【お知らせ】憑依転生者南雲ハジメの青春記録。   作:無気力キャルちゃんマン

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 高カロリーが見辛い人のための前回のあらすじ。

 ブラックマーケットの大勢力が連合組んで襲い掛かって来た。

 珍兵器登場タウゼント・ヴェレン。思念誘導式マイクロミサイル1024発を発射する あたおか兵器。

 メツェライ・デザストルとアグニ・オルカンも出たぞ!

 サウスクラウド商会大勝利! 希望の未来へレディ・ゴー!

 あと、ありふれ原作消化済みのハジメくんだけど、容姿は最終決戦前ぐらいになっているゾ。


目指すべき場所

 ブルーアーカイブの世界 第1章第11節

 

 祝! ブラックマーケット統一!

 

 あれから喧嘩売って来た連合の頭をシメたことで、ブラックマーケットは実質的にサウスクラウド商会の傘下に置かれた。

 

 反抗勢力は存在するが、どれも権勢的には大したことがないところばかりだ。

 

 一応、大企業の後ろ暗い部分もブラックマーケットにはあるが、表側のクリーンあるいはグレーなイメージを擲ってでも抵抗する気はないらしい。

 

 まあ、ブラックマーケット唯一といってもいい巨大勢力を相手に、黒い繋がりを露呈させずに正面衝突なんて不可能だろうしな。

 

 今後は今までのような大胆な動きは出来ないだろうし、時間を掛けてサウスクラウド商会の弱みを探ってくる感じになるだろう。

 

 そんなこんなで区切りも付いた頃合いだが、柵も増えて煩雑になったことだし、最終到達地点を明確にしておこうと思う。

 

 ――フェーズ1。ブラックマーケットに学校を作る。

 

 これは不良娘たちの自活の最終段階として決定事項だ。

 

 ハー○マン式で鍛え、SS(セキュリティ・サービス)部として手に職をつけたアイツらは、現在戸籍がない状態なのだ。

 

 それを連邦生徒会と()()して、所属学校として認めてもらうことで、はじめてアイツらはキヴォトスに存在を許されることになる。

 

 さらにここまでシステムを構築できれば、他の不良生徒やこれから生まれてくる不良生徒をギリギリで救済することができる。

 

 これで俺の脳内の妹もニッコリである。

 

 ……学校に入るのを拒んだ場合? シラネ

 

 ――フェーズ2。ブラックマーケットを完全に掌握する。

 

 学校を作るとなると自治区の問題が浮上する。

 

 俺はブラックマーケット全域を学校の自治区として登録するつもりはない。

 

 そしてなにより表立ってブラックマーケットのトップに君臨するつもりもない。

 

 これは連邦生徒会の介入を制限するためであり、ブラックマーケットの犯罪を他の自治区へ拡散させないためでもある。ついでに広大なキヴォトスの犯罪者を陰に埋没させない一手ともなる。

 

 他の自治区の治安が悪化し、良からぬことを企む奴らがそこで雌伏して待たれると、俺はともかく、普通なら捜索は難航する。

 

 しかしブラックマーケットが以前とほとんど変わらずにあるのならば、バカな奴はブラックマーケットを逃げ場所に選ぶだろう。実質的に支配されているとも知らずに。

 

 ブラックマーケットが変わらずにあるのならば、連邦生徒会も今まで介入できなかったように食指を動かすことは出来ない。

 

 要請ぐらいはされるだろうが、こっちはサウスクラウド商会の悪名*1で校舎周辺の自治区を確保しているだけだと言い張れば無理強いはできまい。脅されたら脅し返せばいいしな。

 

 ――フェーズ3。ブラックマーケットの重犯罪をコントロールする。

 

 コントロールといってもブラックマーケットを健全化するわけじゃない。

 

 人材の浪費や無駄な悪徳を気に入らねえからぶっ潰して教育する。

 

 資源は有効活用して末永く使うべきだろ。どいつもこいつも目先の欲に囚われて無駄使いし過ぎなんだよ。悪の程度が低すぎる。いっそ来世からやり直せ。クソがッ

 

 もう俺が悪の美学を直々に教育してやる。

 

 覚悟の準備をしておいて下さい。ちかいうちにお邪魔します。暴力も起こします。学校にも問答無用できてもらいます。慰謝料の準備もしておいて下さい! 貴方は犯罪者です! ブラックマーケットにぶち込まれる楽しみにしておいて下さい! いいですね!

