの鍛冶屋なんだが……普段の評判はいいらしい。だがアニールブレードだけ、狙ったかのように4回連続で強化失敗するのはおかしいと思う。これには裏があるかもしれないから気をつけようということだ」
フィリア「そんなことがあったんだ」
アストルフォ「怖!明日、その店に強化依頼をしようと思ってたんだ。教えてくれてありがとう!」
ルナ「ああ、この疑惑については明日、調べるから、新しい情報が届いたら知らせるね。」
フィリア「わかったよ。」
ルナ「これで話したいことは終わり。みんな、集まってくれてありがとう」
レイン「こちらこそ、教えてくれてありがとう」
フィリア「ありがとう、ルナ。気をつけとくね」
アストルフォ「ありがとね!ルナ。じゃあおやすみ〜」
ルナ「お休み、3人とも」
レイン視点
朝食を食べ終わると、私はフィリアちゃんと一緒に街へとくり出した。
理由は疑惑の鍛冶屋についての調査が半分。
あとの半分は……単純にプレイヤー鍛冶屋のお仕事見学かな。
私も鍛冶屋の仕事に興味があるから。
少し歩くと【ネズハのスミスショップ】と書かれた看板を見つける。ここが疑惑の店か〜。
レイン「すみません、ネズハさん。」
ネズハ「ど、どうしました?」
レイン「私はレインといいますが、貴方の仕事を見学しても大丈夫ですか?私、鍛冶屋の仕事に興味があるので。」
ネズハ「あ、いいですよ」
レイン「ありがとうございます」
後ろめたいことをしてる自覚があるからか、彼は少し挙動不審だ。
私とフィリアちゃんは横で彼の仕事を見学する。
特に気になる作業は武器の強化だ。武器強化の流れは
①
②強化する武器を炉に横たえる。
③武器が青い光に包まれたら、鉄床の上に移動させ、鍛冶ハンマーで10回叩く。
叩き終わって強化が成功すれば、これで強化完了だ。
いつかは私も鍛冶屋を開いてみたいな〜。
そう思っていると、金髪の女性が店の前で立ち止まる。
???「すみません、【アニールブレード】の強化を依頼できますか?」
ネズハ「はい、いいですよ」
???「お願いします」
アニールブレードと素材を受け取ったネズハは、強化作業に入る。
鍛冶ハンマーのリズミカルな打撃音が広場に響く。
その時だった。9回目の打撃を受けたアニールブレードは、私たちの目の前で青い光の粒子と化して消滅した。
女性は呆気に取られていた。現時点ではトップクラスの性能を誇るアニールブレードを目の前で破壊されれば、それはこの反応にもなる。
ネズハ「す……すみません!手数料は全額お返ししますので……本当にすみません……!」
彼が謝罪をしている横で、私はルナくんにメッセージを送る。
《ルナくん、SAOの強化失敗に【武器消滅】はあるの?》
返ってきた返事は。
《強化失敗ペナルティは【素材ロスト】【プロパティチェンジ】【プロパティ減少】の3つだけ。》
つまり強化失敗で、武器が消えることはありえないということか。
???「わ、わかりました……」
女性は手数料を返金してもらうと、項垂れながら店を離れた。
レイン「ネズハさん、見学させていただきありがとうございました。」
ネズハ「あ……はい……お見苦しいところも見せてしまいましたが……」
レイン「あ、大丈夫です。今後の参考にします」
私たちも店を後にする。
私たちは先ほどの女性を探す。
少し歩くと、私たちが泊まっている宿屋の前で、先程の女性を見つける。
レイン「すいません!」
???「……私ですか?」
レイン「はい、そうです!貴女、さっきアニールブレードを壊されましたよね。」
???「そうですけど……」
レイン「もしかしたらその剣を取り戻せるかもしれません!」
女性は唖然としている。
それはそうだ。知らない人から声をかけられた上に、破壊された剣を取り戻せると言われたらそれはそうなる。警戒心を解くためには、まず名乗らないと。
レイン「申し遅れました。私はレインといいます。」
フィリア「……フィリアです」
???「ジャンヌです……壊された剣を取り戻せるってどういう意味ですか?」
レイン「それは後で言います。ジャンヌさんはこの宿屋に泊まっているんですか?」
ジャンヌ「は、はい」
レイン「説明はジャンヌさんの部屋でします。部屋に入っても大丈夫ですか?」
ジャンヌ「は、はい!大丈夫です。」
レイン「ありがとうございます。」
ジャンヌさんの部屋に入ると私は説明を始める。
レイン「SAOでは本来、強化失敗で武器が壊されることはないんです。」
フィリア「何言ってるの!?レイン!目の前で剣、壊されたじゃん!」
レイン「あれには何かトリックがあるんだと思うの。ジャンヌさん、メニュー画面から【コンプリートリィ・オール・アイテム・オブジェクタイズ】と表示されたボタンを押してください!」
ジャンヌ「わ、わかりました!」
ジャンヌさんがボタンを押すと、目の前に彼女の持っているアイテムが散らばる。
レイン「ジャンヌさんの荷物、確認しますので失礼します。」
ジャンヌ「は、はい」
私はジャンヌさんの荷物を物色する。彼女の衣類や回復アイテム、予備の武器が構成する山で私は探していた物を見つけた。
レイン「やった!見つけた!」
ジャンヌ「あ、あれ?なんで!?」
見つけた物……アニールブレードを彼女に渡す。
ジャンヌ「ステータスも私がさっきまで持っていた物と同じ……。でもなんで?」
レイン「説明します。ここ、SAOでは武器を失くしたり、奪われたりしても【コンプリートリィ・オール・アイテム・オブジェクタイズ】で取り戻すことができます。」
ジャンヌ「そうだったんですか……」
レイン「奪われてから1時間経つと、所有権が完全にあちらに移ってしまうので、危ないところでした」
ジャンヌ「そうなんですか。でも確かにこの剣は目の前で破壊されましたが。」
レイン「どういう原理で偽破壊が起きたのかは、まだわかりません。でも、こうしてジャンヌさんの剣が戻ってきたことは確かです。」
ジャンヌ「そうですか……すいません、私のためにここまでしてくれるなんて……」
レイン「いえいえ、ここSAOでも助け合いが大事だと思うので。」
ジャンヌ「そうですね、ありがとうございました!あ、せっかくですからフレンド登録しませんか?」
レイン「大丈夫ですよ!しましょう!」
私とフィリアちゃんはジャンヌさんとフレンド登録をした。
さて、あと残っていることはトリックの解明とネズハの目的を調べることだ。あと二踏ん張り、頑張らなくちゃ。
ジャンヌ
CV 坂本真綾
アニールブレードの強化失敗に巻き込まれてしまった女性。
リアルでは学級委員長で、アストルフォの友人。
学級委員長だからか、彼に【ルーラー】と呼ばれることがある。
この中で1番、活躍シーンを見たいキャラは誰ですか?
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ルナ
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リュンヌ
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レイン
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ストレア
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フィリア
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ランマル
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アストルフォ