 

 熱くなり過ぎたか。反省……は、しないけど。

 

 とりあえず目指す場所はこんなところか。

 

 さて、目標が明確になったところで次の行動だが。

 

 学校を作るなら連邦生徒会に認めてもらわなきゃいけないわけで……。

 

 普通に申請したところで通るはずがないよなぁ。

 

 ここで最近なら、圧倒的暴の力をお見せして言うことを聞かせていたところだが。

 

 ちょっとマンネリだよな。

 

 思い返せばキヴォトスに来てからというもの、暴力、強奪、暴力、暴力、ばっかしていた気がする。

 

 これはいかん、家族に暴しか能の無い奴と思われたら数週間は寝込む自信がある。

 

 ここはスマートにことを運んで「さすがハジメだ」と思ってもらわないと。

 

 暴力以外の手段だとそんなに数はないが……。

 

 ここはやはりあれだな。

 

 スマートにハッキングするか。

 

 

 

 

 ブルーアーカイブの世界 第1章第12節

 

 クリスタルキー*2でやって来ましたるはサンクトゥムタワー*3

 

 アラクネを無数*4に召喚し、適当な場所からサンクトゥムタワーへ突入させる。

 

 視界を共有し、脳内マップを高精度・高効率で埋め立てていく。

 

 ついでに一人で歩いている連邦生徒会の生徒を複数拉致し、意識が混濁するお薬*5を投与して適当な椅子やソファで寝かせる。

 

 学校の登録申請の仕方と関係書類の場所、データサーバーの位置や注意点を抜き出し、短時間自然に眠りこける薬*6をプスっと刺しておく。

 

 サーバールームに侵入し、データの書き換えを開始。

 

 同時にあって当然の書類を偽造していく。作製が完了したら、これまたあって当然の場所に紛れ込ませていった。

 

 データサーバーの書き換えも完了。

 

 電子データのハッキングには強固なプロテクトがあったんだろうが、さすがに神代魔法――キヴォトスでいうならオーパーツ級の魔法的ハッキングには、ご自慢の強固なプロテクトも無力だったようだ。

 

 これにてすべての工程を完遂したのでアラクネ部隊を撤収させる。

 

 というわけで出来立てほやほやの学校がこちら。

 

 サウスクラウド商業学院

 

 全校生徒893人。

 

 ブラックマーケットの一角を自治区とする高等学校。

 

 本校舎1つと分校舎4つを持つ。

 

 主に人材派遣業を営む。

 

 生徒会長 悪路(あくじ)エーコ。

 

 学校名はノリ。生徒数は今俺が把握しているSS部の総数。校舎はこれから立てる予定。生徒会長は最初に生徒登録したから。

 

 こりゃひでえな。誰が来るんだよこんな学校。

 

 まあ、生徒を増やしたいときは、ブラックマーケットや他の自治区の不良生徒を拉致して教育して組み込めばいいだけだしな。

 

 さあてそろそろ帰るか。――と、思ったけど。

 

 これは誰かに見られているな。認識阻害アーティファクトを貫通してこちらを把握しているのか。認識阻害を貫通するのは家にもいる*7から、おかしくはないが……なかなかやるな。

 

 魔眼石*8で相手を捉えると、そこにいたのは……。

 

 アロナ?

 

 いや、雰囲気が違うし、見た目も変だな。

 

 とするとアイツは――

 

「なるほど、超人……ね」

 

 まだ幼さがあるが、あれが未来の連邦生徒会長ってことか。

 

 

 

 

 ブルーアーカイブの世界 第1章第12節 おまけ

 

「おーい、起きろって」

「はぇ? ここは……?」

「アンタ仕事中に寝てたみたいだよ」

「ねてた? ――ッ!? 今何時ッ!?」

「夕方だけど」

「嗚呼アアアア仕事終わってないいいいいいイイィィ!!??」

「ご愁傷様www」

*1
というよりハジメの

*2
「望んだ場所への扉を開く」という概念から生まれた概念魔法付与型アーティファクト

*3
認識阻害アーティファクト着用済み

*4
本当に無数にあるわけではない

*5
※体に害はありません

*6
※体に害はありません

*7
内からと外からという違いはあるが

*8
眼帯の奥にある特殊な鉱石状の義眼




 本編に入れるかわからない一口メモ。

 南雲ハジメ
 ブラックマーケットの悪党のレベルが低くてご立腹。もっと魅力的な悪役をお出ししてほしい。ブラックマーケット完全支配計画を立てる。悪を自分の足元に集めて程度の低い輩をいつでも踏み潰せるように計画中。キヴォトスのダークサイド大人の巻き返しに期待したいところ。

 サウスクラウド商業学院
 曲がりなりにも商業を謳う学校が「私の商売はこの拳だ」って暴力をお出ししてくる図が面白いので名付けた。分校舎に関しては後々のために多めに書いといた。

 悪路エーコ
 一番最初にハジメにカツアゲされた被害者。本人の預かり知らぬところでブラックマーケットの学校の生徒会長になる。後に聞かされたとき、彼女は内心で白目をむいていた。

 連邦生徒会長(幼)
 キヴォトスに訪れたイレギュラーを観察している。干渉するつもりは今のところない。何気に初めて登場したブルアカの人物である。
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